製品を導入することになった背景

株式会社テレビ朝日サービスは、放送設備や番組の販売、映像機器レンタル事業などを幅広く展開する「放送分野の総合商社」として、テレビ朝日グループの一員として活動しています。労働集約的な24時間対応業務が多く、将来の人手不足を見据えた生産性と業務品質の向上策として、定型作業を自動化できるRPAの研究を2016年にスタートしました。特に、テレビ朝日のDX戦略の一環として、放送した番組に関する分析を目的とした集計業務など、業務利用機器の管理、監査業務の強化といった幅広い用途でのRPA導入が進められました。

導入前に企業が抱えていた課題

テレビ朝日サービスは、放送設備や番組の販売、映像機器レンタル事業などを幅広く展開しており、従業員5,000人を超えるテレビ朝日グループからの業務受託や、IT部門としての役割も担っていました。しかし、労働集約的な24時間対応業務が多く、特に受託業務の生産性向上が求められていました。また、将来の人手不足を見据え、業務品質の向上策が必要とされていました。

導入前の課題に対する解決策

テレビ朝日サービスは、RPAの導入を検討し、特にサーバ型ツール「BizRobo!」を選択しました。これは、IT部門主導での管理・展開への適性を評価した結果です。また、テレビ朝日グループ全体でのRPA活用を視野に入れ、導入部署スタッフのITリテラシーを問わず、広範に利用できることを重視しました。さらに、ソフトウェアロボットの作成やツールの管理をIT部門で集中して行うことが可能なサーバ型ツールが好適と判断されました。

製品の導入により改善した業務

RPAの導入により、テレビ朝日グループ全体で年間およそ5万時間相当のリソースが創出されました。主催イベントのチケット販売状況集計で大幅な効率化を達成したほか、手作業では無作為抽出にとどめていた社内監査のある項目では、ロボットによる全数調査を実現し、ガバナンスの強化にも貢献しました。また、テレビ朝日本社ビル内のサーバで稼働するBizRobo!は遠隔操作で管理され、コロナ禍を機に本格化した在宅勤務でも従来と特段変わらない運用が続けられています。