本記事では、企業が契約書管理システムを導入することで、どのような効果を得られたのかについて紹介します。導入した企業の業種と規模を確認し、導入前の課題から改善の施策、導入後の効果を知ることで契約書管理システムを導入する際の参考にしましょう。
導入事例1:シチズンファインデバイス株式会社
(導入製品:楽々Document Plus)
企業合併をきっかけに ISO文書管理システムを統合 運用工数を低減し、文書管理の効率化を実現
業種 | 企業規模 |
---|---|
製造 | 301名-1,000名 |
導入前の課題
シチズンファインデバイス株式会社は、シチズンミヨタとシチズンファインテックの合併によりISO文書の管理統合が課題となりました。合併前の二社では異なるシステム(IBM Notes/Dominoと独自開発ソフト)を使用しており、統一されたシステムの選定に関して問題が生じました。また、合併によりISO文書の統一管理が必要となり、品質マニュアルや手順書、図面などが統合される必要がありました。
改善の施策
シチズンファインデバイスでは、情報システム課と品質保証部門が協力し、楽々Document Plusという文書管理システムを選定しました。導入にあたっては、従来のISO文書の管理状態を崩さずに移行することや、運用管理工数の軽減を重視しました。また、楽々Document Plusの機能面の充実や使い勝手の良さ、優れた検索機能を評価しました。文書管理方法の統一化も重要な課題であり、フォルダ構成の統一や承認ルートのテンプレート化などの施策を行いました。導入時には簡易マニュアルを作成し、各部門に配布して説明を行いました。
導入後の効果
楽々Document Plusの導入により、シチズンファインデバイスでは効率的な文書管理が実現されました。現在は14,000以上の文書と21,000以上のファイルを管理しており、機能面の充実や定期見直し機能、配付機能などを活用しています。
運用面でも工数の軽減が実感でき、以前と比べて約半分の工数で運用できるようになりました。導入は最初にISO文書に関わる社員と承認担当者を対象として行われましたが、後に全社員向けの文書管理に拡大し、無制限ライセンスで約1,000名の全社員が利用できる環境を整えています。
導入した製品:楽々Document Plus
楽々Document Plusの製品情報はこちら→https://digi-mado.jp/products/13859/
楽々Document Plusの事例一覧はこちら→https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=13859
導入事例2:株式会社 one visa(導入製品:Hubble)
利用規約のバージョン管理が簡単に! 翻訳コスト削減にも応用したいと考えています。
業種 | 企業規模 |
---|---|
ビジネスサービス | 6名-20名 |
導入前の課題
利用規約の改定作業において、長大な文書や顧問弁護士とのやり取りによるバージョン管理の困難さが課題となっていました。メールによるやり取りではバージョン管理が複雑であり、作業効率が低下していました。
改善の施策
2018年の第2回契約書タイムバトルにおいてHubbleの存在を知り、その効果に感銘を受けました。協議の結果、Hubbleの導入を決定しました。Hubbleを利用することで、バージョン管理が容易になり、顧問弁護士とのやり取りも統一的に管理できるようになりました。
導入後の効果
Hubbleの導入により、バージョン管理が簡便化され、顧問弁護士とのコミュニケーションも円滑になりました。これにより、煩雑な管理業務から解放されるだけでなく、作業のクリアな思考過程と効率的な業務の実現が可能となりました。
導入した製品:Hubble
Hubbleの製品情報はこちら→ https://digi-mado.jp/products/44866/
Hubbleの事例一覧はこちら→https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=44866
導入事例3:株式会社フェズ(導入製品:ContractS CLM)
紙・電子ともに全ての契約業務を一元化。「ContractS CLM」でガバナンス強化と契約業務の効率化を実現
業種 | 企業規模 |
---|---|
小売・流通 | 101名-300名 |
導入前の課題
当社では、契約に関連する業務が煩雑で一貫したプロセスが確立されておらず、以下の課題が生じていました。まず、契約作成依頼がSlackやメールで行われ、社内稟議や締結は別々のシステムで処理されるため、契約業務が複雑になっていました。また、契約の進捗状況が把握できず、事業部と法務部が互いにステータスを把握するのに困難がありました。さらに、締結済み契約の情報が正確に把握できず、契約書の情報を手作業で転記しているため、転記漏れが発生するリスクがありました。また、契約書や契約一覧は法務部のみが管理しており、他部署が確認するには法務に依頼する必要がありました。さらに、紙ベースの契約書が多く存在し、データベース化されていないため、参照するためには出社する必要がありました。
改善の施策
これらの課題を解決するために、契約管理をワンプラットフォームで実現することが必要でした。複数のツールを使用せずに一元管理できるシステムを導入することで、契約業務の効率化を図りました。各部署が使用しているツールのメリット・デメリットを比較し、全ての契約業務をひとつのプラットフォームで集約できる「ContractS CLM」を選択しました。さらに、紙契約書の情報もスキャンサービス「ContractS SCAN」を導入することで一元化しました。導入前には詳細な操作マニュアルを作成し、全社員に展開することで円滑な導入を実現しました。
導入後の効果
「ContractS CLM」の導入により、契約業務におけるさまざまな効果が現れました。全社で契約の進捗状況が一目で把握できるようになり、事業部と法務部の連携が円滑化しました。過去の契約書の検索性も向上し、情報の把握と活用が容易になりました。さらに、電子契約のプロセスもスピードアップし、承認申請から締結までの時間を大幅に短縮できました。契約業務の効率化により、月単位で65時間以上の業務時間が削減され、コスト削減にも貢献しました。また、今後は法務相談も「ContractS CLM」へ一元化することを検討しており、さらなる進化を期待しています。
導入した製品:ContractS CLM
ContractS CLMの製品情報はこちら→https://digi-mado.jp/products/14350/
ContractS CLMの事例一覧はこちら→ https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=14350
導入事例4:株式会社クラフトバンク
(導入製品:マネーフォワード クラウド契約)
急成長中のクラフトバンクはなぜマネーフォワード クラウド契約を選んだのか?
※出典:急成長中のクラフトバンクはなぜマネーフォワード クラウド契約を選んだのか? – 「マネーフォワード クラウド契約」導入事例
業種 | 企業規模 |
---|---|
IT・情報通信 | 21名-50名 |
導入前の課題
新会社の設立とバックオフィス業務の同時投資には、業務兼務メンバーの負担増加という課題がありました。また、専任者不足やリモートワークの増加により、契約書の電子締結と管理が課題となりました。以前の契約サービスの選定でも、工事単価や印紙代に関する課題が浮上しました。
改善の施策
バックオフィスのデジタル化を推進し、契約業務の効率化を図るため、電子契約サービスの導入を決定しました。マネーフォワード クラウドのサービス間連携とコスト面の利点を評価し、選定しました。
導入後の効果
マネーフォワード クラウドの導入により、バックオフィスの課題が解決されました。承認者による押印の回数が減り、業務負担が軽減されました。印紙代や押印にかかる工数が削減され、製本作業や出社回数も減少しました。NDAや工事請負契約書の電子化が実現し、コストを気にせず利用できることも達成されました。
導入した製品:マネーフォワード クラウド契約
マネーフォワード クラウド契約の製品情報はこちら→https://digi-mado.jp/products/14190/
マネーフォワード クラウド契約の事例一覧はこちら→https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=14190
導入事例5:ニスコム株式会社
(導入製品:BtoBプラットフォーム契約書)
四半期ごとに更新する契約書を99%電子化。 電子請求書も導入し、大幅に作業時間が削減できました。
※出典:導入事例|ニスコム|四半期更新の契約書を99%電子化し、締結までの時間を短縮- BtoBプラットフォーム 契約書 請求書
業種 | 企業規模 |
---|---|
IT・情報通信 | 301名-1,000名 |
導入前の課題
BRM部では、労働者派遣法に基づく契約書の取り交わしや更新が頻繁に行われていました。これにより、大量の書類を印刷・製本し、上長の押印を得てから郵送する手間が発生していました。そのため、作業には多くの時間と労力が必要でした。また、上長が不在の場合は押印が遅れることもあり、作業の進捗に制約が生じるなど、ストレスも感じていました。さらに、返送された契約書のチェックや保管にも手間とスペースがかかり、効率的な業務運営が困難でした。
改善の施策
ペーパーレス化を推進する目的で、BRM部ではBtoBプラットフォームを導入することを決定しました。まず、契約書の電子化により、印刷や発送作業が不要になり、返送状況もリアルタイムに確認できるようになりました。さらに、労働者派遣個別契約書の電子契約により、承認フローもスムーズ化されました。また、請求書の受取機能も導入し、請求書の処理を効率化しました。契約書や請求書の電子化に加え、RPAとの連携により、作業の自動化も進められました。
導入後の効果
BtoBプラットフォームの導入により、効果は顕著でした。契約書の電子化により、書類のやりとりがなくなり、大量の印刷・発送作業がなくなりました。返送の郵便物も減少し、保管スペースも節約できました。また、承認フローがスムーズになり、上長の承認を遠隔で行えるようになりました。
請求書の受取機能の導入により、経理作業も効率化され、手動での入力ミスもなくなりました。これにより、業務時間が短縮され、本来の業務に集中できるようになりました。さらに、RPAとの連携により、会計システムへの入力作業も自動化され、業務効率が向上しました。
導入した製品:BtoBプラットフォーム契約書
BtoBプラットフォーム契約書の製品情報はこちら→ https://digi-mado.jp/products/14187/
BtoBプラットフォーム契約書の事例一覧はこちら→ https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=14187
契約書管理システム15製品の比較一覧
製品のおすすめポイント
- カテゴリ別で分類したチャット機能で行うリーガルチェック
- 紙も電子も一元管理で契約書のデジタル化、効率化
- ダッシュボードにより締結中の契約がどの段階にいるかが明確に
製品のおすすめポイント
- AIが自動で、契約書の管理台帳を作成
- スキャンした契約書をOCR処理でテキストデータ化
- 電子帳簿保存法に則して電子契約を保管可能
- セキュリティ対策も万全
製品のおすすめポイント
- 有給・経費の申請をボタン一つで、申請内容も一覧表示し、簡単確認
- 請求書を自動作成し、送付もワンクリックでメール送信
- 契約期間を自動で一覧化し、契約更新に掛かるコストを大幅削減
製品のおすすめポイント
- Legaledgeで契約書のマネジメント業務とドキュメンテーション業務をシームレスに連携
- 契約書情報を自動で解析してデータ化
- 契約書のレビュー・作成をより快適に
製品のおすすめポイント
- 紙の契約書に触れずに契約が作成&締結できる
- あらゆる契約書をクラウド上で一元管理できる
- アナログな業務をデジタル化し、多様な働き方を実現できる
製品のおすすめポイント
- オフィスペースを最適化、キャビネットを減らせます
- 電子化は必要な分だけで済むため、電子化にかかるコストを大幅に削減
- 契約書管理のルールが統一でき、確認・検索の無駄な工数が削減
製品のおすすめポイント
- ひとり法務の手間を減らし、契約書管理業務の効率化を実現
- 締結中、締結済み契約書におけるリスク管理の強化
- いままでの紙の契約書と電子契約を一元管理できます
製品のおすすめポイント
- 契約業務のフローを最適化、案件の抜け漏れを防ぎます
- 契約書の全ての情報がストック、情報の一元管理
- 契約情報も管理でき、さまざまなAPIとも連携できます
製品のおすすめポイント
- 電子契約に必要な機能を多く揃えた、信頼性の高いサービス
- 堅牢なセキュリティで、 契約書データを安全に管理・保存
- 設計から導入、運用まで充実したサポートを提供
製品のおすすめポイント
- 文書のテンプレート登録やクラウド上で完結するワークフローにより業務を効率化
- タイムスタンプの付与など信頼性が担保された契約の締結
- 外部からの不正なアクセスを防ぐための多重の予防措置
製品のおすすめポイント
- 既存の「紙の書面契約」と「電子契約書」を簡単に一元管理
- 電子証明書を利用した当事者型署名と、メール認証による立会人型・事業者署名型署名
- 充実のセキュリティで、多くの外部認定を受ける
製品のおすすめポイント
- さまざまな条件でスピーディに探せる、多機能検索
- 細かい設定が可能なアラート機能で、作業の漏れを防ぐ
- 電子帳簿保存法の証憑管理に最適な、データ削除・変更の制限
製品のおすすめポイント
- 契約書のスキャン・データ入力の業務を代行
- 契約更新・終了間近の契約書を自動で通知など、リスク管理機能も充実
- 導入から運用、書類返却までのスムーズな流れ
製品のおすすめポイント
- AIによる自動で手間のない管理台帳作成を実現
- 全社での運用を可能にする、柔軟な閲覧権限管理
- 更新期限の自動リマインドなど抜け漏れ回避の機能を搭載
製品のおすすめポイント
- 法務相談を契約書に紐つけて管理可能、コンプライアンスリスクを回避
- 最適な契約プロセスを自社向けにカスタマイズできる
- 契約書のワークフローを柔軟に管理可能、効率化を進める
製品のおすすめポイント
- DX化を推進させるワークフロー機能も搭載
- 管理機能によって、紙の契約と電子契約を一元管理できる
- 電子契約に必要な機能だけでなく、アラート通知など便利な機能も
製品のおすすめポイント
- 最大5社間の電子契約を締結可能、相手側は利用が無料
- 契約書類をクラウド上で保管・共有・契約できる
- 電子帳簿保存法にも対応しており、充実したサポート体制