製品を導入することになった背景

各地に学習塾・教室を持つ株式会社学研塾ホールディングスは、デジタル教材「GDLS (Gakken Digital Learning System)」の開発を進めていました。この教材では、さまざまな設問の解説が動画で視聴可能となっており、グループ内の約2000人の講師がスマートフォンで撮影した動画を使用しています。しかし、これらの動画を効率的に管理・運用するためのプラットフォームが必要となりました。

導入前に企業が抱えていた課題

動画の数が増加し、クラウド上のストレージでは動画の検索や管理が困難になっていました。また、現場の塾講師が簡単に動画をアップロードできるツールが少なく、動画を介したコミュニケーションの仕組みも存在していませんでした。具体的には、動画にコメントを付けられるシステムが求められていました。

導入前の課題に対する解決策

株式会社学研塾ホールディングスは、「Qumu」というプラットフォームを採用しました。このプラットフォームは、音声を検索するスピーチサーチに対応しており、動画の検索性・操作性が高い点が特徴です。また、マルチデバイス対応であり、講師がスマートフォンで撮影した動画をセキュアにアップロードできる機能や、動画にコメントを付けることができる機能も備えています。

製品の導入により改善した業務

「Qumu」の導入により、運用開始から数ヶ月という短期間で3万本~4万本の解説動画が蓄積されました。これらの動画は、デジタル教材に組み込むだけでなく、他の塾や教室での共有も可能となり、授業力の向上と効率化が実現されました。また、動画を介したコミュニケーションが可能となり、講師間でのノウハウの共有や人件費の抑制など、多岐にわたる効果が得られました。