Menu
Close

タレントマネジメントシステム比較21選|法改正対応製品・選び方を紹介【2025】

目次

人事データを散在管理から一元化し、配置・育成・評価をデータで回すには、最適なタレントマネジメントシステムの選定が不可欠です。本稿はタレントマネジメントシステムを比較するにあたって、導入目的・企業規模(運用体制)・ROIの3軸から候補を絞り込む方法を提示します。
さらに、タイプ別の代表製品と注意点、投資回収を示す計算式、導入後90日で定着させる実務ステップまでを一気通貫で整理しました。制度対応と事業成果の双方を見据え、読者が自社に最適な選択をできるようガイドします。

1. タレントマネジメントシステムとは?

What_is_talent-management-system
タレントマネジメントシステム(TMS)は、従業員のスキル・キャリア・評価履歴などを一元管理し、配置・育成・評価をデータドリブンで最適化するクラウド型HRソリューションです。人事情報をExcelから解放し、戦略的人材配置を支える基盤として国内で急速に普及しています。

上場企業では2023年から「人的資本情報の開示」が義務化され、有価証券報告書で人材KPIを示す必要が生じました。TMSはレポートを自動出力できるため、法対応と投資家説明を同時に支援できる点が注目されています。

参照元:金融庁:「企業内容等の開示に関する内閣府令」等の改正案の公表について

坂田 亮
人事コンサルタント/株式会社Workspace 代表取締役坂田 亮
タレントマネジメントシステムは非常に魅力的なツールである反面、導入目的が不明確であったり、運用設計が不十分だと、結局活用されないという失敗に繋がりやすいものです。経営陣や部門長とよく連携の上検討し、実際の運用イメージなどを明確にしたうえで、「とりあえず導入して、とりあえず使ってみる」から「このように使う」と具体的な運用を構築して導入するようにしましょう。

2.なぜ今タレントマネジメントシステムが必須なのか?

表が示すように、法規制強化と市場拡大が同時進行する一方で、導入途上の企業が多いことが現状です。したがって、自社に合ったタレントマネジメントシステムを比較・選定することが今こそ重要になります。

指標 2023年実績 今後の予測 重要ポイント
人的資本KPI開示義務企業数 約4,000社 法対応でKPI出力が必須
国内市場規模 368億円 447億円(2026年) 年間成長率約11%で拡大
世界市場規模 111億ドル 228億ドル(2029年) CAGR15%超で倍増
中小企業導入率 28.3% 出遅れが大きい

タレントマネジメントシステム(TMS)は人的資本経営の核心を担うツールへ進化し、製品選定の成否がレポート対応や費用回収に直結します。ここでは急速に高まる比較ニーズを、法規制・市場成長・導入率の三側面から整理します。

上場約4,000社では2023年3月期決算以降、有価証券報告書で人的資本情報の開示が義務化されました。*¹

とくに女性管理職比率・男女賃金格差・男性育休取得率などKPIの数値提出が必須となり、人事データを即時に出力できるTMSが実務要件になっています。

こうした法対応が後押しし、国内TMS市場は2025年の407億円から2026年には447億円へ約10%拡大する見通しです。*² タレントマネジメントは、世界市場でも2024年111億ドルが2029年には228億ドルへ到達する見込みで、グローバル競争も激化しています。 *³ しかし中小企業での導入は「取り組んでいる」企業が28.3%にとどまり、出遅れが顕著です。*⁴
この潮流のなかで、タレントマネジメントシステムのベンダーも増え選択肢が乱立しているため、「どの製品を使ったらいいかわからない」という状態に陥ってしまいがちです。

しかし、価格・機能・サポートの見極めを誤るとコスト超過や定着失敗のリスクが高まります。本記事をもとに、最適なタレントマネジメントシステムを見極めましょう。

*¹金融庁:「企業内容等の開示に関する内閣府令」等の改正案の公表について
*²株式会社 野村総合研究所:ITナビゲーター2021年版
*³MordorIntelligence:タレントマネジメント市場規模・シェア分析 – 成長動向と予測(2024年〜2029年)
*⁴株式会社ブルートーン:中小企業のタレントマネジメント認知度は8割。ただし、実際に取り組んでいるのは…
talent-management-system_comparison

タレントマネジメントシステムの比較表を表示する
坂田 亮
人事コンサルタント/株式会社Workspace 代表取締役坂田 亮

昨今の経営環境の中では、社内の人事異動や昇降格についても客観性・論理性のある理由が求められます。従来の管理方法(紙・エクセル)では個々人のスキルや経験、定性的な情報など膨大なデータを収集・管理し、さらにそれらを可視化するために膨大な労力がかかるため、専用のツールのニーズが高まっています。

3. タレントマネジメントシステムの選び方 3STEP

タレントマネジメントシステムを選ぶ際は、導入目的 → 企業規模・運用体制 → 投資回収(ROI)の順に絞り込むと失敗を防げます。

ステップ1 導入目的を特定する

まずは自社が解決したい課題を明確にします。目的別おすすめ製品・導入メリットは以下の通りです。

目的 注目機能 該当製品例 主なメリット
評価効率化 ワークフロー自動化、1on1記録 「HRBrain」/「あしたのクラウドHR」 評価シート作成~集計を短縮
人的資本KPI出力 開示テンプレ、履歴管理 「カオナビ」/「タレントパレット」 報告書作成時間を大幅削減
AI分析 ハイポ潜在分析、配置シミュレーション 「アッテル」/「Qraft」 配置案の精度向上と離職抑止

評価業務の効率化なら「評価ワークフロー自動化」が強い「HRBrain」や「あしたのクラウドHR」が候補です。人的資本レポートを自動生成したい場合は「カオナビ」や「タレントパレット」が開示用テンプレートとISO30414準拠項目を備えています。AI分析で適材適所を高速化したいなら「アッテル」や「Qraft」が行動・性格データをアルゴリズム解析します。

ステップ2 企業規模×運用リソースでタイプを判定する

運用リソースが限られる中小企業は、UIがシンプルで初期設定が少ないSaaS型が適しています。一方で人事・給与・勤怠を統合したい大企業はERP連携可能なHCMスイートを選ぶとデータ二重管理を防げます。

企業規模 運用体制 推奨カテゴリ 製品例 月額目安
〜300名 人事1〜3名 シンプルSaaS 「HRBrain」/「サイレコ」 360円~400円/ID
300〜1,000名 人事4〜7名 分析強化SaaS 「カオナビ」/「タレントパレット」 600円〜/ID
1,000名超 専任チーム有 統合HCM 「COMPANY TM」/「POSITIVE」 要問い合せ

※表の目安単価はベンダーの公開料金をもとに算出しています。

運用担当者の工数を確保できるかが、SaaSとHCMの分岐点になります。

ステップ3 ROIを試算して稟議を通す

ROIは「年間削減工数+離職抑止効果+育成効率化」から算出します。例えば評価業務を紙・Excel運用からクラウドへ移行すると、月10時間×12カ月=120時間が削減できた事例があります*¹。人事部門スタッフの平均時給は約1,570円*²なので、労務コスト削減額は約19万円となります。
ただし評価遅延ペナルティ回避や管理職の生産性向上も加味すると、さらなるコストカットが期待できます。
*¹ SmartHR:120時間の工数が3分の1に。社外コンサルタントと二人三脚で挑んだ人事評価制度の再構築
*² Indeed:日本での人事部門スタッフの給与

ROI計算サンプル表

指標 数値 計算式 効果額
削減工数 120h/年 120h × ¥1,570 ¥188,400
管理職生産性向上 40h/年 40h × ¥4,000 ¥160,000
離職抑止(1名) 1名 採用・育成コスト¥800,000 ¥800,000
総効果 合計 ¥1,148,400

この例では初年度に約115万円の価値を生み、月額600円/人で従業員400名のSaaSを導入しても18カ月以内に投資を回収できます。
以上の手順で目的→規模→ROIを順に検証すれば、自社に最適なタレントマネジメントシステムを的確に比較・選定できます。

「タレントマネジメントシステム」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 給与明細発行
    • モバイルアプリ対応
    • 健康管理
    • スキル管理
    • ポイント付与
    • 甘辛分析
    • 離職ワード分析
    • 適性検査
    • 1on1サポート
    • レポート自由作成
    • 評価制度構築
    • 各種指数表示
    • googleカレンダー表示
    • 給与シミュレーション
    • 昇格率表示
    • 人事異動シミュレーション
    • 作業比較データ表示
    • 適正社員ピックアップ
    • 各種適正度表示
    • 業界別テンプレート
    • ワークフロー管理
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
人事データを一元化
初期費用 要相談
利用料金 要相談
備考
費用は、登録される社員数に応じて変動します。
制限なし
タレントパレット(人事評価・タレントマネジメント)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
コスパ最強システム
初期費用 110,000円(税込)
2機能プラン 月額5,500円(税込)~
備考
・目標評価
・行動評価 or 職務評価
3機能プラン 月額8,250円(税込)~
備考
・目標評価
・行動評価
・職務評価
6か月間
人事評価ナビゲーターの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
戦略人事を加速させる
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
利用料金 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
制限なし
カオナビの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ユーザー数600,000人以上
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
HRTechサービスと連携
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
労務・人事戦略も網羅
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
データに基く戦略人事
初期費用 150,000円
50名プラン 30,000円/月額
備考
システム内登録が50名までの従業員数のプランです。
200名プラン 80,000円/月額
備考
システム内登録が51名~200名までの従業員数のプランです。
500名プラン 150,000円/月額
備考
システム内登録が201名~500名までの従業員数のプランです。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
給与・就業管理と連携
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
オンプレミス型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用0円
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
スタートプラン 10,000円~/月額
備考
採用管理機能と人材DB機能で人事情報をスムーズに管理。人事情報を一元管理したい方向けプランです。
スタンダードプラン 60,000円~/月額
備考
採用管理機能と人材DB機能に加え、人材情報の分析機能を追加したプラン。人材情報を可視化します
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
製造・IT業界を支援
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 40,000円~/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
定型業務のその先へ
料金プラン 220円~/1ヶ月
備考
※1名あたりの金額です。
※料金は目安となります。
※従業員規模100名程度〜
2年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
生の声をもとに開発
初期費用 30万円~
利用料金 4.5万円~
なし
あしたのクラウドHRの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事×AI
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
利用料金 要相談
備考
※月額料金制
※利用人数に合わせて金額が変動
制限なし
HRBrainの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人材データをひとまとめ
初期設定費用 要相談
月額費用 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ビズリーチのタレマネ
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
利用料金 要相談
なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人材の力を最大限に
従量課金プラン 550円/人/月(税込)
備考
初回登録料110,000円(税込)が別途必要。
10名以下定額プラン 5,500円/月(税込)
備考
従業員10名まで一律。登録料は共通。
なし(1 か月単位で解約可能)
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事・労務を丸ごと
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
感覚人事からの脱却を
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません
スモールプラン 要相談
スタンダートプラン 要相談
コンサルティングプラン 要相談
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
モバイル端末対応
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
個人+組織でサポート
初期費用 0円
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

坂田 亮
人事コンサルタント/株式会社Workspace 代表取締役坂田 亮

タレントマネジメントの活用で重要な要素は、「導入後に社内でどの程度活用して貰えるか」です。運用設計が曖昧なままでスタートすると、日常的にシステムを使うのは人事担当だけで、経営陣や部門長が利用するのは半年または1年に1度、ということもしばしば。費用に見合わない活用頻度とならないよう、「利用者にとって有用な情報」への距離が出来るだけ短くなるものを選ぶことをお勧めします。

4. タイプ別|タレントマネジメントシステムおすすめ比較21選

タイプ別に21製品を並べ、初期費用・主要機能充実度・人的資本レポート機能の有無を◎○△で可視化しました。◎は優れている、○は標準、△は要問い合わせ・機能なしを示します。

中小・成長企業向け シンプルSaaS

初期設定が少なく月額課金も低価格なクラウド型は、IT予算や人員が限られる中小・成長企業に適しています。評価運用を紙やExcelから置き換えるだけで効果が出やすく、サポートが手厚いサービスを選ぶと定着率が高まります。
選ぶ際は①評価フローが自社制度と合うか、②従業員ID課金の最小ロット、③導入サポート範囲(CSV移行代行など)をチェックしてください。

製品 初期費用 主要機能 人的資本レポート可否
あしたのクラウドHR 6万円〜 評価ワークフロー自動化
人事評価ナビゲーター 要問い合わせ 評価シート電子化
One人事タレントマネジメント 要問い合わせ 評価・育成・配置
サイレコ 18,000円〜 人事情報DB・評価
HRBrain 無料 目標管理・1on1支援
カオナビ 要問い合わせ 顔写真DB・配置図
ヒトマワリ 要問い合わせ HRデータ統合
ベネワン・プラットフォーム 要問い合わせ 福利厚生連携

AI/アナリティクス特化型

AIで人材データを分析し、ハイパフォーマーの行動特性や離職兆候を早期に可視化できます。採用・配置・育成を高速PDCAで回したい企業に向いています。
ポイントは①アルゴリズムの説明性(ブラックボックス回避)、②自社データ量への適合性、③モデル学習を伴う追加費用の有無です。

製品 初期費用 主要機能 人的資本レポート可否
アッテル 無料 AI適性診断・配置予測
Qraft 無料 スキルギャップ分析
ミイダス 0円 タレントプール自動生成
オフィスステーション タレントマネジメント 0円 離職リスク分析
スキルナビ 要問い合わせ スキルマップAI作成

大企業向け 統合HCM/ERP連携

複数拠点・多様な人事制度を一元管理し、給与・勤怠・会計まで連動できる統合スイートです。大量データでもパフォーマンスが落ちにくく、監査証跡機能が強固です。
選定では①既存ERPとの双方向連携可否、②グローバル拠点対応、③カスタマイズと保守費用を確認しましょう。

製品 初期費用 主要機能 人的資本レポート可否
COMPANY Talent Management 要問い合わせ ERP連携・履歴分析
POSITIVE 要問い合わせ AI配置最適化
Hito-Compass 要問い合わせ グループ統合DB
HR-Platform人材管理 要問い合わせ 権限・承認設計
HRMOSタレントマネジメント 要問い合わせ 組織KPI分析
タレントパレット 要問い合わせ マーケ思考人事分析
HITO-Talent 0円 人材プール・育成
JobSuite TALENTS 15万円〜 プロジェクト管理

無料で使えるタレントマネジメントシステム

無料で使えるタレントマネジメントシステムは3タイプあり、「完全無料で使えるタイプ」「人数上限付き(フリープランがあるタイプ)のタイプ」「無料トライアルがあるタイプ」があります。「完全無料」は「SmartBoarding 人材管理」、や「人数上限付き」は「Proflly」、「無料トライアル」は「タレントパレット」などがあります。

無料で使えるタレントマネジメントシステムの選び方や注意点をわかりやすく解説した記事はこちら↓

タレントマネジメントシステム無料7選|選び方と注意点も解説【__current_year__最新】

坂田 亮
人事コンサルタント/株式会社Workspace 代表取締役坂田 亮

人事現場からの観点で言うと、近年のHRシステムは、多機能・多目的タイプが多くなってきている印象です。一見、魅力的に思える機能群ですが、実際の現場ではいわゆる「あったらいいな」である場合が多く、経営上、本当に必要な機能を明確にし、利用開始時点で取捨選択を行うことが重要です。

「タレントマネジメントシステム」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 給与明細発行
    • モバイルアプリ対応
    • 健康管理
    • スキル管理
    • ポイント付与
    • 甘辛分析
    • 離職ワード分析
    • 適性検査
    • 1on1サポート
    • レポート自由作成
    • 評価制度構築
    • 各種指数表示
    • googleカレンダー表示
    • 給与シミュレーション
    • 昇格率表示
    • 人事異動シミュレーション
    • 作業比較データ表示
    • 適正社員ピックアップ
    • 各種適正度表示
    • 業界別テンプレート
    • ワークフロー管理
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
人事データを一元化
初期費用 要相談
利用料金 要相談
備考
費用は、登録される社員数に応じて変動します。
制限なし
タレントパレット(人事評価・タレントマネジメント)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
コスパ最強システム
初期費用 110,000円(税込)
2機能プラン 月額5,500円(税込)~
備考
・目標評価
・行動評価 or 職務評価
3機能プラン 月額8,250円(税込)~
備考
・目標評価
・行動評価
・職務評価
6か月間
人事評価ナビゲーターの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
戦略人事を加速させる
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
利用料金 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
制限なし
カオナビの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ユーザー数600,000人以上
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
HRTechサービスと連携
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
労務・人事戦略も網羅
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
データに基く戦略人事
初期費用 150,000円
50名プラン 30,000円/月額
備考
システム内登録が50名までの従業員数のプランです。
200名プラン 80,000円/月額
備考
システム内登録が51名~200名までの従業員数のプランです。
500名プラン 150,000円/月額
備考
システム内登録が201名~500名までの従業員数のプランです。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
給与・就業管理と連携
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
オンプレミス型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用0円
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
スタートプラン 10,000円~/月額
備考
採用管理機能と人材DB機能で人事情報をスムーズに管理。人事情報を一元管理したい方向けプランです。
スタンダードプラン 60,000円~/月額
備考
採用管理機能と人材DB機能に加え、人材情報の分析機能を追加したプラン。人材情報を可視化します
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
製造・IT業界を支援
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 40,000円~/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
定型業務のその先へ
料金プラン 220円~/1ヶ月
備考
※1名あたりの金額です。
※料金は目安となります。
※従業員規模100名程度〜
2年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
生の声をもとに開発
初期費用 30万円~
利用料金 4.5万円~
なし
あしたのクラウドHRの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事×AI
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
利用料金 要相談
備考
※月額料金制
※利用人数に合わせて金額が変動
制限なし
HRBrainの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人材データをひとまとめ
初期設定費用 要相談
月額費用 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ビズリーチのタレマネ
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
利用料金 要相談
なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人材の力を最大限に
従量課金プラン 550円/人/月(税込)
備考
初回登録料110,000円(税込)が別途必要。
10名以下定額プラン 5,500円/月(税込)
備考
従業員10名まで一律。登録料は共通。
なし(1 か月単位で解約可能)
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事・労務を丸ごと
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
感覚人事からの脱却を
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません
スモールプラン 要相談
スタンダートプラン 要相談
コンサルティングプラン 要相談
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
モバイル端末対応
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
個人+組織でサポート
初期費用 0円
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

5. 導入成功企業の事例に学ぶ!効果を最大化する3つの活用術

システムを「導入して終わり」にせず、経営目標の達成に繋げている企業は、データをどのように活用しているのでしょうか。ここでは、3社の成功事例から、タレントマネジメントの効果を最大化する具体的な活用術を学びます。

【事例1】評価業務の工数“3日→半日以下”を実現。コメント必須化で面談の質も向上

105681_case_ネッツトヨタ愛媛
出典>属人化リスクから解放!進捗の見える化と時間短縮で評価業務が劇的改善 | 業界トップの低価格人事評価システム|株式会社日本経営

この事例の課題

ネッツトヨタ愛媛株式会社」は、紙+Excelで集めた評価を人事担当者が一人で転記・集計しており、集計に3日、人事異動対応や計算式ズレによるミス・属人化リスクがありました。

システム導入の決め手

必要な機能に絞れている点、評価項目に最も合致しておりコストパフォーマンスが高い点が大きな決め手となり、「人事評価ナビゲーター」を導入しました。

システム導入の効果

「人事評価ナビゲーター」導入により評価フローを一元化し、店舗別の進捗を可視化、さらに各評価段階でのコメント入力を必須化しました。
結果、集計は「3日 → 半日以下」へ大幅短縮、履歴が残ることで面談の説得力・すり合わせの質が向上し、評価の透明性も高まりました。

事例リンクhttps://hyoka-navi.nkgr.co.jp/case/netz-ehime/

【事例2】スキルマップを構築し、社員データを一元化・可視化。現場マネージャーが使える分析基盤で“戦略的人材育成”を推進。

105681_case_株式会社インターネットイニシアティブ
出典>株式会社インターネットイニシアティブ|導入事例|タレントパレット|24年度シェアNo.1 タレントマネジメントシステム

この事例の課題

事業がビジネスユニット/テクノロジーユニットの二軸で構成され、全社共通のスキル体系や評価制度の整備に限界を感じていました。マネージャーの役割もサイロ化し、会社全体の目線を失い育成に弊害が生じていました。

システム導入の決め手

豊富な分析機能、他システムとのデータ連携(クラウドでも連携しやすい)、新機能の開発スピードを評価し採用しました。スキルマップ自体のリニューアルと、可視化結果を施策に繋げられる運用を重視。スキル定義はIPA iコンピテンシーディクショナリをベースに自社要件を反映しました。

システム導入の効果

人事・勤怠・適性検査や技術テストの結果などをタレントパレットへ連携・一元化しました。個人~組織までレーダーチャートや分布図でスキル可視化し、上司は部門横断の傾向把握が可能になりました。
社員データの統合・履歴管理と柔軟なグラフ化により、育成・配置の判断の精度向上、事業計画に紐づく必要人材の見立て~採用・育成計画まで一体で進められる体制を構築しました。

事例リンクhttps://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/case/details/iij.html

【事例3】パルスサーベイで“組織の健康診断”を定期運用。要対応者の抽出と面談設計を効率化し、離職予兆への先手対応を実現

105681_case_ SGグループ株式会社
出典>SGグループ株式会社|導入事例|カオナビ【シェアNo.1】社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム

この事例の課題

全国拠点・中途比率の高さゆえに、入社後のコンディション把握と早期離職対策が難しいことが課題でした。人事面談(「ざっそうタイム」)は有効だった一方で、担当者リソースが逼迫し、継続運用に限界がありました。

システム導入の決め手

カオナビのパルスサーベイ機能で、体調・職場環境・業務状態などを短期高頻度で計測し、面談希望の有無やスコア条件(例:平均◯点以下)での要対応者の絞り込みが可能であることが決め手になりました。また、推移グラフで変化点を捉え、対象者情報の事前収集まで一気通貫で回せる点を評価しました。

システム導入の効果

毎月のパルスサーベイを全従業員へ拡大し、スポットではなく“スコアの推移”で離職兆候を把握できるようになり、変化が出た人には優先度高くフォロー面談を設定できる体制になりました。
また、要対応者の自動抽出により、本当に必要な面談に人的リソースを集中できるようになり、面談前にサーベイ結果を基に先回りして情報収集でき、会話の質が高まりました。

事例リンクhttps://www.kaonavi.jp/showcase/sgg/

6.タレントマネジメントシステムを導入するメリット5つ

タレントマネジメントシステムを導入するメリット5つ
企業がタレントマネジメントシステムを導入すると、下記5つのメリットが得られます。本章では、それぞれのメリットが企業にどのようなメリットがあるのかについて、詳しく解説していきます。

  • 人材配置の最適化で個々のパフォーマンスが向上する
  • 計画的で効率的な人材育成で企業の業績が向上する
  • 適切な能力評価で社員のモチベーションが向上する
  • 内部人材の発掘やローパフォーマーの特定ができる
  • 社員のエンゲージメントが向上して離職率が低下する

1.人材配置の最適化で個々のパフォーマンスが向上する

タレントマネジメントシステムの導入により、人材配置の最適化とパフォーマンスの向上が見込めます。タレントマネジメントシステムでは、個々の能力とスキルを合理的に評価できます。そのうえで、スキルやプロフィールの検索機能を活用すれば、プロジェクトや部署の要求を満たす能力を備えた人材の把握が可能です。

どの人材がどの部署に適任か正確に判断することができれば、人材を最大限に活用できるようになり、同じ従業員数でも全社的なパフォーマンスの向上が見込めます。人材確保が難しくなっている現在では、極めて大きな効果だといえます。社員同士の相性やスキルバランスも考慮した配置を検討すれば、さらにパフォーマンスが高いチーム編成もできるでしょう。

2.計画的で効率的な人材育成で企業の業績が向上する

企業の業績向上を実現するためには、計画的かつ効率的な人材育成が欠かせません。タレントマネジメントシステムでは、従業員のスキルや個性を可視化できるため、各個人のどこを伸ばせば自社にとって理想的な人材になるかがわかります。

従来の人材育成手法では、担当者の直感に頼る部分が大きく、人材育成の効果に大きな差が出ることが問題でした。タレントマネジメントシステムを活用すると、個々のパフォーマンスを向上させやすい人材育成ができ、結果的に企業全体の業績も向上するでしょう。

さらに、タレントマネジメントシステムでは人材育成のデータも蓄積できます。人事異動が生じたときも育成データを継承できるため、不適切な引き継ぎが原因となる問題を予防できます。計画的な人材育成は、人事戦略に極めて大きな効果を与えます。

3.適切な能力評価で社員のモチベーションが向上する

タレントマネジメントシステムの導入により、従業員の適切な能力評価ができるようになり、モチベーションの向上が見込めます。人事評価は「従業員満足度」に直結します。スキルや能力が過小評価されると、自社に対する従業員の満足度は低下するでしょう。結果的にハイパフォーマーの業務の質が低下し、組織の生産性に大きな悪影響を与えます。

企業を安定的に成長させ続けるためには、優秀な人材をいかに適切に評価するかが重要です。タレントマネジメントシステムは、従業員を評価するための客観的な指標がなければ運用できません。どうすれば評価や昇進につながるか明確化することで、システムが客観的かつ合理的に従業員のスコアリングを行ってくれるため、適切な能力評価が可能となります。

4.内部人材の発掘やローパフォーマーの特定ができる

人材確保が難しくなっている現在では、自社の人材をいかに有効活用するかが重要ですが、そのためには内部人材の発掘やローパフォーマーの引き上げが欠かせません。タレントマネジメントシステムでは個々のスキルや能力が可視化されるため、潜在的なタレントを発掘しやすくなります。人材育成や配置、次期リーダーの選定などに役立つでしょう。

ローパフォーマーはチーム全体の業務効率を低下させる原因となるため、早急な育成により標準的なレベルに引き上げる必要があります。タレントマネジメントシステムでは、スキルのスコアリングにより、ローパフォーマーもスムーズに特定可能です。過去の評価値や面談結果もふまえると、具体的なフォロー計画も策定しやすくなり効果的な育成ができます。

5.社員のエンゲージメントが向上して離職率が低下する

企業の離職率が高い状態にあると、人材育成・採用の手間とコストが増大したり、チームのパフォーマンスが不安定になったりするなどの悪影響があります。タレントマネジメントシステムを導入すると、優秀な人材のエンゲージメントが向上しやすくなるため、離職率の低下が見込めます。

企業の人事評価が不適切な場合、実は優秀な人材ほど離職の可能性が高まります。チームや業績、スキルや経験などが適切に評価されれば、「さらに貢献したい」というエンゲージメントを醸成可能です。個々の従業員が能力を最大限に発揮できる環境を整えることで、離職を防ぎやすくなり、企業全体の生産性向上が見込めるでしょう。

従業員のコンディションの不調や不満を、早期に把握することも重要です。タレントマネジメントシステムには、「パルスサーベイ」や「アンケート」などの機能が搭載されており、これらを活用すると適切なフォローができます。過去の離職者を分析して「離職しやすい傾向」を割り出し、事前に対策を練ることも可能です。

坂田 亮
人事コンサルタント/株式会社Workspace 代表取締役坂田 亮

ただタレントマネジメントを導入しただけではこれらのメリットを得ることは出来ません。システム導入は負荷が非常に高く、特にタレントマネジメントシステムの場合はシステム導入に知見のない人事担当がプロジェクトを先導するケースも散見します。社内企画~導入~運用開始までで担当者が燃え尽きてしまい、肝心の運用が疎かになりがちです。これらを防ぐためには導入検討、運用設計でチームを分け、IT部門の支援を受ける必要があります。

talent-management-system_comparison

タレントマネジメントシステムの比較表を表示する

7.タレントマネジメントシステムの注意点

タレントマネジメント導入においては、メリットだけではなく導入の際に注意したい点やデメリットもあります。今回は、大きく4つの項目でタレントマネジメントシステムの注意点を解説します。

1.必要な機能を明確にすること

多機能なタレントマネジメントシステムは便利ですが、全ての機能を使いこなせなければ無駄なコストとなってしまいます。特に、企業が本当に必要としている機能を導入前に明確にすることが重要です。たとえば、高価なシステムを導入しても、実際に使用しない機能が多い場合、その分のコストが無駄になります。導入前に自社のニーズをしっかりと洗い出し、必要な機能のみを選定することが、コスト削減とシステムの有効活用につながります。

2.導入コストと運用コストを把握する

タレントマネジメントシステムの導入には初期費用と運用費用の両方がかかります。オンプレミス型の場合、高額な初期費用が発生することが多く、クラウド型のシステムを選択することで初期費用を抑えることが可能です。しかし、クラウド型にも月額のランニングコストがかかるため、長期的な視点でのコスト計算が必要です。また、システムの更新やメンテナンスも考慮に入れなければなりません。費用対効果を見極めるために、全体的なコストを詳細に把握し、自社にとって最適な導入形態を選択することが求められます。

3.社員の協力と理解を得る

タレントマネジメントシステムを効果的に運用するためには、社員全員の理解と協力が欠かせません。システムの導入目的や必要性を社員にしっかりと説明し、理解を得ることが重要です。特に、社員が自身の情報を入力することが求められるため、その意義を理解してもらうことで正確な情報が集まりやすくなります。また、社員に対する適切なトレーニングやサポートを提供することで、スムーズなシステム運用を実現することができます。システムの導入は人事部門だけでなく、組織全体で取り組むべき課題です。

4.社内ルールと制度の見直し

タレントマネジメントシステムの導入は、既存の人事制度やルールを見直す契機となります。システムの効果を最大限に引き出すためには、既存の制度を改善し、新たなルールを設ける必要があります。導入前に十分な議論を行い、制度の見直しに必要な期間やフローを計画することが重要です。システムベンダーと連携し、導入後のサポートを受けることで、スムーズな運用を実現することが可能です。これにより、タレントマネジメントシステムの導入効果を最大化し、企業の人材戦略を強化することができます。

坂田 亮
人事コンサルタント/株式会社Workspace 代表取締役坂田 亮

これはシステム導入の全般に言えることですが、タレントマネジメントシステム導入の際にはある程度システム側の要件や形式に合わせて運用を再構築することが必要です。現状のレポートや情報をそのまま再現しようとすると、結局手作業が増え、担当者の負荷が増大する場合があります。

8.失敗しない!タレントマネジメントシステム導入成功の90日ロードマップ

タレントマネジメントシステム比較で製品を選ぶだけでは、現場に定着しません。ここでは90日での定着を目指す実務ロードマップを提示し、各段階で役立つ公式ソースと製品機能に紐づけて解説します。

次の表は、90日間の主要タスクとKPI目安、活用機能、参考ソースの対応関係を整理したものです。KPIは導入初期の目安値です。自社の事情に合わせて、都度調整してください。

期間 主要タスク KPI/目安 推奨機能/製品
Day 0-30 データ移行、マスター整備、権限設計 インポートエラー率5%未満、必須項目100%整備 CSVインポート/テンプレ、監査ログ、ロール管理
Day 31-60 評価サイクル試運転、1on1運用 1on1実施率80%以上、期中フィードバック実施率70%以上 1on1テンプレ/ログ、日程連携(Slack/Googleカレンダー)
Day 61-90 人的資本レポート作成、経営報告 人的資本レポート草案1本、経営会議合意アクション3件以上 人的資本テンプレ、履歴ベース分析、DWH/会計データ突合

Day 0-30 データ移行と権限設計

導入開始日~30日までの期間におけるポイントは、以下の通りです。

  • CSVテンプレで必須項目・コード表を先に確定
  • マスター(職位/職種/部門)のID採番を固定
  • 監査ログと承認フローを同時に設計

最初の30日でつまずく要因の多くはデータ品質とアクセス権の設計です。まず既存人事データの棚卸しを行い、CSVテンプレートで項目・型・コード体系を合わせます。多くのHR SaaSはインポートテンプレートとエラーチェック手順を公開しており、例えば「freee人事労務 CSVインポート」や「jinjer人事 CSVインポート」では、必須項目・文字種・重複の注意点が明記されています。

次に、最小権限でのロール設計を行い、評価者・被評価者・人事の閲覧/編集境界を明確化します。人的資本開示に向けた管理項目の定義は、「人的資本可視化指針」の区分(人材育成・エンゲージメント等)を参照すると設計漏れを防げます。

Day 31-60 評価サイクル試運転

導入開始31日~60日までの期間におけるポイントは、以下の通りです。

  • 週次で1on1実施率と未実施アラートを確認
  • フォームは「目標・進捗・次回アクション」の3要素で簡潔に
  • 試運転で出た項目の冗長さを削減

中間30日は小規模チームで評価サイクルを試運転します。1on1を核に回し、議事・合意をデータとして残します。例えば「HRMOS タレントマネジメント」は1on1テーマ(アジェンダ)選択、実施記録、Slack/Googleカレンダー連携に対応し、テンプレート活用で運用を平準化できます。併せて「カオナビ 」のように記録とフォローアップを仕組み化できる製品もあります。
評価フォームは最小必須項目から開始し、コメント必須化や期中フィードバックを段階導入します。

Day 61-90 レポート出力と経営報告

導入開始61日~90日までの期間におけるポイントは、以下の通りです。

  • 指標は定義・算出式・出所を併記して運用固定
  • レポートは「四半期ダッシュボード+詳細付録」の2段構え
  • 役員レビューで改善アクション(採用/育成/配置)まで合意

終盤は人的資本レポートの作成と経営会議での報告です。まず指標セットは政府指針(人的資本可視化指針)を下敷きにし、離職率・配置/育成・従業員エンゲージメント等を整理します。
製品側の出力機能としては、「HRMOS タレントマネジメント」の「人的資本テンプレート機能」を使うと、ボタン操作のレポート作成ができます。

大企業向けでは、「COMPANYシリーズ」が人材データを統合管理し、履歴ベースの分析を前提とするタレントマネジメントを提供します。公的指標と社内KPI(例えばEBITなどの経営KPI)を突合して可視化する運用は、同社のタレントマネジメントが掲げる「人材データの履歴蓄積と分析」設計と相性が良いとされます。製品がEBITを自動算出するわけではないため、会計データ連携またはデータウェアハウスでの集計設計が前提です。

以上のロードマップは「比較→選定→定着」の流れを実務レベルに落とし込むための最低限セットです。
一方で、製品固有の強み(例:HRMOSの人的資本テンプレCOMPANYの大規模統合基盤)を活かす設計にすると、成果の立ち上がりが速くなります。
タレントマネジメントシステム比較の最終段では、上記の”90日で出せるアウトプット”視点で要件の優先度を付け直すことをおすすめします。

実際にタレントマネジメントシステムを導入した企業の成功事例をまとめた記事はこちら↓

タレントマネジメントシステムの導入事例12選|導入前の課題や導入後の効果を紹介

talent-management-system_comparison

タレントマネジメントシステムの比較表を表示する

9.資料DLで自社に合うタレントマネジメントシステムを選定

本記事はタレントマネジメントシステム比較の基礎、市場背景、選び方3ステップ、タイプ別おすすめを一気通貫で整理しました。

まずは目的・規模・ROIで候補を絞り、中小・成長企業はシンプルSaaS、大企業は統合HCM連携を軸に検討するのが近道です。タイプ別の強み(評価特化・可視化分析・AI/アナリティクス・ERP連携)を見極め、人的資本開示のKPIに直結する機能を優先するとよいでしょう。

定着は90日ロードマップでデータ移行→試運転→レポート出力の順に小さく成功体験を積むと失敗を抑えられます。最後に、公式資料と一次データで費用・効果の根拠をそろえ、ROIテンプレで回収期間を示すと稟議がスムーズです。

タレントマネジメントシステム21選の比較一覧

目次

おすすめ比較一覧から、
最適な製品をみつける

カテゴリーから、IT製品の比較検索ができます。
2019件の製品から、ソフトウェア・ビジネスツール・クラウドサービス・SaaSなどをご紹介します。

すべてみる