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採用DXとは?成功させる4つのポイントやおすすめ製品を徹底解説

「採用管理システム」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • アンケート機能
    • アルバイト・パート採用に対応
    • 学校群管理
    • セグメント配信
    • メッセージ自動応答
    • チャット機能
    • 限定公開の求人作成
    • 入力フォーム作成
    • 採用サイト作成
    • LINE連携
    • 適正面接官の選定
    • 新卒・中途の両方に対応
    • 他社システム連携
    • 中途採用に強い
    • エージェント連携
    • 新卒採用に強い
    • 求人サイト連携
    • レポート機能
    • フラグ機能
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
高機能・多機能なATS
月額利用料 1,5万円~
備考
貴社専属のカスタマーサポートが、採用戦略の設計から実際のコンテンツや求人票の作成まで、一気通貫でサポートいたします。
一年間
トルーの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
採用に確信を。
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
PERSONA(ペルソナ)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
導入社数2,300社以上
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
sonar ATSの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
新卒・中途を一元管理
初期費用 0円
利用料金 19,000円~
備考
母集団人数やご利用用途によって変動します。
制限なし
i-webの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
手厚いCS体制
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
採用一括かんりくんの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
SNS採用を強化する
初期費用 要相談
お試しプラン ¥25,000/月 
備考
応募者総数上限200名・LINE通数200通/月。初期費用別途。
基本プラン ¥50,000/月 
備考
応募者・LINE通数ともに無制限。Zoom連携・集計分析機能・リッチメニュー切替含む。
フルプラン ¥80,000/月 
備考
基本プラン全機能 + Instagram採用機能・スマホアプリ対応。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
適性検査もできる
初期費用 0円
ミキワメ プラン 550円/1受検
備考
別途、システム利用料月額44,000円(税込)〜/年間契約の費用がかかります。また、従業員の受検は無料です。
12か月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
求人募集~内定まで
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 80,000円/月額
備考
ビズプラ採用管理は基本機能が充実!基本機能だけでも採用効率が大幅にアップします。
※500店舗まで月額基本料金80,000円(税別)でご利用いただけます。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Indeedと連携
初期費用 要相談
プラン 要相談
備考
採用人数が増えても費用は定額なので変わりません。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
モバイル端末にも対応
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
Aプラン 30,000円~/月額
備考
応募者管理、Web面接機能、適性診断テストなどが可能なプランです。アカウント数は100までです。
Bプラン 60,000円~/月額
備考
応募者管理、Web面接機能、適性診断テスト、面接管理機能などが可能なプランです。アカウント数は100までです。
Cプラン 90,000円~/月額
備考
応募者管理、Web面接機能、適性診断テスト、面接管理機能、集計機能などが可能なプランです。アカウント数は300までです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
連携求人媒体数400以上
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
採用活動最適化を支援
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
Free 0円
備考
採用を始めたばかりの企業様向けのプランです。必要な機能だけを備えた「完全無料プラン」により
小規模事業における採用業務の改革を支援します。
Basic 要相談
備考
複数人で採用管理を行うチーム向けのプランです。
Business 要相談
備考
多くの求人、候補者を複数人で管理する必要がある企業向けのプランです。
Enterprise 要相談
備考
高度なセキュリティや多くの求人、候補者を複数企業で管理・運用が必要な企業向けのプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
求人~採用を0円から
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
engage 0円
備考
無制限の求人掲載、自社の採用ページ作成、応募者管理などに加え、Indeed、スタンバイへの自動掲載、Google しごと検索、求人ボックス、求人サイトのエンゲージに対応。 エン転職ユーザーへのDM送信、Twitter連携など、応募者集客もサポートします。
engageプレミアム 要相談
備考
求人の露出を大幅に増やせる有料プランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
リファラル採用に特化
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
マイナビ独自開発
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
AIで候補者マッチ精度向上
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
自社採用無料プラン 0円
備考
スタートアップ企業向けのプランです。有効求人数は1件です。
自社採用スタンダード 3,600円/月額
備考
さらなる従業員増を目指す企業向けのプランです。有効求人数は10件です。
自社採用エンタープライズ 7,200円/月額
備考
自動化と一括採用の機能を強化したプランです。有効求人数は20件です。
人材紹介会社無料プラン 0円
備考
スタートアップ企業向けのプランです。有効求人数は1件です。
人材紹介会社スタンダード 3,600円/月額
備考
クライアント増を目指す人材紹介会社向けのプランです。有効求人数は100件です。
自社採用プロフェッショナル 7,200円/月額
備考
AIを活用したプランです。有効求人数は250件です。
自社採用エンタープライズ 10,800円/月額
備考
自動化と一括採用の機能を強化したプランです。有効求人数は750件です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Web / AI面接もできる
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
内定者と人事を支える
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
リクナビの採用管理
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 0円
備考
ユーザーアカウント、紹介会社、候補者ともに登録数に上限はありません。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
社員の紹介力を育てる
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
採用サイトも一緒に作る
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
中途・新卒一元管理
初期費用 0円
無料プラン 0円/月額
LITEプラン 候補者登録 〜50名/月 8,500 円/月額
LITEプラン 候補者登録 51〜150名/月 30,000 円/月額
LITEプラン 候補者登録 151〜300名/月 70,000 円/月額
LITEプラン 候補者登録 301〜1,000名/月 120,000 円/月額
STANDARDプラン候補者登録 〜150名/月 30,000 円/月額
STANDARDプラン 候補者登録 151〜300名/月 70,000 円/月額
STANDARDプラン 候補者登録 301〜1,000名/月 120,000 円/月額
候補者登録 1,001名/月以上 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
カレンダーとも連携
初期費用 要相談
月額利用料 5万円〜/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
HPも連携も素早く
初期費用 要相談
利用料金 要相談
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
面接に特化したツール
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
LINE×採用管理
初期費用 100,000円
ライトプラン 39,800円/月額
プレミアムプラン 69,800円/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
手間をLINEで削減
初期費用 12ヶ月以上のご契約で0円
利用料金 月額20,000円~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
企業の想いを届ける
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
選考状況が一画面で
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場参加型の採用
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
中途採用をシンプルに
初期費用 要相談
ジョブスイートキャリア単独 5万円/月額~
ジョブスイートフレッシャーズと同時契約 7万円/月額~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

近年、少子高齢化による労働人口の減少や、採用チャネルの多様化を受け、企業の人材獲得競争は激化しています。従来の採用活動のままでは、優秀な人材を確保できずに悩んでいる採用担当者も多いのではないでしょうか。 この状況を打破する鍵として「採用DX(デジタルトランスフォーメーション)」が注目されています。

本記事では

  • 採用DXとは何か
  • そのメリット・デメリット
  • 成功に導く導入ステップ
  • 具体的なおすすめツール6選

までを徹底解説します。

採用管理システム(ATS)おすすめ32選徹底比較

1. 採用DXとは?「デジタル化」との違い

「採用DX」とは、AIやITツールといったデジタル技術を駆使して、採用活動のプロセス全体を根本から変革し、採用の「質」と「効率」を最大化させる戦略的な取り組みを指します。

多くの企業で「採用DX」と「採用のデジタル化」が混同されがちですが、両者は似て非なるものです。経済産業省が示す「デジタルガバナンス・コード 実践の手引き(要約版)」でも、DXは

デジタル技術やツールを導入すること自体ではなく、データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくこと

と定義されています。

採用DXは、単にツールを導入して業務を楽にすること(デジタル化)に留まりません。蓄積されたデータを分析・活用し、より客観的で戦略的な意思決定を行うことで、経営目標の達成に貢献する採用活動へと進化させることが本質的な目的です。

DXとデジタル化の決定的な違い

採用DXの推進を検討する上で、まず「デジタル化」と「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の違いを明確に理解しておくことが不可欠です。

  • デジタル化(Digitalization): 既存の業務プロセスは変えずに、アナログな作業をデジタルツールに置き換えること。目的は「業務効率化」や「コスト削減」です。
  • DX(Digital Transformation): デジタル技術を前提として、業務プロセスや採用戦略そのものを根本から再設計すること。目的は「採用競争力の強化」や「新たな価値の創出」です。

次の表で、採用業務における両者の違いを具体的に比較してみましょう。

比較項目 採用のデジタル化(効率化) 採用DX(変革)
目的 既存業務の効率化、工数・コスト削減 採用戦略の変革、採用競争力の強化
主な手段 ツールの導入による既存業務の代替 データ分析・活用、プロセス全体の再設計
具体例(応募管理) 紙の履歴書をPDFで管理する 応募者データを分析し、ハイパフォーマーの傾向を掴む
具体例(面接) 対面面接をWeb面接ツールに置き換える 面接評価をデータ化し、AI分析で面接官の評価の癖を修正する
ゴール 採用担当者の負担軽減 採用のミスマッチが減り、入社後の定着・活躍が向上する

このように、採用DXは単なるツールの導入ではなく、「データを活用して採用活動そのもののあり方を見直す」という、より経営戦略に近い視点での取り組みであることがわかります。

採用DXが目指すゴール

採用DXが最終的に目指すゴールは、「勘と経験(KKD)に頼った属人的な採用」から脱却し、「データドリブン(データ主導)な採用」を実現することです。

従来の採用活動では、「自社に合うのはこういうタイプだ」「あの面接官の見る目は確かだ」といった、個人の経験や勘に依存する部分が多くありました。しかし、採用市場が複雑化する現代において、その方法だけでは限界があります。

採用DXを推進することで、以下のような状態を目指します。

  • 応募者の属性、応募経路、選考の通過率、面接官の評価、入社後のパフォーマンスといったあらゆるデータを蓄積・分析する
  • データに基づき、「どのような人材が自社で活躍する可能性が高いか」「どの採用チャネルが最も効率的か」を客観的に判断する
  • 採用ミスマッチを根本的に減らし、入社後の定着率や活躍度(パフォーマンス)を向上させる

例えば、「入社後1年以内の離職率を10%改善する」「ハイパフォーマー(高い業績を上げる社員)の採用比率を15%向上させる」といった、具体的かつ経営に直結する目標を達成すること。これが採用DXの真のゴールです。

2. なぜ今、採用DXが急速に求められるのか?

多くの企業が採用DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に迫られている背景には、日本国内の労働市場における深刻な構造変化があります。従来の採用活動のままでは、優秀な人材を確保することが極めて困難になっているのが現状です。

①深刻化する労働人口の減少

採用DXが求められる最も根本的な理由は、深刻な労働人口の減少です。

2024年の日本の生産年齢人口(15歳から64歳)は、総務省統計局の「人口推計」によれば前年比22万4千人減少で、今後もこの流れが続くと予測されています。これは、企業にとって採用可能な人材のパイそのものが縮小していることを意味します。

2025年3月新卒のデータでは、従業員数1,000人未満の求人倍率は3.62倍、300人未満は 6.50倍と、「買い手市場(企業側が有利)」から「売り手市場(求職者側が有利)」へとシフトしてきました。*¹

この状況下で、従来の「求人広告を出して応募を待つ」という受け身の採用スタイルだけでは、必要な人材を確保できません。企業は限られた人材プールに対し、より効率的かつ魅力的なアプローチを行う必要があり、その手段としてデータとデジタル技術を活用する採用DXが不可欠となっているのです。

厚生労働省|令和6年度全国キャリア教育・就職ガイダンス 新規学卒者等に対する就職支援 p.4

②採用チャネルと手法の多様化

かつての採用活動は、新卒は就職情報サイト、中途は求人広告誌や転職エージェントが中心でした。しかし現在は、採用チャネル(候補者との接点)と手法が爆発的に多様化・複雑化しています。

具体的には、以下のような手法が一般化しています。

  • ダイレクトリクルーティング: 企業がデータベースから候補者を検索し、直接スカウトを送る攻めの手法
  • リファラル採用: 自社の社員から知人・友人を紹介してもらう手法
  • SNS採用: X(旧Twitter)やLinkedIn、Facebookなどを活用し、企業の魅力を発信したり候補者と交流したりする手法
  • 採用オウンドメディア: 自社でブログやWebメディアを運営し、企業文化や働く人の声を伝えて応募を募る手法

これらの新しい採用手法と従来の手法を比較したのが、次の表です。

採用手法 特徴 管理上の課題(DX化以前)
従来型(求人媒体・エージェント) 応募を「待つ」スタイル。広く浅く母集団を形成。 媒体ごとに管理画面が異なり、応募者情報が分散する。
ダイレクトリクルーティング 企業から「攻める」スタイル。欲しい人材に直接アプローチ可能。 スカウト送信の工数管理、候補者ごとの進捗管理が煩雑。
リファラル採用 社員の紹介(お墨付き)により、マッチング精度が高い。 誰が誰を紹介したのか、選考状況のトラッキングが難しい。
SNS・オウンドメディア 潜在層(転職を明確に意識していない層)にもリーチ可能。 応募経路が多様化し(DM、フォームなど)、効果測定が困難。

このようにチャネルが多様化すると、人事担当者は複数の管理画面やExcelファイルを往復し、応募者情報や選考ステータスを手作業で管理しなければなりません。これは非効率であるだけでなく、対応漏れや二重対応といったミスの温床となります。

採用DXを推進し、ATS(採用管理システム)などを導入することで、これらの多様なチャネルからの応募者情報を一元管理し、どの手法が最も効果的かをデータで分析できるようになります。

ATS(採用管理システム)のおすすめ製品を比較した記事は以下からご覧ください。

採用管理システム(ATS)おすすめ32選徹底比較

③CX(候補者体験)の重要性の高まり

売り手市場において、候補者は「企業に選ばれる」立場から「企業を選ぶ」立場へと変化しました。この結果、CX(候補者体験=Candidate Experience)の重要性が急速に高まっています。

CX(候補者体験)とは、候補者がその企業を認知し、応募し、選考を受け、内定(あるいは不採用)に至るまでの一連のプロセスで得る体験価値の総称です。

例えば、以下のような体験は「悪いCX」の典型例です。

  • 応募したのに何日も連絡が来ない
  • 面接日程の調整メールが何度も往復して手間がかかる
  • 面接官が横柄な態度だった、または自社のことを理解していなかった
  • 選考結果の連絡が約束の期日を過ぎても来ない

現代では、こうした悪い体験はSNSや口コミサイトで瞬時に拡散されます。その結果、企業イメージが悪化し、優秀な候補者から敬遠されたり、内定辞退率が上昇したりするリスクに直結します。

採用DXは、こうしたCXの課題を解決するためにも不可欠です。例えば、ATS(採用管理システム)による応募者への即時自動返信や、面接日程調整の自動化は、候補者のストレスを大幅に軽減します。スムーズで誠実な選考プロセスを提供すること自体が、他社との強力な差別化要因となるのです。

④EX(従業員体験)と定着率への意識

採用DXが求められる最後の理由は、企業の意識が「採用して終わり(ゴール)」から「入社後に定着・活躍してもらう(スタート)」ことへとシフトしている点です。

どれだけコストと工数をかけて優秀な人材を採用できても、入社後に「思っていたのと違った」というミスマッチが原因で早期離職されてしまっては、全てが水の泡となります。この早期離職問題への対策として、EX(従業員体験=Employee Experience)が重視されています。

EX(従業員体験)とは、従業員がその企業で働くことを通じて得られるすべての体験価値を指します。そして、このEXは入社後から始まるのではなく、採用選考の段階(つまりCX)からすでに始まっています。

採用DXは、この採用ミスマッチを防ぐ上でも強力な武器となります。

  • 適性検査(アセスメントツール)の活用:候補者の特性や価値観をデジタルで可視化し、自社の社風やチームと客観的にフィットするかを判断する
  • データ分析:過去に入社して高いパフォーマンスを発揮している社員(ハイパフォーマー)の傾向を分析し、その傾向に近い候補者を優先的に選考する

このように、採用DXは「勘と経験」に頼った主観的なマッチングではなく、データに基づいた客観的なマッチングを可能にします。これが結果として、入社後のミスマッチを防ぎ、EX(従業員体験)の向上と定着率の改善に繋がるのです。

採用管理システムの比較表を表示する

3. 採用DXを成功に導く導入4ステップ

採用DX(デジタルトランスフォーメーション)は、単にITツールを導入して終わりではありません。第2章で触れたような「ツール選定のミスマッチ」や「社内に定着しない」といった失敗を避け、戦略的に成果を出すためには、正しい順序でプロジェクトを進めることが不可欠です。

ここでは、採用DXを成功に導くための具体的な4つのステップを解説します。

ステップ1:現状の採用課題を「見える化」する

採用DXの第一歩は、「何となく非効率だ」と感じている現状を、具体的な「課題」として「見える化」することから始まります。ここが曖昧なまま進めると、導入するツールも曖昧になり、失敗しやすくなります。

まずは、自社の採用プロセスを「母集団形成」「選考」「内定・入社」などのフェーズに分解し、どこにボトルネックがあるのかを洗い出します。

  • 定量的な課題
    • 応募者対応(日程調整など)に月間で何時間かかっているか
    • 応募から内定までの平均日数は何日か
    • どの選考フェーズでの辞退率が最も高いか
    • どの求人媒体の費用対効果が最も悪いか
  • 定性的な課題
    • 候補者から「連絡が遅い」というフィードバックを受けた
    • 面接官によって評価基準がバラバラだと感じる
    • 応募者情報がExcelやメールに散在し、管理しきれない

次の表は、採用フェーズごとの課題と、それを把握するための指標の例です。

採用フェーズ よくある課題(例) 見える化する指標(例)
母集団形成 応募数は多いが、求める人材からの応募が少ない チャネル別書類選考通過率、採用コスト(CPA)
選考 日程調整の工数がかかりすぎている 日程調整にかかる時間、応募から一次面接までの日数
選考 面接官の評価が属人的で、ミスマッチが起きている 面接官ごとの選考通過率、入社後パフォーマンス評価
内定・入社 内定を出しても辞退されてしまう 内定辞退率、内定承諾までの期間

この洗い出し作業を通じて、自社が最優先で解決すべき課題を特定します。

ステップ2:DXで達成したい目標(KGI/KPI)の設定

ステップ1で課題が明確になったら、次にその課題を「どのような状態にしたいのか」という具体的な目標を設定します。

ここで重要なのは、最終的なゴールである「KGI」(Key Goal Indicator / 重要目標達成指標)と、そこに至るまでの中間指標である「KPI」(Key Performance Indicator / 重要業績評価指標)を明確に分けて設定することです。

例えば、「採用ミスマッチによる早期離職が多い」という課題(ステップ1)があるとします。

  • KGI(最終目標)
    • 入社後1年以内の離職率を20%から10%に改善する
  • KPI(中間目標)
    • 適性検査の受検率を100%にする
    • 面接評価シートの回収率を100%にする
    • 内定者フォロー面談の実施率を100%にする

このように数値目標を設定することで、導入すべきツールの選定基準が明確になり、導入後の効果測定も可能になります。

次の表は、課題とKGI/KPIの設定例です。

課題(ステップ1) KGI(最終目標) KPI(中間目標)
日程調整の工数がかかりすぎている 採用担当者の残業時間を月10時間削減 日程調整にかかる時間を50%削減
選考途中の辞退率が高い 選考辞退率を15%から10%に改善 応募から一次連絡までの時間を24時間以内にする
採用ミスマッチが多い 入社後1年以内の離職率を10%改善 適性検査の導入・運用を徹底する

ステップ3:課題解決に最適なツールの選定・導入

ステップ2で設定したKPIを達成できる機能を持ったツールは何か、という視点で具体的なツールの選定に入ります。第2章で触れた「ツール選定のミスマッチ」を防ぐためにも、「課題ありき」でツールを選ぶことが鉄則です。

例えば、「日程調整の工数を50%削減する」というKPIがあるのに、データ分析機能ばかりが優れていて日程調整機能が弱いツールを選んでも意味がありません。

次の表は、課題に応じたツール選定の例です。

解決したい課題(KPI 必要なツールの種類 選定時のチェックポイント
日程調整の工数を削減したい ATS(採用管理システム) カレンダー連携機能、自動リマインド機能が充実しているか
ミスマッチによる早期離職を減らしたい 適性検査(アセスメントツール) 自社の社風やハイパフォーマーの傾向を分析できるか
選考辞退率を改善したい ATS、Web面接ツール 候補者への自動連絡が速いか、操作が簡単でCXを損なわないか

ツールを選定する際は、以下の点も必ず確認しましょう。

  • 操作性: 実際に使う人事担当者や面接官が、直感的に使えるか
  • サポート体制: 導入時やトラブル発生時に、手厚いサポートを受けられるか
  • 連携性: 既に利用しているカレンダーツールや人事労務システムと連携できるか
  • コスト: ステップ2で設定した目標達成に見合う費用対効果(ROI)か

多くのツールには無料トライアル期間やデモが用意されています。必ず実際に触ってみて、自社の業務フローに合うかどうかを現場レベルで確認することが重要です。

ステップ4:運用開始と効果測定(PDCA)

ツールを導入したら、いよいよ運用開始です。しかし、採用DXは「導入して終わり」ではありません。導入後の効果測定と継続的な改善こそがDXの本質です。

ここで、ステップ2で設定したKPIが活きてきます。ツールを運用しながら、定期的にKPIの数値を測定し、「PDCA」(Plan-Do-Check-Act)サイクルを回します。

  1. Plan(計画)
    ステップ1〜3で立てた課題・目標・施策(ツール導入)
  2. Do(実行)
    実際にツールを運用し、採用活動を行う
  3. Check(測定・評価)
    ツールに蓄積されたデータを分析し、KPI(例:日程調整の時間、選考辞退率)が改善しているかを測定する
  4. Act(改善)
    [改善した場合] 成功要因を分析し、他の部署にも展開する
    [改善しない場合] 原因を分析する(例:ツールの設定が悪いのか、現場が使いこなせていないのか、そもそも目標設定が間違っていたのか)

例えば、「ATSを導入して日程調整の工数削減を目指した(P)が、現場が使いこなせず、結局メールでの調整が残ってしまった(D)。KPIが未達(C)だったため、ツールの操作研修会を追加で実施する(A)。」といった改善活動を継続します。

このように、データに基づいて採用プロセス全体を常に見直し、最適化し続けること。これが採用DXを成功に導く道です。

4.採用DXに役立つ主なツール

採用DXに役立つツールには、主に以下の4種類があります。

以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

採用管理システム

採用管理システムとは、さまざまな採用業務の効率化を図るためのツールです。具体的には、応募者の情報や選考プロセスを一元管理できる機能や、日程をワンストップで調整する機能などが搭載されています。

採用管理システムを活用して、履歴書や職務経歴書などの管理作業を簡素化できると、スムーズな情報共有が可能になります。各プロセスの業務が効率化し、採用活動の質を高められるでしょう。

詳しくは以下の記事で解説しています。

採用管理システム(ATS)おすすめ32選徹底比較

Web面接ツール

最近増加しているオンライン面接に役立つのが、Web面接ツールです。Web面接ツールには、ZoomやMicrosoft Teamsなどの汎用的なコミュニケーションツールのほか、採用面接に特化したものもあります。

汎用的なコミュニケーションツールなら、応募者も使い慣れている可能性が高く、ストレスなく利用できるメリットがあります。一方で、Web面接に特化したツールは、応募者の情報やスケジュールの管理など、採用活動に役立つ機能が備わっていることが特徴です。

内定者フォローツール

内定者フォローツールとは、内定辞退を防ぐために内定者へのフォロー業務を効率化するためのツールです。採用担当者と内定者のコミュニケーションツールとしてだけではなく、内定者同士の交流を促すためにも活用できます。

内定者とのコミュニケーションが増えると、入社意欲も高まるでしょう。また、内定者同士のつながりが強化されると、企業への帰属意識が高まり、定着率の向上にも寄与します。

採用サイト制作支援ツール

採用サイト制作支援ツールを活用すると、テンプレートを使って簡単に自社の採用サイトを制作できます。採用サイト制作支援ツールを開発している業者のなかには、デザインやコンテンツの構築、採用マーケティングなど、ノウハウを一緒に提供しているところも少なくありません。

採用サイト制作支援ツールを活用することでWebでのプレゼンスを高め、より多くの採用候補者にアプローチする機会を増やせるでしょう。

採用管理システムの比較表を表示する

5.採用DXに役立つ管理システムのおすすめ6選

これまでに解説したように、採用活動のDX化にはさまざまな要素が必要です。自社の募集サイトを自作できたり、応募から選考、内定までのフローを一括で管理できたりできるシステムをご紹介します。採用活動にかかる工数を大幅に削減できるシステムばかりなので、ぜひ導入を検討してみてください。

1.採用一括かんりくん

91546_saiyou-kanrikun
出典>採用担当者の声を反映する採用管理システムの決定版 | 採用一括かんりくん

HRクラウド株式会社の採用一括かんりくんは、高い継続率を誇る採用管理システムです。データの一元管理と作業の自動化により、これまでの採用活動にかかっていた工数を大幅に削減することができます。特徴は、圧倒的なコストパフォーマンスの良さ。月額2万円という低価格から、会社の規模やニーズに応じて予算を組むことができます。登録者数やアカウント数の制限もありません。カスタマーサポートも充実しており、不慣れな担当者でも問題なく利用できるようフォローしてくれます。

資料を用意しています。少しでも気になった人はぜひダウンロードして詳細をご確認ください。

  • ソフト種別 クラウド型ソフト
    基本的な機能 新卒・中途の両方に対応 エージェント連携 LINE連携 チャット機能
    サポート メール
    トライアル 有り
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種

2.PERSONA(ペルソナ)

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出典>採用管理システム PERSONA(ペルソナ)|AI搭載ATSで工数削減と採用品質を向上

PERSONA(ペルソナ)は、新卒・中途の採用業務を一元化できるAI搭載型の採用管理システム(ATS)です。
求人媒体は国内ほぼすべてと連携(約600媒体)し、ノーコードで自社採用サイトも作成・更新、外部からの応募/推薦を自動取り込みできます。履歴書・職務経歴書の自動読取やAIアセスメントで書類選考を高度化し、面接日程の自動調整やメール配信までワンストップで運用可能。ダッシュボードやクロス集計で歩留まり・承諾率などを可視化し、レポート出力で振り返り・改善に活かせます。新卒も中途も、スカウト/エージェント運用やリファラル採用にも柔軟に対応します。

採用DXを加速する「PERSONA」の開発舞台裏を、開発元 株式会社アサイン の 島倉悠斗 氏が語ったインタビュー記事はこちら↓

採用DX最前線 「テクノロジー×人」の力でミスマッチを激減させる

  • ソフト種別 クラウド型ソフト
    基本的な機能 学校群管理 他社システム連携 入力フォーム作成 適正面接官の選定 採用サイト作成 新卒・中途の両方に対応 新卒採用に強い 求人サイト連携 LINE連携 メッセージ自動応答 チャット機能
    サポート 電話 メール
    トライアル 有り
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種

3.ジョブカン 採用管理

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出典>採用の新定番「ジョブカン採用管理」

株式会社DONUTSのジョブカン採用管理は、採用DXに役立つ、クラウド型の採用管理システムです。募集から内定までの採用業務をワンストップで行うことができます。これまでに給与や勤怠などのジョブカンシリーズは累計25万社の導入実績があり、採用管理・選考管理システムとしてはトップクラスの満足度を誇ります。

ジョブカン採用管理では、自社の独自の採用サイトを簡単に作成でき、求人検索エンジンにも自動連携して求人を掲載できます。また、あらゆる媒体から流入してくる応募者の情報を集約し、一元管理。選考の日程調整などもサポートでき、さらに採用活動終了後は、通過率や承諾率などをレポートで表示し、実施状況を分析できます。採用活動を振り返り、次回実施時の改善につなげることが可能です。新卒も中途も、リファラル採用まであらゆる採用に対応しています。ペーパーレス化などバックオフィスのDX化に柔軟に適応できます。

  • ソフト種別 クラウド型ソフト
    基本的な機能 他社システム連携 入力フォーム作成 限定公開の求人作成 採用サイト作成 求人サイト連携 エージェント連携 LINE連携
    サポート メール
    トライアル 有り
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種

4.engage

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出典>エンゲージに求人掲載するならengage

エン・ジャパン株式会社のengageは、基本機能を無料で利用できる国内トップクラスの掲載数を誇る採用管理ツールです。無期限、件数制限なしで、求人を無料掲載できる点が最大の特徴で、募集から、応募者の管理、検索エンジンへの掲載など、必要な業務をスムーズに行えます。engageで求人掲載したものは、IndeedやGoogleしごと検索、求人ボックスなどと一括で連携できるため、閲覧数を一気に増やすことが可能。

募集する企業は、初期費用、月額費用、成功報酬費用など、一切かかりません。何名採用したとしても費用がかからないのが特徴です。

5.HRMOS採用

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出典>採用工数削減シミュレーター | HRMOS(ハーモス)採用

株式会社ビズリーチのHRMOS(ハーモス)採用は、ハイクラス転職でおなじみの人材紹介サービスを展開するビズリーチが提供している採用管理システムです。採用活動をDX化することで、現在かかっている工数を大幅に削減することができます。採用工数削減シミュレーターというものがあるので、気になった人はぜひやってみてください。

ハーモス採用でやりとりを一元管理できるため、候補者とのやりとりや日程調整、人材紹介会社への連絡などを一画面で行うことができます。日程調整も非常にスムーズに行うことができ、応募状況や採用コストを瞬時にグラフ・レポート表示できます。これまで手動で行っていた採用活動をデータ化することで、分析や改善ができ、次回募集時の採用活動の効率化につなげることができます。

  • 採用管理システム
    ソフト種別 クラウド型ソフト
    基本的な機能 エージェント連携 レポート機能 チャット機能
    サポート メール チャット
    トライアル 無し
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種

6.RPM

株式会社ゼクウのRPMは、人材派遣管理ソフトと連携できる採用管理システムです。連携可能な求人媒体数が豊富なことが最大の特徴で、その数は400以上。募集・応募や日程調整などの採用フローを自動化し、大幅に工数を削減します。自社の採用活動にあわせて柔軟にサービスをカスタマイズすることができ、満足度の高さから過去に数々の賞も受賞しています。工数を削減したり、必要情報の漏れをなくすことで、採用率向上、採用単価減少を可能にします。

  • RPM
    採用管理システム
    ソフト種別 クラウド型ソフト
    基本的な機能 他社システム連携 中途採用に強い 求人サイト連携 LINE連携 アルバイト・パート採用に対応 フラグ機能 レポート機能
    サポート 電話 メール
    トライアル 無し
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種 医療・化学 人材サービス

6.採用DXがもたらす4つの具体的なメリット

採用DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することは、単に業務が楽になるというだけでなく、採用担当者の負担軽減からコスト削減、さらには採用の質向上といった経営的なインパクトまで、企業に多くの具体的なメリットをもたらします。

①採用業務の大幅な効率化とコスト削減

採用DXの導入によって最も直接的に感じられるメリットは、採用業務の大幅な効率化です。

従来、人事・採用担当者は多くの定型業務(ルーチンワーク)に時間を奪われていました。

  • 複数の求人媒体からの応募者情報をExcelへ手動で転記する
  • 候補者や面接官との面接日程をメールや電話で何度も往復して調整する
  • 書類選考通過者へ定型的な案内メールを一件ずつ送信する

採用DXツール、特に「ATS(採用管理システム)」(Applicant Tracking System:応募者追跡システム)を導入することで、これらの業務の多くを自動化できます。例えば、応募者情報の一元管理、AIによる書類選考の一次スクリーニング、面接日程調整の自動化(候補者がカレンダーから空き枠を選ぶだけ)などが可能になります。

「デジタル化の窓口」が採用担当者344名にアンケート調査をした結果、2026年度の新卒採用活動において、「採用管理システムを利用している」企業のうち、「非常に満足」「満足」と回答した割合は75.1%に達しました。採用プロセスの効率化や進捗管理のしやすさが、活動全体の満足度向上につながっていると考えられます。

New-Graduate-Hiring-Satisfaction
出典>【内定式直後レポート】2026年度 新卒採用担当者に聞く ―― 採用成功のカギは「初任給」か「成長環境」か。デジタル活用で目標達成率+29pt | デジタル化の窓口

ATS(採用管理システム)を導入すると、採用担当者は単純作業から解放され、候補者とのコミュニケーションや入社意欲を高めるためのフォロー、採用戦略の立案といった、人にしかできない「コア業務」に集中できるようになります。結果として、残業時間の削減や、採用エージェントフィーなどの採用コスト全体の最適化にも繋がります。

【内定式直後レポート】2026年度 新卒採用担当者に聞く ―― 採用成功のカギは「初任給」か「成長環境」か。デジタル活用で目標達成率+29pt

ATS(採用管理システム)のおすすめ製品を比較した記事は以下からご覧ください。

採用管理システム(ATS)おすすめ32選徹底比較

②採用ミスマッチの防止と定着率の向上

採用DXは、採用の「量」だけでなく「質」の向上、すなわち採用ミスマッチの防止に大きく貢献します。

従来の面接では、面接官の主観や経験則(「人柄が良さそうだ」など)に頼った合否判断が行われがちで、これがミスマッチの一因となっていました。

採用DXでは、「アセスメントツール(適性検査)」などを活用し、候補者の能力やパーソナリティ、価値観を客観的なデータで可視化します。さらに、自社で既に活躍しているハイパフォーマー(高い業績を上げる社員)のデータを分析し、「自社にフィットする人材の傾向」を明らかにします。

この「自社の基準」と「候補者のデータ」を照合することで、勘や経験に頼らない、データに基づいた客観的なマッチングが可能になります。

このセクションのメリットを、従来の手法と比較してみましょう。次の表は、「勘と経験(KKD)に頼る採用」と「採用DXによるデータドリブン採用」の違いをまとめたものです。

評価軸 従来型採用(勘と経験) 採用DX(データドリブン)
判断基準 面接官の主観、経験則、印象 適性検査データ、過去の活躍人材データ
評価の均一性 面接官によって評価がバラつく 客観的データに基づき、均一な基準で評価可能
ミスマッチ 入社後に「社風が合わない」が発生しやすい 価値観や社風とのフィット感を事前に予測できる
結果(定着率) 早期離職のリスクが高い 入社後の定着・活躍が期待できる

このように、採用DXを推進することで、採用の入り口(選考)の段階でミスマッチを科学的に防ぐことができます。これは、入社後の早期離職率を改善し、長期的な人材の定着・活躍(リテンション)に直結する重要なメリットです。

③データ活用による採用活動の「見える化」

採用DXは、これまでブラックボックス化しがちだった採用プロセス全体をデータによって「見える化」します。

多くのATS(採用管理システム)には、採用活動の状況を一覧できるダッシュボード機能やレポート機能が備わっています。これにより、以下のような重要な指標(KPI:重要業績評価指標)をリアルタイムで把握できるようになります。

  • どの求人媒体からの応募が最も多いか(チャネル別応募数)
  • 書類選考から一次面接への通過率は何%か(選考歩留まり)
  • 応募から内定までの平均日数は何日か(選考リードタイム)
  • どの部署の選考辞退率が特に高いか(部門別辞退率)

これらのデータがなければ、採用がうまくいかない原因が「母集団(応募者数)が足りない」のか、「選考プロセスに問題があって離脱されている」のか、あるいは「内定後のフォローが手薄」なのかを特定できません。

データという客観的な事実に基づいて「どこにボトルネックがあるのか」を特定できるため、勘や感覚ではなく、根拠(エビデンス)に基づいた採用戦略の改善(PDCA)を回せるようになります。

ATS(採用管理システム)のおすすめ製品を比較した記事は以下からご覧ください。

採用管理システム(ATS)おすすめ32選徹底比較

④CX(候補者体験)の向上による辞退率低下

採用業務の効率化は、採用担当者だけでなく候補者体験(CX=Candidate Experience)の向上にも直結します。これは、売り手市場において非常に強力なメリットです。

候補者が応募を辞退する大きな理由の一つに、「企業の対応の遅さ」や「選考プロセスの煩雑さ」があります。優秀な候補者ほど複数の企業からアプローチを受けているため、対応が遅い企業はすぐに選考対象から外されてしまいます。

採用DXによって、

  • 応募後のファーストコンタクト(自動返信メール)が迅速になる
  • 面接日程の調整がWeb上でスムーズに完結する
  • オンライン面接(Web面接)で遠方からでも参加しやすくなる
  • 選考ステータスの連絡がシステムから漏れなく届く

といった体験を提供できれば、候補者は「この企業は管理体制がしっかりしていて、誠実に対応してくれる」と良い印象を抱きます。

実際、「デジタル化の窓口」の調査では2026年度の新卒採用活動で、採用候補者との信頼構築のために最も重視された取り組みは、「選考スピードの改善(即日・翌日連絡など)」(56.4%)でした。

このように、採用DXによるスムーズな選考体験は、CX(候補者体験)を向上させ、他社との差別化を図る上で不可欠です。結果として、選考途中や内定後の辞退率を低下させ、優秀な人材を確保できる可能性を高めます。

【内定式直後レポート】2026年度 新卒採用担当者に聞く ―― 採用成功のカギは「初任給」か「成長環境」か。デジタル活用で目標達成率+29pt

採用管理システムの比較表を表示する

7.採用DX導入前に知っておきたい3つの注意点・デメリット

採用DX(デジタルトランスフォーメーション)は前章で解説した通り多くのメリットを提供しますが、導入が必ずしも成功するとは限りません。導入を推進する上での潜在的なハードルや注意点も存在します。

これらを事前に「デメリット」として理解し、対策を講じておくことが、採用DXを成功させるための重要な鍵となります。

導入・運用コストの発生

採用DXを推進するためのITツール導入には、当然ながらコストが発生します。このコストは、ツールの種類や機能、企業の規模によって大きく変動します。

具体的には、以下の2種類のコストを想定する必要があります。

  • 初期費用(イニシャルコスト): システムの導入やアカウント設定、初期のセットアップサポートにかかる費用です。
  • 月額・年額費用(ランニングコスト): システムの利用料や保守・サポート費用として継続的に発生します。料金体系は、利用する機能に応じた定額制や、応募者数・従業員数に応じた従量課金制など様々です。

次の表では、採用DXツール導入時に考慮すべきコストの種類と、その確認ポイントをまとめています。

コストの種類 概要 確認すべきポイント
初期費用 システムの導入設定、アカウント発行、初期研修などにかかる費用 ¥0(無料)のツールもあれば、数十万円かかる場合もある
月額(年額)利用料 システムの利用、アップデート、サポートに対する継続的な費用 応募者数や利用機能に応じた従量課金か、定額制かを確認
隠れたコスト オプション機能の追加費用、既存システムとの連携開発費など 標準プランでどこまでカバーできるか、追加費用を事前に確認

重要なのは、自社の採用規模や解決したい課題に見合ったコストであるかを見極めることです。例えば、年間の採用人数が数名程度の場合、高機能で高額なシステムを導入しても費用対効果(ROI)が合わない可能性があります。

自社の課題解決によって削減できる工数(人件費)や、採用ミスマッチの削減によるコスト(早期離職による損失)と比較し、投資対効果を事前にシミュレーションすることが重要です。

社内への定着に時間がかかる

新しいツールやプロセスを導入する際、現場の担当者(採用担当者や面接官)に定着するまで時間がかかる点は、大きなハードルとなります。

「これまで使っていたExcelの方が楽だ」「操作を覚えるのが面倒だ」といった、変化に対する心理的な抵抗は必ず発生します。ツールを導入しても、結局使われなければ採用DXは失敗です。

特に、採用活動は人事部門だけでなく、現場の管理職や役員など多くの関係者を巻き込みます。全員が新しいシステムを使いこなせるようになるには、相応の教育コストと時間が必要です。

導入を成功させ、社内に定着させるためには、以下のような地道な取り組みが不可欠です。

  • 導入目的の共有: 「なぜこのツールを導入するのか」「導入によって業務がどう改善されるのか」を全社的に丁寧に説明し、理解を得る
  • マニュアルの整備と研修: 分かりやすい操作マニュアルを整備し、定期的な研修会(ハンズオンセミナー)を実施する
  • 推進担当者の任命: ツール活用を主導する「推進担当者」や、各部署での「キーマン」を決め、現場からの質問や要望を吸い上げる体制を作る

ツールの導入はスタート地点であり、現場が使いこなし、データが蓄積されて初めてDXが軌道に乗ることを理解しておく必要があります。

ツール選定のミスマッチリスク

採用DXツールは国内外に無数に存在し、機能も価格も様々です。その中で、自社の課題と合致しないツールを選んでしまうリスクは非常に高いと言えます。

これは、採用DXが失敗する最大の原因の一つです。「多機能で高価なツールを導入したが、現場が使いこなせず宝の持ち腐れになっている」「安価なツールを導入したが、本当に欲しかった分析機能がついていなかった」といったケースは後を絶ちません。

ツール選定で失敗する典型的なパターンには、以下のようなものがあります。

  • 目的の曖昧化: 「DXが流行っているから」という理由だけで、自社の課題が不明確なままツールを導入してしまう
  • 機能過多(オーバースペック): 大企業向けの多機能なシステムを導入し、複雑すぎて使いこなせない
  • 機能不足(アンダースペック): 課題解決に必要な機能(例:既存の給与システムとの連携)が備わっていない
  • 現場の無視: 経営層やIT部門だけでツールを決定し、実際に使う現場(人事担当者)の操作性やニーズを考慮していない

こうしたミスマッチを防ぐためには、「ツールありき」で考えないことが鉄則です。

まずは自社の採用活動のどこにボトルネックがあるのか(例:「日程調整の工数」「ミスマッチによる早期離職」など)を徹底的に洗い出すこと。第3章で解説している「課題の明確化」を先に行い、その課題を解決できる最適なツールは何か、という順番で選定することが不可欠です。

8.【まとめ】採用DXでデータ主導の採用を実現しよう

本記事では、採用DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義から、その必要性、具体的なメリット、導入の注意点、そして成功へのステップまでを網羅的に解説しました。
改めて強調したいのは、採用DXとは単なる「デジタル化(ツールの導入)」ではなく、データとデジタル技術を活用して採用プロセス全体を変革し、企業の競争優位性を確立する戦略的な取り組みである、という点です。また、採用DXの成功には自社の採用課題を正確に「見える化」し、達成すべき目標(KGI/KPI)を明確にした上で、それを解決するための最適な手段としてツールを選定・導入するというステップが不可欠です。

次の表は、採用DXを成功に導くステップと、各段階で活用される主なツールカテゴリを総括したものです。

導入ステップ 主な目的 活用されるツールカテゴリ(例)
1. 課題の見える化 採用プロセスのボトルネックや工数を特定する 採用管理システム(ATS)の分析レポート、従業員サーベイ
2. 目標(KGI/KPI)設定 「辞退率10%改善」など具体的な数値目標を立てる (ツール活用ではなく、戦略策定のフェーズ)
3. ツール選定・導入 設定した目標(課題)を解決する最適なツールを導入する ATS、Web面接ツール、適性検査、リファラル採用ツールなど
4. 運用と効果測定(PDCA データに基づき、KPIの進捗を追い、継続的にプロセスを改善する ATSのダッシュボード、分析レポート機能

まずは自社の採用プロセスを棚卸しし、どこに最も課題が潜んでいるのかを分析することから、採用DXに向けた第一歩を踏み出しましょう。

採用管理システム(ATS)おすすめ32選徹底比較

「採用管理システム」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • アンケート機能
    • アルバイト・パート採用に対応
    • 学校群管理
    • セグメント配信
    • メッセージ自動応答
    • チャット機能
    • 限定公開の求人作成
    • 入力フォーム作成
    • 採用サイト作成
    • LINE連携
    • 適正面接官の選定
    • 新卒・中途の両方に対応
    • 他社システム連携
    • 中途採用に強い
    • エージェント連携
    • 新卒採用に強い
    • 求人サイト連携
    • レポート機能
    • フラグ機能
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
高機能・多機能なATS
月額利用料 1,5万円~
備考
貴社専属のカスタマーサポートが、採用戦略の設計から実際のコンテンツや求人票の作成まで、一気通貫でサポートいたします。
一年間
トルーの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
採用に確信を。
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
PERSONA(ペルソナ)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
導入社数2,300社以上
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
sonar ATSの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
新卒・中途を一元管理
初期費用 0円
利用料金 19,000円~
備考
母集団人数やご利用用途によって変動します。
制限なし
i-webの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
手厚いCS体制
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
採用一括かんりくんの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
SNS採用を強化する
初期費用 要相談
お試しプラン ¥25,000/月 
備考
応募者総数上限200名・LINE通数200通/月。初期費用別途。
基本プラン ¥50,000/月 
備考
応募者・LINE通数ともに無制限。Zoom連携・集計分析機能・リッチメニュー切替含む。
フルプラン ¥80,000/月 
備考
基本プラン全機能 + Instagram採用機能・スマホアプリ対応。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
適性検査もできる
初期費用 0円
ミキワメ プラン 550円/1受検
備考
別途、システム利用料月額44,000円(税込)〜/年間契約の費用がかかります。また、従業員の受検は無料です。
12か月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
求人募集~内定まで
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 80,000円/月額
備考
ビズプラ採用管理は基本機能が充実!基本機能だけでも採用効率が大幅にアップします。
※500店舗まで月額基本料金80,000円(税別)でご利用いただけます。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Indeedと連携
初期費用 要相談
プラン 要相談
備考
採用人数が増えても費用は定額なので変わりません。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
モバイル端末にも対応
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
Aプラン 30,000円~/月額
備考
応募者管理、Web面接機能、適性診断テストなどが可能なプランです。アカウント数は100までです。
Bプラン 60,000円~/月額
備考
応募者管理、Web面接機能、適性診断テスト、面接管理機能などが可能なプランです。アカウント数は100までです。
Cプラン 90,000円~/月額
備考
応募者管理、Web面接機能、適性診断テスト、面接管理機能、集計機能などが可能なプランです。アカウント数は300までです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
連携求人媒体数400以上
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
採用活動最適化を支援
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
Free 0円
備考
採用を始めたばかりの企業様向けのプランです。必要な機能だけを備えた「完全無料プラン」により
小規模事業における採用業務の改革を支援します。
Basic 要相談
備考
複数人で採用管理を行うチーム向けのプランです。
Business 要相談
備考
多くの求人、候補者を複数人で管理する必要がある企業向けのプランです。
Enterprise 要相談
備考
高度なセキュリティや多くの求人、候補者を複数企業で管理・運用が必要な企業向けのプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
求人~採用を0円から
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
engage 0円
備考
無制限の求人掲載、自社の採用ページ作成、応募者管理などに加え、Indeed、スタンバイへの自動掲載、Google しごと検索、求人ボックス、求人サイトのエンゲージに対応。 エン転職ユーザーへのDM送信、Twitter連携など、応募者集客もサポートします。
engageプレミアム 要相談
備考
求人の露出を大幅に増やせる有料プランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
リファラル採用に特化
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
マイナビ独自開発
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
AIで候補者マッチ精度向上
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
自社採用無料プラン 0円
備考
スタートアップ企業向けのプランです。有効求人数は1件です。
自社採用スタンダード 3,600円/月額
備考
さらなる従業員増を目指す企業向けのプランです。有効求人数は10件です。
自社採用エンタープライズ 7,200円/月額
備考
自動化と一括採用の機能を強化したプランです。有効求人数は20件です。
人材紹介会社無料プラン 0円
備考
スタートアップ企業向けのプランです。有効求人数は1件です。
人材紹介会社スタンダード 3,600円/月額
備考
クライアント増を目指す人材紹介会社向けのプランです。有効求人数は100件です。
自社採用プロフェッショナル 7,200円/月額
備考
AIを活用したプランです。有効求人数は250件です。
自社採用エンタープライズ 10,800円/月額
備考
自動化と一括採用の機能を強化したプランです。有効求人数は750件です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Web / AI面接もできる
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
内定者と人事を支える
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
リクナビの採用管理
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
プラン 0円
備考
ユーザーアカウント、紹介会社、候補者ともに登録数に上限はありません。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
社員の紹介力を育てる
初期費用 要相談
プラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
採用サイトも一緒に作る
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
中途・新卒一元管理
初期費用 0円
無料プラン 0円/月額
LITEプラン 候補者登録 〜50名/月 8,500 円/月額
LITEプラン 候補者登録 51〜150名/月 30,000 円/月額
LITEプラン 候補者登録 151〜300名/月 70,000 円/月額
LITEプラン 候補者登録 301〜1,000名/月 120,000 円/月額
STANDARDプラン候補者登録 〜150名/月 30,000 円/月額
STANDARDプラン 候補者登録 151〜300名/月 70,000 円/月額
STANDARDプラン 候補者登録 301〜1,000名/月 120,000 円/月額
候補者登録 1,001名/月以上 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
カレンダーとも連携
初期費用 要相談
月額利用料 5万円〜/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
HPも連携も素早く
初期費用 要相談
利用料金 要相談
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
面接に特化したツール
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
LINE×採用管理
初期費用 100,000円
ライトプラン 39,800円/月額
プレミアムプラン 69,800円/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
手間をLINEで削減
初期費用 12ヶ月以上のご契約で0円
利用料金 月額20,000円~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
企業の想いを届ける
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
選考状況が一画面で
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場参加型の採用
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
中途採用をシンプルに
初期費用 要相談
ジョブスイートキャリア単独 5万円/月額~
ジョブスイートフレッシャーズと同時契約 7万円/月額~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

よくある質問

採用DXとは具体的に何をすることですか?

採用DXとは、AIやATS(採用管理システム)などのIT技術を使い、採用プロセス全体を変革することです。単にWeb面接を導入する(デジタル化)だけでなく、蓄積したデータを分析し、ミスマッチ防止や採用効率の最大化を目指す戦略的な取り組みを指します。

採用DXと「採用のデジタル化」は何が違うのですか?

「デジタル化」は、紙の履歴書をPDFにするなど、既存のアナログ業務をITに置き換える「効率化」が目的です。一方「採用DX」は、データを活用して「勘と経験」に頼った採用から脱却し、採用戦略そのものを「変革」して競争力を高めることを目的とします。

採用DXを導入する最大のメリットは何ですか?

大きく4つのメリットがあります。①応募者管理や日程調整の自動化による「業務効率化」、②適性検査やデータ分析による「ミスマッチ防止と定着率向上」、③採用コストや選考歩留まりの「データ見える化」、④スムーズな選考による「候補者体験(CX)の向上」です。

中小企業でも採用DXは導入すべきですか?

はい、導入すべきです。中小企業こそ労働人口減少の影響を受けやすく、人材獲得競争が激しいためです。採用DXで業務を効率化し、限られたリソース(人員・予算)でミスマッチの少ない優秀な人材を確保する必要性が大企業以上に高いと言えます。

採用DXの導入に失敗する主な原因は何ですか?

主に3つの原因があります。①導入・運用コストが費用対効果に見合わない、②現場(人事担当者や面接官)が新しいツールを使いこなせず定着しない、③自社の課題が不明確なまま多機能なツールを選んでしまい「ツール選定にミスマッチ」が起きることです。

採用DXを成功させるための最初のステップは何ですか?

まずは「現状の採用課題を“見える化”する」ことです。「日程調整に工数がかかりすぎている」「内定辞退率が高い」など、自社の採用プロセスのどこにボトルネックがあるのかを定量・定性で具体的に洗い出すことから始めてください。

CX(候補者体験)とは何ですか? なぜ重要なのですか?

CX(候補者体験)とは、候補者が企業を認知してから選考を終えるまでの全プロセスで得る体験価値のことです。売り手市場の現在、応募後の連絡が遅いなどの「悪いCX」はSNSで拡散され、企業の評判を落とし、優秀な人材の内定辞夜につながるため、CXの向上は非常に重要です。

ATS(採用管理システム)とは何ですか?

ATS(Applicant Tracking System)は、採用管理システムのことです。複数の求人媒体からの応募者情報を一元管理し、選考の進捗管理、面接日程の調整、メールの自動送信など、煩雑な採用業務を効率化するための中心的なツールです。

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