社労夢とは？ 最新機能・料金・導入事例まで徹底解説｜電子申請で業務工数を50%削減

人事・総務部門の皆さま、日々煩雑な労務手続きの処理に追われ、本来注力すべき戦略的な業務に時間を割けていないとお悩みではありませんか？ 2024年4月からの電子申請義務化の拡大など、法改正が進む今、従来の紙ベースや旧システムでの管理は限界を迎えています。本記事でご紹介する労務管理クラウド「社労夢（シャロム）」は、社会保険労務士の知見を基に開発され、この課題を解決するために最適化されたシステムです。

＼一括で労務管理システムを比較し、導入を検討したい方はこちら！／
価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

1. 労務管理クラウド「社労夢」とは？2つのエディションを徹底解説

「社労夢」は、社会保険労務士業務に特化した知見を持つ株式会社エムケイシステムが提供する、クラウド型の労務管理システムです。紙ベースの煩雑な手続きを電子化し、人事・総務部門や社労士事務所の業務効率を飛躍的に向上させることを目的としています。特に、近年推進されている行政手続きの電子申請義務化に対応し、企業や士業事務所のコンプライアンス強化と生産性向上を強力に支援しています。

社労夢が多くの企業や事務所に選ばれているのは、主に「企業の人事・総務向け」と「社会保険労務士事務所向け」という、明確に異なる2つのエディションを用意している点にあります。

1.1. 企業の人事・総務向け「社労夢Company Edition」

「社労夢Company Edition」は、主に従業員を多数抱える大企業や、複数のグループ会社の労務管理を一括して担うシェアードサービス会社など、企業内で労務手続きを内製化したい組織をターゲットとして開発されています。

このエディションの最大の特長は、企業における人事・労務業務の「抜け漏れ防止」と「工数削減」に特化している点です。従業員情報の管理から、入社・退職の手続き、年末調整といった定型業務まで、一連の流れをシステム上で完結できます。特に、頻繁に発生する社会保険や労働保険の電子申請をシステム内からスムーズに行えるため、紙の書類作成や役所への持参といった手間から解放されます。

1.2. 社会保険労務士事務所向け「社労夢」

社会保険労務士事務所向け「社労夢」は、社労士事務所が顧問先の労務管理業務を代行するためのプロフェッショナルツールとして機能します。

このエディションは、多数の顧問先を効率的に管理し、サービスの品質を均一化することに重点を置いています。事務所内で複数のスタッフが顧問先の情報を共有し、手続きの進捗状況を一元管理できるため、手続きの遅延や申請漏れといったヒューマンエラーを防ぐことができます。また、電子申請の一括処理機能が非常に強力で、繁忙期の業務負荷を大幅に軽減し、より付加価値の高いコンサルティング業務に時間を割くことを可能にします。

2. なぜ社労夢が選ばれるのか？導入メリットと強み

労務管理システムは多数存在しますが、その中で社労夢が選ばれ続けるのには明確な理由があります。それは、特に「電子申請」「法令対応」「既存システム連携」の3点において、他のシステムを凌駕する強みを持っているからです。ここでは、社労夢を導入することで享受できる具体的なメリットと、競合にはない強みを深掘りします。

2.1. 圧倒的な電子申請対応力と一括処理

社労夢の最大のセールスポイントは、電子申請機能の充実度です。人事・総務担当者にとって最も負担が大きいのが、入社・退職、育児休業、健康保険や雇用保険に関する多岐にわたる行政手続きです。

社労夢では、これらの手続きを一元的にデータ化し、e-Gov（電子政府の総合窓口）経由で一括して電子申請することができます。さらに、申請後の公文書（手続き完了を証明する書類）の受領やステータス確認もシステム内で自動で行えるため、行政機関のサイトを都度チェックする手間がなくなり、業務工数を約50%以上削減できたという事例も報告されています。

2.2. 法令改正への自動対応と確実なコンプライアンス

日本の労働法や社会保険制度は頻繁に改正され、手続きの様式もその都度変更されます。紙やオンプレミス型のシステムで管理している場合、法改正のたびに担当者が最新情報を確認し、マスタデータの修正や様式の変更を手動で行う必要があり、これが大きな負担となります。

社労夢のようなクラウドサービスは、システム側で法令改正に自動的に対応します。ユーザー側で特別な作業をすることなく、常に最新かつ正確な様式で手続きを進めることが可能です。これにより、誤った様式での申請による差し戻しのリスクをなくし、企業のコンプライアンス体制を確実なものにします。

2.3. 給与計算・勤怠管理システムとの連携の柔軟性

多くの企業では、既に給与計算や勤怠管理に特化したシステム（ERPなど）を導入しています。社労夢は、これらの既存システムとのデータ連携の柔軟性を非常に重視して設計されています。

具体的には、CSVファイルなど汎用的なデータ形式を介して、主要な給与計算システムや勤怠管理システムとの連携が可能です。これにより、二重入力の手間がなくなり、人事データの整合性が保たれます。新しいシステム導入のために既存のシステムをすべて入れ替える必要がないため、システム移行のコストとリスクを最小限に抑えることができます。

2.4. 従業員申請を効率化する「DirectHR」（Company Edition向け）

「社労夢Company Edition」の大きな特長の一つが、従業員ポータル機能である「DirectHR」の提供です。

DirectHRを利用することで、従業員はスマートフォンやPCから、入社時の情報登録、住所変更、扶養家族の変更、通勤手当の申請など、会社への各種申請を簡単に行うことができます。これにより、人事・総務部門は、紙の申請書回収やデータ入力といった定型的な作業から解放されます。従業員側も手続きの利便性が向上するため、従業員満足度の向上にも貢献する相乗効果が期待できます。

労務管理システムの主要サービスを1枚の比較表にまとめました。こちらの『労務管理システムの比較表をダウンロード（30秒）』から無料ですぐ確認していただけます。

3. 【機能詳細】社労夢でできる労務管理のすべて

社労夢は、単なる電子申請ツールではなく、企業や社労士事務所の労務管理業務全体をカバーする網羅的な機能を備えています。ここでは、特に人事・総務担当者にとって重要な中核機能について詳しく見ていきます。

3.1. 労働・社会保険手続き機能（電子申請・公文書管理）

社労夢の中核機能であり、最も利用頻度が高い機能です。

• 申請書類の自動作成:
  従業員データベースの情報に基づき、健康保険、厚生年金、雇用保険など、必要な行政手続きの申請書類を自動生成します。
• e-Gov連携による電子申請:
  作成したデータをe-Govと連携し、事務所やオフィスから直接電子申請を完結させます。
• 公文書の取得と管理:
  申請後の公文書（例：健康保険証や決定通知書）をシステム内で取得し、関連情報と紐づけて電子的に管理できます。これにより、紙の書類をファイリングする手間が一切なくなります。
• 進捗状況の可視化:
  多数の申請について「申請中」「公文書待ち」「完了」などのステータスを一覧で確認でき、手続きの漏れや遅延を防止します。

3.2. 従業員情報の一元管理（基本台帳機能）

労務管理の基盤となるのが、この基本台帳機能です。

• 統合データベース:
  入社から退職に至るまでの全従業員の個人情報、社会保険加入情報、給与情報などを一つのデータベースで管理します。
• 変更履歴の管理:
  異動や昇進、住所変更など、従業員情報の変更履歴をすべて記録します。これにより、過去の申請データを参照する際や、監査対応が必要な際にも正確な情報を提供できます。
• 台帳からの申請連動:
  基本台帳に登録された情報をワンクリックで各種申請書類に反映できるため、手続き時の入力ミスを根本から排除できます。

3.3. 雇用契約書の電子化と管理

「電子契約サービス」の利用は年々増加傾向にありますが、社労夢は労務手続きだけでなく、雇用契約のデジタル化にも対応しています。

• 契約書の自動作成:
  社労夢内のマスターデータや雛形に基づき、従業員ごとにカスタマイズされた雇用契約書を自動作成します。
• 電子署名・同意機能:
  作成した契約書を従業員ポータル（DirectHR）経由で従業員に送信し、システム上で電子署名や同意を得ることが可能です。
• 法的要件への対応:
  雇用契約書に関する法令上の要件を満たす形で電子化・保管されるため、コンプライアンスを維持しつつ、ペーパーレス化を推進できます。

3.4. 算定基礎・月額変更・年末調整業務の効率化

年に一度、または定期的に発生する大規模な定型業務も、社労夢の得意とするところです。

• 算定基礎届・月額変更届の支援:
  従業員の給与情報を連携し、保険料算定に必要なデータ収集や、届出対象者の抽出を自動で行います。複雑な要件判定もシステムが支援するため、作業時間が大幅に短縮されます。
• 年末調整の効率化:
  従業員が年末調整に必要な情報をDirectHRから入力し、人事部門はシステム上でデータをチェックし、そのまま電子申請（または給与計算システムへ連携）することが可能です。

4. 社労夢の気になる料金体系と費用対効果

システム導入の意思決定において、料金体系は極めて重要な要素です。社労夢は、企業向けと社労士事務所向けのそれぞれで異なる料金モデルを採用しています。ここでは、具体的な価格構造と、導入によって得られる費用対効果について解説します。

4.1. Company Editionの料金モデル（初期費用・月額）

企業向けである「社労夢Company Edition」は、従業員数に応じた従量課金制を採用しているケースが多いですが、最大の特徴は初期費用や法令対応のバージョンアップ費用が無料である点です。

＜社労夢Company Editionの料金体系の特長＞

• 初期費用:
  0円（※導入サポート費用などが別途発生する場合があります）。
• 月額料金:
  基本料金＋利用する機能、または従業員数に応じた従量課金。
• バージョンアップ費用:
  0円（法令改正対応によるシステム更新費用はかからない）。

この料金モデルは、システム導入の初期ハードルを大幅に下げます。特に初期投資を抑えたい企業にとって、大きな魅力となります。また、法令対応による追加コストが発生しないため、ランニングコストの見通しが立てやすい点も評価されています。

4.2. 社労士事務所向けエディションの料金モデル

社労士事務所向け「社労夢」も、初期費用は無料とされていますが、月額料金は事務所の規模や利用する機能、登録する顧問先数などに応じて変動します。

顧問先が増加するのに伴いコストは増加しますが、その分、顧問先とのデータ連携や、各種手続きの一括処理が可能になるため、一件あたりの顧問先にかける時間コストは削減されます。結果として、より多くの顧問先を少ない人員でサポートできるようになり、事務所全体の生産性向上と収益拡大に直結します。

4.3. 法令対応などバージョンアップ費用について

前述の通り、社労夢は「初期費用・法令対応バージョンアップ費用が0円」であることを強みとしています。これはクラウドサービスならではのメリットです。

労務管理システムは、法改正のたびに改修が必要な特殊なシステムです。従来のパッケージ型システムでは、ユーザー側で高額なバージョンアップ費用を支払う必要がありましたが、社労夢では月額料金に含まれる形で提供されます。

この透明性の高い料金体系は、導入後に予期せぬ大きな出費が発生するリスクを排除し、人事システムの予算編成を安定させます。

次の表は、社労夢の料金体系の特長を、一般的なパッケージ型システムと比較したものです。

6. 徹底比較！社労夢と主要な競合サービスとの違い

労務管理システムを比較検討する際、社労夢と並んで必ず候補に挙がるのが「SmartHR」や「オフィスステーション」といった主要な競合製品です。それぞれ異なる強みとターゲットを持っているため、自社のニーズに最も合致する製品を見極めることが重要です。

6.1. 社労夢 vs SmartHR：ターゲット層と強みの違い

「SmartHR」は、従業員からの手続き申請や情報管理といった「従業員体験」の向上に強く、直感的なUIで知られています。一方、社労夢は「行政手続きの効率化と網羅性」、特に「社労士ノウハウに基づく複雑な手続きへの対応力」に強みがあります。

6.2. 社労夢 vs オフィスステーション：電子申請機能の比較

「オフィスステーション」もまた、電子申請に強みを持つ労務管理システムです。この2製品を比較する際のポイントは、手続きのカバー範囲と操作の柔軟性です。

社労夢は、特に電子申請後の公文書の取得と管理までシステム内でシームレスに完結できる点で、手続き担当者の業務負荷をより大きく軽減します。

6.3. 社労夢が最もおすすめな企業の特徴

上記の比較を踏まえ、社労夢の導入が特に推奨されるのは、以下のような特徴を持つ企業です。

1. 手続きの複雑性や量が多い大企業・SSC：
   多くの手続きを一括で、ミスなく処理したい、複雑な申請要件に対応する必要がある企業。
2. 既存の給与計算システムなどを活かしたい企業：
   システムを全入れ替えするのではなく、既存の人事システムは維持しつつ、労務手続きだけをクラウド化したい企業。
3. 社労士事務所にアウトソーシングしている企業：
   顧問社労士が社労夢を利用している場合、データ連携が極めてスムーズになるため、企業側もCompany Editionを導入することで相乗効果が期待できます。

＼一括で労務管理システムを比較し、導入を検討したい方はこちら！／
価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

7. 【まとめ】最適な労務管理システムへの切り替えを今すぐ検討しよう

本記事では、労務管理クラウド「社労夢」について、その概要から強力な機能、料金体系、競合比較に至るまで、企業のIT担当者や意思決定者が知りたい情報を包括的に解説しました。社労夢は、電子申請の網羅性、法令改正への自動対応、そして長年の社労士ノウハウという3つの柱により、煩雑な労務管理業務の工数削減とコンプライアンス強化を実現する強力なツールです。

特に、手続きの完全内製化を目指す大企業や、多くの顧問先を抱える社労士事務所にとって、社労夢の提供する圧倒的な効率化は、単なるコスト削減に留まらず、企業の競争優位性を高める戦略的な投資となります。

市場には複数の優れた労務管理システムが存在しますが、貴社が「手続きの正確性と網羅性」「既存システムとの連携」「将来的な法令リスクの排除」を重視されるのであれば、社労夢は最有力候補の一つとなるでしょう。