暗号化ソフトとは

暗号化ソフトとはアルゴリズムによってファイルやデータを暗号化させ、情報の漏えいや内容の改ざんを防ぐためのソフトです。情報の扱い方に重要性が増している現代ではデータを丁重に扱う必要があります。

もしデータが漏えいした場合はどうなのでしょうか?まず、重要情報の漏えいは企業の信頼を低下させる要因になってしまいます。既存顧客の喪失は売り上げの大幅減少につながるほか、競合と比較して市場競争力が弱くなってしまうでしょう。さらに法的制裁もあります。刑事責任として6カ月以下の懲役又は 30万円以下の罰金刑、民事責任として一人当たり数千円から数万円の損害賠償金が発生する可能性があります。つまり短期的な損失だけではなく、長期的な損失にもつながるのです。

暗号化ソフトを導入することで、データの移動中に情報が漏えいした場合でも被害を軽減できます。保存されたデータに関しても暗号化でしか対応できない脅威があるため、データ流出後の対策にもなります。

暗号化ソフトが必要な背景

現在では多くの企業が暗号化ソフトを導入しています。それは下記2つの背景から、暗号化ソフトの重要性が増しているからです。それぞれのポイントについて確認し、暗号化ソフトの必要性を検討してみましょう。

1.企業が扱う個人情報の種類と数の増加

メールアドレスや住所など、現代の企業が扱う従業員の個人情報データは数も種類も増加しています。特に近年ではマイナンバー制度の導入で個人情報の取り扱いはより重要になっています。そのまま情報が漏えいしてしまうと先ほど述べたような被害が半永続的に発生する危険性があります。

2.デジタル化により日本全体でのデータ利用の増加

デジタル化の影響を受けてデータを社外とやり取りをする機会は増加しています。自社の個人情報を保護するだけではなく、取引相手の個人情報も保護する必要性が高まってきています。また、データやファイルを暗号化しておくことで社外にPCを置き忘れたり盗難・紛失にあったりした場合にも安心して対応できます。

3.テレワーク環境への対応

ここ数年のトレンドである、テレワーク環境への移行で社内間でのデータのやり取りが増加しています。社内間でデータを送受信する場合であっても漏えいのリスクはあるため、対策を怠ってはいけません。

代表的な機能

以下の4つは暗号化ソフトの代表的な機能です。ソフトによって搭載されていない機能もありますが、情報漏えい・改ざんを防ぐためにはどれも欠かせない機能です。

1.暗号化・復号化技術

暗号化ソフトで最も基本的な機能です。ファイルやデータを暗号化し、それを復号することでデータの漏えいや改ざんを防いでいます。

※復号…暗号化されたデータを解読して、元のデータに戻すこと

2.パスワード設定

ファイルやデータを暗号化する際に、復号に必要なパスワードを設定できます。システムに固有の暗号化パスワードをあらかじめ設定できるほか、持ち出したファイルを閲覧・編集する際のパスワードも個別に設定できます。

3.元ファイル削除

ファイルを暗号化する際に元ファイルを削除できます。また、復号化の際も元の暗号化ファイルを削除できます。元ファイルを削除することで暗号化前のファイルが流出する可能性が軽減されます。

4.USBメモリを通じた外部持ち出し

USBメモリに暗号化ファイルの持ち出しに必要なプログラムをコピーすることで情報を保護します。外部で情報を利用するときでも情報漏えいリスクを軽減できます。

導入メリット

企業が暗号化ソフトを導入すると、下記3つのメリットを得ることができます。それぞれの観点から、実務に役立つベネフィットについて確認していきましょう。

1.サイバー攻撃への対応

新しいサイバー攻撃が登場しているほか、年々複雑化しているため強力な対策が必要です。暗号化でファイルやデータを保護することで、もしウイルスに感染しても第三者はファイルやデータを見たり編集したりできなくなります。近年増加している標的型攻撃にもあってもファイルやデータ情報の漏えいにはつながりにくいです。

※標的型攻撃…外部の攻撃者によって行われる特定の組織の機密情報を狙ったサイバー攻撃

2.法令・基準への対応

現在、個人情報の保護は法律で定められている義務になります。以前は努力義務だった個人情報漏洩時の委員会への報告・本人への通知が義務化され、個人情報を取り扱う事業者はより厳しい情報管理を求められるようになっています。執行・罰則の強化により、不正行為などを行った法人企業は最大1億円以下の罰則が科せられます。しかし、ガイドラインに定められている「高度な暗号化」をすれば罰則の対象にはなりません。

3.メール誤送信リスクの軽減

誰にでもメールの送信先を間違ってしまうことはあるでしょう。そのような場合もメールに添付するファイルを暗号化することで第三者への流出を防げます。間違った内部関係者へ送信してしまった場合も権限設定を適切に行うことでファイルが悪用されることを防げます。

暗号化ソフト比較18選

暗号化ソフト

トライアル期間 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 高いセキュリティ性と、ハイパフォーマンス
  • カラム単位で暗号化、アクセス制御と監査も可能
  • GDPR準拠の高いデータ保護機能性でデータを守る
トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • 次世代暗号化エンジンなので高速で処理し、幅広い環境で利用可能
  • 権限の設定と、自動バックアップによってデータを守る
  • InterSafe WorkFlowと連携可能
トライアル期間 無し
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • HSMソリューションでコンプライアンス要件を満たす
  • メニューの一つ、Lunaシリーズの強固なセキュリティ
  • 市場で最も広範な選択肢をもつAPIを提供するProtectServerシリーズ
トライアル期間 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 用途に合わせて、データ暗号化とトークナイゼーションを選択できる
  • 堅牢かつ効率的な鍵管理とポリシ管理が可能
  • ロギング・監査・レポーティングの中央集中管理
トライアル期間 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 厳密で柔軟なセキュリティ性能を持つので、使いやすい
  • さまざまなファイル・アプリケーションを保護できる広い適用範囲
  • 高度な運用を実現する、シンプルな管理者機能
トライアル期間 無し
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • 量子コンピューターによる暗号化解読も防げる高いセキュリティ性
  • ICカードをなくしても専用のファイルを残しておけば復号可能
  • BaseCSPに対応していれば市販のICカードでも利用できる
トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • ファイル暗号化をわずか3ステップで行える
  • 自己実行形式なのでソフトが無い人でも復号可能
  • WindowsとmacOSの両方に対応している

暗号化ソフト

トライアル期間 無し
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • 暗号化機能や公開鍵暗号が別になっているなど、使い勝手がいい
  • 鍵長最大256ビット暗号アルゴリズムを利用した強力なセキュリティ
  • 3種類の暗号アルゴリズムから暗号化方法を選べる

暗号化ソフト

トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • 秘匿復号が全てのファイル形式において可能
  • SecretXを持っていなくても、復号exeファイルを作成し共有できる
  • バッチファイルを利用し、コマンドラインから自動で暗号化できる

暗号化ソフト

トライアル期間 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 暗号化前後の影響を抑えた、高いパフォーマンス性
  • DBAとセキュリティ管理者を分離し、セキュリティを高める
  • アプリケーションから独立させ、既存環境の導入が容易
トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • ファイルだけでなく、ディスクやフォルダもロック可能
  • 無料版でも暗号化ファイル数に制限が無い
  • ファイル暗号化だけでなく、非表示、書込拒否、読取拒否の処理ができる
トライアル期間 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 大容量データでも送信可能、業務負荷を減らす
  • 紙書類の紛失を無くし、誤送信を防ぐ
  • 高い暗号化技術でセキュリティを強化
トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • 継続的に学習し、脅威に対して適応し対処する
  • 差し迫る脅威に対して迅速に対応・応答できる
  • 包括的に利用者をサポートし、生産性を向上する
トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • ワークフローにより安全なデータ持ち出しの管理が可能
  • 多重の防衛機能により、重要ファイルを守る
  • 安心かつシンプルなフォルダとデバイスの制御
トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • Boxの利便性はそのままで、既存業務への影響が少ない
  • データ管理に関する、あらゆるリスクを低減
  • Webブラウザで使用状況や操作履歴などを一元管理
トライアル期間 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • 社内ルールに沿ってファイルを制限、ユーザー画面で設定可能
  • フォルダ単位で機密文章を細かく管理できる
  • 高い機密文書の検出度と、透かし機能によって利便性とセキュリティを両立

暗号化ソフト

トライアル期間 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 日立ソリューションズが自社開発している安心の品質
  • 16年連続No1の導入実績、小中大規模全ての企業で利用されている
  • 導入・運用に対してスピーディーかつ丁寧にサポート
トライアル期間 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • OS起動前にログイン認証を表示、不正ログインを防止する
  • 業務への負荷をかけず、ストレスを感じないパフォーマンス維持
  • テンプレート化されたポリシーでハードディスクを暗号化

導入の際のポイント

暗号化ソフトを導入するときは、自社に最適な製品を選ぶことが重要です。下記3つの観点から自社に最適な暗号化ソフトを選定するポイントを解説します。

1.誰でも使える操作性

暗号化ソフトはすべての社員が使用する機会があるため、簡単な操作で使えることが必要です。誰にとっても使いやすい操作性は作業の効率化につながります。容量が大きいファイルの暗号化では変換処理に時間がかかることもあるため、自社で扱うデータの大きさから高速処理を行える製品を選択しましょう。また、ソフトだけで暗号化が完了するソフトはパスワード紛失時・失念時でも安心して使用できます。

2.ソフトへの信頼度

ソフトへの信頼度は導入実績とサポート体制の二つの観点から評価できます。

導入実績

多数の企業で導入されているソフトは信用が高いソフトと評価できます。導入事例を見ることで求めている機能があるかどうか、実際の機能にはどのようなものがあるかを確認できるでしょう。

サポート体制

充実したサポート体制は万が一情報が漏えいした時に安心して対応できます。公式サイトや製品紹介ページ、導入前の対応を参考にするとよいでしょう。また、導入後のサポートがオプション機能かどうかは事前に確認しておく必要があります。

3.必要な機能があるか

まず、USBメモリや外部HDDに対応しているかを確認しましょう。情報を外部に持ち出す際にも暗号化が有効でないと情報漏えいのリスクがあります。特に外部との接触の際にリスクは最も高まるため、対応していることは必須です。次に、管理者の一元管理が可能かを確認しましょう。複数のパソコンに暗号化ソフトを導入する場合は、管理者権限としてユーザー情報などの一元管理が可能かどうかも業務の効率化という点で重要なポイントです。他にも自社が求める機能があるかどうかを確認しましょう。

無料ソフトのデメリットとは?

無料ソフトと有料ソフトではどのような違いがあるのでしょうか。一言でいうと、機能面で大きな差があります。下記3つの観点から無料ソフトのデメリットを解説します。必要としている暗号化ソフトの導入にかかる費用と得られる効果を検討して、無料ソフトか有料ソフトかを選択しましょう。

1.セキュリティリスクが高い

無料製品のダウンロードによる障害やトラブルの発生、情報漏えいは基本的に自己責任になってしまいます。トラブルへの対処がうまくできないと業務全般に遅れが生じる可能性があるほか、情報が漏えいした時も各方面への対応に追われてしまいます。

2.サポート体制の不足

基本的に無料ソフトはサポート体制がなく、あったとしても不十分な場合があります。パスワード紛失時のデータ復元や動作不具合によるトラブルに自力で対処することが求められます。

3.機能面の不足

無料ソフトは有料ソフトと比較して使える機能が制限されているため、容量の大きいファイルに対応していないことがあります。自社が扱うデータやファイルの大きさを考慮しましょう。

暗号化ソフトの導入で重要情報の扱い方に見直しを!

重要情報の扱い方に社会的責任を伴っている現代では、暗号化ソフトの導入で情報漏えい・改ざんのリスクを軽減することが求められています。暗号化はあくまで移動中のデータ漏えいを防ぐ方法であり、完全なセキュリティ対策ではないことにも注意してください。自社に最適な暗号化ソフトで重要情報を保護しましょう。