導入することになった背景

グローバルに事業を展開する中で、従来の「手入力、人依存、紙依存」という非効率な経費精算および請求書支払業務が、生産性向上の大きな足かせとなっていました。これらの旧来の業務プロセスを根本から見直し、最新のIT技術を活用したデジタル化によって抜本的な業務革新を図ることが求められていました。単なるコスト削減に留まらず、ガバナンスの強化と、全社的に推進している働き方改革を実現するための戦略的な一手として、システム導入の検討が開始されました。

「SAP Concur Invoice」を選んだ理由

選定にあたっては、単なる業務の置き換えではなく、全社的な業務改革を推進できるソリューションであることが重視されました。「SAP Concur」は、最新のIT技術を活用して、紙と手作業に依存したワークフローを根本から改善できる点を高く評価しました。また、生産性の向上とガバナンス強化を高いレベルで両立させ、従業員体験(EX)を向上させることで、当社が目指す「働き方改革」の実現に不可欠なプラットフォームであると判断し、導入を決定いたしました。

製品の導入により改善した業務

導入後、経費精算および請求書支払に関する業務は劇的に効率化されました。具体的には、近隣交通費の精算にかかる作業時間は90%以上削減され、従来は最大2日間を要していた請求書処理のリードタイムも、最短1分へと大幅に短縮することに成功しました。この定量的な効果に加え、ペーパーレス化が実現したことで、経理部門の意識改革や、より業務実態に即した社内規定への見直しにもつながりました。結果として、業務効率化に留まらない、組織全体の生産性向上と働き方の質の向上に大きく貢献しています。