無料のファイル共有サービス11選｜登録不要からクラウドまで【2025年最新】

無料のファイル共有サービスを選ぶ時、多くの方は「容量」「保持期間」「安全性」「使いやすさ」のトレードオフに直面します。

本記事では、登録不要で即使えるサービス、共同編集に強いサービス、セキュリティに強いサービス、ナレッジ蓄積も可能なサービスを紹介します。無料でどこまで実務が回るか、法人での安全な運用ルール、そして無料から有料へ移る“合図”を、比較表とチェックリストで明快に示します。

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ファイル共有サービス比較31選｜料金とストレージ容量を徹底比較【2025年最新】

1. ファイル共有サービスを無料で使うメリットとは？

無料のファイル共有サービスは、メール添付の容量制約を回避しつつ、クラウドの利便性を活用できるのが強みです。短期の一時共有から継続保存・共同作業まで、目的に応じて無料プランだけでも実務に役立つ選択肢が揃っています。

3つのメリット

1. 大容量ファイルを転送可能
2. リモートでアクセス可能
3. 無料で導入ハードルが低い

1.1 メール添付の限界を超える大容量転送サービス

一般的にメールは大容量ファイルのやり取りに向きません。例えば、Gmailの『添付ファイルの送信』では合計25MBが上限で、超えると自動的にクラウドリンク共有へ切り替わります。同様にOutlookの『送信制限』も25MBです。したがって、動画・高解像度画像・アーカイブなどは、無料のファイル転送サービスやクラウド共有を使うのが実務的な解です。

そこで、登録不要で使える国産の無料転送サービスがおすすめです。例えば「GigaFile便」は1ファイル最大300GB、保持期間は3〜100日から選択できます。「firestorage」も無料で1ファイル300GiBを転送でき、ドラッグ＆ドロップで手早く共有できます。これらは相手先にアカウント作成を求めないため、スポットの大容量受け渡しに適しています。

1.2 クラウド利用で手軽にどこからでもアクセス

従来は社内サーバーやUSBメモリに依存していたため、オフィス外からの利用や複数人での同時利用には制約がありました。一方でファイル共有サービスは、インターネット環境さえあれば 場所や端末を問わずファイルにアクセスできます。クラウド上に保存されたファイルはリアルタイムで更新されるため、複数人が同時に作業しても最新版が自動的に反映され、メールで添付し直す手間が不要です。

つまり、「どこからでもアクセスできる」ことは単なる利便性にとどまらず、働き方改革・コスト削減・スピード経営を支える基盤となる要素です。

1.3 試しやすく、導入ハードルが低い

無料プランは、導入稟議前の実証（PoC）や一時的なプロジェクト、外部パートナーとの検証に適します。まずは無料で使い勝手・アップロード速度・社内端末との相性・社外共有時の手順（パスワード付与やリンク有効期限）を確かめ、要件に合致する場合は有料へ段階的に移行するのが現実的です。

次の表では、メール添付・登録不要の無料転送・無料クラウドストレージという3タイプの「向き不向き」を比較しています。

この比較から、短期・一時共有は登録不要型、継続的な共同作業はクラウド型が適していると分かります。一方で、機密性・保持要件・監査といった企業要件は無料だけでは満たしにくい場合があるため、要件次第で有料プランへの移行も検討してください。

2. 無料ファイル共有サービスの選び方

無料のファイル共有サービスは機能や制約が大きく異なります。まずは容量・保存期間・セキュリティ・使い勝手(登録の有無など)の4観点で要件を整理し、自社の情報管理ポリシーに合うかを確認しましょう。

2.1 ファイル容量と保存期間を確認

容量と保存期間は最初に確認すべき前提条件です。特に動画・CAD・DTPデータなど大容量ファイルを扱う業務では、メール添付の上限を超える場面が頻発します。したがって、大容量のやり取りでは登録不要の転送系やクラウドストレージの無料枠を活用します。

次の表では、代表的な無料サービスの「1ファイル上限」や「保存期間」の目安を比較しています。

この表から、スポット転送なら登録不要型、継続利用や共同編集ならクラウド型が適していることが分かります。MEGAの20GBやGoogle Driveの15GBなど無料枠の差は、初期検証や小規模運用の使い勝手を左右します。

2.2 セキュリティ機能（暗号化・パスワード）

無料であっても、暗号化・パスワード・有効期限・ダウンロード通知などの基本的な安全策はチェックしたいところです。機密度が高いデータでは、リンクのパスワード保護や有効期限の短縮、受取側の本人確認手順を運用ルールとして定めるとよいでしょう。暗号化については、サービス側の転送経路暗号化（TLS）に加え、ゼロトラストの観点からファイル自体を暗号化して送る運用も検討します。暗号化重視のストレージとしては、エンドツーエンド暗号化を前面に出す「MEGA」が一例です。

次の表では、無料利用時に確認したいセキュリティ要件をチェックリスト化しています。

この表を用いることで、無料プランの“できること”と社内ポリシーのギャップを具体的に洗い出せます。特に監査・証跡の要件は無料では限定的な場合があるため、必要に応じて上位プランを見据えてください。

2.3 登録不要 vs アカウント登録型

登録不要型は、相手にアカウント作成を求めず即時に送受信できるのがメリットです。したがって、個人利用やアカウントの発行に時間をかけられない社外との一時共有が中心なら登録不要型のシンプルさが活きます。一方で、長期保存や共同編集、アクセス権限の細かな制御は苦手です。

アカウント登録型（クラウドストレージ）は、継続保存・共同編集・権限管理に強みがあります。チーム利用や社内標準化を見据える企業では、そのまま有料プランで容量・監査・DLP（情報漏えい防止）などを拡張できる点が利点です。まずは、無料枠で運用要件と使い勝手を確認し、容量・監査・セキュリティ要件のいずれかが閾値を超えたら有料へという二段階アプローチが、コストとリスクのバランスを取りやすい選択です。

次の表では、登録不要型とアカウント登録型の使い分けを整理しています。

この比較から、短期・相手先問わずの受け渡し＝登録不要型、継続契約・共同編集＝アカウント登録型と覚えておくと選定がスムーズです。

3. 【個人/登録不要】無料のファイル共有サービス4選

登録や社内申請の手間をかけずに今すぐ使える無料ファイル共有（ファイル転送）サービスを整理します。短期利用や社外との一時的な受け渡しに適しており、まずは無料で運用感を確かめたい企業に向きます。
次の表では、代表的な登録不要系サービスと、登録により容量が拡張できるサービスを比較しています。

この表を比較することで、単発・即時性が必要なら登録不要型、履歴やアドレス帳まで求めるなら無料会員化が有効だと分かります。なお、企業の情報セキュリティ要件（パスワード保護、有効期限、通信の暗号化、証跡）に照らして利用ルールを明確化してください。

3.1 GigaFile便（最大300GB、保持最大100日）

GigaFile便は、ユーザー登録なしで1ファイル300GBまでアップロードでき、保持期間は3〜100日から選択できます。ダウンロード完了通知やアンチウイルスも備え、取引先にアカウント開設を求められない点が導入障壁の低さにつながります。大容量の一時共有に最適です。長期保存や共同編集、詳細な監査ログには対応していません。

使い分けのポイント

1. 初回の素材授受や映像ラフの確認など、大容量だが短期で完了するタスク向き
2. 社外メンバーが多く、アカウント作成の工数を最小化したいケースに適合

公式URL：無料大容量 ファイル転送サービス GigaFile(ギガファイル)便

3.2 firestorage（容量無制限、シンプル操作）

firestorageは、保存容量無制限かつ1ファイル300GiBまで対応する国内サービスです。直観的なUIで、メール添付では扱えないサイズの受け渡しをすばやく実行できます。無料利用では監査・権限の粒度に限界があるため、機密・長期案件はルール化が必須です。

使い分けのポイント

1. テレワークでの大型ファイル授受や、納品データの短期共有
2. 相手先にクラウドアカウント発行が難しい場合の代替手段

公式URL：firestorage 容量無制限のオンラインストレージ

3.3 データ便（無料で2GBまで転送可能）

データ便は登録不要で2GB、無料会員登録で5GBまで拡張できます。企業向けには、本人確認機能を備えた「セキュリティ便」も提供しており、到達確認や誤送信対策を重視した運用に向きます。超大容量は有料のビジネスプラン（容量無制限の送信に対応）を検討しましょう。

使い分けのポイント

1. 社外レビュー用の中容量ファイル（数百MB〜数GB）共有
2. 誰が受け取ったかを一定の証跡で担保したいケース

公式URL：データ便 ｜無料無制限の大容量ファイル送信サービス – トップ

3.4 おくりん坊（履歴管理も可能な国産サービス）

おくりん坊は非会員で500MB、会員登録すると2GBまで送信可能です。会員では送受信履歴やアドレス帳、誤送信時の削除など運用上の安心につながる機能を備えます。無料の最大容量は2GBのため、動画などの大容量は他サービス併用も検討しましょう。

使い分けのポイント

1. 営業資料や見積、設計図などの軽中量データのやり取り
2. 誤送信時の迅速な対応と履歴確保を重視するチーム

公式URL：大容量無料ファイル転送サービス「おくりん坊」

4. 【法人/継続利用】無料のクラウドストレージ7選

継続保存やチーム共有、共同編集を前提にするなら、無料枠のあるクラウドストレージを起点に運用を設計します。まずは無料で業務フローに適合するかを検証し、容量・監査・権限要件が高まった段階で上位プランへ移行するのが合理的です。
次の表では、無料クラウドの無料枠・得意領域・企業利用でのポイントを比較しています。

この表を比較することで、既存の業務基盤に合わせて選ぶという指針が立ちます。無料枠・セキュリティ・共同編集のバランスを見極めると無理のない導入が可能です。

4.1 Google Drive（15GB、Google連携が強み）

Googleアカウントに付与される15GBの無料クラウドは、ドキュメント・スプレッドシート・スライドの同時編集やコメント、リンク共有を標準機能として備えます。Gmailやカレンダーとの接続性が高く、案件資料の共同作成や外部レビューの受け渡しに適します。無料段階では監査やDLP（情報漏えい防止）に限界があるため、外部共有リンクの権限（閲覧/コメント/編集）・有効期限・パスワード運用をガイド化し、機密区分に応じてWorkspace有料プランへ移行する方針を設けると安全です。

導入のポイント

• 既にGmailやMeetを使うチームで効果を発揮
• 外部共有は“閲覧デフォルト”を基本に、編集権限は申請制にする

次の表では、「Google Drive」無料利用時に整備したい基本ルールを整理しています。

4.2 OneDrive（5GB、Windows/Office連携）

Windowsに組み込まれたOneDriveは5GBの無料容量で、エクスプローラーと自然に統合されます。ファイルオンデマンドやOfficeの共同編集と相性がよく、社給PCの標準装備として運用設計しやすいのが利点です。無料段階では監査粒度や保持ポリシーに限界があるため、社内は同期許可、社外はリンク共有中心などルールを明文化して使い分けると良いでしょう。

導入のポイント

• Windows標準機能を活用し、端末入替時のデータ移行も容易
• 機微情報は同期対象から除外し、必要に応じて「SharePoint」/「OneDrive for Business」へ拡張

次の表では、「OneDrive」無料運用で押さえたい端末側の基本設定を示します。

4.3 Dropbox（2GB、使いやすさと共有リンク）

Dropbox Basicは2GBと無料枠は小さめですが、直感的なUIと共有リンク運用のしやすさに定評があります。シンプルな“受け渡し箱”としての導入や、少人数の共同作業で効果を発揮します。無料ではリンクの有効期限や詳細なアクセス制御に制限があるため、期限短め・パスワード付与・フォルダ分離を基本に、コラボが本格化したら有料プランへ移行します。

導入のポイント

• 異なる組織・端末混在のプロジェクトで“最低公約数”的に機能
• 履歴・復元は範囲が限られるため、重要データは別系統でバックアップ

次の表では、「Dropbox」無料運用時の共有リンク標準をまとめます。

4.4 MEGA（20GB、エンドツーエンド暗号化が特長）

MEGAはエンドツーエンド暗号化（E2EE）を掲げるサービスで、無料枠は20GBが目安とされています。ゼロナレッジ設計（サービス側が復号鍵を保持しない設計）のため、機密性を重視するチームの一次検証に適しています。リンク管理や期限・パスワード、共有の運用負荷は発生するため、データ分類（極秘/社外秘/一般）を明確にし、極秘はローカル暗号化＋MEGAの二重防御にするなど、運用ルールの設計が重要です。

導入のポイント

• 「暗号化前提の保存・共有」を試す評価環境として有効
• 共有リンクの取り扱いと鍵の保全をマニュアル化

次の表では、「MEGA」の暗号化を重視した運用ポイントを整理します。

4.5 InfiniCLOUD（20GB、国内データセンターで安心）

国内拠点・無料20GB・有料移行が容易な個人/スモールチーム向けクラウドです。容量が必要になれば数百GB〜TBへ拡張できます（年額・月額あり）。また、日本国内の複数リージョンに分散配置し、DC選定基準（受電多重・免震/耐震・津波対策・ISO/IEC 27001など）を満たす方針が示されています。法人で「国内保管」を重視するケースに相性が良い選択肢です。

導入のポイント

• 国内データセンター保管を重視する企業に適合
• 無料20GBをPoC（実証）に活用可能

次の表では、「InfiniCLOUD」無料利用時の評価観点を簡易に整理します。

公式URL：大容量クラウドストレージ | InfiniCLOUD

4.6 Stock（1GB、ノート作成・タスク管理に活用）

永年無料のフリープランを提供し、ノート＋ファイル添付＋タスク＋メッセージをシンプルUIで一元管理。1フォルダゲスト（無料）など外部共有の導線も用意され、ビジネス移行時はアクセスログ・SSO・IP制限等を上位プランで強化できます。

導入のポイント

• ノート＋ファイル添付＋タスクを一体管理できる
• フリープランで永年無料利用が可能

次の表では、「Stock」無料利用時の評価観点を簡易に整理します。

4.7 Kibela（1GB、情報共有・ナレッジ管理に活用）

ファイル共有を“流通”だけでなく“蓄積（ナレッジ）”に昇華させたいなら、ナレッジツールの無料枠も検討に値します。コミュニティプランでは、無料・5名まで・1ユーザー1GBまで利用できます。ナレッジの作成・検索・共有に向き、必要に応じて監査ログ・外部共有のパスワード/期限・SSO・IP制限などを含む有料プランへ段階移行できます。

導入のポイント

• ナレッジの作成・検索・共有に特化
• チームの情報資産を蓄積・活用する仕組みを早期に整えられる

次の表では、「Kibela」無料利用時の評価観点を簡易に整理します。

公式URL：Kibela キベラ｜自律的な組織になるナレッジ共有ツール – 業界、職種、時間、場所を問わず、シンプルな運用で効率化を加速します