製品を導入することになった背景

アリスタ ライフサイエンス株式会社は、2001年にトーメンおよびニチメンの農薬事業とライフサイエンス事業が統合され、新たな出資を得て独立法人として設立されました。同社は、医薬・化粧品の原材料からペット用の医薬や飼料などの製品群を供給しており、世界各地の農業者には化学農薬として殺虫剤・殺菌剤・除草剤を提供しています。また、生物農薬市場でもリーダーとして業界を牽引しています。

導入前に企業が抱えていた課題

アリスタ ライフサイエンス株式会社の日本・アジア・ライフサイエンス事業本部は、日本を含む9ヶ国のアジアパシフィック地域に関連会社を展開していました。日本本社はSAP R/3とBWを導入していましたが、他の8地域ではSalesforceが導入されていました。このため、R/3とSalesforceの異なるプラットフォームからデータを収集することが課題となっていました。具体的には、メールでExcelデータを日本本社に送信し、手作業で8拠点の統合を行うという非効率な状況が続いていました。

導入前の課題に対する解決策

経営層やファイナンス部門は、タイムリーに同一基準のデータを取得することが求められていました。そこで、既存資産のSAP BWを活用する前提で、新しいシステムの導入を検討しました。その際、BeaconIT Data Empowerment Suiteが紹介され、その柔軟性・汎用性、短期間の構築が可能な点から、この製品の導入が決定されました。

製品の導入により改善した業務

製品の導入により、アジアパシフィックでのシステム基盤を統合せず、データ連携の運用でのコストダウンが実現しました。SalesforceのデータもR/3 BWに投入して分析する案もあったが、それには膨大なコストがかかるため現実的ではありませんでした。しかし、BeaconIT Data Empowerment Suiteの導入により、国別の売上・利益・在庫の予実やP/Lを本社のファイナンス部門で集計する作業が、従来の3倍のスピードで行えるようになりました。