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最終更新日: 2022/05/16

物流管理システムとは|WMS・TMS別の解説と選び方

工場から消費者に届くまでの一連の物流業務は様々な工程を有しており、人の手による業務管理ではどうしてもエラーが生まれてしまいます。たった一つの小さなエラーであっても、後々非常に大きな損失や損害を生み出しかねません。また、経営者目線からして物流にかけるコストというのはできるだけ削減したいところではあります。ここでは物流に関する各種工程をデジタル化し適切に管理することで業務全体の効率性を向上させる物流管理システムを紹介します。

この記事では、物流管理システムについてその概要からメリット、選び方まで解説いたします。

物流管理システムとは


物流管理システムとは、「商品の仕入れ、もしくは工場などにて生産された段階から消費者の手元に届けられるまでの過程やその情報を管理するシステム」のことを指します。

物流管理システムを物流業務に取り入れることで、各物流過程における情報を一元管理することができ、物流業務の効率化や最適化、ひいては物流コストの削減などが実現されます。

物流管理システムの種類3つ

物流管理システムの提供形態は主に以下の3つのものがあります。

クラウド型

提供形態の一つ目としてクラウド型があります。クラウド型のシステムは特定のソフトなどをインストールせずとも、ネット環境さえあれば場所を選ばずブラウザから利用できる点などが特徴です。自社での運用や保守が不要でかつ料金形態についても月額費用を支払うという形になります。初期投資額が最も抑えられるなどの点から、提供形態の中で最も導入のハードルが低いものであるといえます。

パッケージ型

次にパッケージ型です。これはその名の通り、すでに出来上がっているシステムをソフトウェアとして購入して、PCにインストールして運用するという形態です。価格に関しては買い切りという形になりますので導入の際には十分な検討が必要です。

オンプレミス型

3つ目にオンプレミス型と呼ばれるシステム形態です。これは自社のニーズに合わせて機能を自由にカスタマイズできるパッケージ型というようなイメージで、自社専用の開発となりますのでカスタマイズ性に最も優れますが導入・運用・保守のコストが大きくなります。また、発注をしてからシステムを新たに構築するので導入までにある程度時間を要します。

物流管理システムの主要的な機能2つ

ここでは物流管理システムを構成する2つの機能について解説します。物流に関する情報を管理するシステムであるという性質から、物流管理システムは主に以下の二つのシステムにより構成されているといえます。

倉庫管理(WMS)機能

まず初めに倉庫管理機能です。これは物流管理業務の中で、主に倉庫内の所品の管理を行うためのシステムです。具体的な業務としては「在庫管理」「ロケーション管理」「受注」「梱包」「出荷」「ピッキング」などが挙げられ、これを管理しています。

配送管理(TMS)機能

次に配送管理機能です。これは主に物流管理業務のうちの、商品の配送工程を管理するためのシステムです。具体的な業務としては「配送の手配」「商品に関連する情報の管理」「顧客対応」「代金回収」などが挙げられます。

WMSの基本的な機能4つ

ここでは先ほど物流管理システムの1機能として説明したWMSの基本的な機能を4つ説明します。

在庫管理機能

倉庫内の在庫の配置場所や数量、消費期限や製造年月日などの情報を一元管理できます。飲食物や生活消耗品などの消費期限や使用期限があるものは、古いものから出荷する必要があるので倉庫管理システムで管理することで作業の効率化につながります。そのほかにも在庫の照会や調整、補填などの機能も含まれます。

出荷管理機能

入荷管理と同様に出荷時の情報を登録することができます。出庫作業時の指示機能や、ピッキングリストを作成する機能、ピッキングした製品の検品をする機能などがあります。

入荷管理機能

事前に倉庫管理システムに製品の入庫スケジュールを入力しておくことで、入庫当日の入荷数やリストの管理が行えます。また入庫した製品のラベル管理もできます。次に入荷する予定リストを作成する機能やこれまでの入荷実績を登録する機能もあり、入荷量の変動を把握しやすくします。

棚卸管理機能

棚卸の時に必要となるデータの作成や棚卸の指示、検品数などの入力などをスキャナによる簡単な操作で完結させます。これにより、倉庫管理システムを使った棚卸作業では、人員や時間を大幅に削減することができます。

TMSの基本的な機能5つ

ここでは先ほど物流管理システムの1機能として説明したTMSの基本的な機能を5つ説明します。

配車管理機能

配車管理では製品を出荷する手段の選定や手配などを行います。従来までは納品先や製品の数量、かかる時間などを考慮したうえでトラックを手配し、お届けまでに要する時間を手作業で管理し予測する必要がありました。しかしこの機能では、システムが以上の条件を考慮して最適な配車管理を行いますので手作業による時間的ロスを大幅に削減します。

運賃管理機能

運賃管理では配車状況に応じて輸送コストを自動で計算し、運賃や支払い状況の管理などをシステムで管理します。

書類作成機能

主に配送指示書や納品伝票、送付状などの帳票の作成、印刷などを自動で行います。

進捗管理機能

進捗管理では、出荷された商品の出荷された時間、配送時間、配送状況などをリアルタイムで一元的に管理することで、オペレーション業務の簡略化を実現します。万が一トラブルが発生してもドライバーを介さずに状況を確認できるので素早い対応が可能となります。

実績管理機能

実績管理では、業務日報の作成・管理を行えます。運行日報の作成は従来、ドライバー本人が手作業にて行う作業でしたが、運行日報の作成が自動化されることで業務効率が向上します。

物流管理システムの導入メリット3つ


次に物流管理システムを導入した際にもたらされるメリットを3つ紹介します。

業務効率の向上

物流管理システムを導入することで業務全般の効率向上が期待できます。倉庫管理業務では検品作業やピッキング作業の効率化、配送管理業務では配送に関わる手続きや帳票・日報の作成など実務における手動で行われていた作業を自動化することで大幅な業務効率の向上が可能です。

また物流に関する情報全般の一元的管理も可能になりますので、これまで直接連絡して確認することが必要であった配達時間や納品時間なども確認の手間が省かれます。手作業の業務の負担をシステム導入で大幅に減らすことができ、現在物流業界において深刻化している人手不足に対して大きな効果をもたらします。

倉庫回転率の向上

システムによる在庫管理は、倉庫内の在庫状況をリアルタイムで把握することを可能にし、倉庫回転率の向上をもたらします。

在庫状況を正確に把握することで、過去の商品の数が可能となれば余計な仕入れや廃棄ロスを最低限に抑えることにつながり、結果的にはコストカットや品質維持を実現することができます。

業務の可視化

物流管理システムによって入出荷や配送に関わる情報が一元管理され、実際の作業とデータとの照合が可能になり業務の可視化につながります。

またデータの蓄積によって、業務における課題を洗い出しやすくなるため、仕入れの数量や売り上げ予測などが立てやすくなります。

物流管理システムの選び方4つ

ここでは物流管理システムの選び方を5つに分けて説明します。

現在抱えている課題と導入の目的を明確にしておく

これはいかなるシステムをするときにも共通して言えることですが、自社の導入目的を明確にしておくことが必要です。物流管理システムの導入にて改善したい問題の原因をあらかじめ洗い出し、それを解決するための機能を搭載したシステムを選定することが必要です。

システムに搭載されている機能を確認する

物流管理システムといっても製品によっては搭載している機能や特化している機能などが異なります。よって検討している物流管理システムの機能を細かく確認することをおすすめします。中には特定の業種に特化したものもあるので、そのような条件から必要な機能や課題解決に繋がるかなどを念頭において最終的に導入する製品を選んでいただければと思います。

ユーザーインターフェースは使いやすいか

先ほども説明しましたが、物流に関連する作業は手作業によるものが多いためシステムを導入したとしても、これまで手作業で慣れていた作業側がデバイスの操作などに慣れるまでに時間がかかってしまう可能性が考えられます。そのためデバイスやアプリを利用するタイプの場合は、デバイスの扱いやすさやアプリの操作性などを考慮して製品を選定することが必要です。

費用面は問題ないか

物流管理システムは導入時だけではなく、運用時にもコストが発生します。そのためシステム導入の効果と導入や運用に要するコストとを比較衡量して検討することが必要です。

また将来的に事業の拡大を考えている場合には、システムの拡張やデバイスの追加などが可能かなどの対応規模も考慮するなど、中長期的なコストも視野に入れることをおすすめします。


物流管理システム比較10選

物流管理システム

グローバル物流管理 LMS-GLOBAL

株式会社 セイノー情報サービス

物流管理システム

グローバル物流管理 LMS-GLOBAL

株式会社 セイノー情報サービス

株式会社セイノー情報サービス物流管理システム「LMS-GLOBAL」は、国際物流における複雑化した情報の流れを一元管理し、リードタイム短縮、業務標準化・効率化を図れる物流管理システムです。国を越えた複数企業間におけるサプライチェーンが複雑化している中、LMS-GLOBALでは輸出入における「在庫可視化」、「イベントステータスの可視化」、「ドキュメント作成・管理」、「物流コスト管理」を可能とします。

  • 海外倉庫の在庫状況の一元管理が可能
  • イベント管理機能により迅速な対応が可能
  • ドキュメント管理・作成作業の効率化が可能
ソフト種別 クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト 
基本的な機能 在庫一覧表示 在庫検索 在庫表出力 
推奨環境 PCブラウザ 
サポート 電話 
トライアル 無し
最低利用期間 最低利用期間の制限なし
よく導入している業種
よく導入している企業の規模

この製品の導入事例掲載数0

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物流管理システム

統合物流管理 LMS

株式会社 セイノー情報サービス

物流管理システム

統合物流管理 LMS

株式会社 セイノー情報サービス

株式会社セイノー情報サービス物流管理システム「LMS」は運送業界はもちろん、大手アパレル小売業等、日本を代表する多くの企業で導入実績がある物流管理システムです。機能としては物流のプランニングから実績管理、コスト管理まで一連の物流業務の機能を標準搭載している為、物流業務の効率化を図る事ができます。また、近年、注目されている最新技術「BRAIS」も搭載されている為、データ解析や、業務の省人化・効率化といった部分にも役立てる事ができます。

  • 全体最適な出荷計画が可能
  • 物流進捗管理機能により迅速な対応が可能
  • 物流KPI管理によりサービス品質の向上が可能
ソフト種別 クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト 
基本的な機能 入出荷管理機能 入出庫管理機能 
推奨環境 PCブラウザ 
サポート 電話 
トライアル 有り
最低利用期間 最低利用期間の制限なし
よく導入している業種
運輸・物流その他
よく導入している企業の規模
不明

この製品の導入事例掲載数3

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導入目的とコストを明確にして最適な物流管理システム選びを


いかかでしたでしょうか。物流管理システムを導入することで、倉庫管理業務や配送管理業務に効率化をもたらし物流業務全体に関する様々な課題解決に繋がることがお分かりいただけたかと思います。

システムを選定する際は、自社の抱えている課題とその解決策、そして必要となるコストを明確にして自社に合ったシステムの選定を行いましょう。

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