「プロジェクト管理ツール」の製品比較表
※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています
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- 製品名
- 料金プラン
- プラン名金額
- 無料トライアル
- 最低利用期間
- 基本的な機能
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- 物品管理
- スケジュール管理
- グループウェア
- 顧客管理
- モバイルアプリあり
- タスク管理
- ワークフロー
- チャット機能
- 課題管理
- 時間計測機能
- リスク管理
- リソース管理
- ガントチャート
- フィルタ機能
- 日報管理
- 工程管理
- カレンダー連携
- 在庫管理
- 時間報告
- ソースコードレビュー
- システムのバグ管理
- ログインログ表示
- 予算実績対比
- コメント追加
- プロセス管理
- 進捗レポート表示
- ファイル添付
- 実行予算策定
- 進捗報告要求
- 国産製品
- 閲覧権限設定
- アクセスログ管理
- 原価計算
- タスクテンプレート
- 経費管理
- メールでタスク追加
- 購買管理
- ドラッグ&ドロップで進捗編集
- 案件管理
- 時系列ガントチャート作成
- チャットツール連携
- サービス資料
- 無料ダウンロード
- ソフト種別
- 推奨環境
- サポート
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- 初期費用 0円
- 料金 4万円~/月額
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- Minimum ¥300/月・人 備考
- QAサポート 年6回まで
- Standard ¥400/月・人 備考
- QAサポート 無制限
無料定期面談
項目間連携機能 - Premium ¥800/月・人 備考
- QAサポート 無制限
無料定期面談
項目間連携機能
画面カスタマイズ可能 - 初期費用 ¥500,000 備考
- 金額は1名あたりの月額の料金
最低契約人数は100名から
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 通常オンライン版 500円/月額 備考
- 1ライセンスごとの料金です。プロジェクト数とファイル容量は無制限です。閲覧のみのユーザは無料です。
- オンプレミス版 360,000円/年額 備考
- 自社サーバーへのインストールプランです。150ライセンスや不具合対応のサポートは料金込みです。契約中のアップデートは無料で、インストール作業費別別途50,000円です。
- プライベートクラウド版 600,000円/年額 備考
- AWS上に企業専用のインスタンスを構築するプランです。150ライセンス込みで、サーバ構築・監視運用・アップデートは提供社で実施。IPアドレス/VPN によるアクセス制限可能で、監査用のアクセスログも対応可能です。
- 1年
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- クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 0円 備考
- 初期費用はかかりません。
- 料金 要相談 備考
- 利用機能や人数によって異なります。
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- ベーシックプラン 要相談 備考
- 工数管理、プロジェクト管理の基本機能をご利用いただけます。
- プレミアムプラン 要相談 備考
- 外部ツールとのAPI連携や部署別の設定など複数の部署での100名以上ご利用いただけます。
- 最低利用期間の制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- ベーシック 1,100円/月額 備考
- 1ユーザーあたりの料金です。
- スタンダード 1,400円/月額 備考
- 1ユーザーあたりの料金です。
- プロ 2,700円/月額 備考
- 1ユーザーあたりの料金です。
- エンタープライズ 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- Quip Starter 10ドル/月額 備考
- チームや少人数企業向けです。
- Quip Plus 25ドル/月額 備考
- 複数チームでの共同作業向けです。
- Quip Advanced 100ドル/月額 備考
- Salesforceのサービス付きです。
- 最低利用期間の制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 要相談 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 0円 備考
- 初期費用は発生しません。
- トライアル 600円/月額 備考
- 3ヶ月より契約可能です。
- エントリー 800円/月額 備考
- 6ヶ月より契約可能です。契約期間によって金額は変動します。
- ビジネスS 1,600円/月額 備考
- 6ヶ月より契約可能です。契約期間によって金額は変動します。
- ビジネスM 3,200円/月額 備考
- 6ヶ月より契約可能です。契約期間によって金額は変動します。
- ビジネスL 6,400円/月額 備考
- 6ヶ月より契約可能です。契約期間によって金額は変動します。
- 最低利用期間の制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- トライアル 無料
- クラウド 2,980円/月額 備考
- 1ユーザーの価格です。
- シングルテナント お問い合わせ
- 1ヶ月間
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- Basic Edition 10ライセンス 50,000円/月額
- Limited Edition 10ライセンス 75,000円/月額
- Enterprise Edition 50ライセンス 250,000円/月額
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- フリー 0円 備考
- ユーザー数:上限5人までです。
- プレミアム 880円/月額 備考
- Googleとの連携が可能。
- ビジネス 1,650円/月額
- エンタープライズ 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- Project Plan 1 1,250円/月額 備考
- クラウドベースのソリューションです。
Web ブラウザーを使用して、すぐにプロジェクト管理を開始できます。
1ユーザーあたりの価格です。 - Project Plan 3 3,750円/月額 備考
- クラウドベースのソリューションです。
使い慣れたスケジューリング ツールでプロジェクトを実施します。好みのブラウザーからでも、デスクトップ クライアントでも可能です。
1ユーザーあたりの価格です。 - Project Plan 5 6,880円/月額 備考
- クラウドベースのソリューションです。
プロジェクト ポートフォリオを最適化してイニシアティブの優先順位を決定し、目標とする結果を達成します。好みのブラウザーからでも、デスクトップ クライアントでも可能です。
1ユーザーあたりの価格です。 - Project Standard 2021 120,780円/月額 備考
- オンプレミスでプロジェクトを管理します。コラボレーション ツールやその他の高度な機能は必要ない場合に適しています。
- Project Professional 2021 201,490円/月額 備考
- オンプレミスでプロジェクトを管理するための総合的なソリューションです。
- Project Server 要相談 備考
- プロジェクト ポートフォリオ管理に加えてプロジェクトと作業の日常的な管理を行うための、柔軟性と拡張性に優れたオンプレミス ソリューションです。
- 制限なし
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- クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- フリープラン 0円 備考
- 5人まで利用可能。
- エントリープラン 要相談 備考
- お仕事でご利用頂く方向けのプランです。
10人単位でご利用でき、最大50人までのプランがあります。
ユーザー10人につき、3,300円/月額です。 - ミッドレンジプラン 要相談 備考
- 中規模以上の会社の方へおすすめのプランです。
100人単位でご利用でき、最大300人までのプランがあります。
ユーザー100人につき、33,000円/月額です。 - エンタープライズプラン 要相談 備考
- カスタマイズが必要なお客様向けのプランです。
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- Basic 0円
- Premium 1,200円/月額 備考
- タイムライン機能や管理者コンソール、ワークフロービルダーが利用可能です。
- Business 2,700/月額 備考
- ポートフォリオやワークロード、校正が利用可能です。
- Enterprise 問い合わせ
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- My Redmine スタンダード(S)プラン 8,000円 備考
- 民間企業・個人向けクラウドプランです。
- My Redmine ミディアム(M)プラン 14,000円/月額 備考
- 民間企業・個人向けクラウドプランです。
- 制限なし
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- クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト
- PCブラウザ Windowsアプリ Macアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- Free 0円 備考
- 作業を計画して追跡する効率を上げる小規模なチーム向け、10ユーザーまで可能。
- Standard 920円/月額 備考
- さらに多くのものを協力して構築することに重点を置く成長途中のチーム向けです。
- Premium 1,810円/月額 備考
- 作業のコラボレーションと追跡の方法を拡大する必要がある組織向けです。
- Enterprise お問い合わせ 備考
- グローバルな拡張、セキュリティ、ガバナンスの各ニーズのある企業向けです。
- ボリューム ディスカウント 累進価格 備考
- ユーザー数を増やすとボリューム ディスカウントが提供されます。
詳しくはこちら
https://www.atlassian.com/ja/licensing/jira-software#what-does-a-jira-software-cloud-standard-subscription-cost
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- プラチナプラン 82,500円/月額 備考
- より高度なセキュリティやサポートで管理できます。
- プレミアムプラン 29,700円/月額 備考
- 社内に加え社外ともスムーズにタスクを管理することが可能です。
- スタンダードプラン 17,600円/月額 備考
- 少数のチームで初めてプロジェクト管理を始められます。
- スタータープラン 2,970円/月額 備考
- 個人のタスクを管理する用です。
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- Free $0 備考
- 活動を開始したチーム向けです。
- Professional $9.80/月額 備考
- 成長を遂げているチーム向けです。
1ユーザーあたりの価格です。 - Business $24.80/月額 備考
- 企業全体のあらゆるチーム向けです。
1ユーザーあたりの価格です。 - Enterprise 要相談 備考
- 堅固なセキュリティが必要な企業におすすめです。
- Pinnacle 要相談 備考
- より複雑な業務ニーズを満たしたい企業におすすめです。
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- 無料プラン 0円
- スタンダードプラン 500円/月額
- エンタープライズプラン 1,300/月額
- タスクDXプラン 要お問い合わせ
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- フリープラン 無料 備考
- ノート数:20ノートまでです。
- ビジネス5 年間一括払い 1,980円/月額
- ビジネス10 年間一括払い 3,480円/月額
- ビジネス20 年間一括払い 6,480円/月額
- より大人数でご利用される場合 別途お見積り
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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- FREE $0 備考
- 業務を整理したい個人または小規模なチーム向け。
- STANDARD $5USD/月額 備考
- より多くの作業を管理し、コラボレーションを拡張する必要があるチーム向けです。
- PREMIUM $10USD/月額 備考
- エンタープライズチームや管理者がプロジェクトを管理するために必要なすべてを用意しました。
- ENTERPRISE $17.50USD/月額 備考
- セキュリティとコントロールを強化してチーム間で作業をつなげる必要がある企業向けです。
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ iOSアプリ Androidアプリ
- 電話 / メール / チャット /
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価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!
プロジェクト管理ツールとは
「プロジェクト管理ツール」とは、スケジュールや工程を可視化し、プロジェクトに関する諸業務の進捗を管理するためのツールです。プロジェクト管理ツールを活用すれば、プロジェクトの設計からタスク配分、進捗状況の管理までのプロセスが効率的に進みます。
企業のプロジェクトを成功へ導くためには、あらかじめ設計したプロジェクト計画に沿って、すべてのタスクを円滑に進行させることが重要です。全体の進捗管理はもちろん、細分化したタスクを各メンバーに配分し、タスクの優先度や関連性を調整する必要もあります。
従来の手法では、こうしたタスク管理を実現するために、チャットツールやカレンダーツール、Excelなどを組み合わせていました。しかし、工数や手間のわりに作業効率が低く、入力したデータの活用ができません。これでは生産性向上の足かせになってしまいます。
プロジェクト管理ツールは、このような課題を解決してくれるツールです。プロジェクト管理に欠かせないタスクの種類や進捗度、担当者や期限などの情報をメンバー同士で簡単に共有できます。「プロジェクト管理ツールが効率化のカギを握る」ともいえるでしょう。
プロジェクト管理ツールの必要性
プロジェクトメンバーのタスクはそれぞれ関連しているため、どれかが遅れるとほかのメンバーのタスク進行にも差し支えます。チーム全体の業務が円滑に進むようにするためにも、適切なプロジェクト管理が必要です。しかし、プロジェクト管理を人力で行うと思わぬミスにつながるため、それらを自動化できるプロジェクト管理ツールの導入が望まれています。
そもそもプロジェクト管理の目的は、一定の期限と予算の範囲内で、プロジェクトの目的を達成させるための管理を行うことです。一般的には「Quality(品質)」「Cost(予算)」「Delivery(納期)」からなる「QCD」を守ることが、プロジェクト管理に求められます。
たとえば、一連の作業が「タスクA→タスクB→タスクC」という流れで進む場合を考えてみましょう。タスクAが遅れると、タスクBとタスクCに支障が出ます。最終的な納期を変更できない場合、タスクBやタスクCの工程を短縮しないといけません。納期に間に合わせるために、品質が低下したり人員の追加で余分なコストがかかったりするでしょう。
タスク管理ツールを導入すれば、それぞれのタスク進捗を適切に管理できます。負荷が大きいメンバーがいる場合はタスクの分散やフォローを行い、ほかのメンバーとの足並みをそろえることも可能です。プロジェクト管理者だけではなく、メンバーも効果を享受できます。
こんな課題を解決したい方におすすめ!
プロジェクト管理ツールは、下記のような課題を解決するために導入されています。いずれかに当てはまる場合はプロジェクト管理ツールの導入がおすすめです。
- 複数プロジェクトのタスクや進捗状況を適切に管理したい
- メンバーが抱えているタスク量や進捗を把握したい
- プロジェクトの情報や資料などを簡単に共有したい
- タスクの承認フローの効率化や自動化を行いたい
後述するように、プロジェクト管理ツールごとに得意分野や機能は異なりますが、プロジェクト管理ツールを導入すれば上記の課題の大半は解決できるでしょう。
プロジェクト管理ツールの導入目的
プロジェクト管理ツールは、導入目的に応じて下記3つのタイプに分類できます。
- プロジェクトの課題や進捗の管理など全体を効率化したい
- タスク管理を効率化したい
- 業界業種に特化したプロジェクト管理をしたい
1.プロジェクトの課題や進捗の管理など全体を効率化したい
プロジェクトの管理全体に関わる機能がオールインワンで搭載されています。進捗やタスクの管理機能はもちろん、ガントチャートやカレンダー機能、メッセージ機能などが網羅されています。進行するプロジェクトが多い場合や、チーム全体の生産性を向上させたい場合におすすめです。
2.タスク管理を効率化したい
タスク管理に特化したプロジェクト管理ツールは、タスク管理のために機能を絞り込んだタイプです。ボードでタスク管理ができる「カンバン方式」を採用した製品が多く、ステータスを可視化できるラベル機能や通知機能なども備えています。機能がシンプルで使いやすく、効率的なタスク管理でプロジェクト進行を改善したい場合におすすめです。
3.業界・業種に特化したプロジェクト管理をしたい
IT企業のソフトウェア開発や製造業の製品開発では、独自の工程を採用することが少なくありません。汎用的なプロジェクト管理ツールとは異なり、アジャイル開発の現場で使用される「スクラムボード」を搭載した製品もあります。
プロジェクト管理ツールの4つの選定ポイント
プロジェクト管理ツールを選ぶときは、下記4つのポイントを意識することが重要です。本章では、自社に合うプロジェクト管理ツールを選ぶコツについて解説します。
1.自社に必要な機能が搭載されているか
プロジェクト管理ツールを選ぶ際は、自社に必要な機能の要件を洗い出してから比較しましょう。プロジェクト管理ツールには、タスク管理・工数管理・情報共有など特化している機能が異なります。自社が抱えている課題をあらかじめ明確化しておき、どの機能を備えたプロジェクト管理ツールが必要なのかを検討することが重要です。
作業計画、進捗状況を可視化したい場合→業務スケジュールをグラフで表示するガントチャート機能
プロジェクトの横展開が多い場合→ガントチャートやワークフローなどのテンプレート作成機能
ツール内で各メンバー個人のタスク管理がしたい場合→自分のみの表示・管理ができるマイタスク機能
タスクごとのコミュニケーションをツール上で行いたい場合→コメント、チャット機能
プロジェクト工数原価、空き工数、達成度を可視化したい場合→特定のデータの一覧表を作成するレポート作成機能
スプレッドシートやExcelとから引き継ぎたい場合→CSVの入力・出力機能
プロジェクト・タスクの作業履歴の管理を残したい場合→アクティビティログを見れる機能
プロジェクトの予算を管理し、費用の追跡と予測を行いたい→EVM機能
2.予算を決める
プロジェクト管理ツールを一時的に使うのか、各種プロジェクトで継続利用するのかという点から検討することが重要です。特定のプロジェクトだけで使うのであれば、メンバー数で課金される製品のほうが低コストで導入できます。タスク管理ツールは移行時の引き継ぎが困難なので、継続利用を前提に選ぶほうが無難です。
3.クラウド型かオンプレミス型のどちらか
プロジェクト管理ツールには、主に「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類の販売形態があります。基本的にはクラウド型が主流ですが、自社サーバーで運用できるオンプレミス型にはセキュリティ面で有利なので、機密情報を多く扱う場合はおすすめです。
しかしオンプレミス型は自社サーバーの構築が必要なので、導入コストが肥大化します。ほとんどのプロジェクトではベンダーのサーバーで運用できるクラウド型のほうがいいでしょう。クラウド型のプロジェクト管理ツールであれば、社外からもアクセスできます。
4.実際の使用感を確認する
どれだけ機能性が優れたプロジェクト管理ツールを導入しても、メンバーが使いこなせなければ十分な効果を発揮できません。自社の課題や目的に合わせて選ぶことも重要ですが、チームメンバーのITリテラシーに合わせて、「使いこなせる」製品を選ぶ必要があります。
プロジェクト管理ツールは業務用ツールのなかでも、とくにメンバーの利用頻度が高いものです。使いにくいものだと作業効率も低下するため、学習コストが低く直感的に操作できるものがいいでしょう。
プロジェクト管理ツールを導入するメリット6つ
企業がプロジェクト管理ツールを導入すると、管理の視点から現場の作業が便利になるというメリットがあります。本章では、プロジェクト管理ツールが企業にもたらす具体的なベネフィットについて、詳しく見ていきましょう。
- プロジェクト管理を効率化できる
- 進捗状況の可視化で把握しやすい
- チームでの情報共有が容易になる
- プロジェクト進行のミスを防げる
- プロジェクトの生産性が向上する
- メンバーが在宅ワークでも使える
1.プロジェクト管理を効率化できる
プロジェクト管理ツールの導入により、プロジェクト管理の作業を効率化できます。専用のツール上でタスク進捗やリソースなどの管理が行えるようになり、事前にシートや工程表を作成する必要がないからです。これまでは、ExcelやVBAなどで体裁を整えて、工程表やガントチャートを作成するのが一般的でした。
しかし、書類を作るだけで大きな手間がかかりますし、工程に変更が生じた際はすべて作り直さないといけません。作成した書類をうまく活用できないことや、並列的に稼働するプロジェクト全体を見渡せないことも問題です。手作業での雑務が増えるため、タイムラグやミスが多く発生してしまうこともあるでしょう。
プロジェクト管理ツールを導入すれば、こうした課題を解決することができます。プロジェクト管理の業務すべてがツール内で完結し、専用の工程表やガントチャートを使ってタスク管理ができるからです。タスクの変更をすぐに反映し、進捗状況もリアルタイムで把握できるため、プロジェクト管理を効率化できます。
2.進捗状況の可視化で把握しやすい
プロジェクト管理ツールを導入すると、各タスクの進捗状況を可視化して、状況を正確に把握することができます。プロジェクト管理で重要なことは、問題が発生したときにすぐ対処することです。たとえば、あるタスクの進捗に遅延が生じている場合は、サポートメンバーを割り当てれば後れを取り戻せます。
進捗状況や完了期限の誤認により、納期に間に合わなくなってしまうケースは珍しくありません。プロジェクト管理ツールのガントチャートは、メンバーがタスクや工数を入力するだけで工程表が反映されます。進捗状況や完了期限をリアルタイムに把握できるため、誤認による遅延を未然に防ぐことも可能です。
3.チームでの情報共有が容易になる
プロジェクトはチームで遂行するため、メンバー同士の緊密な情報共有が必要不可欠です。コミュニケーション不足により、プロジェクトが頓挫してしまうケースは少なくありません。たとえば、タスクのフローに変更が生じたことが一部のメンバーに伝わっていなければ、余分な工数の発生やミスにつながるでしょう。
プロジェクト管理ツールには、チームメンバーの情報共有をサポートする機能が備わっています。タスクや工程のリアルタイムでの更新はもちろん、情報やフォーマットの共有も容易です。さらに、メッセージやチャットなどのコミュニケーション機能により、連絡もプロジェクト管理ツール内で完結するようになります。
4.プロジェクト進行のミスを防げる
プロジェクト進行のミスを防ぎやすくなることも重要です。プロジェクトで人為的なミスが起きることは珍しくなく、早めに気付いて対処すれば致命傷にはなりません。しかしミスに気付くためには、プロジェクト全体および細部の「見える化」が必要です。プロジェクト管理ツールを導入すると、マクロとミクロの側面からプロジェクトを眺めることができます。
たとえばタスクの多さのわりに納期が短すぎる、もしくはメンバーが少なすぎると、プロジェクトを納期までに完了するのは困難です。タスク管理機能やガントチャート機能は、各タスクの進捗状況や納期とのバランスを可視化できるので、プロジェクト設計の問題点にも気付けるでしょう。ミスを減らすことができれば、プロジェクト全体の効率が向上します。
5.プロジェクトの生産性が向上する
プロジェクト管理ツールを活用すれば、プロジェクトチーム全体の生産性を向上させることができます。これまで解説してきたように、タスク管理や進捗の効率化、全体の可視化による人為的ミスの予防など、計り知れない効果を得られるのがプロジェクト管理ツールです。
結果として限られたリソースの有効活用につながり、メンバーのパフォーマンスを最大限に発揮させることができます。これまで雑務に割かれていたリソースを、より重要なタスクに割り当てられるようになり、今までより迅速で高品質な作業ができるようになるでしょう。
6.メンバーが在宅ワークでも使える
プロジェクト管理ツールは、基本的にはオンラインで稼働するため、社内のネットワークやサーバーなどを使用する必要はありません。そのためプロジェクト管理ツールは、従業員が在宅ワーク・リモートワークを行っている場合でも利用できます。近年では働き方の多様化が進み、自宅で働く人が増えていますが、従業員の管理が行き届かないことが課題でした。
プロジェクト管理ツールを活用すれば、メンバー同士が離れていても適切なプロジェクト進行と緊密なコミュニケーションができます。さらに、多くのプロジェクト管理ツールはスマホやタブレットなど、モバイル端末からもアクセス可能です。出張先でもネットワーク環境さえあればタスク管理ができるため、多様性に富んだプロジェクト進行ができるでしょう。
プロジェクト管理ツール導入の注意点
社内システムとの連携を確認する
すでに社内で導入されている他システムとの連携を確かめずに導入すると失敗しやすい傾向があります。例えば、使用しているチャッとツールやカレンダーアプリなどと連携できないと、期日管理が二重になってしまったりタスクの自動化が二度手間になってしまったりするからです。サービスを選ぶ際は、導入の事前テストの前に連携できるシステムを確認しましょう。 ※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています 価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!
「プロジェクト管理ツール」の製品比較表
無料定期面談
項目間連携機能
無料定期面談
項目間連携機能
画面カスタマイズ可能
最低契約人数は100名から
Web ブラウザーを使用して、すぐにプロジェクト管理を開始できます。
1ユーザーあたりの価格です。
使い慣れたスケジューリング ツールでプロジェクトを実施します。好みのブラウザーからでも、デスクトップ クライアントでも可能です。
1ユーザーあたりの価格です。
プロジェクト ポートフォリオを最適化してイニシアティブの優先順位を決定し、目標とする結果を達成します。好みのブラウザーからでも、デスクトップ クライアントでも可能です。
1ユーザーあたりの価格です。
10人単位でご利用でき、最大50人までのプランがあります。
ユーザー10人につき、3,300円/月額です。
100人単位でご利用でき、最大300人までのプランがあります。
ユーザー100人につき、33,000円/月額です。
詳しくはこちら
https://www.atlassian.com/ja/licensing/jira-software#what-does-a-jira-software-cloud-standard-subscription-cost
1ユーザーあたりの価格です。
1ユーザーあたりの価格です。
おすすめのプロジェクト管理ツール比較23選
製品のおすすめポイント
- 豊富な標準機能から必要な機能を選択して利用可能
- 上場企業も安心、内部統制を強化する機能が充実
- 会計システムと連携可能により、煩雑な連携作業は不要
製品のおすすめポイント
- ITの専門家がシステム開発会社のために開発
- 認証を取得済み、品質・情報セキュリティに関するマネジメントシステムの構築
- スキル管理、アサイン管理業務における課題を解決します
製品のおすすめポイント
- 5つのビューでプロジェクトを多角的に把握し、個々のタスクも明確に
- 議事録やフィードバックをログとして保存するので、振り返りも容易に
- プロジェクトメンバーの入れ替えも、適切に管理
製品のおすすめポイント
- 広告業界に特化!難しい案件管理がしやすい
- 上場企業でも安心!内部統制の強化機能が充実
- 導入と運用サポートでシステムに自信がない方でも安心
製品のおすすめポイント
- 工数管理が簡単!見やすい画面と直感的な操作で誰でも管理できる
- プロジェクト管理で進捗から損益まで幅ひろく状況確認可能
- 脱表計算&脱自社システム 入力・管理の手間を削減
製品のおすすめポイント
- 複数の案件管理も一目で簡単に!一元管理で無駄な手間がない
- 自動化機能を搭載!常に最新の状態で工数の大幅削減に
- 外部連携可能で利用しているサービスを統一管理できる
製品のおすすめポイント
- ドキュメント管理に特化!関係者とのチャット機能つき
- Salesforceのサービスが使える!ネットワークに強い
- QuipVPCの利用でセキュリティが万全!サポートもあり安心体制
製品のおすすめポイント
- 建設業界の施工管理業務を一元化!クラウドで楽々管理
- 現場関係者全員に素早く連絡できる、チャット機能付き
- 電子黒板と写真添付機能で、写真撮影から台帳作成を一元管理
製品のおすすめポイント
- 多人数のプロジェクト管理におすすめ!見やすいガントチャート
- 通信の暗号化とIP制限でセキュリティも万全
- プロジェクト管理だけでなく、課題管理も共有できる
製品のおすすめポイント
- プロジェクトや作業者の予定を瞬時に把握することが可能
- 予定と実績のギャップをすぐに把握し、運営に生かせる
- 業務コストを見える化し、分析が可能になる
製品のおすすめポイント
- 非効率的な管理をなくし、プロジェクトの失敗を無くすことができる
- 組織的、総合的なプロジェクト管理を行い、合理化を進める
- OBPM Neoでプロジェクトを見える化し、標準化も進める
製品のおすすめポイント
- かゆい所に手が届く実践的な機能が搭載されている
- チャット機能によりチーム間、他部署との連携を可能に
- 案件ごとにチャット可能、タイムラインを視覚的に管理できる
製品のおすすめポイント
- プロジェクトを手間をかけず予定通りに進めることが可能に
- ビジネスインテリジェンスビジョンを共有し生産性を向上する
- 自動化機能により社員のイノベーション力を向上し、活用できる
製品のおすすめポイント
- 達成率の表示やタスク同士のリンクができる
- 4つのユーザーモードを設定して、情報共有をスムーズに
- Excelやcsvファイルにも対応可能し汎用性が高い
製品のおすすめポイント
- チームの連携を支援し、仕事を整理することができる
- ルーチン作業を自動化し、クリエイティブな作業に注力できる
- 1つのプラットフォームで200を超えるアプリと連携可能
製品のおすすめポイント
- オープンソースなので自由に誰でも利用可能
- プロジェクト管理や業務を一元管理し、チームで共有可能
- ソースが公開されており、業務にあわせてカスタマイズ可能
製品のおすすめポイント
- ワークフローを選択、それぞれのチームにあったものにカスタマイズ可能
- 既存のツールと連携し、ワークフローを改善できる
- SAML SSO、2 段階認証などを使用した高いセキュリティ性
製品のおすすめポイント
- シンプルなデザインによりコラボレーションを促進
- プロジェクト管理に必要な機能がオールインワンされている
- androidやスマートフォンでも利用可能、いつでも管理できる
製品のおすすめポイント
- 複数部門のタスクをまとめてスムーズに進行できる
- ガントチャートやカンバン表示をフル活用し全体像を把握
- 高いセキュリティ性により、利用者の情報を強固に守る
製品のおすすめポイント
- 4人まで無料で利用可能でありながら、充実したサポート体制
- スマホでのタスク管理にも対応、リアルタイムで確認
- タスク管理を4つの方法で可能、一目でわかりやすい
製品のおすすめポイント
- チームの情報をストックし、情報を流さない
- チームのタスクを誰でも手軽に管理できるようになる
- メンバー間でのメッセージのやり取りが可能に
プロジェクト管理ツール無料のおすすめサービス
プロジェクト管理ツールには無料のサービスを利用することができます。これらのツールは基本的なプロジェクト管理機能を提供しているため、少人数や個人での小規模なプロジェクトでの利用に適している場合があります。ただし、無料プランには制限があることがあります。例えば、ユーザー数の制限や高度なカスタマイズオプションの制限などが挙げられます。大規模なプロジェクトや高度な要件がある場合は、有料プランへのアップグレードを検討しましょう。
Asanaは「カレンダー」「リストビュー」「タイムライン(ガントチャート)「ボード(カンバン方式)」など幅広い管理方法から自社に適したプロジェクト管理を導入できるツールです。会社の目標やデジタル変革から製品リリースやマーケティングキャンペーンまであらゆる仕事を管理調整を支え、全ての仕事の質を向上し、企業組織、そして個々の仕事の質と効率を高めイノベーティブな仕事に集中できるためのワークマネジメントを支援します。
todoistは、複雑な機能をそぎ落とし、本当に必要な機能をシンプルで使いやすいインターフェースで提供していることが特徴です。IphoneやAndroidアプリ、ブラウザなどOSを選ばずに利用でき、基本的機能が無料で利用することができるため、個人またはフリーランス間でも強力に支持されています。
Clickupは、無料ながらも多くの機能を使うことができます。例えば、タスクの表示がボード表示やタイムライン表示など、さまざまな表示形式に変更でき、カスタムできるウィジェット機能などが搭載されています。プロジェクト内の個人タスクを達成度合いから複雑な階層のプロジェクトまでまとめてマネジメントすることができます。
おすすめのプロジェクト管理ツール2選
多くのプロジェクトとチームを抱えた企業向けに、カスタマイズの柔軟性と外部連携が豊富で、会社全体の最適化につながるシステムを選定させていただきました。
monday.comは、クラウド型のプロジェクト管理システムです。プロジェクト管理、顧客管理、ナレッジマネジメント、ヘルプデスク、採用管理など、あらゆる業務を一元管理を実現できます。本製品は、ユーザ要件に合わせて、ユーザ独自にカスタマイズできる汎用性が高い機能が搭載されていることが特徴です。以下の通り、様々な外部ツールと連携することができるためどの職種でも活用できる可能性があります。
Jira Softwareは、ソフトウェア開発に特化したプロジェクト管理ツールです。プロジェクトチームの大小規模を問わず、効率的な管理を実現することができます。提供形態は、クラウド型とオンプレミス型いずれかで提供されています。スケジュールや優先度を意識した働き方を促進することができます。大きな特徴として、アジャイル開発の環境を快適に構築するための機能や仕組みがあります。
2023年プロジェクト管理ツールのトレンド
プロジェクト管理ツールは、効率的なプロジェクトの計画、実行、監視、制御を支援するために常に進化しています。以下に、2023年現在のプロジェクト管理ツールのトレンドをいくつか紹介します。
1.クラウドベースのプロジェクト管理ツール
クラウドテクノロジーの進化により、プロジェクトチームはリアルタイムで情報を共有し、協力して作業することが容易になりました。クラウドベースのプロジェクト管理ツールは、地理的に分散したチームにとって特に有用で、リモートワークの増加に対応しています。
2.人工知能(AI)と自動化
AI技術は、プロジェクトのデータ解析、タスクの自動化、リスクの識別など、様々なプロジェクト管理活動に活用されています。タスクの割り当てや進捗の監視などのルーチン作業を自動化することで、チームはより戦略的な仕事に集中できます。
3.リアルタイムコラボレーション
チームメンバーが同じプロジェクト情報にアクセスし、リアルタイムでコラボレーションできるツールが重要です。チャット機能、コメント機能、共有ドキュメントの編集機能などが、プロジェクト内のコミュニケーションと協力を強化します。
4.データドリブンな意思決定
プロジェクト管理ツールは、進捗、リソース使用状況、予算などのデータを収集し分析できる能力を持つことが重要です。これにより、リアルタイムで正確な情報をもとに意思決定が行えます。
5.柔軟性とスケーラビリティ
プロジェクト管理ツールは、さまざまなプロジェクトのニーズに対応できる柔軟性とスケーラビリティを持つ必要があります。小規模なプロジェクトから大規模なプログラムまで、異なる規模のプロジェクトに適した機能を提供することが求められています。
6.ユーザーエクスペリエンスの向上
ユーザーフレンドリーなインターフェースや使いやすい機能は、プロジェクト管理ツールの選択に影響を与えます。直感的な操作性やカスタマイズ可能な表示オプションが求められています。
7.統合性とAPI連携
プロジェクト管理ツールは、他のビジネスツールやソフトウェアとの連携ができることが重要です。APIを通じて他のアプリケーションとデータを共有できることで、効率的なワークフローが実現できます。
これらのトレンドは、プロジェクト管理ツールの開発と利用に影響を与えており、効果的なプロジェクトの計画と実行を支援するために活用されています。
プロジェクト管理を成功させるコツ5つ
プロジェクト管理ツールを導入しても、プロジェクト管理自体が適切に行われていなければ、十分な効果を得ることはできません。本章では、基本的なプロジェクト管理の手法とプロジェクト管理を成功させるためのコツについて、下記5つの観点から解説します。
- プロジェクトの目的と評価指標を明確にする
- スコープを明確化して調整しながらプロジェクトを進める
- 前提条件・制約・タスク・責任範囲などを明確化する
- 情報共有とコミュニケーションをしっかり行う
- リスク管理を厳格にして早期把握を意識する
1.プロジェクトの目的と評価指標を明確にする
まずはプロジェクトの目的と評価指標を明確化しましょう。たとえばECサイト構築のプロジェクトを遂行する場合は、「ECサイトができればOK」というわけではありません。訪問者数やコンバージョン率、売上高など達成すべき評価指標があるはずです。目的と評価指標を基にしてタスク設計と配分を行えば、正確なプロジェクト進行を行いやすくなります。
2.スコープを明確化して調整しながらプロジェクトを進める
プロジェクトの目的と評価指標が決まると「スコープ」も明確化します。スコープとは、タスクや時間配分、リソースなどプロジェクトの完了に必要なあらゆる要素です。このスコープの明確化と調整が、プロジェクト管理のカギを握るといっても過言ではありません。
しかしメンバーによってスコープの認識が異なると、足並みが揃わずにプロジェクトが頓挫しやすくなります。たとえば、スピードを重視する人と品質にこだわる人が混在していると、納品物の制作速度や品質が安定しないためプロジェクトを効率的に進行できません。
そのため、スコープの認識を各メンバーで共有することが重要です。やるべきことが明確になれば、不要なタスクが追加される事態を防げます。何をどのように進めるか、何を成果物とするかを明確化し、調整しながら進めることがプロジェクト成功のために大切です。
3.前提条件・制約・タスク・責任範囲などを明確化する
プロジェクト管理では常に「代替案」を用意しておくことが重要です。そのためには、納期やコスト、品質などの前提条件やリスクをプロジェクト始動前に洗い出す必要があります。ここが明確化していなければ効果的な代替案を用意できなかったり、予算や人員不足で代替案が正常に機能しなかったりするでしょう。
プロジェクトは複数メンバーとの共同作業になるため、各自のタスクと責任範囲を明確化しておかないといけません。タスクの重複や責任範囲の曖昧さなどがあると、いざというときにプロジェクトが機能不全に陥ります。各自が責任範囲を自覚していると、与えられたタスクに注力できるためスムーズな進行が可能です。
4.情報共有とコミュニケーションをしっかり行う
プロジェクトの目的と目標、それを達成するために必要な情報がメンバー同士で共有されていなければ、足並みを揃えて同じ方法へ向かうことができません。コミュニケーションが不足していると、誤解が生じて思わぬミスにつながることもあります。メンバー同士の密接なコミュニケーションの徹底は、プロジェクト成功のための必須事項だといえるでしょう。
5.リスク管理を厳格にして早期把握を意識する
プロジェクトが計画どおりに進むことはレアケースです。むしろ、進行時にさまざまな問題や、想定外の事態が発生することのほうが多いでしょう。したがって、あらかじめ起こりうるリスクを想定して、対応策を検討できるようにする必要があります。
たとえば、プロジェクトメンバーの人数をできるだけ少なくすることは、コスト削減の観点から効果的です。ただしメンバーの誰かが体調を崩すと、途端にプロジェクトが頓挫するリスクが高まります。この場合はリザーブメンバーの確保や、余裕のあるスケジュール設定でリスク管理ができるでしょう。
リスクの兆候を早めに把握できるようにすることも大切です。たとえば、タスクの進捗が想定より遅い場合は、納期に間に合わないリスクが高まります。余裕のある人にタスクを増やすか、サポートメンバーを起用するとリスクを回避しやすくなるはずです。
プロジェクト進行の円滑化にはプロジェクト管理ツールが必須
プロジェクト管理ツールを導入すると、ヒト・モノ・カネに加えて情報と時間を効率的に管理できるようになります。タスク進捗の管理やプロジェクト進行の効率化に課題を抱えている場合は、プロジェクト管理ツールの導入を検討してみてください。
プロジェクト管理ツールの選定時は、自社の業務に合う機能が搭載されているか、情報共有を円滑に行いやすいかなどの観点から選ぶといいでしょう。また、コストと導入難易度の点から、基本的にはクラウド型のプロジェクト管理ツールがおすすめです。
ただし、プロジェクト管理ツールを導入したからといって、プロジェクト管理が完璧にできるわけではありません。プロジェクトの目的と目標を明確化してメンバーと認識を共有し、適切なコミュニケーションとリスク管理を行うことが極めて重要です。