製品を導入することになった背景

高知県は、県民サービスの向上と業務効率化を目的として、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入しました。この取り組みは、デジタル化の進展とともに、24時間365日、オンラインでの問い合わせや各種手続きが可能になるようにするための一環です。具体的には、オンライン申請のデータをRPAで自動入力し、電子決裁を進めることで、勤務場所にとらわれない働き方を実現しています。

導入前に企業が抱えていた課題

高知県では、人口減少や財政健全化の影響で、職員数が増える見込みがない中で、業務が複雑化・多様化しています。このような状況下で、業務効率化が急募されていました。特に、単純な作業が多く、それによって職員が重要な業務に集中できない問題がありました。

導入前の課題に対する解決策

高知県は、多くのRPAツールの中から、使いやすさ、庁内システムとの親和性、費用対効果を重視してOCEVISTASを選定しました。このツールは、将来的に全庁展開を考慮した場合にも最も適していると評価されました。また、業務選定においては、時間削減効果が高いとされる業務を優先的に選定しました。

製品の導入により改善した業務

RPAの導入により、職員の作業時間が35.7%~99.9%削減され、ミスのない正確な処理が可能になりました。具体的には、財務会計システムにおける予算配分の業務では年間1,000時間以上の効果が見込まれています。また、新型コロナ関連の支払い処理においても、緊急に大量の事務処理が必要な場合でも、RPAの導入が処理時間の削減に効果を発揮しています。