製品を導入することになった背景

株式会社東日本板橋花きは、東京都中央卸売市場・板橋市場花き部として活動しており、切花や鉢物など観賞用植物全般を取り扱っています。都内で3番目に開場した中央市場として、都内の生花店・園芸店への出荷を行う一方で、インターネット販売での取引も拡大していました。しかし、日々の業務では、生産者からのFAXを通じて届く4,000件以上の出荷情報を手作業でシステムに入力する必要があり、この作業は大きな負担となっていました。特に繁忙期には、入力作業の正確性を保つためにダブルチェックが必要であり、スタッフは一日中入力作業に追われる状況でした。このような背景から、送り状のデータを効率的にシステムに取り込むことができるソリューションの導入が急務となりました。

導入前に企業が抱えていた課題

株式会社東日本板橋花きでは、切花や鉢物の卸売りを主な事業としており、日本全国や海外から集めた商品を都内の生花店や園芸店に卸していました。業務の中心となるのは、送り状と呼ばれる出荷情報のデータ入力作業で、通常期でも1日に約4,000~5,000件、繁忙期には約7,000件の情報を手作業でシステムに入力する必要がありました。この大量のデータ入力は、スタッフにとって大きな負担となり、さらに入力ミスを防ぐためのダブルチェック作業も必要でした。インターネット販売の増加により、入力作業のスピードと正確性がより一層求められるようになっていました。

導入前の課題に対する解決策

株式会社東日本板橋花きが抱えていた課題を解決するために、いくつかのOCRサービスを検討した結果、NTT東日本の「AIよみと~る」を導入することにしました。このサービスは、高い読取精度と使い勝手の良さが特徴で、必要な情報だけをピックアップしてCSVに入力することが可能でした。これにより、スタッフのデータ入力作業の負担を大幅に軽減することが期待されました。また、UIが簡単で専門知識がなくても操作できる点も、このサービスを選んだ大きな理由の一つでした。2ヶ月のトライアルを経て、スタッフの負担が確実に減少していることが確認されました。

製品の導入により改善した業務

「AIよみと~る」の導入により、株式会社東日本板橋花きの業務は大きく改善されました。特に、日々の出荷情報のデータ入力作業において、スタッフの稼働時間が確実に削減されました。以前は手作業で行っていた4,000件以上のデータ入力が、AI-OCRにより自動で処理されるようになったことで、スタッフはより生産的な業務に集中できるようになりました。また、入力ミスの減少により、データの正確性が向上し、業務全体の効率化が実現しました。今後は、AI-OCRを活用した業務の拡大を図り、データ集計業務などの充実を目指しているとのことです。