製品を導入することになった背景

複数の拠点を持つ製造業の企業は、給与計算パッケージシステムの保守サポート期限が迫っていました。本部の担当者1名がパッケージシステムを専用PCで運用していたものの、拠点や従業員の増加に伴い、給与情報の収集負荷や労務管理負荷が増加し、業務の継続が困難になっていました。

導入前に企業が抱えていた課題

給与計算のベテラン担当者が業務を担当していたが、担当のローテーションを検討していた中で、ノウハウの継承や業務品質の低下に懸念がありました。また、拠点で分散入力を行う場合、拠点担当者に全社の給与計算情報を見られないよう権限をコントロールする必要がありました。さらに、インターネット経由のクラウドシステムで人事情報を管理することに、会社としての抵抗感が存在していました。

導入前の課題に対する解決策

三菱総研DCS株式会社は、広範囲のBPO化ニーズを考慮しつつ、導入期間や予算の制約を考慮して、まずはシステムのクラウド化を提案しました。これにより、自社運用よりもトータルコストオーナーシップを抑えることができるとともに、多拠点入力を実現するためのクラウドシステムの利用を推進しました。また、ベテラン担当者の業務を見える化することで、業務継続が図れるシステム仕様を提案しました。

製品の導入により改善した業務

PROSRV on Cloud人事・給与およびPROSRV on Cloudマイナンバー管理の導入により、給与計算パッケージシステムのネットワーク化に比べて、導入費や運用費を合わせたトータルコストを40%削減することができました。また、クラウドシステムでの多拠点入力が実現し、業務の分散化と効率化が図られました。システム導入時に給与計算のベテラン担当者が持つ運用上のチェックポイントをシステムロジックに組み込むことで、誰でも同じ品質での運用が可能となり、業務引継ぎもスムーズに行える環境が整いました。