この導入事例のポイント
- 施工前の調整が属人的で効率が悪く手戻りが発生しやすかった
- Solibriを導入して施工前にモデルで課題を見える化し調整を前倒しした
- 干渉や設計上の問題を事前に共有し現場の判断スピードと精度が向上した
- BCF形式での情報共有により関係者全員が同じ認識で作業できた
この導入事例のポイント
- 二次元CADでは情報の修正ミスや属人化が課題だった
- Archicadを全社導入しBIMで情報を一元管理した
- 社員全員が同時に作業できチーム力が向上した
製品を導入することになった背景
日本都市設計株式会社では、図面の修正作業における人為的ミスや情報の不整合といった問題が長年の課題となっていた。こうした状況を打開するため、設計図面を一元管理し、誰もが同じ情報を同時に扱える仕組みの必要性が高まり、2014年にBIMの導入を決断した。選定されたのは、社員全員による多数決で決まった「Archicad」であり、直感的な操作性と高い互換性が評価された。導入にあたっては、すべての設計社員のPCにソフトを導入し、約2,000万円の初期コストをかけて環境を整備するという強い覚悟をもってスタートを切った。導入前に企業が抱えていた課題
二次元CADを使用していた当時の設計業務では、図面を修正するたびに関係書類をすべて手作業で直す必要があり、その過程で修正漏れが頻発するリスクがあった。また、情報が個人に依存していたため、特定の社員に業務が集中する属人化の問題や、社員同士の協働が進まず、チームワークにも課題が残っていた。業務の効率化が進まない状況は、生産性の低下や、働き方改革の遅れにもつながっていた。導入前の課題に対する解決策
これらの課題を解消するため、日本都市設計はBIMをフル導入し、社内で使用する設計ソフトをArchicadのみに統一するというルールを定めた。全社員が同じプラットフォームを使うことで、設計情報をリアルタイムかつ正確に共有できる体制を整えた。さらに、BIMcloudを活用することで、どこにいても複数人が同じモデルに同時アクセスして作業できるようになり、効率的な協働が実現した。ソフトの操作習熟に向けては、グラフィソフトのトレーニングプログラムの受講や営業担当からの個別指導も受け、段階的な導入と理解浸透を図った。製品の導入により改善した業務
製品導入により、設計図面の整合性が飛躍的に向上し、修正ミスの削減と業務の可視化が実現した。これまで一人で抱えていた業務を、社内の誰もが把握し、互いにサポートし合える体制が整い、社員の働きやすさと生産性が大きく改善された。また、自社の設計データを施工・設備会社にそのまま引き継げるようになったことで、プロジェクト全体のシームレスな連携が可能となり、施工の効率化にもつながった。結果として、北海道発注のBIM試行業務の受注など、外部からの評価も高まり、企業としての競争力強化にも貢献している。この導入事例のポイント
- 2次元図面では施主や職人との意思疎通が困難だった
- Archicadを導入し3Dモデルでプレゼンし理解度を向上させた
- 提案精度と合意形成のスピードが大幅に改善された
製品を導入することになった背景
学研グループ全体で進行していたDX推進の流れの中で、設計業務の生産性と品質を高めるためにBIMの活用が必然とされ、直感的な操作が可能で既存ツールと親和性の高いArchicadの導入が決定された。社内の知的財産としてスキルを蓄積する方針のもと、導入コンサルタントと連携してBIM教育体制を整備する体制が整えられたことも背景として大きい。導入前に企業が抱えていた課題
2次元図面による設計では、施主や現場職人との意思疎通が難しく、伝わりづらさから合意形成に時間がかかり、また図面の整合性確認にも労力がかかるという業務非効率が発生していた。さらに、設計ノウハウの属人化や新人スタッフの即戦力化の困難さも課題であり、組織全体としてスキルの可視化と底上げが必要だった。導入前の課題に対する解決策
社内教育に力を入れ、三戸景氏をコンサルタントとして招聘し、基礎知識からテンプレート作成までを体系化したBIM教育プログラムを構築した。設計者のスキルを引き出す環境づくりを行い、BIMを軸とした業務の標準化とスキルの定着を図った。また、社内スキルマップを作成し、スタッフの習熟度を可視化することで継続的な教育体制を整備した。製品の導入により改善した業務
設計担当者は3次元モデルで設計を進めることで整合性の高い図面を効率的に生成できるようになり、施主や現場との意思疎通もスムーズに。複数案のパース作成や動画によるプレゼンが短期間で可能となり、信頼性の高い提案活動が実現。さらに、建物情報をモデルとして半永久的に保持できるため、メンテナンス時の対応力も格段に向上した。この導入事例のポイント
- 熟練工不足や現場のバラツキを抑え品質を安定させたかった
- 設計から現場施工まで3Dで可視化できるArchicadを導入
- 設計ミスが減り若手でも安心して施工図面を扱えるように
- BIM教育推進で全国の営業所メンバーにも活用が広がった
製品を導入することになった背景
トヨタT&S建設株式会社では、もともと車の販売店舗の外観パース作成に3DソフトとしてArchicadを活用していたが、ソフトの進化に伴い設計ツールとしての可能性が広がったことで、意匠設計の一部業務で本格導入が始まった。その後、会社全体でBIM運用への本格的なシフトを進める中で、工場で製作するプレキャストコンクリート(PCa)部材の設計とArchicadの相性の良さが評価され、標準設計ツールとして導入が決定した。特に「見える化」によって、設計ミスを未然に防ぎ、若手や外部との協働にも対応できる柔軟性が導入の大きな後押しとなった。導入前に企業が抱えていた課題
建設現場での施工品質にばらつきがあり、特に天候や熟練工の確保に左右される現場施工の安定性が課題となっていた。また、複雑な構造物の設計においても、従来の2D設計図では施工前に全体像やリスクを把握することが難しく、若手社員や設計初心者の理解度にも限界があった。さらに、業務が分業制で進められる体制の中で、情報の共有や部門間の連携が十分に取れていないことも大きな問題とされていた。導入前の課題に対する解決策
こうした課題を解消するため、トヨタT&S建設では、Archicadを活用して設計段階から建物の完成形を3Dモデルで“見える化”する仕組みを導入した。PCa工法で使用する標準化された部材を工場で設計段階から正確にモデル化することで、精度の高い施工計画が可能になり、現場での手戻りやミスの削減にもつながった。また、BIM推進グループを立ち上げ、各部門や地方営業所にまでArchicadの操作を広めるための教育体制を整え、チーム全体のBIMリテラシー向上を図った。製品の導入により改善した業務
Archicadの導入によって、設計の各フェーズにおける情報の集約と共有がスムーズになり、分業体制の中でも整合性の取れたデータ管理が可能になった。特に、複雑な設計部分を事前にデジタルモックアップとして可視化することで、施工手順の確認やリスクの洗い出しが設計段階で完結するようになり、現場の負担が軽減された。さらに、他社との遠隔協働においても、BIMモデルをクラウドで共有することで距離の壁を越えてプロジェクトを推進できるようになり、外注先の選択肢拡大と技術習得の促進にもつながった。この導入事例のポイント
- BIM人材の育成環境整備と企業ニーズへの対応が急務
- 企業が採用するArchicadを全学科に導入し教育を強化
- 全国コンペで学生が入賞し就職率100%を実現
製品を導入することになった背景
麻生建築&デザイン専門学校では、BIMを活用できる人材が社会的に求められている現状を受け、建築教育における最先端技術への対応が急務となっていた。特に、海外や地方の公共案件でBIM導入が進み、企業現場での実用が拡大している中、学生が就職後に即戦力として活躍できるスキルを持つためには、在学中から高度なBIM技術を習得できる環境整備が不可欠と判断された。また、企業との連携や教育現場のアップデートを図る中で、実務でも広く採用されている「Archicad」の導入が強く推奨されたことが、導入決定の直接的な背景となった。導入前に企業が抱えていた課題
従来の設計教育では、2D CADや手描き製図が中心で、実務で必要とされる3DモデリングやBIMの概念を十分に教える環境が整っていなかった。そのため、学生が社会に出た際にBIM人材としての即戦力を持てないことが課題となっていた。また、建築設計というチームワークが不可欠な分野において、他者との連携や実務的なプロジェクト遂行能力を育成する機会が不足していた。加えて、学生たちにとって高額なソフトや機材の整備が負担となることも、BIM教育を進める上での大きな壁となっていた。導入前の課題に対する解決策
これらの課題に対応するため、学校は業界での導入実績が高いArchicadを中心に据えたBIM教育の導入を決断。BIMが学べる建築CAD科のカリキュラムを拡充し、全学科で基本操作から応用設計まで一貫して学べるよう体系化した。また、学生にノートパソコンを購入してもらい、必要最低限のスペックとソフトのみを搭載した「麻生モデル」を開発することで、教材費の負担を抑えながら実践的な学習環境を整備。さらに、業界出身の非常勤講師によるBIMゼミを設け、企業現場と教育現場をつなぐリアルな指導体制を構築した。製品の導入により改善した業務
Archicadの導入により、全学科でBIM教育が可能になっただけでなく、学生がチームで協働しながらプロジェクトを進める実践的なスキルを身につけることができるようになった。授業では、設計課題を通じてBIMモデリングの操作技術だけでなく、建物の構造理解や周辺環境への配慮といった思考力も養われている。また、BIMゼミでは学科の垣根を越えたチーム編成により、リーダーシップやコミュニケーション能力の向上が図られている。BIMcloudを活用したオンライン共同作業の経験から、場所にとらわれない働き方への理解も深まり、就職活動においてもポートフォリオ提出やBIMコンペでの実績が評価されるなど、学生の進路にも大きな好影響を与えている。この導入事例のポイント
- 現場の施工手順や安全性の検討が属人的で手戻りも多かった
- Archicadを使い施工手順や工法を3Dで事前に検証できる体制を構築した
- 施工の手戻りが減り現場の情報共有と作業の効率が大きく向上した
製品を導入することになった背景
戸田建設株式会社は、設計から施工までを一貫してデジタルに連携させるBIMの活用を長年推進してきた企業である。2008年にGraphisoftのArchicadを導入し、業務全体の効率化を目指す中で、全国の工事現場でのさらなるBIM活用を目的に、2019年に「施工計画支援課」を発足した。同課は、BIMによる施工手順の事前検討や、現場業務の支援を主な目的とし、建設現場の安全性・効率性を高めるツールとしてArchicadを活用する体制を整えていった。導入前に企業が抱えていた課題
全国の現場では、2次元CADに依存した施工計画が中心であり、図面上では把握できない作業手順の不整合や見落としが生じやすく、現場での手戻りや安全性に対する不安があった。また、BIM活用の必要性は認識されていたものの、各支店レベルでの取り組みに留まり、会社全体としての運用体制が整っていなかったため、BIMによる情報共有や課題解決の効果が限定的であった。導入前の課題に対する解決策
施工の効率化と現場の支援を強化するため、施工計画支援課を中心にGraphisoft Archicadを導入し、3Dモデルによる事前シミュレーションを実施する体制を整えた。掘削計画からタワークレーンの旋回確認までを一貫してArchicad上で行うことで、現場作業のイメージを可視化し、BIMモデルを通じた課題抽出と解決の精度を向上させた。2D図面では捉えきれなかった安全性や作業性の検証も可能となり、作業所にとって実践的な支援が実現された。製品の導入により改善した業務
Archicadの導入により、施工計画の策定における表現力と共有性が飛躍的に向上し、関係者間での合意形成がスムーズになった。BIMモデルによって具体的な作業手順や施工中の安全対策をビジュアル化できるようになり、施工の質と効率性が向上した。また、コンクリート数量の算出や配筋の干渉チェックなども短時間で行えるようになり、従来に比べて現場の作業時間の短縮と安全性の強化につながっている。加えて、社員教育においても操作性の高さが評価され、BIMの社内浸透が進んだ。この導入事例のポイント
- 複雑な現場作業の情報共有や工程調整が困難だった
- 3Dモデルで現場を可視化し職人との認識共有を実現した
- 工事の手戻りが減少し作業効率が約60%向上した
製品を導入することになった背景
石井工業株式会社は、千葉・茨城を拠点とする老舗の総合建設会社として、より効率的で分かりやすい施工管理と顧客対応の手法を模索していた。2015年に若手社員である北田望美氏の入社を契機に、BIMソフト「Archicad」の導入を開始。当初は前職での経験を活かしながら小規模に活用していたが、施工現場や営業活動において大きな効果が見られたことから、社内全体での本格的な活用に踏み切ることとなった。導入前に企業が抱えていた課題
施工管理の現場では、2D図面だけでは伝わりづらい構造や工程が多く、協力業者との認識のズレによって作業の手戻りや調整コストが発生していた。また、営業現場では施主との意思疎通に時間がかかり、資料作成にも多くの工数を要していた。加えて、属人的な業務や育児・介護と仕事の両立が困難な働き方も、企業全体の課題として浮上していた。導入前の課題に対する解決策
これらの課題に対し、Archicadの3Dモデリング機能を活用することで、現場作業の可視化と協力会社との具体的な打ち合わせを実現。足場や天井裏の施工など複雑な工事も事前に視覚的に共有できるようになった。営業部門では、3Dプレゼン資料を通じて施主の理解を深め、仕様変更もスムーズに対応。さらに、在宅勤務でも業務を遂行できる環境を整えることで、柔軟な働き方を支援した。製品の導入により改善した業務
施工現場では、3Dモデルを使った打ち合わせによって工程の誤認識が減り、作業効率が最大で60%向上した。営業部では提案資料の作成時間が従来の2週間から4日間に短縮され、提案数・受注数の向上に貢献。また、キャリア教育や出張授業では、子どもたちにもわかりやすく建設業の魅力を伝えることができ、人材育成の一環としても好影響をもたらしている。結果的に、業務の可視化、標準化、属人化の解消、テレワークの実現といった多方面での改善が見られた。この導入事例のポイント
- 施工の工程や技術が属人的で情報共有が難しかった
- BIMモデルを活用し現場とICT推進室が連携する体制を構築した
- 図面や計画を視覚化し現場間での共通理解と情報連携が促進された
製品を導入することになった背景
松井建設株式会社では、2016年にBIM(Building Information Modeling)の導入が入札条件となる公共案件に遭遇したことをきっかけに、BIM活用への本格的な取り組みが始まりました。翌2017年にはICT推進室が新設され、支店ごとにリーダーを任命する体制が構築されました。以後、BIMによる施工の可視化と情報共有の可能性を実感した現場技術者の声が後押しとなり、BIM活用の全社展開へと進展していきました。導入前に企業が抱えていた課題
従来は、所長や現場職員が頭の中で作業工程を組み立て、技術を暗黙知として継承することが一般的でした。図面は2Dベースであり、図面から3Dを想像する力が必要だったため、若手社員との認識共有が困難で、情報伝達に時間がかかるという課題を抱えていました。また、施工計画や仮設検討などの作業が属人化しており、技術伝承の効率も課題でした。導入前の課題に対する解決策
ICT推進室では、BIMを単なる図面作成ツールとしてではなく、施工現場と本社の連携を強化するための情報共有基盤と位置づけました。現場の技術者自身がBIMモデルに触れることを重視し、オペレーターに頼りきらない運用体制を整備。BIMcloudを活用することで、本社と支店間で同時並行的にモデルを編集・調整できるようにしました。さらに、Archicadを基盤としつつ、施工シミュレーション向けのsmartCONPlannerやRhinocerosなども組み合わせ、実践的な活用環境を構築しました。製品の導入により改善した業務
BIM導入により、施工計画、クレーンの配置や搬入計画、コンクリートの数量算出、構造スリットや配管ルートの可視化など、これまで属人的に行われていた作業が見える化され、効率的かつ正確に実施できるようになりました。特に、ベテランの知見と若手の操作スキルを融合させたモデル作成により、チームワークが向上。さらに、教育ツールとしても機能し、若手技術者がBIMを通じて技術を早期に習得できる環境が整いました。また、BIM-FMの実証も始まり、設備管理への活用も視野に入れた業務拡張が進行中です。この導入事例のポイント
- 部門間の連携不足や見積精度の課題を抱えていた
- 3部門が共通利用できるBIM「Archicad」を導入した
- 設計段階から連携し施工時のミスや手戻りを削減できた
製品を導入することになった背景
古郡建設株式会社は、長年にわたり地元に根ざした総合建設業として活動しており、設計・積算・施工の各部門が独立して業務を行っていました。以前より積算課ではBIMの利便性に着目し部分的に3Dソフトを使用していましたが、他部門との連携ができないという限界がありました。そこで、全社的に業務の効率化と部門間の連携を強化するため、設計課でも導入可能で将来性のあるBIMソリューション「Archicad」の採用を決定しました。導入前に企業が抱えていた課題
導入前の古郡建設では、設計・積算・施工それぞれの部門が独自に図面を作成していたため、情報の重複や伝達ミスが発生しやすく、業務効率の低下を招いていました。また、積算においては材料や作業量の算出ミスによるコストの誤差が生じ、施工段階では設計との不整合から手戻りや現場調整が多く発生していました。さらに、顧客に対する設計内容の説明も十分に伝わらず、提案力の不足が課題となっていました。導入前の課題に対する解決策
これらの課題を解決するため、古郡建設は設計・積算・施工の3部門が共通して使用できるBIM環境を整えることにし、Archicadを導入しました。このソフトウェアは設計モデルをもとに、視覚的に情報を共有・検証できるため、各部門間での連携が円滑になり、業務の一体化が実現されました。加えて、顧客にはBIMモデルを活用して提案時に視覚的な説明を行うことで、理解度と納得感を高めることができました。製品の導入により改善した業務
Archicadの導入により、設計から施工までの情報連携が強化され、業務全体の効率が向上しました。3Dモデルを用いた設計により、積算精度が格段に高まり、現場での修正やトラブルが大幅に削減されました。また、顧客への内装提案がリアルタイムで可能となり、満足度も向上しました。さらに、BIMcloudの活用によってリモートワークにも対応できるようになり、多様な働き方を支援する柔軟な体制も構築されました。この導入事例のポイント
- 模型・図面・CG作成の手間と設計変更の負担が大きかった
- Archicadを導入しBIMをフル活用することで作業を一元化した
- 大規模案件も11名の学生と一人で回す運用が可能になった
製品を導入することになった背景
スズケン一級建築士事務所では、全国規模で住宅や宿泊施設、宗教建築、店舗など多様な建築を手がけており、少人数かつ遠隔での業務体制を確立する必要がありました。特に建築設計における作業の効率化や、学生アルバイトとの協働において情報の共有と一元管理が求められたことから、BIM(Building Information Modeling)の活用が不可欠となり、フルBIM設計が可能な「Archicad」の導入に至りました。導入前に企業が抱えていた課題
設計業務では、図面、模型、CG、プレゼン資料といった複数のメディアを個別に作成していたため、手間と時間が大幅にかかっていました。加えて、設計変更があるたびにすべての資料を手作業で修正する必要があり、ミスの発生やコミュニケーションロスの原因にもなっていました。また、少人数の体制で多様な案件に対応することが困難で、業務効率と品質の両立に課題を抱えていました。導入前の課題に対する解決策
こうした課題を解決するために、スズケンでは「Archicad」を導入し、設計からプレゼンまでをBIMで一貫管理する体制を構築しました。これにより、3Dモデルをベースにすべての図面やパースを自動生成できるようになり、設計変更もリアルタイムで反映可能になりました。また、クラウドを活用したデータ共有により、信州大学の学生アルバイトともスムーズな共同作業が可能となり、遠隔地での作業や柔軟な働き方も実現しました。製品の導入により改善した業務
Archicadの導入により、業務全体の効率化が大きく進みました。BIMを基盤とした一元管理により、設計変更時の修正作業や確認作業が劇的に削減され、複数の案件を並行して進める体制が可能に。学生アルバイトとの協働も円滑になり、VRプレゼンによって施主とのコミュニケーションも深化。最小限の人員でも、質の高い提案と迅速な対応が可能な、スピードと柔軟性を兼ね備えた設計業務体制が実現しました。この導入事例のポイント
- 2次元CADソフトとイラストレーターを用いて設計していたが、効率化が必要であった
- 設計に使用するソフトを一元化できるArchicadの導入に至った
- クライアントのプレゼンの場でモデリング機能によってその場で図面を修正できるように
この導入事例のポイント
- 設計から維持管理の段階までBIMを活用する未来についていくために導入を検討
- チームワーク機能のあるBIMcloudの使えるArchicadを導入した
- BIM活用が公共工事の発注条件となり、公共事業の発注数が増加した。
この導入事例のポイント
- 建築業界の課題である少子高齢化に由来する人手不足や技術継承が問題に
- 操作が比較的簡単であるArchicadを中学生・高校生向けの支援講座に導入
- 参加者から「想像より簡単に操作できた」など建設業界に対して好意的な意見をもらえた
この導入事例のポイント
- BIMを使いこなせるようになってきてはいたが、担当者ごとに作り方が異なる
- 関連ソフトと連携しやすく、操作性が良いArchicadをメインで使用するように
- 「smartCONPlanner」という関連ソフトによって手計算が無くなりヒューマンエラーが無くなった
この導入事例のポイント
- 公共事業におけるBIMの可能性を模索するためにソフトの導入が必要だった
- 多彩な機能を持つ「BIforArchicad」が使えるArchicadを導入した
- BIMモデルによって、事前に問題になりそうな状況を関係者に説明できるように
この導入事例のポイント
- 建設業界で今後も働くために最新の技術の習得が必要であると感じた
- 補助金は使わず、BIMトレーニングプログラムがあるArchicadを導入
- スタッフそれぞれの役割が明確になり、パフォーマンスが向上した
- パースの修正が簡単になり、美しい3D CGのパースを作れるように
この導入事例のポイント
- 海外視察を経て、世界基準に追いつくために、BIMを使えるようにならなくてはいけない
- グラフィティソフトとコンタクトを取り、補助金を使用しArchicadを導入
- BIMの3Dモデルにより、確認申請用の書類づくりが1.5倍ほど早くなった
この導入事例のポイント
- 建設業界のBIMの流行に乗り遅れないようにBIMのツールを導入する必要があった
- 建築に必要な他社ソフトとの連携がスムーズで、アイコンの電卓など感覚的な操作がしやすいArchicadの導入
- 作図が容易になり、BIMの建設モデルからアニメーションを作成しプレゼンに活用
この導入事例のポイント
- 習得するのが難しいBIM/CIMツールをどう社内に定着させていくかが課題
- 外部講師を呼び、週に1回の2~3時間のトレーニングを実施し、BIMを業務に浸透
- 現場責任者任せの環境を改善し、コストや工期がベストかどうかの検討が容易に
- 事業主や協力会社に対して,どういうふうに考えているのかを具体的に伝えることが可能に
この導入事例のポイント
- 2DCADでの作業が煩雑で、模型やCGの作成に労力がかかっていた
- 短期スケジュールのリノベーション案件に対応するため導入
- 設計変更に迅速対応、作業時間を約2週間から3日に短縮
この導入事例のポイント
- 数ミリ単位の設計が必要な家具づくりには、細かく再現できるCADソフトが必要
- エクステリアは周辺環境とのバランスを見る必要があった
- 素材や形状、サイズもすぐに変更でき、家具を置いたイメージを視覚化することもできるようになった
- 色々な角度から見た様子を顧客に“見える化”することができ、イメージと現場のシンクロ率が高くなった
- 1カ所修正すればすべてに反映されるので、複数部門での共有不足による現場ミスが低減される
製品を導入することになった背景
株式会社キリガヤは、もともと明治15年創業の材木屋としてスタートしました。大手住宅メーカーによる工業製品を使った住まいが増加する中、無垢の木を活かした家づくりに取り組む工務店が少なくなっていました。この背景から、キリガヤは1998年に住宅事業部を立ち上げ、自ら家づくりを始めることとなりました。導入前に企業が抱えていた課題
キリガヤは、無垢の木を活かした家づくりを提案していましたが、取引先の工務店からは「無垢の木の素材は高価」「加工が難しい」「反りや狂いが生じる可能性がある」といった懸念が寄せられていました。これにより、無垢の木を最大限に活用した家づくりの提案が難しくなっていました。導入前の課題に対する解決策
キリガヤは、自らの手で無垢の木を活かした家づくりを行うことで、これらの課題に取り組むことを決意しました。また、家づくりだけでなく、ガーデン事業部の設立や家具業界への参入も行い、無垢の木を最大限に活用した生活空間の提案を強化しました。製品の導入により改善した業務
Archicadの導入により、キリガヤは家具や庭の設計をより効率的に行うことができるようになりました。特に、家具設計では数ミリ単位の精密な設計が求められるため、Archicadの高い再現性が大きな助けとなっています。また、エクステリアの設計においても、Archicadを使用することで現場の高低差や勾配などの情報を正確に取り込み、よりリアルな3Dイメージを顧客に提供することが可能となりました。この導入事例のポイント
- どの所員でも一様に使用できるような使いやすいCADソフトを探していた
- それまでは他社ソフトでモデルを作成してレンダリングしていたため、時間がかかってた
- とあるコンペではArchicadとダイレクトリンクするTwinmotionを使うと照明表現の品質が高く、短時間でスタディが行えると聞き、導入を決定
- 従来であれば現場に入ってから検討していたような仕上げの詳細検討を早い段階で行えることも魅力で、アウトプットの量や質、効率は向上している
- Archicadをより上手く活用することで、大量生産ではなくとも、私たちならではのオリジナルで質の高い新しい建築を実現していきたい
製品を導入することになった背景
アトリエハレトケは、手描きとCADの併用を経て、2019年にArchicadを初めて試用し、2020年に本格導入を行いました。仕事の規模が大きくなってきたことや施主側の意識の変化が背景にあります。特に、恵比寿の住宅プロジェクトでは、内外装の検討にCGを使用することで、素材感や光の具合を迅速に共有することができました。導入前に企業が抱えていた課題
アトリエハレトケは、施主とのコミュニケーションを重視しており、2次元表現での施主とのコミュニケーションが特長でした。しかし、デジタル技術の導入についても柔軟に考えており、仕事の規模が大きくなる中で、より効率的なツールの導入が求められていました。導入前の課題に対する解決策
Archicadの導入を検討する中で、グラフィソフトジャパンの無料セミナーに参加し、Archicadを“検討ツール”として捉えることの重要性を学びました。Archicadでは、従来の方法よりも照明表現の品質が高く、短時間でスタディが行えることを実感し、本格的な導入を決意しました。製品の導入により改善した業務
Archicadの導入により、実施設計までの一通りをArchicadで描き切ることができるようになりました。特に、ArchicadとダイレクトリンクするTwinmotionを使用することで、照明表現の品質が向上し、短時間でスタディが行えるようになりました。また、BIMxを使用することで、3Dモデル中にウォークスルーで入っていけるソリューションが提供され、施主とのコミュニケーションがさらに向上しました。この導入事例のポイント
- 事務所では3DCADソフトを導入していたものの、表現の自由度が低い、設計を進めながらの検討には使いづらいなどの課題があった
- 「ヤングアーキテクトプログラム」という割り引き制度を活用し、Archicadレギュラー版1本とSolo版2本をそれぞれ割引価格で購入した
- 県立病院の実施設計では複雑な鉄骨架構でしたが、BIMモデルや模型のおかげで構造設計者間での合意形成がスムーズに行えた
- Archicadの導入後、施主との打ち合わせは密度が濃くなり、回数はむしろ増えている
- 他社や学校などステークホルダーの拡大、そして他社のソフトウエアやデータとの連携など、様々な可能性が急速に広がりつつある