製品を導入することになった背景

NECネッツエスアイ株式会社では、企画からシステム構築、保守・運用まで、日本全国でICTシステムの導入支援を行っています。同社の調達本部では、発注業務のすべてを紙ベースで行っていました。この方法は、年間に大量の時間を消費し、業務効率の低下を招いていました。紙ベースの発注プロセスの非効率性と時間の浪費を解消するため、同社は業務のデジタル化を検討し始めました。この背景から、DX Suiteの導入を決定しました。

導入前に企業が抱えていた課題

導入前、NECネッツエスアイ株式会社の調達本部は、年間約3,000社に発注を行うなど、大量の発注業務を紙で管理していました。このプロセスは年間5,267時間もの処理工数を要しており、業務の大部分が紙の書類に起因する負担であることが明らかになりました。この状況は、業務効率の大きな障壁となっていました。

導入前の課題に対する解決策

NECネッツエスアイ株式会社は、発注業務の効率化を目指して、AI-OCR技術を検討しました。手書き文字の読取精度の高さと非定型帳票の読み取り能力を重視し、DX Suiteを選択しました。DX Suiteの高い読取精度は、他社ツールと比較しても顕著であり、90%を超える精度でデータを処理する能力が評価されました。

製品の導入により改善した業務

DX Suiteの導入により、NECネッツエスアイ株式会社は発注業務を完全にペーパーレス化し、年間2,160時間の労働時間を削減しました。これは、全体の処理工数における59%の削減に相当します。さらに、文書管理のコスト削減にも貢献し、以前は必要だった物理的な書類保管のためのコストが、サーバー管理費だけになりました。