製品を導入することになった背景

公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団は、京都大学から独立する際に、システム・ネットワーク環境をゼロから構築する必要が生じました。この財団内には、iPS細胞の研究・製造に関する情報や患者様の個人情報といった機密性の高いデータが保管されており、それらのデータを適切に管理することが求められていました。特に、研究データの不正や改ざんは、再生医療全体の信頼性に影響を及ぼす可能性があるため、これを防ぐ対策が急募となっていました。

導入前に企業が抱えていた課題

公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団は、iPS細胞の研究データや患者様の個人情報など、機密性の高い情報を多数保有していました。これらのデータの不正利用や改ざんは、財団の信頼性や再生医療全体の信頼性を損なう大きなリスクとなるため、強固な情報管理が必要でした。また、これらのデータを安全に管理するための適切なツールやシステムが不足していたことも課題でした。

導入前の課題に対する解決策

情報漏洩対策として、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団は「MaLion」を導入することを決定しました。導入を検討する過程で、他のツールと比較した結果、「MaLion」が希望する機能を持つ唯一のクラウドサービスであることが明らかとなりました。特に、「MaLion」は情報漏洩対策がクラウド上で完結する点や、ログインや操作履歴のログが取得できる点、さらにはライセンスの管理が可能である点が、導入の決め手となりました。

製品の導入により改善した業務

「MaLion」の導入により、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団は、研究データの「作成」「変更」「削除」に関する全ての操作ログを収集することができるようになりました。これにより、研究データの完全性や正確性を保つための監査証跡の一元管理が可能となりました。また、IT資産管理ツールとしての活用も進められ、研究に使用する専門的なソフトウェアのライセンス管理が効率的に行えるようになりました。これにより、ライセンスの更新忘れやソフトの管理漏れによるリスクを大幅に低減することができました。