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無料で利用可能なおすすめETLツール4選!選定方法や導入事例も紹介!

目次

ビジネスデータの有効活用が企業戦略において不可欠となりつつあります。しかし、多くの企業は高額なETLツールに手が届かず、データの抽出や変換、格納に課題を抱えています。そこで、この記事では無料で利用可能な優れたETLツールを紹介し、導入事例や選定のポイントを解説します。データ活用を効果的かつ手軽に行いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

無料プランがあるETLツールの紹介

ここでは、無料プランがあるETLツールの紹介をします。

Yoomの製品紹介

Yoomの製品紹介

Yoom株式会社のYoomは、様々なSaaS・AIと連携した独自の業務ツールを作成し、日々の業務を劇的に効率化できるツールです。国内外のさまざまな100を超えるサービスとノーコードで連携しており、日々繰り返し発生するシステム操作を自動化します。利用社数は4,500社以上の様々な業種・企業規模のお客様に利用されています。Yoomは社内のあらゆる業務を変革し、フロントオフィスからバックオフィスまで社内の様々な部門で業務の効率化を実現します。

  • 業務を自動化するSaaS時代のデータベース
  • ボタンを押すだけで仕事が進む
  • SaaSと繋がる入力フォーム

業務を自動化するSaaS時代のデータベース

添付ファイルやチェックボックスなど、様々なタイプの情報を1つのデータベースに集約できます。また様々なSaaSツールと連携し、Yoomのデータベースに自動的に情報を同期します。データベース内の情報を使って、フローボットが繰り返し発生する業務フローを自動化します。

ボタンを押すだけで仕事が進む

非エンジニアの方でも、直感的な操作でフローボットを作成することが可能で、SaaSとの連携、書類発行、承認依頼など、様々なアクションをボットが自動的に実行することが可能です。分岐や繰り返し処理など複雑なビジネスフローも柔軟に設計することも可能です。

SaaSと繋がる入力フォーム

入力フォームを自由に作成し、様々なSaaSやAIと自由に連携できます。テキストデータはもちろん、日付やファイルなどの様々な入力項目を自由に設定できます。SaaSツールへの情報の格納、チャット通知など、フォーム送信後のフローをボットが自動的に実行します。

Yoomの企業での導入事例

Yoomの企業での導入事例

株式会社いとう様は、手書き文化による情報共有の遅れに課題を感じていました。葬送事業など多岐にわたるサービスを提供する中、手書きの書類管理が主流であり、情報の把握が難しい状況でした。そこで、デジタル化と情報共有のスピードアップを図りたいとの認識から、Yoomを含むクラウドサービスの導入を模索しました。

導入前に企業が抱えていた課題

手書き文化により、最新の情報が把握できず、業務プロセスが遅延していました。例えば、葬儀の受付から情報の共有までが手書きで行われ、データの転記に時間がかかり、業務効率が低下していました。また、様々なサービスを提供しているため、各部門間での情報連携も課題となっていました。

導入前の課題に対する解決策

Yoomを導入することで、手書き文化からデジタルへの移行を実現しました。Yoomは他のサービスとの連携が容易であり、ノーコードでサービス連携が可能であるため、ITにアレルギーを持つ現場のスタッフでも利用しやすい環境を提供しました。葬儀の受付情報や供花の販売など、様々な業務をYoom上で一元管理し、情報共有と処理のスピードアップを実現しました。

製品の導入により改善した業務

Yoomの導入により、葬儀の受付情報や供花の販売情報が一元管理され、手書きによる複雑なデータ転記が不要になりました。フォーム入力のみで情報が共有され、ChatworkやGoogle Driveを活用して業務プロセスが自動化されました。これにより、情報共有と処理の効率が向上し、業務の迅速化が実現されました。今後もYoomを活用し、他のサービスとの連携を増やし、業務全体の効率化を進めていく予定です。

無料トライアルがあるETLツールの紹介

まず、無料トライアルがあるETLツールの紹介をします。

1-1.Waha! Transformerの製品紹介

株式会社ユニリタのWaha! Transformerは、いつでも、どこでも、だれにでも、データ加工連携の「ユニバーサル」を実現する純国産ETLツールです。いつでも、用途に応した豊富な製品サービスラインナップしています。オンプレ・SaaS・PaaSなど、用途に応じて選べます。どこでも、IoTデータやクラウドサービス連携を充実しており、アプリケーションとの接続の拡張を続けています。だれにでも、ブラウザでの実行や操作性の向上しています。

  • 連携データあるところにWaha! Transformerあり、業務課題の解決にお役立ち
  • 1,000億件のベンチマークが証明する高速処理性能
  • 作り手が「欲しい!」と感じるメンテナンス機能を随所に搭載

連携データあるところにWaha! Transformerあり、業務課題の解決にお役立ち

ERP・基幹系システムの再構築から、EDI・DWHをはじめとする各種業務アプリケーション間のデータ連携基盤、組織内の各所で仕様の異なるExcel更新作業の効率化を実現します。RPAやAI・OCR連携など、産官学や業種・業態を問わずデータ連携に関するさまざまな業務課題の解決にお役立ちします。

1,000億件のベンチマークが証明する高速処理性能

インストールサーバーのCPU数やデータ処理の複雑さに応じてマルチスレッドで実行されるので、大量データでもメモリに依存せず、高速なパフォーマンスを提供します。データをメモリ上のファイルとして扱うこともでき、メモリ空間を利用できる実行環境ではさらに高速な処理を可能にします。

作り手が「欲しい!」と感じるメンテナンス機能を随所に搭載

作成した処理の一部を作り直したり、少し前に作成した処理に切り戻したりと、簡単にメンテナンスできる機能が随所に組み込まれています。また、作成した設定情報をわずかな操作でHTMLドキュメントにすることも可能です。変更が発生しやすいデータ連携処理を属人化させることもなくなり、更新管理の生産性が大幅に向上します。

1-2.Waha! Transformerの企業での導入事例

Waha! Transformerの企業での導入事例

ソフトバンク株式会社様は、移動通信サービスや固定通信サービス、インターネット接続サービスなどを提供しています。セキュリティ強化のための利用状況の可視化や、データセンター内の老朽化した機器の断捨離を進める必要がありました。このため、ユニリタが提供するETLツール「Waha! Transformer」を導入することとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

ソフトバンク株式会社は、セキュリティ監査の対応が急務となっていました。特に、個人情報を扱うサーバーのアクセス状況を可視化し、そのログから適切な情報取り扱いを確認する必要がありました。しかし、ファイアウォールのデータ処理だけで1日に10億レコードの処理が必要で、この膨大なログを分析するのは大変でした。

導入前の課題に対する解決策

初めはシェルスクリプトを用いて調査を進めていましたが、ログフォーマットの違いやバージョンアップによる変更など、手作業では追いつかない状況が続いていました。そこで、データ処理能力が高く、1日に10億レコード以上の処理が可能な「Waha! Transformer」を導入することとなりました。

製品の導入により改善した業務

「Waha! Transformer」の導入により、セキュリティ監査のための1日10億レコードの処理が実現しました。また、データセンターのライフサイクル問題への対応や、老朽化した機器の利用状況調査から廃棄までのライフサイクル管理も効果的に行えるようになりました。これにより、作業負担は約5分の1まで軽減され、数億円の投資対効果が試算されています。

2-1.troccoの製品紹介

troccoの製品紹介

株式会社primeNumberのtroccoは、ETL/データ転送・データマート生成・ジョブ管理・データガバナンスなどのデータエンジニアリング領域をカバーした、分析基盤構築・運用の支援SaaSです。すべてのデータエンジニアが、攻めのデータ分析に集中できるように、データエンジニアリングの泥臭い作業をなくし、攻めの仕事に集中できるように支援します。あらゆるデータの連携・整備・運用を自動化し、スピーディーにデータ活用環境を整備できます。

  • 無駄な時間や行動を省き、効率的な営業・営業企画を支援します
  • 無駄な時間やコストを省いた「効率的なマーケティング活動」を支援します
  • 運用フリーで「データドリブンな環境」を組織に展開します

無駄な時間や行動を省き、効率的な営業・営業企画を支援します

営業で利用しているCRM・SFAだけではなく、MySQLなどの基幹DBに保存されている関連データ、マーケティングで利用しているMAツール、個人が管理しているスプレッドシートなどのデータも自動で連携・統合できます。ビジネス全体における営業活動の相互作用を俯瞰し、効率よくアクションを改善できる環境を作り上げます。

無駄な時間やコストを省いた「効率的なマーケティング活動」を支援します

Webサイト行動ログといった、マーケティングに関わるあらゆるデータを使いやすいように自動統合することができます。運用オペレーションの効率化だけではなく、従来の広告レポーティングツールでは難しかったROI(費用対効果)の可視化や、実店舗データや行動ログを紐づけた精度の高いマーケティング分析につながります。

運用フリーで「データドリブンな環境」を組織に展開します

約100種のデータソースと連携し、大容量データも転送可能です。各部署の要件に合わせたデータの自動抽出・整備の仕組みをUI上で構築できるため、開発・運用工数を大幅に削減します。また、いつでも・誰でもデータにアクセスしやすい環境を提供することで、組織全体でデータドリブンな体質を推進することができます。

2-2.troccoの企業での導入事例

troccoの企業での導入事例

愛知県岡崎市に本社を置く株式会社不動産SHOPナカジツ様は、12年連続で売上を伸ばし続け、2020年度には238億円規模の成長を遂げました。この急成長を支えるため、同社はCRMやSFAの自社開発を含むIT推進とDXへの積極的な投資を行い、社内データの整理と統合を目的に2020年に「trocco®」を導入しました。

導入前に企業が抱えていた課題

導入前、株式会社不動産SHOPナカジツは、顧客データや取引データが蓄積されたSFAとCRMの活用方法が明確でなく、リアルタイムの数字とその要因の特定が困難でした。これにより、経営の意思決定スピードが遅れるという問題に直面していました。また、データが散在していたため、一元的な確認と活用ができない状況でした。

導入前の課題に対する解決策

同社は、データを一覧で表示し、必要なデータを出力するニーズに応えるため、自前でデータ分析の基盤を構築することを決定しました。これにより、各システムからBigQueryのデータウェアハウスへデータを定期収集し、BIツールに高速参照させる体制を整えました。

製品の導入により改善した業務

「trocco®」の導入後、株式会社不動産SHOPナカジツは、データの見える化に成功し、営業成績の細かな分析が可能になりました。これにより、営業スタッフや経営陣はデータに基づいた迅速な意思決定を行うことができるようになり、分析業務にかかっていた時間が大幅に短縮されました。また、工事部門でもデータを活用し、進捗管理の精度を高めることができました。

無料で使えるオープンソースのETLツールの紹介

ここでは、無料で使えるオープンソースのETLツールの紹介をします。

Talend Open Studioの製品紹介

Talend Open Studioの製品紹介

TalendのTalend Open Studioは、無料で利用できるオープンソースのETLツールです。さまざまなデータソースからデータを自動で集約できます。提供社のTalendは、ガートナーによる「2022 Magic Quadrant for Data Integration Tools」では、7年連続でリーダーの一社に選出されています。コミュニティも充実しているので、最新情報の取得もスムーズです。

  • データをアクセス可能にするだけではなく、信頼性の高い形にして統合
  • APIの統合が可能、チームの生産性向上を実現
  • さまざまなITリテラシーレベルの利用者に配慮したコミュニティ

データをアクセス可能にするだけではなく、信頼性の高い形にして統合

オンプレミスまたはクラウドのさまざまなデータソースから適切なデータをスピーディに収集し、データを統合します。他にも変換・加工、マッピングが可能で、信頼性の高いデータ基盤が確立できます。データ統合、データクオリティ、データ共有を一元化したソリューションなので、ビジネスへの展開や使用が容易です。

APIの統合が可能、チームの生産性向上を実現

ユーザーフレンドリーなAPIを利用して、サービスや信頼できるデータを社内の各部門や社外に共有できます。APIとマイクロサービスを実装することで、開発・運用を合理化します。また、新しいプロジェクトの構築時にそれらをチームで再利用できるため、無駄な作業を削減できます。

さまざまなITリテラシーレベルの利用者に配慮したコミュニティ

グローバルスタンダードと言えるETLツールなので利用者が多く、充実したコミュニティを有します。誰でも利用できる学習体験があり、初歩的な部分をフォローしつつ、ディスカッションなどで最新の情報も共有できるので、初心者も専門家も安心して使用できます。また、オンプレミスからクラウドへの移行など詳細な情報も充実しています。

Talend Open Studioの企業での導入事例

  • 基本的な機能 一定間隔起動 ワークフロー実行履歴 文字整形 グループ化 オープンソースコミュニティ スケジュール実行 Git連携 APIアップデート自動対応 データ暗号化 データマッピング データマスキング ノーコード運用可
    トライアル 有り
    よく導入している業種
    運営企業:
    Talend

ETLツールとは?

ETLツールとは?

ETLツール(Extract, Transform, Load)は、ビジネスデータを効率的に処理し、データの抽出から変換、そして別の場所への読み込みを担当するプログラムやソフトウェアの総称です。このプロセスは、以下の主要なステップで構成されます。

抽出(Extract)

データ処理の最初のステップは、データを入手し、必要な場所に保存することです。これにはデータベース、ファイル、クラウドストレージなどが使用され、データの源泉を確保する作業が含まれます。

収集・抽出

多くの場合、必要なデータは複数のデータベースやシステムに分散して存在します。ETLツールはこれらの異なるソースからデータを収集し、一元化します。例えば、異なるシステムからのデータを統合するために使用され、データの一貫性が保たれます。

変換(Transform)

収集したデータは、異なる形式や構造、品質を持つことがあります。ETLツールはこれらのデータを統一された形式に変換し、必要な加工を行います。これにはデータのクレンジングや集計、変数の変換などが含まれます。変換されたデータは、分析や格納の段階に適した形式に整形されます。

格納(Load)

変換されたデータは、適切な格納先に送られます。これはデータウェアハウス(Data Warehouse)、ビジネスインテリジェンスシステム、または他のデータベースです。ETLツールはデータを指定された格納場所に送信し、必要なセキュリティ設定やログイン情報を設定します。データの正確性と整合性を保ちながら、格納プロセスが行われます。

活用・共有

最終的なステップはデータの活用と共有です。格納されたデータはビジネスインテリジェンスツールを使用して分析され、意思決定に活用されます。データは関係者やチームと共有され、情報共有と協力に役立ちます。データの効果的な処理や分析、共有が行われることで、組織はより効率的に業務を行い、データ駆動型の意思決定を実現します。

ETLとは?3つの機能とツールの必要性を徹底解説

無料利用が可能なETLツールの選定ポイント7つ

無料利用が可能なETLツールの選定ポイント7つ

無料ETLツールを選ぶ際、慎重な選定が必要です。企業ごとに異なるデータ形式や処理ニーズがあるため、自社に最適なツールを見つけるために以下のポイントを考慮しましょう。

①製造国の考慮

製品の製造国は重要な要素です。海外製か日本製かで、データ形式や文字コードの要件が異なります。国内製品は国内のビジネス要件に特化しており、海外製品はクラウドサービスの連携に制約があることがあります。自社のニーズに合った製造国を選定しましょう。

②処理性能の確認

ETLツールのデータ処理性能は、自社のデータ量やシステム数に適しているかを確認する必要があります。データの処理が重くなると業務に支障をきたす可能性があるため、ETLツールが対応可能なデータ規模を確認しましょう。

③連携範囲の拡充

ツールの連携範囲も重要な要素です。アダプターがあらかじめ用意されていると、データ連携が簡易になります。将来的なデータ接続先の拡張も考慮して、各製品のアダプターのラインナップを確認し、ビジネスの成長に対応できるか検証しましょう。

④データ量の制限の確認

無料ETLツールは通常、データ量に制限がかかることがあります。使用するデータの量が予想以上に多い場合、有料版への移行が必要となるかもしれません。使用料金がデータ処理量によって変動する場合もあるので、将来のデータ量の増加を考慮しておくことが大切です。

⑤無料期間とその後のプランに注目

一部の無料ETLツールには無料期間が設けられています。無料期間終了後には有料プランへの移行が必要な場合があります。注意深く契約条件を確認し、予期せぬ費用が発生しないようにしましょう。

⑥IT知識の必要性を考慮

実際のデータを活用する担当者がどれだけITに詳しいかも重要です。ITリテラシーが豊富であれば、オープンソース系のETLツールも適切に活用できるでしょう。一方で、ITに疎い場合は、直感的な操作が可能なツールを選ぶか、豊富なサポートが提供されているか確認しましょう。

⑦ユーザーフレンドリーな操作性を評価

ノンプログラミングで直感的に操作できるかどうかも検討すべき要素です。無料ETLツールが簡単に使えるかどうかは、担当者のITスキルや知識に依存します。GUIを採用し、ユーザーフレンドリーなツールを選ぶことで、効率的なデータ処理が可能となります。

無料のETLツールを使う際の注意点4つ

無料のETLツールを使う際の注意点4つ

無料で利用可能なETLツールは、無料で利用できる代わりに多くの注意点も存在します。効果的なETLツール導入には、注意点を踏まえて検討していくことが重要です。

①データ処理量の制限に注意が必要

無料ETLツールの中には、一定のデータ処理量までしか扱えないものがあります。企業がデータ量を急激に増やす場合や大規模なデータ処理を要するプロジェクトにおいては、この制限がボトルネックとなります。従って、将来の事業拡大を見越してツールを選定する必要があります。

② サポートの不在によるトラブルへの対処難易度

無料ETLツールには公式なサポートが提供されていないことが一般的です。トラブルが発生した場合、オンラインの利用者コミュニティやドキュメントへの頼りになります。しかしこれらの情報が充実していない場合や、解決策が見つからない状況では、問題の解決に時間がかかる可能性が高まります。企業にとっては、即座なサポートが求められる事態に対処するため、検討材料となります。

③ 適切なバージョンアップが行われないリスク

無料ETLツールの中には、有料ツールほど頻繁なバージョンアップが行われないものがあります。これにより、新しい機能や最新のセキュリティ対策が欠落する可能性があります。特にセキュリティのアップデートが疎かになると、データの機密性が脆弱になり、企業の情報漏洩リスクが高まります。安定性や最新技術の導入が重要な業務プロセスにおいては、この点にも留意するべきです。

④ 言語の壁に注意

無料ETLツールの多くは、ドキュメントやユーザーガイドが英語で提供されることが一般的です。これが企業内で日本語での利用やトラブル時の理解を難しくする可能性があります。利用者が英語に不慣れな場合や、チーム全体で円滑に利用するためには、この点を考慮する必要があります。

有料のETLツールを導入するメリット5つ

有料ETLツールを導入する際のメリットは、企業のデータ処理とビジネスプロセスにおいて顕著です。以下に、有料ETLツールの導入メリットを詳細に説明します。

① 高度な機能と柔軟性

有料ETLツールは、豊富な機能セットを提供しています。これには複雑なデータ変換や統合、異なるデータソースの効率的な結合などが含まれます。また、ビッグデータやクラウド上のデータにも対応しており、企業の成長やデータの多様性に柔軟に対応します。これにより、データ処理プロセスを効率的かつ効果的に実行できます。

② 直感的な操作性と迅速な環境構築

有料ETLツールは、直感的で使いやすいインターフェースを提供しています。初心者でも簡単に操作でき、専門的な知識がなくてもデータ処理プロセスを設定できます。さらに、テンプレートや事例を活用して迅速に環境を構築できるため、プロジェクトの開始から運用までの期間を大幅に短縮できます。

③ 公式サポートとトラブルシューティング

有料ETLツールは、専門のサポート体制を提供しています。トラブルが発生した場合、公式のサポートを通じて迅速かつ的確な対応が期待できます。これにより、企業は運用中に発生する様々な課題に対して安心して対処できます。公式サポートは、利用者の技術的な問い合わせだけでなく、環境構築や最適化の相談にも親身に応じてくれるため、効率的な利用が可能です。

④ セキュリティの確保

有料ETLツールは、セキュリティ面での信頼性が高いです。データの転送や保存時に厳格なセキュリティ対策が組み込まれており、企業の機密情報や個人データを守るための機能が提供されています。特に、規制順守やデータプライバシーに関する法的な要件をクリアするための機能が整備されているため、企業は法的なリスクを最小限に抑えつつデータを活用できます。

⑤アップデートと新機能の迅速な導入

有料ETLツールは、定期的なアップデートや新機能の追加が行われます。これにより、最新の技術や業界のベストプラクティスに迅速に対応できます。新しいデータソースのサポートや効率的なアルゴリズムの導入などが行われ、企業は常に最先端のデータ処理技術を利用できます。

おすすめ有料ETLツールの紹介

有料のETLツールの導入メリットが理解できたら、実際に導入の準備に入っていきましょう。ここでは、有料のETLツールの中でも、特におすすめしたい3製品を紹介します!なお、それぞれ無料トライアルでお試しができるため、本契約前にぜひ自社で導入テストすることをお勧めします。

Reckonerの製品紹介

株式会社スリーシェイクのReckonerは、直感的なインターフェースのノーコード型ETLツールです。通常のデータ連携では連携のためのプログラムが必要となりますが、Reckonerであればプログラム不要でSaaSとデータ分析基盤統合を実現でき、初期の設定からデプロイまでを直感的な操作で行えます。インフラ環境はスリーシェイクが運用している基盤を利用できるため、環境構築やバックアップ、セキュリティ対応などが不要であることも強みです。

  • 多くのデータソースと連携でき、簡単操作ですぐにデータ分析を行える
  • データの確認は操作をしながら可能、ワークフローはJSON形式にも対応
  • ワークフローの定期実行やフレキシブルな機能で効率的な書き出しが可能

多くのデータソースと連携でき、簡単操作ですぐにデータ分析を行える

広告・SFA/MA・CRMなどのあらゆるデータソースと連携できるため、分析に必要なデータを読み込み活用することが可能です。データを読み込む際は一覧からサービスを選択し、必要情報を入力するだけで読み込めるため必要な操作は数クリックで完了します。基盤の準備が不要で導入後すぐにデータ分析を行えます。

データの確認は操作をしながら可能、ワークフローはJSON形式にも対応

通常ではデータ解析後に想定通りのデータを得られたか確認する作業が必要となりますが、Reckonerであれば画面上にリアルデータで結果のプレビューを表示できるため、結果を確認しながら操作を行えます。また、作成したワークフロー単位で詳細なセキュリティ設定やJSON形式でのエクスポートにも対応されています。

ワークフローの定期実行やフレキシブルな機能で効率的な書き出しが可能

データ転送処理はスケジューリング機能によって定期実行を行えます。また、フレキシブルな機能が用意されていて、ワークフローごとに依存関係の作成やAPIを使用したワークフローの実行など、使用用途に応じて機能を使用できます。集約したデータは広告・SFA/MA・CRMなど20種類以上のサービスで有効活用が可能です。

Reckonerの企業での導入事例

Reckonerの企業での導入事例

株式会社サンプロシード様は、賃貸住宅の管理を専門に行う企業として、顧客の期待を超えるサービスを提供することを目指していました。しかし、従来の業務ではExcelを用いたデータ管理が主流で、サーバーの容量問題やデータの所在不明、複数人によるデータ編集の困難さなど、多くの課題に直面していました。これらの問題を解決するために、クラウドネイティブなデータ連携プラットフォーム「Reckoner」の導入を決定しました。

導入前に企業が抱えていた課題

サンプロシードでは、Excelでの多量のデータ管理に起因する問題が頻発していました。サーバー容量の圧迫、必要なデータの検索困難、そして複数スタッフによる同時編集の不可能性など、業務効率の大幅な低下を招いていました。このような状況を改善し、データを一元管理する必要がありました。

導入前の課題に対する解決策

これらの課題を解決するために、サンプロシードはデータベースの整備と「kintone」の導入を決定しました。さらに、データベースとスプレッドシートの連携が可能な「Reckoner」を選択しました。Reckonerの導入は、データの一元管理とスタッフ間のスムーズなデータ共有を実現し、業務効率の大幅な向上をもたらすと期待されました。

製品の導入により改善した業務

Reckonerの導入により、サンプロシードの業務効率は顕著に向上しました。特に、データベースとスプレッドシートの連携によるデータ管理の効率化が実現され、二重入力の必要性がなくなりました。これにより、スタッフはより重要な業務に集中できるようになり、顧客サービスの質の向上にも寄与しています。今後は、Reckonerを用いたデータ分析の更なる推進を計画しております。

ASTERIA Warp Coreの製品紹介

ASTERIA Warp Coreの製品紹介

アステリア株式会社のASTERIA Warp Coreは、ノーコードでさまざまな業務を自動化するETLツールです。外部調査による「2023年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB 市場編」で17年連続シェアNo.1を獲得「ASTERIA Warp」の機能を厳選して構成されています。簡単な操作が特長で、アイコンのドロップ&ドラックでデータ連携が行えます。ノーコードでデータ連携を実現します。

  • データの入れ替え、変換、計算等のExcel業務を効率化し、業務改革を推進
  • RPAを情報システムからも考え、定型業務を自動化
  • フローテンプレートや、データ連携先が豊富

データの入れ替え、変換、計算等のExcel業務を効率化し、業務改革を推進

Excel業務の効率化に強みがあります。データの入れ替え、変換、計算などの処理を簡単作成し、よくある連携処理をテンプレートとして用意。既存システムを活かした連携で開発・教育コストを削減し、システムを強化します。また、企業内のさまざまな要望に合わせてアダプターを追加することも可能です。

RPAを情報システムからも考え、定型業務を自動化

RPAを有効活用するためには「人から考えるロボット化」だけではなく、「情報システムから考えるロボット化」が重要と捉え、データの取得・書込み、システム間のデータ操作やAPI連携の代行する役割を担います。他のロボットの自動化を補完し、一般的なRPAツールでは難易度の高い処理も自動化します。

フローテンプレートや、データ連携先が豊富

連携処理用のアイコンを一つずつ並べて設定していくフロー開発を不要にする「フローテンプレート」を多く用意しています。ナビゲーション画面に必要な情報を入力するだけで、連携フローを自動生成。データ連携作業を効率化します。また、Notesやkintoneなど含めた豊富な接続先により簡単・柔軟な連携が可能です。

ASTERIA Warp Coreの企業での導入事例

ASTERIA Warp Coreの企業での導入事例

株式会社ハイマックス様は、システムの企画から開発、メンテナンスまでをトータルで手掛けています。テレワーク環境下でも効率的に業務を進めるため、社員がお客様先で作業を行う際にも円滑なコミュニケーションを実現するため、新たなツールの導入が求められました。

導入前に企業が抱えていた課題

技術部門は新技術の調査や事業部門への技術支援を主な業務としており、これらの業務に加えて新たにSlackの導入・運用を担当することになりました。しかし、既存の業務負荷が高い中で、Slack運用のための追加負荷を最小化する必要がありました。

導入前の課題に対する解決策

株式会社ハイマックスは、Slack運用の負荷を軽減するために、ASTERIA Warp Coreを用いたユーザー管理の自動化を検討しました。これにより、「ユーザーの追加・削除」といった日常的な運用作業を効率化することを目指しました。

製品の導入により改善した業務

ASTERIA Warp Coreの導入により、Slackユーザー管理が自動化され、技術部門の業務負荷が大幅に軽減されました。これにより、技術部門は本来の業務に集中することができるようになり、社内外のコミュニケーションもよりスムーズに行われるようになりました。

DataSpider Cloudの製品紹介

DataSpider Cloudの製品紹介

株式会社セゾン情報システムズのDataSpider Cloudは、日本製iPaaSや文字コードに対応するETLツールです。使いやすいグラフィックユーザーインターフェースが特長で、プログラミングなしで利用できます。複雑な処理など本格的な連携処理の作り込みも可能です。kintone、Salesforce、AWSをはじめ豊富な連携先を持ち、システムやアプリケーションとのデータ連携ニーズに的確に応えます。

  • 日本国内での使いやすさを追及した、丁寧な設計
  • クラウドゆえの便利さと、システムやデータとの連携を効率化するアダプタ
  • 自動運用機能トリガーで連携をスムーズに行う

日本国内での使いやすさを追及した、丁寧な設計

シンプルなグラフィックユーザーインターフェースにより、ドラッグ&ドロップでデータ処理アイコンの配置とフローの定義が可能なので初心者も安心です。また、日本製iPaaSや文字コード変換に対応しており、半角カナ、各種文字コード、西暦、和暦の変換などのデータ変換や細データの加工にも対応できます。

クラウドゆえの便利さと、システムやデータとの連携を効率化するアダプタ

クラウドとの連携ニーズや、クラウド化されずにオンプレミスに残されたシステムとの連携、また、クラウドならではのシステムバージョンアップへのスピーディな対応やエラーハンドリングが可能です。異なる複数の形式のシステムやデータの連携を容易に行うためのモジュールであるアダプタを利用すれば、連携毎の面倒な作業も削減できます。

自動運用機能トリガーで連携をスムーズに行う

作成したデータ連携処理は、トリガー機能によって、さまざまなタイミングで自動起動することができます。例えばスクリプトの起動を、日次や週次、月次や年次、または最小単位1秒の一定間隔で行うなど柔軟性に優れています。また、間隔設定以外にも、ブラウザ画面のボタンクリック時に起動するなどの設定も可能です。

DataSpider Cloudの企業での導入事例

DataSpider Cloudの企業での導入事例

株式会社近鉄百貨店様は、関西エリアで13店舗の百貨店・商業施設を運営し、消費行動や生活様式の変化に対応するため、新たなビジネスモデルの変革に取り組んでいます。特に、One to Oneマーケティングを実現するための顧客情報基盤の構築が求められていました。

導入前に企業が抱えていた課題

導入前の主な課題は、オンプレミスのデータウェアハウス(DWH)からクラウド上の新顧客情報基盤へと、顧客情報をセキュアに連携することでした。これは、従来のシステムでは対応しきれない課題であり、新しいマーケティングプラットフォームの導入が必要とされていました。

導入前の課題に対する解決策

この課題に対する解決策として、株式会社近鉄百貨店はSalesforce Marketing Cloudを導入し、DataSpider Cloudを活用して、閉域網をベースとしたセキュアなデータ連携基盤を実現しました。また、IP-VPNに対応したDataSpider Cloudの選定が、データ連携のセキュリティを担保する上で重要な決め手となりました。

製品の導入により改善した業務

製品の導入により、株式会社近鉄百貨店は、お客様一人ひとりに合わせたDM送付やアプリでのプッシュ通知から閲覧、購入までのシナリオを設計し、アプローチの最適化と満足度向上につながる施策立案が可能になりました。さらに、顧客情報とプロモーション履歴を一元管理することで、より効果的なマーケティング活動を展開できるようになりました。

無料ETLツールの魅力と注意点のバランスを考えて、導入を検討しましょう

無料ETLツールの魅力と注意点のバランスを考えて、導入を検討しましょう

無料で利用可能なETLツールを選ぶ際には、企業のニーズや将来性をしっかりと考慮することが肝要です。本記事で紹介したETLツールは優れた無料オプションをもっています。正しく選定すればデータ処理の効率向上や業務の合理化に一役買います。ただし、制限や注意点も理解した上で導入することが成功の鍵です。無料ながら高い効果を発揮するETLツールを選び、ビジネスのデータ戦略をより一層強化しましょう。選ぶ際の視点やツールの特徴を把握することで、読者は自らの課題に最適なツールを見つけ、スムーズな導入が可能となります。また、場合によっては有料のETLツールの導入も検討することをおすすめします。

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