製品を導入することになった背景

司法書士法人中央事務所は、お客様の過払い金調査や返済計画の策定を通じて生活再建を支援する債務整理事業を展開しています。事業の規模拡大に伴い、業務効率化の必要性が高まりました。特に、過払い金調査に必要な取引履歴のデータ入力作業は、精度が求められるため、従来のOCRサービスでは精度の低さや処理速度の遅さが課題となっていました。これらの課題を解決するために、最新鋭の技術を取り入れることを決定し、AI-OCR技術を搭載したDX Suiteへの切り替えを検討し始めました。

導入前に企業が抱えていた課題

司法書士法人中央事務所では、過払い金調査において、顧客と業者間の貸借履歴を入力する業務に多大な時間と労力を要していました。従来のOCRサービスの利用にもかかわらず、その精度の低さと処理速度の遅さから、手入力での対応を余儀なくされていました。1円の誤差も許されない業務の性質上、新たな社員の採用とその教育には莫大な時間とコストがかかり、教育担当者は本来の業務から目を逸らすことが多くなっていました。

導入前の課題に対する解決策

この課題を解決するために、司法書士法人中央事務所は、AI-OCR技術を搭載したDX Suiteの導入を決定しました。DX Suiteは、高い精度で文書を自動認識し、データ化することが可能であり、特にElastic Sorter機能を用いて書類の仕分けからOCRでのデータ化までを一貫して行うことができます。この技術を活用することで、入力業務の効率化と精度向上を図ることができると判断しました。また、DX Suiteはクラウド環境からオンプレミス環境への移行も容易であり、事業の拡大に伴う業務量の増加にも柔軟に対応できる点が評価されました。

製品の導入により改善した業務

DX Suiteの導入により、司法書士法人中央事務所は入力業務にかかるコストと時間を大幅に削減することができました。具体的には、入力業務専門の社員の採用と教育にかかる期間が半年から2週間へと短縮され、教育担当者が本来の業務に専念できるようになりました。また、1日に約7,500枚から9,000枚発生する取引履歴の入力と確認作業を行っていた20名の社員による業務量が約20%削減され、これらの社員はシステムで処理できないイレギュラーな対応やデータの確認業務に専念できるようになりました。このようにDX Suiteの導入は、業務の効率化だけでなく、社員の業務負担の軽減にも寄与しました。