製品を導入することになった背景

キヤノンシステムアンドサポート株式会社の管理本部には、東西に分かれた業務センターが存在し、全国約200ヶ所の営業所の受発注業務を担当しています。この業務センターでパナソニックの「帳票OCR」が導入された背景には、業務効率化と作業品質の向上が求められていたからです。特に2012年末に初めて導入され、その後2013年10月に追加導入が行われました。

導入前に企業が抱えていた課題

導入前、同センターは膨大な作業量により、処理ミスが頻発していました。また、そのミスを確認する作業負荷も大きく、効率的な業務遂行が難しい状況でした。具体的には、営業拠点から送られてくる各伝票に印字されているナンバーを人手で目視チェックするしかなく、その作業には多くの時間が費やされていました。

導入前の課題に対する解決策

この課題を解決するために、同センターではOCR技術を活用する可能性を探りました。特に、基幹システムから出力される処理済みデータと、営業拠点から送られてくる伝票のナンバーをテキスト化し、それらを照合する作業が効率化できると考えられました。この検証作業が始まり、結果としてパナソニックの「帳票OCR」が選ばれました。

製品の導入により改善した業務

「帳票OCR」の導入により、1日約1,200件にも及ぶ受注伝票の確認作業負荷が大幅に軽減されました。さらに、処理ミスは「ゼロ」にまで減少し、作業に要する時間も約70%削減されました。この効果は社内でも高く評価され、業務改善によって可能になった新しい取り組みが進行中です。