製品を導入することになった背景

通信業界において、KDDI株式会社は法人顧客を主な対象としてサービスを提供しています。業務効率化の一環として、入力業務の自動化に向けた「AI-OCR導入プロジェクト」が立ち上がりました。このプロジェクトの発端は、申込書の手入力に多大な工数がかかっていたこと、および従来のOCR技術の読取精度の低さが業務に適用できなかったことにあります。これらの課題を解決するために、DX Suiteの導入が検討されました。

導入前に企業が抱えていた課題

KDDI株式会社では、申込書や請求書などの帳票処理において、従来のOCR技術では読取精度が低く、手入力に多くの工数を要していました。特に「auでんき」のサービス開始時には、申込書の手入力作業が前提となっており、業務効率化の大きな障壁となっていました。

導入前の課題に対する解決策

解決策として、DX SuiteのAI-OCR技術が選ばれました。この技術は、読取精度の高さと、IT知識がなくてもすぐに使用できる操作性の良さが選定理由でした。DX Suiteの導入は、展示会での情報収集と、複数の製品を比較検討した結果、約半年間のトライアルを経て決定されました。

製品の導入により改善した業務

DX Suiteの導入により、KDDI株式会社は申込書の入力業務で約86%の業務時間削減を実現しました。特に、受注業務と支払業務において大きな効果が見られ、申込書や請求書の処理時間が大幅に短縮されました。また、社内への展開にあたっては、作業の洗い出し、運用ルールの取り決め、マニュアル作成の3つのステップが実施され、業務全体の自動化に向けた取り組みが進められました。