製品を導入することになった背景

日本を代表する自動車メーカー、本田技研工業株式会社(以下、Honda)のグループ企業として、株式会社ホンダロジスティクス様(以下、ホンダロジスティクス)は自動車関連の物流を担当しています。ホンダロジスティクスは、ベテラン社員の定年退職世代を迎える中で、若手社員や新卒社員の早期育成の支援体制の構築が急務となっていました。さらに、海外事業の拡大を視野に入れ、グローバル人材の育成のためのタレントマネジメント体制の整備を開始しました。このような背景から、タレントマネジメントの基盤ツールとして「カオナビ」を導入することとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

ホンダロジスティクスは、新卒採用の数が年間15~30名程度であり、1990年以前にはその数倍の採用を行っていたため、社員の平均年齢が高齢化していました。このため、大量退職世代を迎えることが予想され、新卒社員を早期に育てる必要がありました。特に、30~40代の中間層の不足が顕著で、この課題を乗り越えて戦略的な人材育成を進める必要がありました。

導入前の課題に対する解決策

ホンダロジスティクスは、若手社員とベテラン層やマネジメント層との間に生じる世代間ギャップを埋めるための人材育成の施策を求めていました。また、適切なジョブローテーションを通じて若手を育成するために、全社員のスキルや資格情報を「見える化」できる人材マネジメントシステムが必要でした。物流業界のある企業が「カオナビ」を使用していることを知り、その柔軟性や直感的なインターフェース、レスポンスの速さに魅力を感じ、ホンダロジスティクスも「カオナビ」の導入を決定しました。

製品の導入により改善した業務

「カオナビ」の導入により、ホンダロジスティクスは社員情報の「見える化」を実現しました。特に、所有資格の情報を「カオナビ」で管理し、スキルマップの整備やキャリアステップの要件定義を行い、人材育成を進めることができるようになりました。また、新入社員のフォローやリテンションのための研修、アンケート機能を活用し、研修の改善や会社への要望の確認が効率的に行えるようになりました。