製品を導入することになった背景

長岡市役所では、市民の生活をサポートする多岐に渡る業務を担っております。その中で、特に医療費助成申請書や診療費請求領収書など、毎日繰り返し発生する単純作業に多くの時間を要していました。このような状況を改善するため、業務の効率化を目指し、地方公共団体向けサービス「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」の導入を決定しました。この導入は、業務改善に対する意識の高まりとともに、市役所内での挑戦する文化を生み出すきっかけとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

長岡市役所では、市の魅力を伝える地域活性化や市民の快適な生活を支える税金や公衆衛生、健康福祉に関する業務など、幅広い業務を行っています。これらの業務の中で、特に医療費助成申請書や診療費請求領収書の処理には、毎日繰り返し発生するため、大量の時間と労力が費やされていました。この反復する単純作業の効率化が求められていたのです。

導入前の課題に対する解決策

長岡市役所の業務効率化を目指し、2018年にRPAを導入しましたが、紙の申請書をデジタル化する必要があり、これを解決するためにAI-OCRの導入を検討し始めました。セキュリティやコストの問題からオンプレミスサービスの導入を断念した後、「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」が選ばれました。この製品は、地方公共団体専用のセキュアな閉域網であり、読取精度の高さが評価されました。

製品の導入により改善した業務

「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」の導入により、長岡市役所は年間約2,000時間の業務時間を短縮することに成功しました。特に医療費助成申請書と診療費請求領収書の入力業務において、AI-OCRとRPAを組み合わせることで、一気通貫の自動化を実現しました。これにより、職員は確認作業のみを行うようになり、手が空いた時間を政策立案や市民対応の充実など、より価値の高い業務に充てることができるようになりました。