製品を導入することになった背景

ANAでは、テレワークをはじめとする柔軟な働き方の推進に向けて、従来のVDI環境を活用していました。しかし、ユーザー数が国内外で1万人を超える規模になるにつれ、VDI特有のレスポンスの遅さや、ネットワークインフラの負荷、運用コストの増大が課題として顕在化してきました。特に、ビデオ会議のようなリアルタイム性を求められるアプリケーションではVDIとの相性が悪く、業務効率の低下も懸念されていました。

ZENMU Virtual Desktopを選んだ理由

ZENMU Virtual Desktopは、アプリケーションを端末上で動かしながら、機密データをクラウドに分散管理する「秘密分散技術」を採用しています。これにより、PCが盗難・紛失された場合でも情報漏洩リスクを実質的に排除できます。また、VDIと同等のセキュリティレベルを維持しながら、ネットワークインフラの追加投資をせずとも快適な操作性を実現できる点が高く評価されました。さらに、従来のVDIに比べて導入・運用コストを抑えられることも大きなメリットとなり、将来のゼロトラストセキュリティ環境に適応可能な点でも、戦略的な選択肢として最適と判断されました。

製品の導入により改善した業務

ZENMU Virtual Desktopの導入により、ANAではVDIの制約を受けていた業務環境が大きく改善されました。ネットワークに依存せず端末単体で快適に業務が行えるため、テレワークや出張先での利用時にもストレスなく業務を進められるようになりました。秘密分散によって情報漏洩リスクが軽減されたことで、より安心して端末を社外に持ち出すことができるようになり、ニューノーマルな働き方にも柔軟に対応できる体制が整いました。さらに、コスト効率が高いため、全社規模での迅速な展開も可能となり、ITインフラの刷新と業務効率化を同時に実現しました。