製品を導入することになった背景

トヨタファイナンス株式会社は、グループ全体でデジタル化を推進する方針を採用していました。金融・保険業界における厳しいセキュリティ基準を遵守しつつ、紙ベースの業務を効率化する必要があると感じていました。そこで、業務効率化とコスト削減を実現するために、オンプレミス版AI-OCR「AI inside Cube」の導入を決定しました。

導入前に企業が抱えていた課題

同社は、クレジットカード事業などで紙を多用する業務が多く、デジタルサービス化の過渡期にありました。毎月約10万件以上の書類登録処理を行う中で、繁忙期には書類が大量に一度に到着し、登録までのリードタイムの短縮や急な人員増員が困難な状況でした。加えて、手書き内容の読み間違いや入力ミスが発生しやすく、二重の作業が必要であるなど、業務効率化に大きな課題を抱えていました。

導入前の課題に対する解決策

AI inside Cubeの選定では、ユーザーカスタマイズが可能であること、100種類以上の帳票に柔軟に対応できることを重視しました。読取精度や機能面、コスト面で他社製品と比較し、最終的にこの製品を選んだ理由です。また、クラウド版からセキュリティ基準を満たすオンプレミス版への移行も、業務効率化の大きな要因となりました。

製品の導入により改善した業務

導入後、書類の登録業務が大幅に効率化されました。AI-OCRを用いて書類を読み取り、事前に定義した項目を「OCRにエントリー」し、登録情報と照合するプロセスを確立。これにより、人の確認作業が削減され、残業や人員調整の必要性が軽減されました。また、入力ミスや情報漏洩のリスクを減少させ、1人で登録作業を完結できるようになり、業務の生産性と品質が向上しました。