製品を導入することになった背景

明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田生命)は、多様なキャリアパスを提供する企業文化を有しています。特に、3〜4年の人事ローテーションを通じて、職員を多角的に育成しています。しかし、多岐にわたる部署での業務があるため、特に若手職員から「キャリアの選択肢を具体的にイメージできるようにしてほしい」という声が多く寄せられていました。このような背景から、明治安田生命は「POSITIVE」というタレントマネジメントシステムを導入することとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

明治安田生命は、営業から資産運用、システム部門まで多岐にわたる業務を展開しています。この多様性が、特に若手職員にとってはキャリア形成の選択肢を広げる一方で、具体的なキャリアビジョンが描きにくいという課題を生んでいました。職員からは「自由にロールモデルを探せるようにしてほしい」との要望が寄せられていました。

導入前の課題に対する解決策

この課題に対処するために、明治安田生命は「POSITIVE」というタレントマネジメントシステムを導入しました。このシステムには「MYプロフィール」という機能があり、管理職の経歴情報を職員が閲覧できるようになっています。この機能の導入により、職員は自分のキャリアビジョンを具体的に描く参考資料として活用できるようになりました。さらに、キャリアパスのモデルや自己開発メニューも提供されています。

製品の導入により改善した業務

「POSITIVE」の導入により、明治安田生命の職員はキャリアビジョンの形成において、より具体的な指針を得ることができました。特に「MYプロフィール」の閲覧数は、導入後1年間で31万回を超えるなど、想定以上の利用がありました。また、社内アンケートによると、3人に2人が「上司とのキャリアビジョン面接で活用した」と回答しており、そのうち9割以上が「主体的なキャリアビジョン策定の参考になった」と評価しています。このように、システムの導入は職員のキャリア形成を大いに促進しています。