製品を導入することになった背景

株式会社新興出版社 啓林館は、教育系の出版物・サービスの制作・販売を行う企業として知られています。特に「啓林館」ブランドは、関西圏の小中高の教科書として非常にメジャーであり、中学校の数学と理科、高校英語の教科書シェアは全国No.1の実績を持っています。しかし、書籍という商品の特性上、購入者様と直接つながる有効な仕組み・チャネルが存在しなかったため、2年前に書籍購入後のお客様とつながる窓口として公式LINEを開設することを決定しました。

導入前に企業が抱えていた課題

株式会社新興出版社 啓林館は、書籍の購入者様との接点を増やすために、書籍にハガキを添付したり、QRコードを掲載してウェブアンケートを実施するなどの取り組みを行っていました。しかし、ハガキやウェブアンケートに回答してくれるお客様は全体の1%程度であり、購入者様との接点の増加は難しい状況でした。

導入前の課題に対する解決策

購入者様との接点を増やすための新たな取り組みとして、公式LINEの導入を検討しました。公式LINEの導入の背景には、同社の顧客層とLINEの親和性が非常に高いという判断がありました。特に、小中学生の保護者、特にお母様がLINE利用率が高いという点を考慮し、公式LINEを導入することを決定しました。さらに、公式LINEには「COMAKI」というLINEビジネス用クラウドサービスを搭載し、ユーザーの問い合わせに対する自動応答や有益なコンテンツの配信などを実現しました。

製品の導入により改善した業務

公式LINEの導入により、接点を持った登録ユーザー様が2年間で100倍に増加しました。特に、公式LINEの導入初期に実施したNintendo Switchのプレゼントキャンペーンは、登録ユーザー数の急増に大きく寄与しました。さらに、公式LINEを通じて、購入者様に有益な情報を提供することで、書店でもリピーターとして同社の書籍を選んで頂くことができるようになりました。公式LINEのブロック率は30日間で4%と非常に低く、これは商品の特性を考慮した場合、非常に優れた数値であると評価されています。