製品を導入することになった背景

岩手県久慈市では、東日本大震災や台風などの災害対応に追われる一方で、職員数の減少に直面していました。このような状況の中、市は職員の健康を守りつつ、住民サービスの質を向上させる必要があると考え、業務の効率化を課題として捉えました。業務効率化の一環として、RPAに注目し、小規模から始められる幅広い業務への適用可能性を見出しました。その過程で、NTT東日本からAI-OCRとRPAを組み合わせた業務効率化の提案を受け、導入に至りました。

導入前に企業が抱えていた課題

久慈市は、災害対応に加え、職員の減少という二重の課題に直面していました。これらの課題は、住民サービスの質の維持と向上、職員の健康状態の保持に影響を及ぼしていました。業務効率化は、これらの課題に対処するために必要不可欠であり、特に紙ベースの業務プロセスの電子化が求められていました。

導入前の課題に対する解決策

久慈市が直面していた課題に対処するため、NTT東日本はAI-OCRとRPAを組み合わせたソリューションを提案しました。このソリューションは、紙ベースの業務プロセスを電子化し、その後のデータ入力を自動化することで、業務効率を大幅に向上させることができます。AI-OCRがLGWANに対応したことで、情報セキュリティの面でも安心して導入を進めることができました。

製品の導入により改善した業務

AI-OCRとRPAの導入により、久慈市は申請書のシステム投入やアンケート内容のデータ化および集計業務において、月あたり約8割の作業時間削減を実現しました。特に、ふるさと納税の申請書処理業務では、作業時間を約78%削減し、アンケート集計業務では約83%の時間削減を達成しました。これらの成果は、他業務へのAI-OCR/RPA導入検討を促進し、業務効率化とテレワーク導入の推進に大きく貢献しました。