「タレントマネジメントシステム」の製品比較表
※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています
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- 製品名
- 料金プラン
- プラン名金額
- 無料トライアル
- 最低利用期間
- 基本的な機能
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- 離職ワード分析
- 作業比較データ表示
- 1on1サポート
- レポート自由作成
- モバイルアプリ対応
- 評価制度構築
- googleカレンダー表示
- 給与シミュレーション
- 昇格率表示
- 人事異動シミュレーション
- 適正社員ピックアップ
- 甘辛分析
- 各種適正度表示
- 業界別テンプレート
- 各種指数表示
- 給与明細発行
- ワークフロー管理
- 健康管理
- スキル管理
- ポイント付与
- 適性検査
- サービス資料
- 無料ダウンロード
- ソフト種別
- 推奨環境
- サポート
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- 初期費用 要相談
- 利用料金 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト パッケージ型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 利用料金 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 0円 備考
- 初期費用は発生しません。
- スモールプラン 1万円~/月額 備考
- ・登録従業員数(上限):30人
・診断内容:資質(性格) - スタンダートプラン 3万円~/月額 備考
- ・登録従業員数(上限):100人
・診断内容:資質(性格)+基礎能力(学力) - コンサルティングプラン 要相談 備考
- スタンダートプランに、さらに入社後予測などの機能が付いたプラン。
- 1年
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 利用料金 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 要相談 要相談
- 制限なし
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- なし
- なし
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 0円
- 初期費用 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ スマートフォンブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 要相談 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 利用料金 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 利用料金 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ スマートフォンブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 150,000円
- 50名プラン 30,000円/月額 備考
- システム内登録が50名までの従業員数のプランです。
- 200名プラン 80,000円/月額 備考
- システム内登録が51名~200名までの従業員数のプランです。
- 500名プラン 150,000円/月額 備考
- システム内登録が201名~500名までの従業員数のプランです。
- 1年
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談
- 利用料金 要相談
- 制限なし
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- オンプレミス型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 0円 備考
- 初期費用は発生しません。
- スタートプラン 10,000円~/月額 備考
- 採用管理機能と人材DB機能で人事情報をスムーズに管理。人事情報を一元管理したい方向けプランです。
- スタンダードプラン 60,000円~/月額 備考
- 採用管理機能と人材DB機能に加え、人材情報の分析機能を追加したプラン。人材情報を可視化します
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 0円 備考
- 初期費用は発生しません。
- プラン 40,000円~/月額
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ スマートフォンブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 400,000円
- システム利用料 18,000円~/月額 備考
- 導入月の利用費は免除となります。導入翌月からシステム利用料が発生します。システム利用料に加え1,000円のシステムメンテナンス費用が加算されますが、100名以下の場合のシステム利用費は一律18,000円です。
- 2年
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談 備考
- 問合わせ後にヒアリング
- 利用料金 要相談
- なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ スマートフォンブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談 備考
- 問合わせの後デモンストレーション
- 利用料金 要相談
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ スマートフォンブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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- 初期費用 要相談 備考
- 問合わせ後にヒアリング
- 制限なし
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ スマートフォンブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
-
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- 従業員データベース 無料
- 料金 月額500円〜/人
- 12か月~
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- クラウド型ソフト
- PCブラウザ スマートフォンブラウザ
- 電話 / メール / チャット /
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価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!
タレントマネジメントシステムとは
「タレントマネジメントシステム」とは、人材に関するさまざまな情報を一元管理するためのシステムです。主に社員の個人情報やスキル、経験や実績などの情報を集約し、全社的に情報の共有と活用ができるようにすることが目的です。
タレントマネジメントとは
あらためて、タレントマネジメントという言葉から見ていきましょう。タレントマネジメントとは、従業員が持つタレント(英語で「能力・資質・才能を意味する)やスキル、経験値などの情報をまとめて一元管理し、「使える情報」として保存することで、それらの情報を企業にとって効果的な人事配置や人材開発に利活用させていくことを指します。人材としての基本情報(住所や年齢、学歴など)に加えて、人それぞれのタレントやスキルを追加することで、人材の適材適所な配置を実現することができます。
タレントマネジメントシステムと人事システムの違い
よくタレントマネジメントシステムと人事システムはおなじシステムとして捉えられがちですが、少し意味合いが異なります。人事システムは、従業員を「評価・査定」することを主な目的としており、従業員の給与決定に利活用されています。一方でタレントマネジメントシステムは人材の個性やタレント、スキルに焦点を当てています。つまり「社内で人材をどう輝かせるか」が意識されているシステムと言えます。この意識は社内の効果的な人材戦略につながります。
なぜ今タレントマネジメントシステムが注目されているのか?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2019年7月~9月に行った「人事のデジタル化に関する実態調査」によると、7割以上の企業がタレントマネジメントシステムを既に導入しているか、もしくはタレントマネジメントシステムの導入を考えていることがわかります。なぜ、なぜ今タレントマネジメントシステムが注目されているのでしょうか?
【出典】三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「人事のデジタル化に関する実態調査」
タレントマネジメントシステムが注目されている理由として「タレントマネジメント」に対する関心度が高まったことが挙げられるでしょう。今回は、代表的な4つの理由を解説します。
- IT技術の発展によって企業を取り巻く環境の変化
- 企業に求められる人材像の変化
- 雇用形態の多様化
- 新型コロナウイルス感染症の流行による働き方の変化
1.IT技術の発展によって企業を取り巻く環境の変化
IT技術の発展により、ビジネス環境は急速に変化し企業は様々な課題に直面しています。例えば、従業員のスキルアップや生産性向上、業務プロセスの効率化などが挙げられます。これらの課題に対応するためには、タレントマネジメントシステムが必要です。タレントマネジメントシステムによる人材管理の自動化によって、従業員データの追跡やスキルの把握が容易になります。
2.企業に求められる人材像の変化
企業に求められる人材像が変化してきたこともタレントマネジメントシステムが注目されている理由として挙げられます。近年、社会やビジネス環境が大きく変化したため、これまで以上に創造力や柔軟性、コミュニケーション能力など多様な能力を持った人材が求められるようになりました。そのため、企業が人材を戦略的に選抜・育成し、組織とともに成長していくために、タレントマネジメントシステムが必要とされています。
3.雇用形態の多様化
近年、フルタイムで働くことが前提であった従来の雇用形態に加え、パートタイムや契約社員、派遣社員などの非正規雇用が一般化してきています。そのため、企業側は従業員の労働時間や契約期間、待遇について個々の雇用形態に応じた柔軟な対応が求められるようになりました。こうした状況下で、企業は様々な雇用形態の従業員を適切に評価し、育成する必要があります。タレントマネジメントシステムは、企業全体で従業員の情報を共有し、雇用形態に応じた評価や育成を行うことができます。非正規雇用の従業員も企業に貢献することができるため、適切に評価することは企業にとって重要な業務に位置づけられています。
4.新型コロナウイルス感染症の流行による働き方の変化
新型コロナウイルス感染症の流行により、テレワークやリモートワークが一般化し、従来のオフィスワークにおける働き方が大きく変化しました。また、従業員の健康や安全を確保するため、企業は様々な対策を講じる必要があります。こうした状況下では、企業は従業員の働き方に合わせた柔軟な対応が求められます。タレントマネジメントシステムを活用することで、従業員の働き方や健康状態、スキルアップのニーズを把握し、適切な育成や配属を行うことができます。また、テレワークが増える中で、従業員同士のコミュニケーション不足や孤立感が問題となっていますが、タレントマネジメントシステムを使えば、従業員同士のコミュニケーションを促進することもできます。
「会社の理念浸透」は重要な組織課題? 「タレントマネジメントシステム」使用調査でわかった人事担当と現場の温度差は7倍以上 ※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています 価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!
「タレントマネジメントシステム」の製品比較表
・診断内容:資質(性格)
・診断内容:資質(性格)+基礎能力(学力)
タレントマネジメントシステム20選の比較一覧
製品のおすすめポイント
- 中小企業に選ばれて導入実績4,000社!
- シンプル&効率化。評価に必要な機能を集約
- 専任担当による手厚いサポートで定着支援!
製品のおすすめポイント
- アナログ業務をクラウド化し、人事業務の効率化を図る
- データ活用を前提とした人材データの一元管理を可能に
- データにもとづいた適材適所を実現。活躍人材の傾向も見える化
製品のおすすめポイント
- 組織管理機能によって企業運営をおこなう上での情報管理や組織戦略をサポート
- 入社処理をより簡単に行うための機能が充実、人事担当者の手間を大幅に削減
- 人事データ管理は項目カスタマイズ機能で自由に設定、Excelや紙での管理が不要に
製品のおすすめポイント
- 人事評価・人材育成・人材配置・スキル管理など人事評価に必要な項目が全て揃う
- 日常的にスマホやパソコンを使わない人でも抵抗のないシステムの使いやすさ
- お客様に親身に寄り添う安心な手厚いサポート
製品のおすすめポイント
- 人事情報を各社に合わせた適切なプロセスで収集
- 過去の情報の履歴管理を含めて人事情報を自在に活用
- 立場に応じた権限設定により安全な人事情報管理を可能にする
製品のおすすめポイント
- 10万人のデータ×AIにより開発された「アッテル診断」
- 活躍人材の採用だけでなく、最適配置・定着を実現
- 面接官ごとの採用力を定量化し、「感覚人事」から脱する
製品のおすすめポイント
- 個人・組織単位であらゆる人事情報を分かりやすく表示し、評価もスムーズに
- 従業員のライフスタイル改善にも役立つアンケート機能
- ストレスチェック機能で、メンタルリスクも細やかにケアする
製品のおすすめポイント
- 社員を分析して、組織の特徴や活躍する人材を特定できる
- 詳細な検索項目からフィットする人材を検索でき、圧倒的なコストパフォーマンス
- いつでもどこでもスマホで応募者とやりとり、必要なとき必要な人材に業務を依頼できる
製品のおすすめポイント
- 人材開発の要素のうち、開発可能な要素を測定
- 従業員、管理職など、それぞれの目的に合わせたアウトプットを提供
- ユーザビリティに優れた画面設計で、結果表示も思いのままに
製品のおすすめポイント
- 安心のセキュリティと、管理項目の限界なしで運用できる人材データベース
- リーダー人材の安定的創出を実現する人材プール
- 個人の成長をモニタリングして、育成課題に応じてサポート
製品のおすすめポイント
- 管理者は、社員の状況・業務改善ポイントを把握し、チーム力強化
- 社員は、自動収集・分析されたデータで合理的なセルフマネジメントが可能に
- 各指数の表示で、様々な角度から業務の可視化が可能に
製品のおすすめポイント
- 社員が使いやすいユーザーインターフェースだから、データが集まる
- 組織と人材の状況を把握しやすい設計なので、人事戦略構築に役立つ
- データの集め方から設定まで、導入コンサルタントが丁寧にサポート
製品のおすすめポイント
- 継続的な業務改善ができるプロジェクト管理機能
- 入社から退職までの情報を無駄なく集約・蓄積
- 組織シュミレーションなど豊富なベース機能で人事管理
製品のおすすめポイント
- AI(人工知能)を活用して、人材の最適配置を支援
- 従業員のキャリアプラン策定を支援して、自律を促す
- 組織を横断して人材情報を柔軟かつ視覚的に検索できる
製品のおすすめポイント
- 人材データベース機能で、社員情報を一元管理
- BI(ビジネスインテリジェンス)機能で分析もスムーズに
- 組織シュミレーションもドラッグ&ドロップで簡単にできる
製品のおすすめポイント
- タスクやスキルに結びついた育成計画で、進捗把握しやすい
- 人的資本の情報開示に対応して、成長過程を収集
- デフォルトでタレントマネジメントに必要な機能を網羅
製品のおすすめポイント
- 定型業務の自動化と、人事施策の可視化で効率アップ
- 過去の組織人事情報を参考にできて、人事管理項目も自由に作成
- 各事業の企業と連携したHRコックピットでオートメーション化推進
製品のおすすめポイント
- さまざまな情報を一元管理できる従業員データベース
- 目標・評価の提出状況を可視化することで現場も人事も全体の把握が可能
- 1on1を支援・活用するさまざまな機能を搭載
製品のおすすめポイント
- 人材を把握したい・優秀な社員を見つけたいを実現する人事情報の一元化
- スキルを見える化し社員のパフォーマンスを向上
- 採用のミスマッチを防止し自社に合う人材の採用する採用力強化機能
おすすめタレントマネジメントシステム3選
1.HRBrain
株式会社HRBrainが提供しているHRBrainは、対応可能な評価手法が多く、人事評価から人材データの収集・管理・分析などあらゆる人材情報を一元管理できる人事評価システムです。データに基づいた人事戦略や育成指針を策定することができるので、客観的かつ効率的な人事業務を実現できます。定型化された業務や単純作業の自動化も可能になるため、業務効率は格段に向上します。
- 人材データの一元管理で、データの利活用を促進
- シンプルで分かりやすいUIで、圧倒的な使いやすさを追求
- 人事スペシャリストによる充実したサポートが受けられる
人材データの一元管理で、データの利活用を促進
紙やExcelに散在している人材データの基本情報を一元管理できるだけでなく、社員のスキルや特徴も可視化することができます。項目ごとにカスタマイズや権限設定ができるので、現場でも活用できるデータです。さらに人材データをクロス集計することで客観的なデータをもとに最適な移動や配置を可能にします。
シンプルで分かりやすいUIで、圧倒的な使いやすさを追求
HRBrainは無駄のないシンプルな画面で、やるべき操作が一目瞭然です。直感的に操作できるため、人事担当者だけでなく従業員や経営層も簡単に使いこなせます。導入後も最低限のレクチャーで、すぐに業務に利活用することができます。スマーフォンやタブレットにも最適化しているので、誰にとってもどんな場面でもつかいやすさを実現できます。
人事スペシャリストによる充実したサポートが受けられる
専任のカスタマーサクセスが導入から運用、データ分析・活用までフルサポートします。活用事例の共有や使い方動画も提供されるので、導入後に操作や活用方法で困ることはありません。また、Excel管理や他システムからの乗り換えも、実績に基づいた丁寧な対応によってスムーズに実現可能です。
【引用】HRBrain | 顧客満足度No.1のタレントマネジメントシステム
2.カオナビ
株式会社カオナビのカオナビは、7年連続シェアNo1を誇るタレントマネジメントシステムです。(ITR Market View:人材管理市場2022より)従業員の基本情報やスキル、キャリアなどあらゆる人事情報を可視化して、社員の個性や才能を発掘し、戦略人事を加速させます。様々なセキュリティ対策を行っているので、公官庁や大手金融機関の採用実績があります。
- 導入から運用までの手厚いサポート
- 顔写真付き人材情報の利活用
- 定期的なモチベーション分析で、離職兆候をキャッチできる
導入から運用までの手厚いサポート
タレントマネジメントのプロが専任スタッフとして、継続的な支援を受けられる「専任サポート」制度があります。また、導入後の進め方や活用範囲の広げ方が分かるセミナーがあり、課題や機能で選ぶことができます。さらに、設定チェックシートやサポートサイトなどいつでも使えるサポートツールもあり安心です。
顔写真付き人材情報の利活用
社員のスキル、実績、性格、モチベーションなどのあらゆるデータを集約し、一元管理することで企業に合わせたオリジナルなデータベースを構築し、人材管理を進化させます。分析しているその画面から配置のシミュレーションが行えるので、社員の人事情報を見ながら、最適なチーム編成が可能です。
定期的なモチベーション分析で、離職兆候をキャッチできる
定期的なパルスサーベイの実施で、個人のコンディションを定点観測できます。その結果を用いて、追加調査や情報の蓄積、データの可視化が実現できます。モチベーションと残業時間や評価との相関関係を割り出したり、該当社員をピックアップして人事と現場で協力してフォローしたりできるなど、会社全体で手厚い社員マネジメントが可能です。
【引用】カオナビ|【シェアNo.1】社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム (kaonavi.jp)
3.タレントパレット
株式会社プラスアルファ・コンサルティングのタレントパレットは、人事にマーケティング思考を取り入れ科学的人事を実現するタレントマネジメントシステムです。あらゆる人材データを一元化・分析し、組織の力を最大化させます。様々な業界業種の先進企業が続々導入していて、その継続率は99.6%ととても高い水準を誇っています。
- 社内に散在する人材データを見える化することができる
- 煩雑な業務を効率化し、より良い人事施策に取り組む時間を創出
- データに基づく科学的人事を実践し、人材の高度化を図ることができる
社内に散在する人材データを見える化することができる
社員に基づくデータを一元化することで必要なタイミングに合わせて瞬時に確認でき、一元化したデータは役職に合わせて参照設定をすることで現場から経営層まで利活用することができます。具体的には、社員の入社から現在までの経緯を可視化の実現や、スキル・経歴・評価などの履歴も時系列で把握し、異動や評価などの判断をより高度化することができます。
煩雑な業務を効率化し、より良い人事施策に取り組む時間を創出
書類での手続きを大きく短縮し、人事情報を一元集約が実現可能です。具体的にはペーパーレス化により、書類の作成・印刷・発送などの手続き、データ入力や転記・押印の作業時間を削減できます。さらに各種手続きをオンラインから簡単に申請可能であり、わかりやすい状況確認やリマインド機能も付随しています。そして、更新した人材データをそのまま人材戦略で利活用することができます。
データに基づく科学的人事を実践し、人材の高度化を図ることができる
社員一人一人のデータを分析し、組織のスキル平均やモデルキャリアプランとの比較、育成プランの進捗確認ができ、より戦略的な計画の立案をすることが可能です。具体的には、適切な部署への異動検討や採用強化など、エビデンスに基づいた戦略人事が実現可能です。また、振り返りも実施できることから、PDCAサイクルを回してより良い施策立案ができます。
【引用】タレントパレット | 科学的人事を実現するタレントマネジメントシステム (talent-palette.com)
タレントマネジメントシステムを3タイプ別に紹介
タレントマネジメントシステムには、大きく分けて下記3種類のものがあります。導入目的に応じて適切なタイプが異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。本章では、3タイプの解説とそれに合った製品を紹介します。
- 多機能を搭載した多目的タイプ
- 評価業務支援に優れたタイプ
- 人材活用支援に優れたタイプ
1.多機能を搭載した多目的タイプ
最も基本的なタレントマネジメントシステムは、人材の採用から評価・育成・活用すべての工程に対応できる「多目的タイプ」です。「人材情報の見える化」で適切な育成と配置を行いたい場合や、「合理的な評価制度」で従業員エンゲージメントを向上させたい場合に向いています。基本的には多目的タイプを選んでおくと、さまざまなケースに対応できます。
多目的タイプ一覧
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2.評価業務支援に優れたタイプ
自社の評価制度や従業員エンゲージメントに課題を抱えていない場合は、評価業務支援に優れたタイプのタレントマネジメントシステムがおすすめです。シンプルな機能の製品が多く、人事評価の効率化や運用のサポートに優れています。紙やExcelでの資料作成や運用、テレワークへの対応に課題を抱えている場合は、このタイプを検討してみましょう。
3.人材活用支援に優れたタイプ
適材適所への人材配置に課題を抱えている場合や組織改善を図りたい場合は、人材活用支援に優れたタイプの導入が効果的です。このタイプのタレントマネジメントシステムには、データ分析による明確なエビデンスに基づいて人材配置と抜擢が行えたり、従業員が働きやすくしたりするための機能が搭載されています。担当者の直感やイメージに頼った人事を行っている場合は、ぜひこのタイプを検討してみるのがおすすめです。
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タレントマネジメントシステムの比較表
製品名や製品ロゴをクリックすると、製品ページで詳細を確認することができます。
製品名 | 製品ロゴ | サポート | 無料トライアル | 3つのタイプ | 提供形態 | 料金プラン |
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HRBrain |
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電話 メール チャット |
○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
あしたのクラウドHR |
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メール | ○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
ベネワン・プラットフォーム | ![]() |
電話 メール |
- | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
ミイダス |
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メール | ○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:330,000円/年額 |
Qraft |
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チャット | ○ | 人材活用支援 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
HITO-Talent | ![]() |
メール | - | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:0円 Entry:110,000円 Standard:330,000円 Professional:660,000円 |
Qasee |
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電話 メール |
○ | 人材活用支援 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
CYDAS PEOPLE |
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電話 メール |
○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
JobSuite TALENTS | ![]() |
電話 メール |
- | 人材活用支援 | クラウド型 | 初期費用:150,000円 50名プラン:30,000円/月額 200名プラン:80,000円/月額 500名プラン:150,000円/月額 |
HR-Platform |
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メール | - | 評価業務支援 | クラウド型 | 初期費用:0円 利用料:要相談 |
スマカン |
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メール | ○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:0円 Basic:50,000円~/月額 |
POSITIVE |
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メール | - | 多目的 | オンプレミス型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
ヒトマワリ |
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電話 メール チャット |
○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:0円 Start:10,000円~/月額 Standard:60,000円~/月額 |
スキルナビ |
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電話 メール |
- | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:0円 利用料:40,000円~/月額 |
サイレコ |
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電話 メール |
○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:400,000円 利用料:18,000円~/月額 |
HRMOSタレントマネジメント |
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電話 メール |
- | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:ヒアリング 利用料:要相談 |
タレントパレット |
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メール | ○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:要相談 利用料:要相談 |
カオナビ |
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メール | ○ | 多目的 | クラウド型 | 初期費用:ヒアリング 利用料:要相談 |
タレントマネジメントシステムを導入するメリット5つ
企業がタレントマネジメントシステムを導入すると、下記5つのメリットが得られます。本章では、それぞれのメリットが企業にどのようなメリットがあるのかについて、詳しく解説していきます。
- 人材配置の最適化で個々のパフォーマンスが向上する
- 計画的で効率的な人材育成で企業の業績が向上する
- 適切な能力評価で社員のモチベーションが向上する
- 内部人材の発掘やローパフォーマーの特定ができる
- 社員のエンゲージメントが向上して離職率が低下する
1.人材配置の最適化で個々のパフォーマンスが向上する
タレントマネジメントシステムの導入により、人材配置の最適化とパフォーマンスの向上が見込めます。タレントマネジメントシステムでは、個々の能力とスキルを合理的に評価できます。そのうえで、スキルやプロフィールの検索機能を活用すれば、プロジェクトや部署の要求を満たす能力を備えた人材の把握が可能。
どの人材がどの部署に適任か正確に判断することができれば、人材を最大限に活用できるようになり、同じ従業員数でも全社的なパフォーマンスの向上が見込めます。人材確保が難しくなっている現在では、極めて大きな効果だといえます。社員同士の相性やスキルバランスも考慮した配置を検討すれば、さらにパフォーマンスが高いチーム編成もできるでしょう。
2.計画的で効率的な人材育成で企業の業績が向上する
企業の業績向上を実現するためには、計画的かつ効率的な人材育成が欠かせません。タレントマネジメントシステムでは、従業員のスキルや個性を可視化できるため、各個人のどこを伸ばせば自社にとって理想的な人材になるかがわかります。
従来の人材育成手法では、担当者の直感に頼る部分が大きく、人材育成の効果に大きな差が出ることが問題でした。タレントマネジメントシステムを活用すると、個々のパフォーマンスを向上させやすい人材育成ができ、結果的に企業全体の業績も向上するでしょう。
さらに、タレントマネジメントシステムでは人材育成のデータも蓄積できます。人事異動が生じたときも育成データを継承できるため、不適切な引き継ぎが原因となる問題を予防できます。計画的な人材育成は、人事戦略に極めて大きな効果を与えるはずです。
3.適切な能力評価で社員のモチベーションが向上する
タレントマネジメントシステムの導入により、従業員の適切な能力評価ができるようになり、モチベーションの向上が見込めます。人事評価は「従業員満足度」に直結します。スキルや能力が過小評価されると、自社に対する従業員の満足度は低下するでしょう。結果的にハイパフォーマーの業務の質が低下し、組織の生産性に大きな悪影響を与えます。
企業を安定的に成長させ続けるためには、優秀な人材をいかに適切に評価するかが重要です。タレントマネジメントシステムは、従業員を評価するための客観的な指標がなければ運用できません。どうすれば評価や昇進につながるか明確化することで、システムが客観的かつ合理的に従業員のスコアリングを行ってくれるため、適切な能力評価が可能となります。
4.内部人材の発掘やローパフォーマーの特定ができる
人材確保が難しくなっている現在では、自社の人材をいかに有効活用するかが重要ですが、そのためには内部人材の発掘やローパフォーマーの引き上げが欠かせません。タレントマネジメントシステムでは個々のスキルや能力が可視化されるため、潜在的なタレントを発掘しやすくなります。人材育成や配置、次期リーダーの選定などに役立つでしょう。
ローパフォーマーはチーム全体の業務効率を低下させる原因となるため、早急な育成により標準的なレベルに引き上げる必要があります。タレントマネジメントシステムでは、スキルのスコアリングにより、ローパフォーマーもスムーズに特定可能です。過去の評価値や面談結果もふまえると、具体的なフォロー計画も策定しやすくなり効果的な育成ができます。
5.社員のエンゲージメントが向上して離職率が低下する
企業の離職率が高い状態にあると、人材育成・採用の手間とコストが増大したり、チームのパフォーマンスが不安定になったりするなどの悪影響があります。タレントマネジメントシステムを導入すると、優秀な人材のエンゲージメントが向上しやすくなるため、離職率の低下が見込めます。
企業の人事評価が不適切な場合、実は優秀な人材ほど離職の可能性が高まります。チームや業績、スキルや経験などが適切に評価されれば、「さらに貢献したい」というエンゲージメントを醸成可能です。個々の従業員が能力を最大限に発揮できる環境を整えることで、離職を防ぎやすくなり、企業全体の生産性向上が見込めるでしょう。
従業員のコンディションの不調や不満を、早期に把握することも重要です。タレントマネジメントシステムには、「パルスサーベイ」や「アンケート」などの機能が搭載されており、これらを活用すると適切なフォローができます。過去の離職者を分析して「離職しやすい傾向」を割り出し、事前に対策を練ることも可能です。
タレントマネジメントシステムの主な機能8つ
では、具体的にタレントマネジメントシステムではどのようなことができるのでしょうか?
タレントマネジメントシステムに搭載されている代表的な機能は下記8つです。本章ではそれぞれの機能の概要と効果を解説します。
- 従業員の基本情報の登録
- スキルと実績のデータ管理
- コンピテンシー情報の管理
- 配属管理と組織図の作成
- 育成計画の策定と進捗管理
- アンケートの実施と集計
- 一定単位ごとの目標管理
- データ分析とスコアリング
1.従業員の基本情報の登録
タレントマネジメントを実現するためには、タレントマネジメントシステムに従業員の情報が入っていないといけません。従業員の基本情報の登録は、タレントマネジメントシステムの最も基本的な機能です。
住所氏名や顔写真、所属している部署や役職などの情報を登録できます。多くの製品では、氏名と顔写真が並ぶインターフェイスが採用されているため、担当者が見分けやすく管理しやすいようになっています。
2.スキルと実績のデータ管理
従業員のデータベースには、基本情報に加えて行動特性や適性、保有資格や職歴などあらゆる情報を登録できます。製品によっては登録情報を基にして、従業員情報の検索や不足しているスキルの洗い出しや、適任者のサジェスト機能を利用できるものもあります。これらの機能は人材育成や配置に極めて便利です。
たとえば自社が従業員に求めるスキルと、実際に保有しているスキルのギャップを発見できれば、それを補完するための研修プログラムを策定できます。人事異動時の配属を決める際も、サジェスト機能を利用すれば適任者を割り当てることができるでしょう。なおこれらの情報は本社や人事部だけではなく、各支店や部署でも登録や閲覧ができます。
3.コンピテンシー情報の管理
従業員のコンピテンシー情報の管理も、タレントマネジメントシステムでは重要です。「コンピテンシー」とは、高い業績を出している人に共通する「行動特性」を指します。たとえば専門知識やスキル、思考の傾向などの性質です。タレントマネジメントシステムには、ハイパフォーマーのコンピテンシーを抽出する機能が備わっています。
自社のデータベースにコンピテンシー情報が加われば、自社の人材のモデルケースである「コンピテンシーモデル」を作成しやすくなります。そのコンピテンシーモデルを基に、理想的な人材と現実とのギャップを明確化すれば、平均的な社員を育成して能力を引き上げられます。結果として全社的なパフォーマンスが向上し、業績を改善しやすくなるでしょう。
4.配属管理と組織図の作成
タレントマネジメントシステムでは、各部門の従業員のスキルや評価、勤続年数や残業時間などをグラフ形式で可視化できます。これらのデータを基にして、組織図の作成や配置転換のシミュレーションができるなど、高度な機能を備えている製品もあります。
また多くの企業や組織において、後継者やリーダーの育成は重要な課題です。タレントマネジメントシステムでは、自社に必要なリーダー像を蓄積したデータから明確化できます。その情報を活用すれば、ヘッドハンティングや後継者の育成に役立つでしょう。
5.育成計画の策定と進捗管理
タレントマネジメントシステムでは、収集した従業員データを基にして、不足しているスキルを洗い出すことができます。全体のパフォーマンスを向上させるためには、個々の従業員に適した育成計画を策定し、実施と効果測定を行うことが大切です。
タレントマネジメントシステムは、一連の育成計画の管理と可視化ができる機能を備えています。また、保有資格や評価など特定の要素で人材を絞り込み、該当する従業員のリストを作成することも可能です。新規プロジェクトの立ち上げや人事異動に役立つでしょう。
6.アンケートの実施と集計
登録した従業員データベースを活用し、アンケートの実施と集計作業を行うことも可能です。たとえば、従業員のエンゲージメントを判断するための調査や、研修の効果を確認するためのアンケートを行うときに便利です。多くのタレントマネジメントシステムでは、アンケートフォームはドラッグ&ドロップで簡単に作れるようになっています。
7.一定単位ごとの目標管理
個々の従業員がスキルや能力を向上させるためには、それぞれが目標を設定して学んでいく必要があります。しかし、従来の手法では個々の目標設定があいまいなことや、そもそも設定していないことがありました。
タレントマネジメントシステムには、細かい期間ごとに目標を設定し、管理できる機能を備えているものもあります。四半期単位や月単位、全社目標や部門目標など目的や状況に応じて設定すれば、企業の経営目標を達成しやすくなるでしょう。
8.データ分析とスコアリング
タレントマネジメントシステムには、登録した従業員やスキル情報を基にして、データの分析やタレントマネジメントの可視化などを行う機能が搭載されています。保有資格や評価、経験を参照したスコア付けや、アンケート結果の出力などが行えるので便利です。
スキル情報やスコア情報など、さまざまな指標を抽出してグラフ化すれば、全体の傾向や今後の予測などを明確化しやすくなります。人材配置や採用活動などに活用することで、企業全体を広い視野から分析し、より多角的な経営戦略が立てられるようになるでしょう。
タレントマネジメントシステムの選定ポイント9つ
タレントマネジメントシステムの導入効果を高めるためには、自社に合う適切な製品を選ぶことが重要です。本章ではタレントマネジメントシステムの選定時に意識すべき、下記9つのポイントを詳しく解説します。
- 導入目的を達成できる機能を備えているか
- 初期費用や利用料金がどれくらい必要か
- 自社で運用中のシステムと連携できるか
- 柔軟性と拡張性を十分に備えているか
- 現場の担当者が使いやすいシステムか
- 分析や診断のための機能を備えているか
- コミュニケーションの支援機能があるか
- ベンダーのセキュリティレベルが万全か
- 導入支援やサポート体制が充実しているか
1.導入目的を達成できる機能を備えているか
導入目的を達成できる機能を備えていることは、タレントマネジメントシステムの必須事項です。タレントマネジメントシステムには、プロフィール・スキルの検索やコンピテンシー管理、育成計画や分析などの機能が搭載されています。
しかし、製品によって特に重視している「強み」となる機能は異なるため、自社が重視したい点とマッチするか見極めることが重要です。また「後継者管理機能」はオプション扱いのケースが多いため、必要な場合は追加料金の有無も確認しておきましょう。
2.初期費用や利用料金がどれくらい必要か
初期費用と利用料金、およびコストパフォーマンスも重要なポイントです。タレントマネジメントシステムは、プランや利用人数で料金が変動するケースが少なくありません。そのため自社に適合する可能性が高い、もしくは気になる製品が見つかったときは、ベンダーの問い合わせフォームで見積もり依頼を行いましょう。
タレントマネジメントシステムの検討時は相見積もりが基本となります。製品ごとに搭載機能や得意分野が異なり、利用条件によって料金が変動するため、コストパフォーマンスの比較が難しいことにも注意が必要です。必要な機能が搭載されているか、余分な機能で価格が高くなっていないかを確認し、慎重に検討してみてください。
3.自社で運用中のシステムと連携できるか
社内でタレントマネジメントシステムを単体で運用する場合は、このポイントを意識する必要はありません。しかし、社内で人事システム・コミュニケーションツールなど既存システムを運用している場合は、連携性が高い製品を選ぶことをおすすめします。
既存システムと連動できれば、すでに自社で蓄積しているデータを有効活用できます。自動的にシステムとデータを連動できる「API連携」を搭載している製品の場合は、手作業でのデータ変換が不要なので、各システムをより便利に運用できるでしょう。
4.柔軟性と拡張性を十分に備えているか
タレントマネジメントシステムを長期にわたって運用し続けるためには、柔軟性と拡張性を備えた製品を選ぶことが重要です。とくに急速に成長しているベンチャー企業や、組織構造が複雑な企業の場合は、組織改革や配置転換などが頻繁に行われます。企業の現状に応じて項目の変更や追加ができなければ、「使えないシステム」になってしまうでしょう。
しかし、拡張性が優れたタレントマネジメントシステムは、価格が高くなる傾向があります。変更や追加のたびに追加料金がかかるのでは、システム運用の費用対効果が低下します。そのため、タレントマネジメントシステムの比較検討時は料金体系をしっかり確認して、拡張性に優れているか・余分な追加料金が最小限に抑えられるか見極めましょう。
5.現場の担当者が使いやすいシステムか
どれだけ高度なタレントマネジメントシステムを導入しても、現場の担当者や従業員が使いこなせなければ意味がありません。導入前の比較検討時は下記2点を意識してみましょう。
- ユーザーインターフェイスと操作感のマッチング
- 人材データが扱いやすい形で可視化されているか
システムのデザインや操作方法は製品ごとに異なります。たとえば、各従業員の顔写真を起点に人事情報を管理できる製品や、縦横に多数の従業員を要素ごとに分類する「マトリックス表示」を採用した製品は、直感的な操作が可能です。
しかし、インターフェイスや操作感が優れていても、肝心の人材データが「扱いやすい形」で可視化されていなければ、使い勝手がいいシステムとはいえません。データは蓄積されているだけではなく、必要なときにいつでも取り出せることが理想。たとえば期間ごとのデータを抽出し、設定した条件と項目に応じて分析してくれる機能があれば、非常に便利です。
なお製品によっては、短期間の無料トライアルが利用できることもあります。事前に試せるタレントマネジメントシステムを選べば、ミスマッチのリスクを未然に防げるでしょう。
6.分析や診断のための機能を備えているか
機動性の高い企業経営を行うためには、「データドリブン」つまり情報の分析結果を基にした人事が必要です。タレントマネジメントシステムによっては、従業員だけではなく組織自体のサーベイや分析を行い、「高活性型組織」や「戦略重視型組織」などのタイプで分類してくれる製品もあります。
自社の組織特有の性質がわかれば、自社にとって理想的な従業員のタイプもわかります。分析結果を基にして、改善点の洗い出しや研修プログラムの策定などを行えば、より的確な人材育成と企業経営ができるようになるでしょう。
7.コミュニケーションの支援機能があるか
社内でのコミュニケーション不足が、エンゲージメント低下や離職につながるケースは少なくありません。タレントマネジメントシステムには、1on1ミーティングでの目標と進捗管理を効率化できる「1on1支援」や、「コミュニケーション活性化」の機能が搭載されている製品もあります。
現在ではテレワークや時短勤務が一般化しつつあるため、どうしてもコミュニケーションの密度が低下しがちです。従業員のモチベーションやエンゲージメントの低下が気になる場合は、コミュニケーションの支援機能が充実した製品を検討してみるといいでしょう。
8.ベンダーのセキュリティレベルが万全か
タレントマネジメントシステムには、各従業員の個人情報や業務データなど、機密情報が登録されることになります。これが社外へ流出したり、社内で不正利用があったりすると、自社のコンプライアンスが大きく損なわれてしまいます。とくに人事システムと連携させる場合はマイナンバー情報も扱うため、セキュリティレベルは極めて大きな問題です。
そのため、タレントマネジメントシステムの選定時は、ベンダーのセキュリティ対策が十分なレベルにあるか確認しましょう。下記のような機能に対応していると、セキュリティレベルが高い製品だといえます。
- クライアント証明書による端末認証機能
- データベースの二重化と自動バックアップ機能
- 特定IPからのアクセス許可と除外を設定できる機能
- 端末紛失時に遠隔操作でデータの外部流出を防げる機能
9.導入支援やサポート体制が充実しているか
タレントマネジメントシステムは複雑なので、導入支援とサポート体制の充実度が重要です。人事戦略の専門的な知識が必要なので、導入支援を利用できる製品を選ぶほうが無難。導入支援やコンサルティングを利用すれば、目標達成に向けた方向性だけではなく、タレントマネジメントの手法や評価・報酬設計など一貫した制度を確立できます。
またどのようなシステムでも、何らかの不具合が生じるケースがあります。企業戦略の根幹と結びついたシステムなので、利用できない時間が長くなると深刻な影響があるかもしれません。メールやチャットでの対応はもちろん、サポートの受付時間についても確認しておきましょう。とくに海外のサービスの場合は、サポート体制や内容に注意が必要です。
タレントマネジメントシステムの注意点
タレントマネジメントシステムは、導入のための手間とコストがかかることや、社内にタレントマネジメントを浸透させるための労力が必要です。
そして効果的な運用には、客観的な評価基準の指標が必要なので、まずはどのようなスキルや能力、行動を評価するかを定めないといけません。そのうえでタレントマネジメントシステムを導入する費用や、実際に運用するための社内体制を構築する必要があります。
また、タレントマネジメントシステムを導入しても、従業員や担当者の協力がなければ効果が得られません。導入する意義やメリットを理解してもらえるように、働きかけを行うことも大切です。
一見すると面倒なことのように思えるかもしれませんが、タレントマネジメントシステムの導入メリットは計り知れません。まずは自社の課題を洗い出し、後述する手順をひとつずつ丁寧に進めていけば、スムーズに導入できるでしょう。
タレントマネジメントシステムの導入手順5ステップを解説
タレントマネジメントシステムは便利なシステムですが、それを導入すれば自動的に人材の育成や配置が効率的に行えるようになるわけではありません。導入効果を最大化するためには、下記5つのステップを意識して社内体制を整えることが大切です。
- ステップ1:マネジメントの導入目的を決定する
- ステップ2:マネジメント対象のタレントを選ぶ
- ステップ3:配置と育成プランの計画と実施を行う
- ステップ4:タレントを伸ばせる環境を整備する
- ステップ5:モニタリングの実施と再検討を行う
ステップ1:マネジメントの導入目的を決定する
タレントマネジメントシステムの導入において、「とりあえず導入してみる」というケースは少なくありません。しかし、明確な目的がなければ十分な効果は得られないでしょう。まずは企業の目指すべき方法性や課題点を見極めて、導入目的を明確化しておくことが重要です。
たとえば方向性としては、グローバル人材やIT人材の創出、次世代のリーダーやハイパフォーマーの育成などが考えられます。課題点には、高い離職率や生産性の低迷を改善したい、人事評価や育成の効率を改善したいなどが挙げられるでしょう。いずれの場合でも、目的によって適切な製品が異なります。
前述したように、タレントマネジメントシステムの導入にはさまざまな事前準備が必要です。明確な目的なしで導入しても、社内の人事制度を混乱させる結果になりかねません。客観的な視点で、自社の現状を見極めることが重要です。
ステップ2:マネジメント対象のタレントを選ぶ
導入目的が明確化したら、タレントマネジメントシステムの「対象者」を選定しましょう。タレントマネジメントには、大きく分けて下記3つの対象者選定パターンがあります。
- パターン1:一部の優秀な人材に限る
- パターン2:すべての社員を対象とする
- パターン3:上記2つを組み合わせる
パターン1の場合は、全社員から上位20%の優秀な人材をリストアップし、将来のリーダー候補として育成と登用を行います。自社の社風が「実力主義」である場合や、ハイパフォーマーで企業を牽引していきたい場合は、パターン1の選定パターンが向いています。
しかし、平等性を重視する社風の場合は、パターン1では「選定外」となった社員の不満を招くかもしれません。そこでパターン2では、全社員をタレントマネジメントシステムの対象とし、総合的に人材の育成を行います。全体を引き上げつつ、適材適所な登用を目指す場合はこちらがおすすめです。
ハイパフォーマーを重視しながら全体の生産性を高めたい場合は、パターン3を検討してみましょう。こちらはパターン1のようにリーダー層の育成を行うと同時に、全社員のマネジメントも行います。手間と工数が最もかかるパターンですが、成功すれば極めて大きな導入効果が得られるでしょう。
ステップ3:配置と育成プランの計画と実施を行う
タレントマネジメントシステムの導入目的と対象者が決まったら、配置と育成プランを計画しましょう。どのポストにどのような人材を配置し、具体的にどのような業務を担当させたいのかを明確化することが重要です。こうすることで、ポストごとに求められるスキルや能力がわかり、人材育成を効率的に行いやすくなります。
ここまでの手順が整っていれば、タレントマネジメントシステムをスムーズに導入できるでしょう。タレントマネジメントシステムの運用には、合理的な評価指標が必要です。新たに策定した評価指標や育成プランを実施に移し、タレントマネジメントを進めていきましょう。このあとは環境整備やモニタリングが重要となります。
ステップ4:タレントを伸ばせる環境を整備する
タレントマネジメントで重要なことは、従業員の「タレント」を伸ばせる環境を整備することです。いくら優れたシステムを導入して適切な配置を行っても、従業員が成長できなければ効果は限定的になります。たとえばスキルの向上や実績を達成した社員には、インセンティブを提供する制度を構築したり、個々に応じた研修を提供したりするなどです。
ステップ5:モニタリングの実施と再検討を行う
タレントマネジメントシステムの導入度は、定期的なモニタリングを行うことが重要です。アンケートで社員の反応を確認し、結果を基に制度の再検討を行いましょう。タレントマネジメントシステムの導入直後は、事前の計画と実態にミスマッチが発生する可能性が高いです。早期に対応することで、タレントマネジメントの効果を十分に得やすくなります。
人材育成の効率化にはタレントマネジメントシステムが必須
企業がタレントマネジメントシステムを導入することで、戦略的な人材配置と育成が可能となります。従業員のスキルや能力を適切に評価・管理できる機能が搭載されており、パフォーマンスとエンゲージメントの向上、離職率の低下などの効果が見込めます。
タレントマネジメントシステム導入によるメリットを最大限発揮できるように、導入目的を明確にした上で自社に最適なツールをお選びください。