Menu
Close

オフラインAI翻訳ソフト「AI本格翻訳」の機能、19,800円の価格、速度やPDF制限等の4つの留意点と補う方法を解説

「自動翻訳」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 装飾引継ぎ
    • インポート
    • 専門文書対応
    • 進捗追跡
    • 用語管理機能
    • オフライン稼働
    • リアルタイム更新
    • 個別編集
    • エクスポート
    • ドキュメント共有
    • ユーザー辞書
    • AI自動学習
    • 翻訳ページ内検索
    • 表現統一
    • 翻訳者校閲サービス
    • 多言語対応
    • PDF翻訳
    • 類似語表示
    • グループ管理
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
AI本格翻訳 ダウンロード版 19,800円(税込)
備考
PC1台用/ダウンロード版
AI本格翻訳 ライセンス版 15,147円(税込)
備考
PC10-49台用/ライセンス版
1つのシリアルキーで利用・管理できる
AI本格翻訳 ライセンス版 14,305円(税込)
備考
PC50-99台用/ライセンス版
1つのシリアルキーで利用・管理できる
AI本格翻訳 ライセンス版 13,464円(税込)
備考
PC100-499台用/ライセンス版
1つのシリアルキーで利用・管理できる
制限なし
AI本格翻訳の資料サムネイル
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
お試しプラン 月額: 0円
備考
利用時間: 30分/月
個人プラン 月額:3,300円 (年額: 33,000円)
備考
利用時間: 無制限
法人プラン 42,900円(税込)1年買い切り/カード版
備考
利用時間: 無制限
1年
ポケトーク ライブ通訳の資料サムネイル
なし 
電話 / メール / チャット /
ポケトーク S2 スタンダード 36,300円(税込)
ポケトーク S2 ビジネス 55,000円(税込)
ポケトーク S2 Plus スタンダード 39,930円(税込)
ポケトーク S2 Plus ビジネス 60,500円(税込)
不明
ポケトークの資料サムネイル
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
ランニングコスト 要相談
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
無料 無料
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 100,000円
スターター 3プラン 9,000円/月
備考
3ユーザーまで利用可能です。
スターター 5プラン 12,000円/月
備考
5ユーザーまで利用可能です。
スモールプラン 24,000円/月
備考
15ユーザーまで利用可能です。
ミディアムプラン 40,000円/月
備考
30ユーザーまで利用可能です。
ラージプラン 80,000円/月
備考
100ユーザーまで利用可能です。
エクストラ・ラージプラン 150,000円/月
備考
300ユーザーまで利用可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 100,000円
スタータープラン 12,000/月
備考
ユーザー数x5まで追加可能です。
スモールプラン 24,000/月
備考
ユーザー数x15まで追加可能です。
ミディアムプラン 40,000/月
備考
ユーザー数x30まで追加可能です。
ラージプラン 80,000/月
備考
ユーザー数x100まで追加可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
基本4言語プラン 年間360,000円〜
欧州5言語プラン 要相談
その他23言語プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
3ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
無料会員プラン 0円
プレミアム会員プラン 330円/月額
最低利用期間の制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 100,000円
スターター3プラン 9,000円/月額
備考
3名まで利用可能です。
スターター5プラン 12,000円/月額
備考
5名まで利用可能です。
スモールプラン 24,000円/月額
備考
15名まで利用可能です。
ミディアムプラン 40,000円/月額
備考
30名まで利用可能です。
ラージプラン 80,000円/月額
備考
100名まで利用可能です。
エクストラ・ラージプラン 150,000円/月額
備考
300名まで利用可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
最低利用期間の制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
チームスタートプラン $29/月
備考
フリーランサー向けのプランです。
チームプラン $210/月
備考
ワークフローと自動翻訳機能搭載プランです。
アルティメットプラン $369/月
備考
API連携と翻訳ワークフローが搭載されているプランです。
エンタープライズプラン 要相談
備考
機能をカスタマイズできるプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
最低利用期間の制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
スモールプラン 約3,000円/月額
備考
10ユーザまで利用可能です。
ミディアムプラン 約10,000円/月額
備考
30ユーザまで利用可能です。
ラージプラン 約21,000円/月額
備考
66ユーザまで利用可能です。
エンタープライズプラン 要相談
備考
67ユーザ以上利用可能です。
最低利用期間の制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

企業のDXが進む中、AI翻訳、自動翻訳はビジネスに不可欠なツールとなりました。しかし、「DeepL」に代表される高精度なクラウドAI翻訳は、その利便性の半面、「機密情報や個人情報を外部サーバーに送信してしまう」という重大なセキュリティ懸念を抱えています。「社内規程でクラウド翻訳の利用が禁止されている」「契約書や研究データを安全に翻訳したい」こうした切実なニーズに応えるのが、「ソースネクスト」が提供するオフラインAI翻訳ソフト「AI本格翻訳」です。

この記事では、「AI本格翻訳」が持つ「手元完結」のセキュリティ、19,800円(税込)の買い切り価格、文書・画像(OCR)・辞書機能といった実力を徹底レビューします。さらに、競合となる「DeepL Pro」や国内クラウド翻訳(「Mirai Translator」など)と「データの流れ」を軸に比較。速度やMac非対応といった導入前の留意点も踏まえ、貴社に最適なAI翻訳ソリューションの選び方を解説します。

\ 会員登録なしでOK!詳しい情報が載った資料をプレゼント! /
この製品の資料をダウンロードする

1. 「AI本格翻訳」とは?データを“外に出さない”オフライン翻訳ソフト

sourcenext-product-ai-honyaku
引用 – AI本格翻訳|ソースネクスト

AI本格翻訳」は、AI通訳機「ポケトーク」で知られる「ソースネクスト」が2024年11月21日に発売した、Windows向けのAI翻訳ソフトウェアです(「発売時のプレスリリース」参照)。その最大の特徴は、「DeepL」や「Google翻訳」といった一般的なクラウド型翻訳サービスとは異なり、翻訳処理がPC内部で完結する「オフライン型」である点にあります。

これにより、機密情報や個人情報を含む文書を扱う法務部、研究開発部門、医療機関など、情報漏洩リスクに厳格な法人のセキュリティニーズに応える製品として設計されています。

1-1. ソースネクストが提供する「手元完結」のセキュリティ

sourcenext-product-ai-honyaku
引用 – AI本格翻訳|ソースネクスト

「AI本格翻訳」のセキュリティにおける核心は、その「手元完結」の設計にあります。

具体的には、翻訳したいテキストデータや、Word・PDFといったファイルデータを、インターネット経由で外部のサーバーに一切送信しません。すべての翻訳処理は、利用者のPCに搭載されたCPUやメモリを使用して、その内部で完結します。

この仕組みにより、以下のような情報を安全に取り扱うことが可能になります。

  • 社外秘の契約書(NDA)や法的文書
  • 個人情報を含む人事・顧客データ
  • 特許出願前の研究開発データや技術仕様書
  • 未公開の財務情報

ただし、利用にあたっては2つの注意点があります。まず、ソフトウェアのインストール直後に行う「初回認証」や、辞書データなどを最新化する「アップデート」の際には、ライセンス確認のためにインターネット接続が必須となります。

次に、翻訳速度についてです。処理を手元のPCで行うため、ソースネクストの「公式製品ページ」(FAQ)では、オンライン翻訳サービスと比較して「やや遅い」場合がある旨が明記されています。これは、速度よりも機密性を最優先する、という製品の立ち位置を示しています。

なお、ネットワークから完全に遮断された環境での運用(クローズド環境)が必須の法人向けには、別途「法人向けページ」にて相談窓口が設けられています。

1-2. サブスク不要、19,800円の「買い切り」モデル

多くの法人向けクラウド翻訳サービスが月額・年額のサブスクリプション(継続課金)モデルを採用しているのに対し、「AI本格翻訳」は19,800円(税込)の「買い切り」モデルを採用している点も大きな特徴です。

一度購入すれば、翻訳するテキスト量、ファイル数、データ容量による追加費用や利用制限は一切ありません。利用頻度や翻訳量が多い部署ほど、ランニングコストを抑えることができます。経費処理が一度で済み、年度ごとの予算確保や継続的な契約管理が不要になる点は、特にIT管理者や経理部門にとって大きなメリットと言えるでしょう。

1-3. 基本機能とスペック(7言語対応、Windows専用)

sourcenext-product-ai-honyaku
引用 – AI本格翻訳|ソースネクスト

「AI本格翻訳」は、オフライン処理でありながら、ビジネスで求められる基本的な機能を備えています。

翻訳エンジンには、深層学習を用いた新開発のNMT(ニューラル機械翻訳)を実装しています。対応言語は、英語、中国語、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語の計7言語です(「2025年10月のアップデート情報」により6言語が追加されました)。

導入を検討する上で最も重要な注意点は、動作環境がWindows専用であることです。

対応OSはWindows 11/10(いずれも64bit版のみ)となっており、macOSには対応していません。また、快適な動作のためには推奨メモリ16GB、推奨CPU Core i7-8750H以上が求められており、導入するPCのスペック確認が必須です。

「AI本格翻訳」の基本的なプロフィールを以下の表にまとめます。

項目 詳細
製品名 AI本格翻訳
提供元 ソースネクスト株式会社
価格(税込) 19,800円
提供形態 買い切り(ダウンロード/カード版)
課金体系 追加費用・利用制限なし
対応OS Windows 11 / 10 (64bitのみ) ※macOS非対応
推奨スペック メモリ:16GB以上 / CPU:Core i7-8750H以上
対応言語 7言語(英語、中国語、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語)
最大の特徴 オフライン処理(手元完結のセキュリティ) ※認証・更新時はネット接続が必要

このように、Windows環境で利用する「買い切り型」の「オフライン翻訳ソフト」であることが、本製品を特徴づける中核的な要素です。

\ ビジネス向けのAI翻訳、自動翻訳ツール17製品を徹底比較します! /
AI翻訳・自動翻訳17選|LLM対応&無料で試せるビジネス向け解説【専門家監修】

2. 実力は?文書/画像/OCR対応の3大機能と専門辞書

「AI本格翻訳」は、オフラインという制約の中で、ビジネス実務で求められる翻訳機能をどこまで実装できているのでしょうか。その実力は、「ファイル翻訳」「画像翻訳(OCR)」「専門用語辞書」という3つのコア機能に集約されています。

単純なテキスト翻訳だけでなく、日常業務で扱う多様な形式のドキュメントに対応している点が特徴です。ソースネクストは、「発売時のプレスリリース」において、翻訳精度の指標の一つであるBLEU(ブルー:機械翻訳の品質を測定する指標)スコアで26.9を達成したと発表しており、これはオフライン環境ながら高い精度を目指した設計であることを示しています(※数値は発表時の自社測定値であり、翻訳対象の分野や条件によって変動します)。

ここでは、これらの機能が具体的にどのような業務で役立つのか、また、利用上の制約は何かを詳しく見ていきましょう。

2-1. レイアウトを保持「ファイル翻訳」(Word/PDF)

sourcenextproduct-ai-honyaku-word-pdf
引用 – AI本格翻訳|ソースネクスト

多くのビジネスシーンで求められるのが、文書ファイルをそのまま翻訳する機能です。「AI本格翻訳」は、以下の主要なファイル形式に対応しています。

  • Microsoft Word (.docx / .doc)
  • Microsoft Excel (.xlsx / .xls)
  • Microsoft PowerPoint (.pptx / .ppt)
  • PDF (.pdf)

これらのファイルをソフトウェアにドラッグ&ドロップするだけで、原文のレイアウト(文字の装飾、図表の位置など)を可能な限り保持したまま、ファイルごと丸ごと翻訳を実行します。これにより、翻訳後にレイアウトを修正する手間を大幅に削減できる可能性があります。

さらに、「「AI本格翻訳」公式製品ページ」で紹介されている「フォルダ監視(自動翻訳)」機能もユニークです。特定のフォルダを「監視対象」として設定しておくと、そのフォルダに新しいファイルが追加されたことを検知し、自動で翻訳処理を開始します。例えば、海外支社から届く定型レポートを保存する共有フォルダを指定しておけば、手動で翻訳作業を行うことなく、自動で翻訳済みファイルが生成されるといった運用が可能になります。

ただし、このファイル翻訳機能を利用する際には、以下の重要な制約・要件を理解しておく必要があります。

  • Microsoft Officeのインストールが必須
    Word, Excel, PowerPointのファイル翻訳機能を利用するには、対象のPCにMicrosoft Office(別売)がインストールされている必要があります。
  • 保護されたPDFは非対応
    セキュリティ保護やパスワードが設定されているPDFファイルは翻訳できません。
  • ファイル内の「画像テキスト」は対象外
    ファイル翻訳機能は、あくまで「テキストデータ」を翻訳します。そのため、PDFやPowerPoint内に画像として貼り付けられた文字(例:スキャンしたままの契約書、図表内の画像化された文字)は、翻訳対象外となります。

2-2. スキャン画像も対応「画像翻訳(OCR)」

前述のファイル翻訳の制約(画像内テキストが翻訳できない)を補完するのが、この「画像翻訳(OCR)」機能です。

これは、PCの画面上に表示されている任意の範囲、または画像ファイル(PNG, JPGなど)に含まれる文字を認識し、翻訳する機能です。この文字認識には、OCR(光学的文字認識)という技術が使われています。

例えば、以下のような場面で活用できます。

  • スキャンされて画像として送られてきたPDF資料
  • Webサイトやシステム画面に表示されている、コピーできないテキスト
  • グラフや図解の中に埋め込まれた文字

「AI本格翻訳」の強みは、このOCR処理にも定評のある「ABBYY」(アビー)社の高精度エンジンを採用し、かつその処理をオフラインで実行できる点です。画面キャプチャや画像ファイルを外部サーバーに送信することなく、PC内で安全にテキスト化し、そのまま翻訳プロセスに移すことができます。

\ 価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック! /
AI OCRの比較表を拡大表示する

2-3. 35分野66万語の「専門用語辞書」で精度アップ

sourcenext-product-ai-honyaku-technical-terminology
引用 – AI本格翻訳|ソースネクスト

AI翻訳の品質は、一般的な会話の流暢さだけでなく、「専門用語をいかに正確に訳せるか」で大きく左右されます。「AI本格翻訳」は、特にビジネス・産業分野での利用を想定し、この点に注力しています。

標準で35分野、合計66万語(英語→日本語:24分野51万語、日本語→英語:30分野15万語)に及ぶ大規模な専門用語辞書をPC本体に収録しています。

  • 収録分野の例
    IT・通信、機械、化学、医学、法務、金融、特許など

これにより、一般的な翻訳ソフトでは誤訳されやすい業界固有の用語や、複数の意味を持つ単語の訳し分け精度を、オフライン環境で高めています。

さらに強力なのが、ユーザー辞書の登録機能です。

「AI本格翻訳」では、CSVファイル(Excelなどで編集可能な形式)を使って、自社独自の用語集(社内固有の製品名、プロジェクトコード、統一すべき訳語など)を一括でインポートできます。

例えば、「当社の主力製品Aは、必ず『A-Premium』と訳す」といったルールを辞書登録しておくことで、翻訳の“揺れ”を防ぎ、訳文の品質を統一することが可能になります。これは、マニュアル作成や契約書のレビューなど、正確性が厳しく求められる業務において非常に重要な機能です。

「AI本格翻訳」の3大機能を以下の表にまとめます。

機能名 概要 主な特徴・メリット 注意点・制約
ファイル翻訳 Word, Excel, PPT, PDFのレイアウトを保持したまま翻訳 フォルダ監視による自動翻訳に対応 Officeのインストールが必須
保護PDFは非対応
画像内テキストは翻訳不可
画像翻訳(OCR) 画面キャプチャや画像ファイル内の文字を認識して翻訳 ・ABBYY社製エンジン搭載
・オフラインOCR処理が可能
・ファイル翻訳の弱点を補完
原画像の画質や文字の複雑さに依存
専門用語辞書 35分野66万語の辞書を標準搭載し、ユーザー辞書も登録可能 ・専門用語の翻訳精度を向上
・CSVによる一括登録で社内用語を統一
辞書登録・メンテナンスの工数は別途必要

このように、「AI本格翻訳」はオフラインでありながら、ビジネス文書の翻訳に必要な機能をバランス良く搭載し、特に専門分野や定型業務の効率化を支援する設計となっています。

\一括で自動翻訳を比較し、導入を検討した方はこちら!30秒で比較表をご提供できます。/
価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

3. クラウド翻訳(DeepL等)との決定的違いは「データの流れ」

deepl-ja-pro-data-security
引用 – グローバル企業向けの安全な言語AIソリューション|DeepL

「AI本格翻訳」の導入を検討する際、多くの企業担当者が比較対象とするのが、「DeepL Pro」に代表されるクラウド型AI翻訳サービスでしょう。どちらを選ぶべきか。その判断基準は、単純な機能の多さや翻訳速度だけではありません。

最も重要な違いは、翻訳データがどこで処理され、どう扱われるかという「データの流れ(セキュリティ哲学)」にあります。自社のセキュリティポリシーが、どのレベルのデータ管理を求めているかによって、最適な選択肢は明確に分かれます。

【選び方1】手元完結:AI本格翻訳

「機密性最優先。いかなるデータもPCの外に出したくない」という要件がある場合、「AI本格翻訳」が唯一の選択肢となります。

  • 処理場所
    利用者のWindows PC内部
  • データの流れ
    翻訳するテキストやファイルはPC内で処理が完結し、外部サーバーに送信されません(※初回認証・アップデート時を除く)。
  • 最適な環境:
    – 社内規程でクラウドサービスの利用が厳しく禁止されている部署(法務・知財・財務)
    – インターネット接続が制限または禁止されている製造現場、研究施設(クリーンルーム)、病院
    – オフライン環境(飛行機内、出張先)での作業が多い個人

この「手元完結」モデルは、情報漏洩リスクを物理的に遮断できる点が最大の強みです。新たなクラウドサービス導入時に必要な情報システム部門のセキュリティ審査や利用申請の手続きを、大幅に簡素化できる可能性もあります。

【選び方2】多言語・機能重視:DeepL Pro

「セキュリティは担保しつつ、グローバルレベルの多言語対応や機能拡張性を最優先したい」という要件には、DeepL Proが応えます。

  • 処理場所
    DeepLのクラウドサーバー
  • データの流れ
    翻訳データは暗号化されてクラウドに送信されますが、「DeepLのプライバシーポリシー」(Pro版)では、送信されたテキストをAIの学習に一切使用しないこと、そして翻訳処理に必要な一時保存の後、速やかに削除することが明記されています。
  • 最適な環境:
    – 7言語(AI本格翻訳)ではカバーできない、多様な言語の翻訳が日常的に発生する部署
    – API連携(他のシステムやツールに翻訳機能を組み込むこと)による業務自動化を推進したいIT部門
    – クラウド上で用語集をチーム共有するなど、高度な機能性を求める企業

DeepLの機能性は急速に進化しており、「2025年11月4日の公式発表」によれば、対応言語数は2025年11月時点で100言語以上に拡張されています。この圧倒的な多言語対応力と機能拡張性は、オフライン型にはないクラウドならではのメリットです。

【選び方3】国内要件重視:Mirai Translator / COTOHA Translator

「クラウド利用は許可するが、データは国内に留め、ISO認証などの第三者基準を満たしたい」という、日本企業特有の調達要件やセキュリティ規程(データガバナンス)に応えるのが、国内ベンダーが提供するサービスです。

  • 処理場所
    日本国内のデータセンター(クラウド)
  • データの流れ
    Mirai Translator」や「COTOHA Translator」(NTTコミュニケーションズ)といったサービスは、データが日本国外に出ない「国内完結」を強みとしています。
  • 最適な環境:
    – 顧客データや個人情報を扱う金融機関、医療・製薬業界
    – 官公庁や自治体との取引があり、厳格な調達要件(データ保存場所の国内指定など)をクリアする必要がある企業

例えば、「Mirai Translatorのセキュリティに関するページ」では、ISO 27001やISO 27017(クラウドセキュリティ認証)の取得、および翻訳データの自動削除機能が明記されています。

このように、3つの選択肢は「セキュリティ」という同じ軸の中でも、哲学が異なります。次の表で、この「データの流れ」の違いを整理します。

比較観点 AI本格翻訳 (手元完結) DeepL Pro (グローバル・クラウド) Mirai / COTOHA (国内完結・クラウド)
データ処理場所 利用者PC内 (オフライン) DeepLのサーバー (クラウド) 国内データセンター (クラウド)
データ保持 PC内に保存 (外部送信なし) 翻訳処理後、削除 翻訳処理後、自動削除 (Mirai)
AI学習への利用 なし (データが移動しない) しない (Pro版の保証) しない (各社ポリシー)
主なセキュリティ認証 (PC本体のセキュリティに依存) EU GDPR準拠など ISO 27001/27017、国内法準拠など
主な選択理由 機密性最優先、ネット遮断環境 多言語(100+)API連携、機能性 国内法規・調達要件、ISO認証

この表からわかる通り、どのサービスが優れているかではなく、自社の「セキュリティ規程」と「業務要件(多言語・連携)」のどちらを優先するかが、選択の鍵となります。

4. セキュリティ重視の法人向けAI翻訳サービス比較4選

AI本格翻訳」を含め、法人がセキュリティを前提に導入を検討すべき主要なAI翻訳サービスを4つ紹介します。それぞれ「オフライン(手元完結)」、「グローバル・クラウド(データ非学習)」、「国内完結・クラウド(国内要件準拠)」と、重視するセキュリティの側面が異なります。自社の規程や要件と照らし合わせてください。

4-1. AI本格翻訳(ソースネクスト) – オフライン・買い切り

sourcenext-product-ai-honyaku
引用 – AI本格翻訳|ソースネクスト

ソースネクスト」が提供する、PC内部で翻訳処理が完結するオフライン型AI翻訳ソフトです。データを一切外部に送信しない(※認証・更新時を除く)ため、情報漏洩リスクを物理的に遮断できる点が最大の強みです。

価格は買い切り19,800円(税込)でコストが確定し、ランニングコストがかかりません。Windows専用(macOS非対応)で、ファイル翻訳(Office, PDF)、画像翻訳(OCR)、専門辞書(35分野66万語)を搭載しています。対応言語は7言語(2025年10月時点)とクラウド型に比べて限定的ですが、機密性を最優先し、コストを抑えたい場合に最適な選択肢となります。

4-2. DeepL Pro(DeepL) – データ非学習・多言語・API連携

deepl-ja-pro-data-security
引用 – グローバル企業向けの安全な言語AIソリューション|DeepL

世界最高水準の翻訳精度で知られる「DeepL」の法人向け有料プランが「DeepL Pro」です。クラウド型ですが、Pro版は「プライバシーポリシー」で入力したテキストデータをAIの学習に利用せず、翻訳処理後に速やかに削除することを明記しています。

最大の魅力は、「2025年11月時点で100言語以上に対応」する圧倒的な多言語対応力と、API(システム連携のための仕組み)による業務自動化の拡張性です。EUの厳格なデータ保護規則であるGDPR(一般データ保護規則)にも準拠しており、グローバル基準のセキュリティと機能性を両立させたい企業に向いています。

4-3. Mirai Translator(みらい翻訳) – 国内DC・ISO認証

miraitranslate
引用 – みらい翻訳|AI自動翻訳サービス・機械翻訳

みらい翻訳」が提供する「Mirai Translator」は、日本企業や官公庁特有の厳格なセキュリティ要件に応える「国内完結型」のクラウド翻訳サービスです。

翻訳データはすべて日本国内のデータセンター(DC)で処理・保管され、データが海外に出ることはありません。さらに、「セキュリティポリシー」でISO 27001(情報セキュリティ)およびISO 27017(クラウドセキュリティ)の国際規格認証を取得している点や、翻訳後のデータを自動削除する機能を持つ点が特徴です。TOEIC960点レベルの高精度を謳い、官公庁や大手製造業、金融機関での導入実績が豊富です。

4-4. COTOHA Translator(NTTコミュニケーションズ) – 国内要件・高セキュリティ

ntt-business-services-application-ai-cotoha-translator
引用 – AI自動翻訳サービス COTOHA® Translator|NTTドコモビジネス 法人のお客さま

NTTコミュニケーションズ」が提供する「COTOHA Translator」も、国内開発・国内運用にこだわった法人向けAI翻訳サービスです。

Mirai Translatorと同様に国内準拠のセキュリティを強みとしながら、さらにVPN(仮想プライベートネットワーク)による閉域接続、二段階認証、IPアドレス制限(許可された場所からのみアクセスを許可する機能)など、大企業が求める高度なエンタープライズ向けセキュリティオプションが充実しています。レイアウトを保持したままのファイル翻訳(丸ごと翻訳)にも強みを持っています。

【セキュリティ重視の法人向けAI翻訳サービス比較表】

以下の表で、ご紹介した4つのサービスの主な特徴を比較します。

サービス名 AI本格翻訳 DeepL Pro Mirai Translator COTOHA Translator
提供方式 オフライン (PC内処理) クラウド クラウド (国内DC完結) クラウド (国内DC完結)
データ取り扱い ・PC外に送信なし(認証・更新時を除く) ・AI学習に不使用
・処理後、速やかに削除
・AI学習に不使用
・翻訳後、自動削除
・AI学習に不使用
・国内サーバで暗号化保管
セキュリティ認証等 (PC依存) EU GDPR準拠 ISO 27001 / 27017 ISO 27001
その他セキュリティ 通信・保存の暗号化 国内データセンター VPN接続、IP制限、二段階認証
対応言語数 7言語(2025年10月時点) 100言語超(2025年11月時点) ビジネス中心(日英・中など) ビジネス中心(日英・中+オプション)
ファイル翻訳 ◯ (Office, PDF)

※Office要/一部制限あり

◯ (クラウド処理) ◯ (クラウド処理) ◯ (レイアウト保持)
価格体系 買い切り (19,800円) サブスクリプション サブスクリプション サブスクリプション
主な選択理由 ・機密性最優先
・コスト確定
・ネット接続制限
・多言語対応
・API連携・拡張性
・グローバル基準
・国内準拠 (ISO)
・官公庁/大企業実績
・国内準拠 (高セキュリティ)
・エンタープライズ機能

この表から、自社が求めるセキュリティレベルが「物理的な遮断(オフライン)」なのか、「グローバル基準のデータ非学習(DeepL Pro)」なのか、それとも「国内法規への準拠(Mirai/COTOHA)」なのかによって、選ぶべきサービスが明確に異なることがわかります。

5. 導入前に確認必須!「AI本格翻訳」の長所と4つの留意点

AI本格翻訳」は、特定のニーズを持つ法人にとって非常に強力なオフライン・ソリューションです。しかし、導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、その特性、すなわち長所と、トレードオフとなる「留意点(短所)」を導入決定前に正確に理解しておく必要があります。

ここでは、導入担当者やIT管理者がチェックすべきポイントを、メリットとデメリットの両面から公平に解説します。

5-1. 長所:機密性、買い切り、ネット不要(利用時)

「AI本格翻訳」が持つ明確なメリットは、以下の3点に集約されます。

  • 機密性(手元完結)
    最大のメリットは、翻訳データを外部サーバーに一切送信しないことです。これにより、機密情報や個人情報を含む文書を情報漏洩のリスクから物理的に保護できます。セキュリティ規程が厳格な法務・知財・研究開発部門にとって、これは何物にも代えがたい利点です。
  • コストパフォーマンス(買い切り)
    19,800円(税込)の買い切り型であるため、導入コストが一度で確定します。サブスクリプション型(月額・年額課金)のように、翻訳量や利用人数に応じてランニングコストが増加する心配がありません。
  • ネット不要の可用性(利用時)
    一度インストールと認証を完了させれば、翻訳作業自体はインターネット接続なしで行えます。飛行機内や地下、あるいはセキュリティ上Wi-Fi接続が制限されている工場の現場や病院など、オフライン環境でも業務を継続できるのは大きな強みです。

留意点1:翻訳速度はオンラインより「やや遅い」

一方で、導入前に必ず認識しておくべきトレードオフ(両立が難しい要素)も存在します。

まず、翻訳速度です。

「AI本格翻訳」は、翻訳処理を「DeepL」のような高性能なクラウドサーバーではなく、手元のPCスペック(CPUやメモリ)で行います。そのため、「AI本格翻訳」の公式FAQにおいても、オンライン翻訳サービスと比較すると「やや遅い」旨が明記されています。

大量のドキュメントを一括処理する場合や、スピードを最優先する業務では、クラウド型サービスに軍配が上がることが予想されます。

留意点2:Mac非対応、Windows要件(推奨メモリ16GB)

第2の留意点は、動作環境が限定されることです。

  • Windows専用
    対応OSはWindows 10/11(64bit版のみ)です。macOSには対応していません。デザイナー部門やMacを標準PCとしている企業では利用できないため、注意が必要です。
  • PCスペックの要求
    快適な動作のための推奨スペックとして、メモリ16GB以上CPU Core i7-8750H以上が挙げられています。これは一般的な事務作業用PCとしては比較的高性能な部類に入ります。スペックが満たない古いPCでは、ただでさえオンラインより遅い処理速度が、さらに低下する可能性があります。

留意点3:PDFの制限(保護ファイル不可)

第3の留意点は、便利なファイル翻訳機能の制約です。特にPDFの取り扱いには2つの制限があります。

  1. 保護されたPDFは非対応
    パスワードによるロックや、印刷・コピーが制限されているセキュリティ保護付きのPDFファイルは翻訳できません。
  2. ファイル内の「画像テキスト」は対象外
    「ファイル翻訳」機能が翻訳できるのは、PDF内にテキストデータとして埋め込まれている文字のみです。スキャンしたままの画像(図面や古い契約書など)に含まれる文字は翻訳対象外となります。

なお、後者の「画像テキスト」については、手間はかかりますが、本ソフトに搭載されている「画像翻訳(OCR)」モードを使えば、範囲を指定して個別に翻訳すること自体は可能です。

留意点4:初回認証/更新時はネット接続が「必須」

第4の留意点は、「完全なオフライン」運用に関する誤解です。「AI本格翻訳」は翻訳作業中はオフラインで利用できますが、以下のタイミングではインターネット接続が必須となります。

  • インストール直後の「初回認証(ライセンス登録)」時
  • 辞書データやプログラムの「アップデート」時

したがって、「インターネットに物理的に接続不可能な、完全に遮断されたネットワーク環境(クローズド環境)」に、CD-ROMなどから新規導入することは標準ではできません。

この点は導入の大きな障壁になり得るため、ソースネクストでは「法人向け」に、完全オフライン環境での導入に関する個別相談窓口を設けています。該当する場合は、購入前に必ずこの窓口へ相談が必要です。

以下の表に、導入前に確認すべき長所と留意点をまとめます。

観点 長所(メリット) 留意点(デメリット・制約)
セキュリティ ◎ データをPC外に送信しない(手元完結) △ 初回認証・更新時はネット接続が必須
コスト ◎ 買い切り19,800円(税込)で利用無制限
可用性 ◎ ネット不要で利用可能(機内・地下など)
パフォーマンス △ 翻訳速度がオンライン比で「やや遅い」
動作環境 ✕ Mac(macOS)非対応
△ 推奨PCスペックが比較的高め(メモリ16GB等)
機能(PDF) △ 保護PDFは翻訳不可
△ ファイル翻訳では画像内文字は対象外

これらの長所と留意点を正確に比較し、「AI本格翻訳」が自社のセキュリティポリシーと業務フローに合致するかどうかを慎重に見極めることが重要です。

6.【ケーススタディ】法務・製造・研究開発での活用イメージ

AI本格翻訳」の「オフライン(手元完結)」「ファイル翻訳」「専門辞書」といった独自の特徴は、一般的な翻訳ソフトでは対応が難しかった特定の業務シーンにおいて、大きな価値を発揮します。

ここでは、「AI本格翻訳」公式ページ」でも紹介されている活用法を基に、3つの具体的なケーススタディを見ていきましょう。

【ケーススタディ別:AI本格翻訳の主な活用機能】

以下の表は、各業務シーンで特に価値を発揮する「AI本格翻訳」の主要機能をまとめたものです。

活用シーン(部門) 主な課題 活用される主要機能
法務・知財部門 機密情報(契約書・特許)の漏洩リスク ・オフライン処理(手元完結)
・ユーザー辞書(CSV)(訳語の統一)
製造・研究開発部門 海外の技術マニュアル(PDF)の読解効率 ・ファイル翻訳(レイアウト保持)
・フォルダ監視(自動化)
・専門辞書(35分野66万語)
出張・現場 ネット接続が不安定・禁止 オフラインでの翻訳実行(可用性)

この表が示すように、それぞれの部門が抱える固有の課題に対し、「AI本格翻訳」の特定機能が解決策として機能します。

6-1. (法務・知財)NDA・契約書を安全に翻訳

法務部門や知的財産部門が扱うNDA(秘密保持契約書)や特許関連文書は、企業の最重要機密情報の一つです。クラウドサーバーにデータを送信する翻訳サービスは、情報漏洩のリスクがあり、利用が厳しく制限されているケースが少なくありません。

「AI本格翻訳」は、翻訳処理がPC内で完結するため、これらの機密文書を外部に送信することなく安全に翻訳できます。

さらに、法務・知財分野で重要となるのが「訳語の統一」です。「AI本格翻訳」は35分野66万語の専門辞書を搭載しているだけでなく、CSVファイルで独自のユーザー辞書(社内用語、固有名詞、特定の法的用語の訳し方など)を一括登録できます。これにより、翻訳の“揺れ”を防ぎ、翻訳後のレビュー(修正)作業の工数を大幅に削減する効果が期待できます。

6-2. (製造・研究)海外論文・PDFマニュアルの一括翻訳

製造業の現場や研究開発(R&D)部門では、海外の技術論文、仕様書、あるいは数十ページにわたるPDF形式の操作マニュアルを読み解く必要があります。

「AI本格翻訳」の「ファイル翻訳」機能は、これらのドキュメントをレイアウトを保持したまま一括で翻訳できます。原文と翻訳文のレイアウトが近いため、図表とテキストを対比しながら内容を理解するのが容易になります。

特に「公式製品ページ」で紹介されている「フォルダ監視(自動翻訳)」機能は、定型業務の効率化に貢献します。例えば、海外拠点から定期的に送られてくる品質レポートが保存される特定のフォルダを指定しておけば、ファイルが追加されると同時に自動で翻訳処理が実行されます。手動で翻訳作業を行う手間を省き、迅速な情報共有を支援します。

6-3. (出張・現場)ネットが使えない環境での翻訳

3つ目のケースは、インターネット接続が利用できない、または不安定な環境での利用です。

例えば、以下のようなシーンが挙げられます。

  • 海外出張中の飛行機内や(Wi-Fiが不安定な)滞在先ホテル
  • 電波が届きにくい地下施設や建設現場
  • セキュリティポリシーにより外部ネットワーク接続が禁止されている工場の特定ライン、クリーンルーム、病院内

クラウド型翻訳サービスは、このようなオフライン環境では利用できません。「AI本格翻訳」は、PCにインストールされたソフトウェア(※初回認証後はオフライン利用可)であるため、ネット接続を気にすることなく、必要な時に資料の確認やメールのドラフト作成(の下書き)を行うことができます。

7.【まとめ】自社のセキュリティ要件で選定しよう

sourcenext-product-ai-honyaku
引用 – AI本格翻訳|ソースネクスト

AI本格翻訳」は、「ソースネクスト」が提供する「オフライン・手元完結」が最大の強みである、買い切り型(19,800円・税込)のWindows向け翻訳ソフトです。

ファイル・画像翻訳(OCR)、35分野66万語の専門辞書、CSVによるユーザー辞書登録など、ビジネスに必要な機能を備えつつ、機密情報を外部サーバーに送信しないため、セキュリティを最優先する法人(法務、知財、研究開発など)にとって、「DeepL Pro」や国内クラウド翻訳(「Mirai Translator」等)と並ぶ強力な選択肢となります。

結局、どのAI翻訳サービスを選ぶべきか。その最終判断は、自社が「データの流れ」をどう管理したいか、というセキュリティ要件によって決まります。

以下の最終確認表で、自社の優先順位と照らし合わせてみてください。

【AI翻訳サービス選択ガイド(最終確認)】

優先事項 推奨サービス 主な特徴と選択理由
【機密性 最優先】
・データをPCから一切外に出したくない
・ネット接続が制限されている
AI本格翻訳 ・オフライン(手元完結)
・買い切り(19,800円)でコスト確定
・Windows環境で利用
【機能・多言語 最優先】
・セキュリティ(データ非学習)は必須
・100以上の言語やAPI連携が必要
DeepL Pro ・クラウド(データ非学習)
・グローバル基準のセキュリティ(GDPR準拠)
・機能拡張性・速度・多言語対応力が高い
【国内要件 最優先】
・データは国内で管理したい(国内DC)
・ISO認証などが調達要件
Mirai Translator
COTOHA Translator
・クラウド(国内DC完結)
・国内法規や企業の厳格な要件に準拠
・VPN接続など高度なセキュリティに対応

この表の通り、「AI本格翻訳」は「機密性」において明確な優位性を持っています。

一方で、翻訳速度はオンラインサービスより「やや遅い」こと、macOSには非対応であること、PDF翻訳には制約(保護ファイル不可など)があること、そして利用開始時の初回認証・アップデートにはインターネット接続が必須であることなど、導入前に把握すべきトレードオフ(留意点)も存在します。

機能の多さや処理速度といった表面的なスペックだけで判断するのではなく、まずは自社のセキュリティポリシーが「オフライン必須」なのか、それとも「データ非学習のクラウド(国内/海外)」でも許可されるのかを明確にすることが重要です。

その上で、「AI本格翻訳」が候補となる場合は、「法人向け10日間体験版」を活用し、自社のPC環境での動作速度や、実際の業務ファイル(特に専門用語)での翻訳精度、辞書登録の有効性を検証することをおすすめします。

「自動翻訳」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 装飾引継ぎ
    • インポート
    • 専門文書対応
    • 進捗追跡
    • 用語管理機能
    • オフライン稼働
    • リアルタイム更新
    • 個別編集
    • エクスポート
    • ドキュメント共有
    • ユーザー辞書
    • AI自動学習
    • 翻訳ページ内検索
    • 表現統一
    • 翻訳者校閲サービス
    • 多言語対応
    • PDF翻訳
    • 類似語表示
    • グループ管理
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
AI本格翻訳 ダウンロード版 19,800円(税込)
備考
PC1台用/ダウンロード版
AI本格翻訳 ライセンス版 15,147円(税込)
備考
PC10-49台用/ライセンス版
1つのシリアルキーで利用・管理できる
AI本格翻訳 ライセンス版 14,305円(税込)
備考
PC50-99台用/ライセンス版
1つのシリアルキーで利用・管理できる
AI本格翻訳 ライセンス版 13,464円(税込)
備考
PC100-499台用/ライセンス版
1つのシリアルキーで利用・管理できる
制限なし
AI本格翻訳の資料サムネイル
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
お試しプラン 月額: 0円
備考
利用時間: 30分/月
個人プラン 月額:3,300円 (年額: 33,000円)
備考
利用時間: 無制限
法人プラン 42,900円(税込)1年買い切り/カード版
備考
利用時間: 無制限
1年
ポケトーク ライブ通訳の資料サムネイル
なし 
電話 / メール / チャット /
ポケトーク S2 スタンダード 36,300円(税込)
ポケトーク S2 ビジネス 55,000円(税込)
ポケトーク S2 Plus スタンダード 39,930円(税込)
ポケトーク S2 Plus ビジネス 60,500円(税込)
不明
ポケトークの資料サムネイル
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
ランニングコスト 要相談
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
無料 無料
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 100,000円
スターター 3プラン 9,000円/月
備考
3ユーザーまで利用可能です。
スターター 5プラン 12,000円/月
備考
5ユーザーまで利用可能です。
スモールプラン 24,000円/月
備考
15ユーザーまで利用可能です。
ミディアムプラン 40,000円/月
備考
30ユーザーまで利用可能です。
ラージプラン 80,000円/月
備考
100ユーザーまで利用可能です。
エクストラ・ラージプラン 150,000円/月
備考
300ユーザーまで利用可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 100,000円
スタータープラン 12,000/月
備考
ユーザー数x5まで追加可能です。
スモールプラン 24,000/月
備考
ユーザー数x15まで追加可能です。
ミディアムプラン 40,000/月
備考
ユーザー数x30まで追加可能です。
ラージプラン 80,000/月
備考
ユーザー数x100まで追加可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
基本4言語プラン 年間360,000円〜
欧州5言語プラン 要相談
その他23言語プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
3ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
無料会員プラン 0円
プレミアム会員プラン 330円/月額
最低利用期間の制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 100,000円
スターター3プラン 9,000円/月額
備考
3名まで利用可能です。
スターター5プラン 12,000円/月額
備考
5名まで利用可能です。
スモールプラン 24,000円/月額
備考
15名まで利用可能です。
ミディアムプラン 40,000円/月額
備考
30名まで利用可能です。
ラージプラン 80,000円/月額
備考
100名まで利用可能です。
エクストラ・ラージプラン 150,000円/月額
備考
300名まで利用可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
最低利用期間の制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
チームスタートプラン $29/月
備考
フリーランサー向けのプランです。
チームプラン $210/月
備考
ワークフローと自動翻訳機能搭載プランです。
アルティメットプラン $369/月
備考
API連携と翻訳ワークフローが搭載されているプランです。
エンタープライズプラン 要相談
備考
機能をカスタマイズできるプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
最低利用期間の制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
スモールプラン 約3,000円/月額
備考
10ユーザまで利用可能です。
ミディアムプラン 約10,000円/月額
備考
30ユーザまで利用可能です。
ラージプラン 約21,000円/月額
備考
66ユーザまで利用可能です。
エンタープライズプラン 要相談
備考
67ユーザ以上利用可能です。
最低利用期間の制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

よくある質問

「AI本格翻訳」はMac(macOS)でも使えますか?

いいえ、使えません。「AI本格翻訳」はWindows 11 / 10 (64bit版のみ) 専用のソフトウェアです。macOSには対応していません。

AI本格翻訳の翻訳の速度はどれくらいですか? オンラインより速いですか?

いいえ、オンラインサービスより「やや遅い」場合があります。翻訳処理を高性能なクラウドサーバーではなく、手元のPCスペック(CPU/メモリ)で行うためです。快適な動作のためには推奨スペック(メモリ16GB、Core i7-8750H以上)のPCが推奨されます。

AI本格翻訳はインターネットが全くない環境でも利用を開始できますか?

いいえ、利用開始(新規導入)はできません。翻訳作業自体はオフラインで可能ですが、インストール直後の「初回認証(ライセンス登録)」と、辞書データなどの「アップデート」時にはインターネット接続が必須です。完全に遮断された環境での導入は、法人窓口への事前相談が必要です。

AI本格翻訳はどんなPDFファイルでも翻訳できますか?

いいえ、制限があります。具体的には以下の2種類のPDFは翻訳できません。 ①パスワード保護や印刷・コピーが制限された「セキュリティ保護付きPDF」 ②スキャンした画像がそのまま貼られている「画像データのみのPDF」(※画像翻訳モードで個別対応は可能)

AI本格翻訳とDeepL(無料版)と何が違うのですか?

最大の違いは「データの流れ(セキュリティ)」です。「AI本格翻訳」はPC内で翻訳が完結するため機密情報(契約書、個人情報など)を安全に扱えます。一方、DeepLの無料版は入力したデータがAIの学習に利用される可能性があり、ビジネスでの利用は情報漏洩のリスクを伴います。

AI本格翻訳にWordやExcelのファイル翻訳に必要な条件はありますか?

はい、翻訳対象のPCにMicrosoft Office(Word, Excel, PowerPoint)が別途インストールされている必要があります。

AI本格翻訳は専門用語の翻訳精度は高いですか?

高い精度が期待できます。標準で35分野66万語の専門用語辞書を収録しています。さらに、CSVファイルで自社独自の製品名や社内用語を「ユーザー辞書」として一括登録できるため、訳語を統一し、翻訳品質をカスタマイズすることが可能です。

AI本格翻訳は買い切り価格ですが、複数台で利用したい場合はどうなりますか?

「AI本格翻訳」には法人向けライセンスが用意されています。共通のシリアルキーで複数台に展開したり、管理コンソールでライセンスの割り当て・解除を行ったりすることが可能です。また、法人ライセンスは販売終了後4年間のロングサポートが提供されます。

目次

おすすめ比較一覧から、
最適な製品をみつける

カテゴリーから、IT製品の比較検索ができます。
2019件の製品から、ソフトウェア・ビジネスツール・クラウドサービス・SaaSなどをご紹介します。

すべてみる