導入することになった背景

全国に店舗を展開する企業として「人財育成」を経営戦略の柱とする一方、育成に必要な情報が社内に点在し、管理も担当者に依存している状況でした。特に、毎月200名にも上る大規模な人事異動が発生するため、紙ベースでの情報管理や引き継ぎ業務に限界を感じていました。このような背景から、分散した人材情報を一元管理し、全社で効率的かつ継続的な人材育成を実現するためのツールとして、導入を検討するに至りました。

「カオナビ」を選んだ理由

最大の理由は、誰にとっても「シンプルで使いやすい」操作性でした。従業員の年齢層や雇用形態が幅広く、ITスキルにも差があるため、誰もが直感的に使えることは必須条件でした。また、一部の正社員以外にはメールアドレスを付与していない自社の状況において、「メールアドレス不要」で利用できる点も大きな決め手となりました。さらに、既存の基幹システムを改修するよりも運用コストを抑えられるという点も、選定を後押しする理由となりました。

製品の導入により改善した業務

導入後、人事関連の業務が多岐にわたり改善されました。まず、評価やスキル、異動希望といったあらゆる人材情報がカオナビに集約され、人事評価会議での情報共有が格段にスムーズになりました。顔写真を見ながら議論することで、これまで以上に適材適所の人材配置が可能になり、評価者の育成への責任意識も向上しました。また、情報がシステムに蓄積されることで、頻繁な人事異動に伴う引き継ぎ業務そのものが不要になりました。さらに、昇格試験の運用をペーパーレス化したほか、従業員がキャリア希望を直接入力できる仕組みを構築するなど、人事業務全体の効率化と質の向上を実現しました。