製品を導入することになった背景

令和4年4月の8農協合併で誕生したJAふじ伊豆は、静岡東部から伊豆全域をカバーし、従業員数2,454名の大規模農協です。合併後は1,000を超える稟議経路と広域物流が重なり、紙の申請書による従来運用では決裁スピードの低下や紛失リスク、輸送コスト増が懸念されました。複雑な組織構造や信用・共済事業など多様な業務を支えるワークフローには、高い自由度と柔軟な経路設定を備えたシステムが不可欠でした。

導入前の課題に対する解決策

導入前は、各書式ごとに手作業で承認ルートを選択し、決裁基準表を参照しながら申請者が経路を設定しており、管理部門のナンバリングや役員への回付、結果通知に多大な工数がかかっていました。オンプレミスのMAJOR FLOW Zを採用し、書式選択で規定ルートを自動セットする仕組みを構築。定型化した承認経路と柔軟なカスタマイズ設定により、稟議作業の省力化と運用の標準化を同時に実現しました。

製品の導入により改善した業務

MAJOR FLOW Z導入後2年目には、月間700~800件の稟議処理を安定稼働。紙の申請書はほぼ廃止され、管理部門の配布・回収・ナンバリング業務が激減しました。進捗状況は画面・Garoon上でリアルタイム可視化され、承認優先度が申請者・承認者双方に共有されることで業務効率が飛躍的に向上。世代管理機能により新年度移行もシステム停止不要で、メンテ時間はわずか8時間に短縮されました。