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ABテスト事例集10選|成功事例から学ぶ改善要素や次のアクションを提案

「ABテストツール」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 外部ツールとの連携
    • エンジニア不要
    • 複数ページテスト
    • HTMLファイル不要
    • レポート出力可能
    • テストの自動最適化
    • 無料ソフト
    • セグメントごとの結果
    • 月額固定
    • 従量課金
    • マルチデバイス対応
    • コンテンツブロックのテスト
    • EFO機能
    • 多変量テスト
    • マルチユーザー対応
    • エディター機能
    • ヒートマップ分析
    • 有意差検定
    • パーソナライズ設定
    • リダイレクトテスト
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
初期費用 要相談
Saasプラン 要相談
APIプラン 要相談
要相談
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
フリープラン 無料
備考
Optimize Nextはコストを一切かけずに利用可能です。
ベーシックプラン ¥3,000/月 (税込 ¥3,300)
備考
より充実した基本機能を提供します。数値レポートを確認、パターンの比重をカスタマイズなど。
ベーシックプラン2 ¥10,000/月 (税込 ¥11,000)
備考
基本機能に加え、画像をアップロード(1件まで)が利用できます。
プレミアムプラン ¥30,000/月 (税込 ¥33,000)
備考
無制限の画像アップロードや、個別のカスタマーサポートを受けることができます。
なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダード 要相談
プロ 要相談
エンタープライズ 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
月額 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
エンタープライズ版 要相談
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
月額利用料 0円
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要問合せ
備考
問い合わせの後ヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
基本プラン 0円/月額
備考
有料オプションあり
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 200,000円
備考
詳細は問合わせ
月額費用 100,000円/月額
備考
詳細は問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
通常プラン 55,000円/月額
備考
100万UUまで
登録サイト:無制限
代理店プラン 55,000円/月額
備考
100万UUまで
登録サイト:10
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
要問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 200,000円(税別)
料金 45,000円(税別)/月額
3ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
要問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 10万円
備考
導入プログラム・学習コンテンツのご提供
月額固定 12.5万円〜
備考
主に計測PV数により決定
従量課金式による自動料金変動なし
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
「初期費用」は発生いたしませんが、「計測データ保守管理料」として6,600円(税込)をお申し込み時に原則一括にて必要です。
無料トライアル 0円
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
Insight Free 0円
Insight Growth 3,000 PV 4,980円/月額
Insight Growth 10,000 PV 9,980円/月額
Insight Growth 50,000 PV 19,800円/月額
Insight Growth 100,000 PV 29,800円/月額
Insight Growth 200,000 PV 49,800円/月額
Insight Growth 500,000 PV 69,800円/月額
Insight Growth 500,000∔  PV 従量課金
Insight Premium 従量課金
Experience Free 0円
Experience Growth 3,000 PV 7,980円/月額
Experience Growth 10,000 PV 14,800円/月額
Experience Growth 50,000 PV 29,800円/月額
Experience Growth 100,000 PV 49,800円/月額
Experience Growth 200,000 PV 79,800円/月額
Experience Growth 500,000 PV 109,800円/月額
Experience Growth 500,000∔  PV 従量課金
Experience Premium 従量課金
Bundle Pack Free 0円
Bundle Pack Growth 3,000 PV 9,980円/月額
Bundle Pack Growth 10,000 PV 19,800円/月額
Bundle Pack Growth 50,000 PV 39,800円/月額
Bundle Pack Growth 100,000 PV 59,800円/月額
Bundle Pack Growth 200,000 PV 99,800円/月額
Bundle Pack Growth 500,000 PV 149,800円月額
Bundle Pack Growth 500,000∔  PV 従量課金
Bundle Pack Premium 従量課金
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
無料 0円/月額
ミニマム 9,800円/月額
ビジネス 19,800円/月額
ファースト 49,800円/月額
エキスパート 99,800円/月額
スーパー 149,800円/月額
無料プラン→最低利用期間の制限なし 有料プラン→最低6ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

Webサイトやアプリの成果を安定的に伸ばしたい──そんなときに頼りになるのがABテストです。実際に多くの企業が小さなUI変更や文言の入れ替えで数%、場合によっては何十%ものコンバージョンアップを実現しており、本記事ではその中でも特に再現性の高い10個の導入事例を厳選してご紹介します。これから初めてABテストに取り組む方も、すでにツールを導入済みで効果が頭打ちになっている方も、本記事を通じて「次に試すべき一手」と運用のポイントがきっと見つかるはずです。

1. ABテストとは?

ABテスト(A/Bテスト)とは、ウェブページやアプリの2つのバージョン(A案とB案)をランダムにユーザーに振り分け、どちらがより高い成果を出すかを統計的に比較する手法です。この方法では、例えばボタンの色や文言、レイアウトなどを変え、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)などの指標をもとに有意差を検証します。

なぜ企業が導入するのか

一方で、企業がABテストを導入する大きな理由は「データドリブンな意思決定」にあります。感覚や勘による改修はリスクを伴いますが、ABテストなら少ない改修でも成果が定量的に把握できるため、低コストかつスピーディにPDCAを回せます。

また、トップパフォーマー企業は広告費用対効果(ROAS)が平均20%向上し、コンバージョン率が1%改善するだけで年間売上が数百万ドル増加するといった報告もあり、事業成長のドライバーとしても注目されています。

費用対効果とは?計算方法や戦略、ROAS・CPA・ROIについても解説【__current_year__年最新版】

メリット・デメリット比較表

項目 メリット デメリット
コスト・速度 低コストかつ迅速にテストを実行できる 有意な結果を得るには一定量のトラフィックと期間が必要
リスク管理 小規模変更で本番環境への影響を限定的に抑制できる 複数変数を同時に変更すると、どの要素が効果に寄与したか特定しにくい
データの信頼性 仮説検証を定量的に行うため、主観を排除しやすい サンプルサイズ不足や異なる期間での比較では結果の信頼性が低下
継続的改善 テスト結果を蓄積し、組織内ナレッジとして活用できる 継続運用の仕組み(ツール選定や体制構築)が整っていないと、一過性の施策に終わりやすい

事例から学ぶポイント

本記事では、実際に数十社で成果を上げたABテスト事例を通じて、「どのような仮説設定が有効だったのか」「どの要素をどう改善すれば成果が出たのか」を具体的に解説します。たとえば、Danone社がログイン/登録フォームをタブ化して登録率を29%向上させた事例や、ランコム社がログインCTAの配置変更で収益を15%増加させた事例など、実績豊富なケースを取り上げます。

関連記事:
ABテストツール18製品を徹底比較!基本概要と使い方【監修者コメント付き2025年最新】

2. 想定読者と検索意図の整理

記事内容が読者の課題解決につながるかどうかを最初に確認し、以降の情報がピンポイントで刺さるように設計します。まずは、どのような役職・スキルレベルの方がこの記事を読むのかを定義し、そのうえで「具体的に何を知りたいのか」「どんな問題を抱えているのか」を整理しましょう。

役職・スキルレベル

  • Webマーケター:デジタル広告やサイト運用の改善策としてA/Bテストを活用する機会が多く、成果向上を狙う施策に関心が高い。
  • EC担当:購買ファネル最適化の一環として、ランディングページのABテストを頻繁に実行し、CVR(コンバージョン率)改善を図っている。
  • 非エンジニア:コーディング不要のノーコードUIを備えたABテストツール(例:Optimizely)が、30分程度でテストを開始できるため導入しやすい。

抱えている課題

課題 詳細
仮説設計の難しさ 何をどこまで変えれば成果につながるか判断に迷い、テスト仮説を立てにくい
ツール選定とコスト判断の不安 価格帯や機能面で自社に最適なABテストツールを選ぶ基準が明確でない
継続運用リソースの不足 実行後のデータ分析・改善サイクルを回し続けるための体制づくりが難しい

3. ABテストツール比較

ABテストは手法そのものよりも、どのツールを選ぶかで導入のしやすさや運用効率、結果の精度が大きく変わります。ここではまず、世界的に実績豊富なグローバル3大ツールと、国内中小規模サイトで使いやすい国産ツールを比較。操作性や分析機能、コスト感、他システムとの連携といった観点から、自社に最適なABテスト環境を見極めるポイントを見ていきましょう。

まずは、世界中で実績を誇るVWOOptimizelyAB Tastyの3大ABテストツールを比較します。
直感的な操作性や豊富な分析機能、エンタープライズ向けの拡張性など、各ツールの強みと活用シーンを押さえて、自社サイトに最適な一社を見極めましょう。

VWO

VWOはノーコードの直感的UIでA/Bテスト、多変量テスト、ヒートマップ解析、セグメント配信を一画面で実行できます。AIサジェスト機能でテスト案を自動生成し、世界150か国2,500社超に導入実績があります。価格は要問い合わせで、導入前トライアルも可能です。中規模から大規模のECサイトやメディア運営企業で、高速PDCAを自走的に回したい組織に最適です。

主な特徴

  • ノーコードの直感的UIで、A/Bテスト・多変量テスト・ヒートマップ・セグメンテーションを一画面で実行できます
  • AIによるサジェスト機能で、効果的なテストアイデアを自動生成します
  • 世界150か国・2,500社以上の導入実績

価格・プラン

  • 要お問い合わせ制の個別見積もりとなります
  • トライアル導入やパッケージプランの相談にも対応

想定導入企業

  • 中規模~大規模ECサイトやメディア運営企業
  • マーケティング/UXチームが自走的に高速PDCAを回したい組織

参考:
VWO | デジタルエクスペリエンス最適化

Optimizely

Optimizelyはフルスタック実験プラットフォームとしてフロントエンドとバックエンド両面のテストをサポートします。API連携やカスタム設定、高度な分析機能を備え、エンタープライズ向けの堅牢なセキュリティとSLAを提供します。価格は年間ライセンスの要問い合わせ制で、導入支援や分析コンサルを含むプロフェッショナルサービスもオプションで利用可能です。グローバル展開する大手企業やITサービス企業に適しています。

主な特徴

  • フルスタックエクスペリメントプラットフォームで、フロントエンド・バックエンド両面のテストが可能です
  • 高度なカスタマイズ性やAPI連携、データ分析機能を備えています
  • エンタープライズ向けの堅牢なセキュリティとSLAを提供

価格・プラン

  • 年間ライセンス制の要お問い合わせで、機能規模に応じたプラン設定です
  • プロフェッショナルサービス(導入支援・分析コンサル)もオプションで用意

想定導入企業

  • 大手企業やテクノロジー企業、グローバル展開するサービスを持つ組織
  • カスタム要件や複雑な実装が必要な開発チーム

参考:
Optimizely正規代理店ギャプライズ|No.1ABテストツール

AB Tasty

AB Tastyはビジュアルとコード両方のエディタを持ち、非エンジニアでもA/Bテストや多変量テストを簡単に開始できます。AIパーソナライズやモーメントベースのウィジェットで動的最適化が可能で、セグメント配信や自動レポート機能も充実しています。価格は要問い合わせ制で、スタータープランからエンタープライズプランまで柔軟に対応。中小~中堅のEC・BtoBサイト運営企業に向いています。

主な特徴

  • ビジュアル&コード両対応のエディタで、非エンジニアでもA/Bテスト・多変量テストが簡単に設定できます
  • AIパーソナライズやモーメントベースのウィジェットで、動的に最適化できます
  • セグメント配信や自動レポート機能を豊富に備えています

価格・プラン

  • 要お問い合わせ制の個別見積もりで、利用規模や機能選択に応じた価格設定です
  • 小規模向けのスタータープランからエンタープライズプランまで対応

想定導入企業

  • 中小~中堅のEC・BtoBサイト運営企業
  • 自社内でスピーディにテスト運用し、パーソナライズも試したいマーケターチーム

参考:
ABテストツール「ABTasty」日本公式サイト byギャプライズ

ツール 導入社数 主な特徴 価格帯
VWO 2,500社以上 ノーコードUI/70以上のウィジェット $173/月~(50K訪問者プラン)
Optimizely 非公開(大手多数) 大規模テスト・カスタマイズ性重視 $36,000/年~
AB Tasty 非公開 直感操作/AIパーソナライズ機能 $1,000/月~(プランによる)

次に、予算やリソースが限られる中小規模サイトで導入しやすい国産ツールをピックアップ。
無料プランのJuicerからサポート充実のKAIZEN Platform、LP特化のDLPOまで、国内ならではのきめ細かなサービス体制やコストメリットを中心にご案内します。

以下、国内発・中小企業向けABテスト/LPOツール4製品の詳細な製品概要です。

KAIZEN Platform

豊富なABテスト・多変量テスト機能に加え、AIによるパーソナライズ最適化を提供。1,000社超の導入実績を背景に、専任コンサルタントが企画からレポートまで伴走。ワークショップや定例レビューを通じて社内ノウハウを定着させ、個別見積もり制で企業規模や目標に応じたプランを提案します。

主な特徴

  • 実績豊富な改善サービス
    創業以来、ABテストサービスを提供し、1,000社・50,000件以上の改善を手掛けてきた実績があります。
  • 多彩なテスト機能
    A/Bテスト・多変量テスト・パーソナライズ・AI活用による最適化が可能。
  • プロフェッショナル支援
    ワークショップやコンサルティングを含む「プロフェッショナルソリューション」で企画から実行まで伴走。

価格・プラン

  • 個別見積もり制
    企業規模や要件に応じたカスタムプラン(要問い合わせ)。
  • 導入前デモあり

想定導入企業

  • 中堅〜大企業で、継続的なPDCA運用体制を構築したい企業。

参考:
KAIZEN PLATFORM

Juicer(現:LOGLY Audience Analytics)

タグ設置のみでエンジニア不要、最短1分でABテストを無料で開始可能。サバイバルモードで勝者パターンを自動表示し、過去の勝利案を次回テストに引き継げる仕組みを搭載。PowerPoint自動レポートなど有償オプションも用意し、コストを抑えつつ迅速に最適化を進めたい中小企業に最適です。

主な特徴

  • 基本機能はすべて無料
    タグを埋め込むだけで、エンジニア不要のA/Bテストが最短1分で開始できます。
  • サバイバルモード
    有意差のないパターンを自動非表示にし、常に最良パターンを表示し続ける機能を搭載。
  • 過去勝利パターンの引継ぎ
    結果を反映したクリエイティブをそのまま次のテストに活用可能。

価格・プラン

  • 無料プラン
    基本機能(ABテスト、NPS調査、ユーザー分析など)を無制限に利用可能。
  • オプション
    PowerPointレポート自動生成など追加機能は有償オプション。

想定導入企業

  • 小規模〜中小企業、エンジニアリソースの限られた環境で素早くテストを回したいチーム。

参考:
ユーザー分析DMP LOGLY Audience Analytics(旧Juicer)|ユーザー分析やA/Bテスト、NPSが無料で

Rtoaster

CDP連携による顧客セグメント別の動的パーソナライズ配信と、自動ABテスト・多変量テスト機能を両立。セルフサービスで操作しやすいUIを備え、ISO27001やプライバシーマーク取得の高いセキュリティも安心。導入後は要件に応じた個別見積もりで、運用体制整備からBIダッシュボード連携まで柔軟に支援します。

主な特徴

  • CDPを軸としたパーソナライズ
    顧客データプラットフォーム(CDP)により、セグメントごとに動的に最適化されたコンテンツ配信が可能。
  • 自動ABテスト機能
    「Rtoaster insight+」「Rtoaster action+」による膨大な組み合わせから自動最適化。
  • セキュリティ認証
    ISO27001取得、プライバシーマーク取得など高い情報セキュリティ。

価格・プラン

  • 要問い合わせ
    利用規模に応じた個別見積り。

想定導入企業

  • 金融・小売・アパレルなど、情報セキュリティと運用支援を重視する企業。

参考:
Rtoaster – Webもアプリもパーソナライズ (アールトースター)

DLPO

DLPOは、ランディングページ最適化に特化した国内No.1ツールです。ABテスト、多変量テスト、パーソナライズ、AIパーソナライズをワンストップで提供し、累計850社以上に導入されています。LPOコンサルティングやABテスト代行、設定代行などフルサポート体制を整えており、価格はお問い合わせが必要です。

主な特徴

  • LPO/CRO特化型プラットフォーム
    ABテスト、多変量テスト、パーソナライズ、AIパーソナライズをワンストップで提供 。
  • 豊富な導入実績
    累計850社以上、約75,000件のテスト実施実績を誇る国内No.1ツール(売上ベース)。
  • 充実のコンサルティング
    LPOプロジェクト代行、ABテスト代行、設定代行までフルサポート。

価格・プラン

  • 要問い合わせ制
    ベンダーとの相談による見積り。

想定導入企業

  • ECサイト、BtoB、教育、不動産など幅広い業種で、専門的なLPO運用を求める企業。

参考:
DLPO株式会社 – LPO・ABテストツール「DLPO」

以上の4製品を比較し、自社の規模やリソース、求めるサポートレベルに応じて最適なツールを選定してください。

ツール 主な特徴 価格
KAIZEN Platform サポート充実/シンプルUI 要問い合わせ
Juicer 無料プランあり/低コストスタート 無料プラン
Rtoaster 多機能/簡単操作 要問い合わせ
DLPO LPO特化/マルチテスト対応 要問い合わせ

導入判断のポイント

  • 操作性/学習コスト
    初期設定の容易さやUIの分かりやすさを重視し、自社のスキルレベルに合ったツールを選びましょう。
  • 分析・レポート機能
    コンバージョン率だけでなく、統計的な有意差、ダッシュボードの柔軟性などを比較します。
  • 価格帯・プラン構成
    月額・年額ライセンス費用のほか、訪問者数やテスト数による従量課金の有無も確認が必要です。
  • 他ツールとの連携
    Google Analytics 4CDPCRMなど既存のデータ基盤とのインテグレーション可否を必ずチェックしましょう。

4. 代表的成功事例10選

本章では、グローバル・国内を問わず多くの企業が実際に成果を上げたABテスト事例を紹介します。ツールの特長や実施内容ごとに成果をまとめた後、要点を表形式で整理し、比較しながら学べるようにしています。

レオパレス21(DLPO)

レオパレス21様は、2014年から自社サイトで月に1回のABテストを5年間継続運用し、累計60以上のテストを実施してきました。
導入当初はサイト全体のデザイン変更後、反響率(問い合わせ率)の比較を「改修前後の前後比較」で行っていましたが、データの信憑性に限界があったため、LPOツール「DLPO」を採用。
以降は45日サイクルで、パートナー企業と社内1名体制がチームを組み、①テストプランニング②ベンダー実装③テスト④レポート⑤反映 を月1ペースで回す仕組みを整備。これにより、過去に「負けた」パターンも再テストで逆転勝利するなど、膨大なナレッジを蓄積できるようになりました。

自社で試せるヒント

  • 短サイクル運用:まずは月1回、45日程度のPDCAサイクルを設定し、小規模なテストを継続。
  • ナレッジの蓄積:全テスト結果を一覧化し、「なぜ勝った/負けたか」をメタデータ(テスト条件・セグメント・期間)と共に社内で共有。

参考:DLPO の導入事例 | 業種-不動産・企業規模-1,001名以上 月に1回のABテストを5年継続。膨大な知見を蓄積して効果的なサイトに。

デジタルアスリート(Mierucaヒートマップ

デジタルアスリート様では、広告運用とLP改善をワンストップで支援する中で、「どこにユーザーの注目が集まっているか」を可視化するためにMierucaヒートマップを導入。
公開直後と修正後のLPを並行でヒートマップ計測し、ファーストビューの離脱率改善や、「読まれていないコンテンツの削除」によるCVR向上を狙いました。具体的には、記事LPで100PVごとに閲覧ヒートを比較し、見られていない口コミ/説明文を大幅に減らしたところ、CVRが9.2ポイント(5.4%→14.6%)上昇しました。

自社で試せるヒント

  • ファーストビュー重点改善:まずはファーストビューの離脱率を計測し、最も離脱が多い要素をABテストの対象に。
  • 不要コンテンツ削除:定量的に「読まれていない」要素を特定し、思い切って削除するシンプルなテストを実施。

参考:ミエルカヒートマップ の導入事例 | 業種-広告・放送・出版・企業規模-51名-100名 【改善事例あり】株式会社デジタルアスリート様にCVRを9.2pt向上させたABテストのコツをお聞きしました

モバオク!(DLPO)

モバオク!様は、内製ABテストツールでは月1~2回しかテストを回せず、しかもユーザー層(既存/新規/ライト層)ごとに最適化ができていませんでした。そこでDLPOを導入し、Webスマホ版で週2回、同時4本のABテストを並行実行する体制を確立。
セグメント別にボタンデザインや文言、レイアウトを出し分けることで、ファクトベースの議論がチーム内に定着し、テスト精度も大きく向上。今では「テスト結果を全員で共有し、次の施策立案に活かす」文化が根づいています。

自社で試せるヒント

  • 小規模並行テスト:複数の仮説を同時並行で検証し、勝ちパターンを高速に絞り込む。
  • セグメント最適化:ログイン有無や新旧ユーザーなど主要セグメントに分け、同じテストパターンでも反応の違いを測定。
  • チーム全員参画:デザイナー・エンジニア・カスタマーサポートなど、全職種でアイデアを持ち寄り、テスト結果を「ファクト」として可視化・共有する仕組みを作る。

参考:DLPO の導入事例 | 業種-IT・情報通信・企業規模-21名-50名 ABテストでファクトベースの議論が根づき、チーム内が活性化

Danone(AB Tasty–Gaprise

背景・課題
スペイン語サイトでロイヤリティプログラムの登録数を増やしたいものの、「登録」と「ログイン」を同じポップアップ内に並べたことでユーザーが混乱し、手続き離脱が多発していました。

施策内容
AB TastyのタブUI機能を利用し、「ログイン」と「プログラム登録」を完全に切り替え式に分離。各タブを直感的に選べるようにデザインを刷新しました。

成果

  • ログイン率:+78%
  • 登録率:+29%
  • 再訪問率:+135%

自社で試せるヒント

  • 選択肢の明確な分離:同一画面に複数の主要アクションがある場合は、タブやステップ式で分けて迷いを減らす。
  • 直感的なラベル:タブ名やボタン文言を「何をするか」が一目でわかる表現に見直す。

参考:ABテスト事例|ロイヤリティプログラムのABテストで登録を29%増やしたDanone事例

Lancôme(AB Tasty–Gaprise

背景・課題
ログインページの直帰率が想定以上に高く、ユーザーの動線上で「新規アカウント作成」への視認性が低い状態でした。

施策内容
ボタンの並び順を「お客様ログイン」「新規アカウント作成」「ゲストログイン」に変更し、「新規作成」をページ中央に移動。デザインや余白も最適化しました。

成果

  • 「アカウント作成」クリック数:+30%
  • トランザクション数:+17%
  • 総収益:+15%

自社で試せるヒント

  • CTAの優先可視化:複数のCTAがある場合は、最優先アクションをサイズ・配置で強調。
  • 行動フローの見直し:ユーザーがどの順でオプションを目にするか、ヒートマップで確認してからレイアウトを調整する。

参考:ランコム、AB Tastyでページを最適化し、売上高15%上昇実験戦略マーケットピットソリューションズ

 Grene(VWO

背景・課題
ECサイトのミニカートページで、無料配送表示や合計金額表示がわかりづらく、CTAボタンまでスクロールしないとたどり着けない構造でした。

施策内容

  • ミニカート上部に「カートに進む」ボタンを追加
  • 各商品の合計金額と削除ボタンを明示
  • 全体のボタンサイズと色彩を調整

成果

  • サイト全体のCVR:1.83% → 1.96%(+0.13pt)
  • 購入数量:2倍

自社で試せるヒント

  • カートCTAのファーストビュー化:ユーザーがどのページからでもすぐにカートへ進めるよう、常時表示またはスクロール不要の位置に配置。
  • 情報の近接配置:削除や金額といった重要情報は、行動ボタンの近くにまとめる。

参考:GRENE、収益60%増加 | VWOの成功事例

WorkZone(VWO

背景・課題
BtoB向けデモリクエストフォームに顧客レビューを表示したところ、ロゴのカラフルさがフォーム入力の注目を奪い、資料請求数が伸び悩んでいました。

施策内容
顧客レビューのロゴをオリジナルカラーから白黒化し、フォームエリアの視認性を高めるテストを実施。

成果

  • フォーム送信数:+34%

自社で試せるヒント

  • 視覚的ノイズの排除:主要アクションを邪魔する装飾はトーンダウンして強調要素をクリアに。
  • カラーコントラスト調整:ボタンや入力欄と背景のコントラストを見直し、アクセントカラーを一貫して使う。

参考:WorkZone、コンバージョン率を34%向上 | VWO成功事例

Zalora(VWO

背景・課題
商品ページで「無料返品」「送料無料」といった強みが埋もれており、ユーザーが特典を認識できていませんでした。

施策内容

  • 特典文言をキャッチコピー先頭に配置(例:「Free & 返品無料」)
  • 複数パターンで強調位置や文言をABテスト

成果

  • 購入完了率:+12.3%

自社で試せるヒント

  • 先頭強調テキスト:特典や保証は、文言の冒頭や目立つラベルでアピール。
  • 複数案の並行検証:位置・文言パターンは複数用意し、同時テストで最適解を素早く絞り込む。

参考:Zalora、チェックアウト率を12%向上 | VWO成功事例

PayU(VWO

背景・課題
決済ページで携帯番号とメールアドレスを求めていたため、多くのユーザーが途中離脱していました。

施策内容
メールアドレス入力欄を削除し、携帯番号だけで決済を完結できるフォームに変更。

成果

  • コンバージョン率:+5.8%

自社で試せるヒント

  • 入力項目の最小化:必須情報だけを残し、ユーザーの入力負担を極力減らす。
  • 段階的入力フォーム:どうしても必要な情報はステップ分けをして、一度に求める数を抑える。

参考:PayU、チェックアウト率を6%向上 | VWOの成功事例

ShopClues(VWO

背景・課題
サイトの左ナビに「Wholesale」リンクのみが目立ち、他カテゴリへの誘導が不足。

施策内容
「Wholesale」リンクをカテゴリナビバーへ移動し、他カテゴリも均等に見せるデザインに再配置。

成果

  • 訪問→注文のCVR:+26%

自社で試せるヒント

  • ナビゲーション最適化:主要カテゴリは目線の移動を最小限にする位置へまとめ、過度な強調リンクは分散させる。
  • クリックマップ併用:ヒートマップやクリックマップで、実際のナビ利用状況を把握しながら改修候補を選ぶ。

参考:Shopclues、チェックアウトページ訪問数が26%増加 | VWOの成功事例

代表事例サマリーテーブル

事例名/企業 ツール/手法 変更内容 成果ハイライト
レオパレス21 DLPO 月1回のABテストを5年間継続運用し、過去の敗北案も定期的に再検証 累計60件超のテスト知見を蓄積
株式会社デジタルアスリート Mierucaヒートマップ ファーストビューの訴求コピーを入れ替え、未閲覧コンテンツを削除 LPのCVRを5.4%→14.6%(+9.2pt)
モバオク!(DeNA) DLPO 会員登録ページのボタン文言・レイアウトを変更し、セグメント別表示を導入 週2回×同時4本並行の運用でチームが活性化
Danone AB Tasty(Gaprise) ロイヤリティ登録/ログインをタブUIで明確に分離 登録+29%/ログイン+78%/再訪率+135%
Lancôme AB Tasty(Gaprise) 「新規アカウント作成」ボタンを中央に移動 作成クリック+30%/トランザクション+17%/収益+15%
Grene VWO ミニカートに「カートに進む」CTA追加+合計金額表示を明示化 購入数2倍/サイトCVR1.83→1.96%(+0.13pt)
WorkZone VWO 顧客レビューのロゴをカラフル→白黒に変更 フォーム送信数+34%
Zalora VWO 「無料返品」「送料無料」をコピー先頭に強調 購入完了率+12.3%
PayU VWO 決済フォームからメールアドレス欄を削除 コンバージョン率+5.8%
ShopClues VWO カテゴリナビの「Wholesale」リンクを均等配置に再配置 訪問→注文のCVR+26%

上記の事例から、小さなUI変更でも大きな成果を生むポイントが見えてきます。特にフォーム簡略化やCTA配置、訴求文言の改善などは、ほとんどコーディング不要で実施可能なので、ぜひ自社サイトでも取り入れてみてください。

「ABテストツール」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 外部ツールとの連携
    • エンジニア不要
    • 複数ページテスト
    • HTMLファイル不要
    • レポート出力可能
    • テストの自動最適化
    • 無料ソフト
    • セグメントごとの結果
    • 月額固定
    • 従量課金
    • マルチデバイス対応
    • コンテンツブロックのテスト
    • EFO機能
    • 多変量テスト
    • マルチユーザー対応
    • エディター機能
    • ヒートマップ分析
    • 有意差検定
    • パーソナライズ設定
    • リダイレクトテスト
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
初期費用 要相談
Saasプラン 要相談
APIプラン 要相談
要相談
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
フリープラン 無料
備考
Optimize Nextはコストを一切かけずに利用可能です。
ベーシックプラン ¥3,000/月 (税込 ¥3,300)
備考
より充実した基本機能を提供します。数値レポートを確認、パターンの比重をカスタマイズなど。
ベーシックプラン2 ¥10,000/月 (税込 ¥11,000)
備考
基本機能に加え、画像をアップロード(1件まで)が利用できます。
プレミアムプラン ¥30,000/月 (税込 ¥33,000)
備考
無制限の画像アップロードや、個別のカスタマーサポートを受けることができます。
なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダード 要相談
プロ 要相談
エンタープライズ 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
月額 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
エンタープライズ版 要相談
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
月額利用料 0円
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要問合せ
備考
問い合わせの後ヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
基本プラン 0円/月額
備考
有料オプションあり
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 200,000円
備考
詳細は問合わせ
月額費用 100,000円/月額
備考
詳細は問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
通常プラン 55,000円/月額
備考
100万UUまで
登録サイト:無制限
代理店プラン 55,000円/月額
備考
100万UUまで
登録サイト:10
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
要問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 200,000円(税別)
料金 45,000円(税別)/月額
3ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
要問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 10万円
備考
導入プログラム・学習コンテンツのご提供
月額固定 12.5万円〜
備考
主に計測PV数により決定
従量課金式による自動料金変動なし
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
「初期費用」は発生いたしませんが、「計測データ保守管理料」として6,600円(税込)をお申し込み時に原則一括にて必要です。
無料トライアル 0円
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
Insight Free 0円
Insight Growth 3,000 PV 4,980円/月額
Insight Growth 10,000 PV 9,980円/月額
Insight Growth 50,000 PV 19,800円/月額
Insight Growth 100,000 PV 29,800円/月額
Insight Growth 200,000 PV 49,800円/月額
Insight Growth 500,000 PV 69,800円/月額
Insight Growth 500,000∔  PV 従量課金
Insight Premium 従量課金
Experience Free 0円
Experience Growth 3,000 PV 7,980円/月額
Experience Growth 10,000 PV 14,800円/月額
Experience Growth 50,000 PV 29,800円/月額
Experience Growth 100,000 PV 49,800円/月額
Experience Growth 200,000 PV 79,800円/月額
Experience Growth 500,000 PV 109,800円/月額
Experience Growth 500,000∔  PV 従量課金
Experience Premium 従量課金
Bundle Pack Free 0円
Bundle Pack Growth 3,000 PV 9,980円/月額
Bundle Pack Growth 10,000 PV 19,800円/月額
Bundle Pack Growth 50,000 PV 39,800円/月額
Bundle Pack Growth 100,000 PV 59,800円/月額
Bundle Pack Growth 200,000 PV 99,800円/月額
Bundle Pack Growth 500,000 PV 149,800円月額
Bundle Pack Growth 500,000∔  PV 従量課金
Bundle Pack Premium 従量課金
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
無料 0円/月額
ミニマム 9,800円/月額
ビジネス 19,800円/月額
ファースト 49,800円/月額
エキスパート 99,800円/月額
スーパー 149,800円/月額
無料プラン→最低利用期間の制限なし 有料プラン→最低6ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

5. 成果を出す進め方と注意点

ABテストでしっかり成果を出すためには、明確な手順に沿って進めることと、統計的・運用的な注意を怠らないことが大切です。まずは5つのステップで全体像を掴み、そのうえで統計的有意性を担保し、よくある落とし穴を避けましょう。

5ステップで始めるABテスト

ステップ 内容 ポイント
① 課題の明確化 改善したい指標(CVR、CTR、滞在時間など)を具体化する 目標KPIを1つに絞り込む
② 仮説設計 「なぜA案よりB案が良さそうか」をデータやユーザーインサイトから立てる ヒートマップやアクセス解析結果を活用
③ テストパターン作成 A案(現状)、B案(改善案)を用意し、必要ならC案以降も準備する 変更箇所は1つに絞り、要素を混ぜない
④ 実施・モニタリング ツールでユーザーをランダム振り分けし、期間中の指標を追跡する 毎日数値をチェックしつつ、テスト条件を維持
⑤ 分析・反映 結果を分析し、有意差が出た案を本番実装。次のテストに繋げる 社内向けレポートで数値と施策を可視化

KPI管理とは?基本から運用まで徹底解説【__current_year__年最新版】

  1. 課題の明確化
    まずは「何を改善したいのか?」をKPIレベルで定めます。たとえば「LPのCVRを2%向上させる」「メール開封率を30%にする」など、数値と期間をセットにしましょう。
  2. 仮説設計
    仮説は「なぜ改善できるのか」の根拠です。ユーザー行動分析や先行事例をもとに、「CTAボタンの色を赤にすると目立ってクリック率が上がる」など、具体的かつ検証可能な形で立てます。
  3. テストパターン作成
    本番環境に影響を与えないよう、ツールのWYSIWYGエディタでA案(コントロール)とB案(バリアント)を作成。変更箇所はかならず1要素だけに留め、結果の因果関係を明確にします。
  4. 実施・モニタリング
    テストを1~2週間程度実施し、サンプルサイズが十分になるよう配信量を確保します。日々の数値を追い、トラフィック偏りやエラー発生がないかもチェックしましょう。
  5. 分析・反映
    統計的有意性をクリアした場合はB案を実装し、社内向けに「改善前後でCVRがX→Yに向上した」とレポートします。得られた知見はナレッジとして蓄積し、次回の仮説設計に活かします。

統計的有意性の担保

ABテストの結果が「たまたま」ではないことを証明するには、十分なサンプルサイズ適切な期間が必要です。

要素 目安
PV/訪問数 1,000~2,000PV以上
CV/コンバージョン数 300~400件以上(有意水準5%を前提)
テスト期間 最低1週間、理想2週間~1ヵ月
  • サンプルサイズ
    小規模サイトではデータが集まりにくいため、CVが300件未満の場合は統計の信頼性が下がります。必要ならテスト期間やトラフィック配分を調整してください。
  • テスト期間
    一定期間でABを同時並行に回すことで、外部要因(曜日・天候・広告予算変更など)の影響を平均化できます。異期間比較は避けましょう。

よくある落とし穴

落とし穴 説明 回避策
目的不在のテスト 「テストをすること」自体が目的になり、結果を活かせない KPIと仮説を明文化し、必ず“なぜテストするか”を確認
複数要素同時テスト 変更箇所が複数あると、どの要素が効果を生んだか判別できない 1回のテストは「1要素」に絞る
データ不足 サンプルサイズが小さいと有意差が取れず、誤判断を招く トラフィック確保/期間延長でデータを補う
異期間比較 A案・B案を異なる時期に実施すると、外的要因が混入してしまう 同一期間内で同時並行テストを行う
  • 目的不在のテスト
    まずは「なぜABテストをするのか」を再確認し、チーム全員でゴールを共有しましょう。
  • 複数要素同時テスト
    デフォルトは「1テスト=1変更」。マルチバリエイトや多変量テストはトラフィックが十分にある場合のみ検討します。
  • データ不足/異期間比較
    小規模サイトでは特に注意が必要です。必要であれば、テスト期間を延ばし、Ad予算を調整してトラフィックを増やす運用体制を検討してください。

これらのステップと注意点を押さえることで、ABテストを単なる実験で終わらせず、実際の成果改善につなげる仕組みづくりが可能になります。次章では、内製化や継続運用のポイントをご紹介します。

6. 製品選定後の内製化と運用体制

ABテストツールを選定したあとは、「自社で回せる仕組み」を整えることが重要です。ここでは、内製化をサポートするサービスメニューと、継続的に成果を上げ続けるPDCA体制の構築について解説します。

内製化支援サービス

シナップの内製化支援サービスでは、ABテストのノウハウを社内に定着させるためのトレーニングやワークショップを実施します。
専任コンサルタントがツール操作からレポート作成まで伴走し、チームのスキルアップを全面サポート。
自社リソースでのPDCA体制構築を目指し、継続的に成果を生む組織づくりを支援します。

シナップのABテスト内製化支援メニュー

シナップでは、お客様自身がABテストを自走できるよう、以下のフェーズ別サポートを行っています。

フェーズ サービス内容 関係者
基礎構築 – ABテスト運用の基本設計- ツール設定・権限設計 プロジェクトマネージャー開発担当
運用トレーニング – テストパターン作成ワークショップ- レポーティング演習 デザイナーマーケター
レポート標準化 – レポートフォーマット提供- 定型ダッシュボード構築 分析担当
レビュー支援 – 初期3ヶ月の実施レビュー- 改善案ディスカッション 経営層現場リーダー

Point: 各フェーズで「誰が」「何を」「いつまでに」できるようになるかを明確化し、社内にスキルマップとして共有します。

社内ノウハウ共有のポイント

  1. マニュアルと動画コンテンツの整備
    操作手順はテキストとスクリーンキャプチャ、短い動画で段階的に解説
  2. 定例勉強会の開催
    月1回程度、実施中テストの振り返りや新機能アップデートを共有
  3. 成功・失敗事例のナレッジベース化
    ConfluenceやNotionに事例とポイントをQ&A形式で蓄積
  4. テスト設計テンプレート
    仮説設計からレポートまで一貫したフォーマットを用意し、属人化を防止

これらを通じて、「やりっぱなし」ではなく、社内にABテスト文化を根付かせることが内製化成功の鍵です。

継続的PDCA体制の構築

シナップでは、BIダッシュボードを活用し、重要KPIをリアルタイムに可視化する環境を整備します。
定期レビュー会議を設定し、結果をチーム全員で分析・議論しながら次回施策へと迅速に反映。
テスト結果や学びをナレッジベースに蓄積し、継続的に改善サイクルを回し続ける体制をサポートします。

ダッシュボード(BIツール)活用

継続的なABテスト運用には、データをリアルタイムで可視化できる仕組みが不可欠です。以下の指標をBIツールで一元管理しましょう。

指標カテゴリ 主なKPI例 更新頻度
テスト状況 実施中テスト数完了テスト数 毎日
成果指標 CVR(コンバージョン率)CTR 毎日
品質指標 有意差到達率サンプル達成率 週次
ROI指標 テスト別投資対効果(増分売上/工数) 月次
  • 推奨ツール例Google Data StudioTableauPower BI
  • Tips:テストごとにダッシュボードURLを付与し、担当者がワンクリックでレビュー可能に。

定期レビューとナレッジ蓄積

  1. ウィークリーレビュー
    テスト進捗、初期トラフィック偏り、エラー発生状況を確認
  2. マンスリー成果会議
    有意差到達テストの振り返りと成功・失敗要因の掘り起こし
  3. ナレッジアップデート
    成果が高かった仮説や改善ポイントを社内Wikiでハイライト
  4. 改善ロードマップの更新
    次月のテスト計画に向けた仮説出しワークショップ

これらの運用サイクルを定着させることで、短期的な成果確度を高めつつ、長期的なUX改善の文化を育てることができます。常に「次は何を試すか」をチーム全員で議論する場を設けることが、成果を拡大する鍵です。

7. まとめと次の一歩

紹介した10の事例とツール比較をもとに、まずは自社サイトで試せる小規模なABテスト案を明確にしましょう。
ツールの無料トライアルを活用し、実際に操作感や効果を手軽に検証してみてください。

本記事の要点振り返り

  • ABテストはデータドリブンの基本:A案・B案を並行検証し、感覚に頼らずコンバージョン率(CVR)やクリック率(CTR)を定量的に改善します。
  • ツール選びが成功の鍵:VWO/Optimizely/AB Tastyなどグローバル3大ツール、Juicerなど国内向けツールを比較し、自社規模やリソースに合わせて選定しましょう。
  • 事例から学ぶ小さな改善:DanoneやLancômeのタブ切替、GreneのミニカートUI、WorkZoneのレビュー色調整など、ほんの一要素の変更で数十%の改善が可能です。
  • 5ステップで確実に進める:課題の明確化→仮説設計→パターン作成→実施・モニタリング→分析・反映を守りましょう。
  • 統計的有意性と運用体制:十分なサンプルサイズと適切な期間を確保し、社内に内製化文化を根付かせることで継続的PDCAを回せます。

まず試すべき小規模テスト案

テスト対象 変更内容例 期待効果
CTAボタン 色を赤→緑に変更 CTR+5~10%
フォーム メール欄を削除し携帯番号のみ入力に簡略化 CVR+3~6%
トップページFV メインビジュアルをカルーセル→動画に変更 滞在時間+10~20%
ナビゲーションバー 「Wholesale」リンクを上位表示 カテゴリ遷移率+15~25%

Tip: どれも30分~数時間で実装でき、小規模でも効果が見えやすい施策です。

無料トライアル活用のススメ

ABテストツールには無料トライアルを用意するものが多く、まずはリスクゼロで操作感を確かめましょう。

ツール名 無料トライアル/プラン 期間 特長
VWO フル機能トライアル 30日間 ノーコードUI・ヒートマップ込み
Optimizely お問い合わせベース 要問合せ 大規模サイト向け、高度カスタマイズ対応
AB Tasty フル機能トライアル 14日間 AIパーソナライズ・直感的エディタ
Juicer 無料プラン 無制限 LP最適化入門に最適、初期コストゼロ

関連記事:
ABテストツール18製品を徹底比較!基本概要と使い方【監修者コメント付き2025年最新】ab-test-tool-comparison-table

ABテストツールの比較表を表示する

「ABテストツール」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 外部ツールとの連携
    • エンジニア不要
    • 複数ページテスト
    • HTMLファイル不要
    • レポート出力可能
    • テストの自動最適化
    • 無料ソフト
    • セグメントごとの結果
    • 月額固定
    • 従量課金
    • マルチデバイス対応
    • コンテンツブロックのテスト
    • EFO機能
    • 多変量テスト
    • マルチユーザー対応
    • エディター機能
    • ヒートマップ分析
    • 有意差検定
    • パーソナライズ設定
    • リダイレクトテスト
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
初期費用 要相談
Saasプラン 要相談
APIプラン 要相談
要相談
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
フリープラン 無料
備考
Optimize Nextはコストを一切かけずに利用可能です。
ベーシックプラン ¥3,000/月 (税込 ¥3,300)
備考
より充実した基本機能を提供します。数値レポートを確認、パターンの比重をカスタマイズなど。
ベーシックプラン2 ¥10,000/月 (税込 ¥11,000)
備考
基本機能に加え、画像をアップロード(1件まで)が利用できます。
プレミアムプラン ¥30,000/月 (税込 ¥33,000)
備考
無制限の画像アップロードや、個別のカスタマーサポートを受けることができます。
なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダード 要相談
プロ 要相談
エンタープライズ 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
月額 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
エンタープライズ版 要相談
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
月額利用料 0円
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要問合せ
備考
問い合わせの後ヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
基本プラン 0円/月額
備考
有料オプションあり
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
問合わせ後にヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 200,000円
備考
詳細は問合わせ
月額費用 100,000円/月額
備考
詳細は問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
通常プラン 55,000円/月額
備考
100万UUまで
登録サイト:無制限
代理店プラン 55,000円/月額
備考
100万UUまで
登録サイト:10
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
要問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 200,000円(税別)
料金 45,000円(税別)/月額
3ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
要問合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 10万円
備考
導入プログラム・学習コンテンツのご提供
月額固定 12.5万円〜
備考
主に計測PV数により決定
従量課金式による自動料金変動なし
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
備考
「初期費用」は発生いたしませんが、「計測データ保守管理料」として6,600円(税込)をお申し込み時に原則一括にて必要です。
無料トライアル 0円
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
Insight Free 0円
Insight Growth 3,000 PV 4,980円/月額
Insight Growth 10,000 PV 9,980円/月額
Insight Growth 50,000 PV 19,800円/月額
Insight Growth 100,000 PV 29,800円/月額
Insight Growth 200,000 PV 49,800円/月額
Insight Growth 500,000 PV 69,800円/月額
Insight Growth 500,000∔  PV 従量課金
Insight Premium 従量課金
Experience Free 0円
Experience Growth 3,000 PV 7,980円/月額
Experience Growth 10,000 PV 14,800円/月額
Experience Growth 50,000 PV 29,800円/月額
Experience Growth 100,000 PV 49,800円/月額
Experience Growth 200,000 PV 79,800円/月額
Experience Growth 500,000 PV 109,800円/月額
Experience Growth 500,000∔  PV 従量課金
Experience Premium 従量課金
Bundle Pack Free 0円
Bundle Pack Growth 3,000 PV 9,980円/月額
Bundle Pack Growth 10,000 PV 19,800円/月額
Bundle Pack Growth 50,000 PV 39,800円/月額
Bundle Pack Growth 100,000 PV 59,800円/月額
Bundle Pack Growth 200,000 PV 99,800円/月額
Bundle Pack Growth 500,000 PV 149,800円月額
Bundle Pack Growth 500,000∔  PV 従量課金
Bundle Pack Premium 従量課金
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 0円
無料 0円/月額
ミニマム 9,800円/月額
ビジネス 19,800円/月額
ファースト 49,800円/月額
エキスパート 99,800円/月額
スーパー 149,800円/月額
無料プラン→最低利用期間の制限なし 有料プラン→最低6ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

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よくある質問

ABテストの成功事例を参考にするメリットは?

実際に成果を上げた手法を学べるため、自社の施策に取り入れやすく、テストの成功率を高めやすくなります。

業界ごとに異なるABテストの事例が必要なのはなぜ?

各業界でユーザーの行動や関心が異なるため、業界に合わせた事例を参考にすることで効果的な改善が可能です。

ABテストの成果を測定する重要な指標は?

コンバージョン率(CVR)、クリック率(CTR)、直帰率、離脱率が一般的な指標として用いられます。

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