製品を導入することになった背景

日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)は、「JR貨物グループ 中期経営計画2021」において、社員が仕事のやりがいを感じる新人事賃金制度の導入を目指しました。これに伴い、従来の人事制度の改正に着手し、新たな人事給与システムの必要性が高まったのです。その過程で、自社固有のスクラッチシステムから業界標準のパッケージシステムへの置き換えが決定されました。

導入前に企業が抱えていた課題

JR貨物は、人事給与システムの見直しを開始し、新たな等級制度、賃金制度、評価制度、退職金制度、能力開発制度等に対応する必要がありました。既存システムの改修、新規構築、汎用パッケージシステムの導入という選択肢を検討した結果、業務運用における独自性の低い協調領域での業務標準化を推進する方針が採られました。

導入前の課題に対する解決策

制度設計、業務プロセスの見直し、システム構築を同時に進めることで、JR貨物は約9か月という短期間で新人事給与システム「COMPANY」を稼動させました。この決定は、業務改革を推進できる標準パッケージの選定と、将来の要件変化に対応可能な拡張性、人材統合データベースの構築が評価された結果です。

製品の導入により改善した業務

「COMPANY」の導入により、JR貨物は人事管理、給与計算、勤怠管理、各種申請、タレントマネジメントといった幅広い総務・人事業務領域において、システム間のインターフェース開発、二重入力・転記作業を排除し、効率化を実現しました。また、人事情報の一元管理と可視化により、戦略的な人材マネジメントが推進可能になり、JR貨物グループ全体の人材統合基盤としての展開を支援することができるようになりました。