製品を導入することになった背景

1918年創業のグローリー株式会社は、国産初の硬貨計数機を開発した企業として知られています。現在では、レジでの代金のつり銭を自動的に払い出す「つり銭機」や、売場の売上金をバックヤードで一括して入金し、集計・収納を行う「売上金入金機」など、金融、流通・交通業界を中心に幅広い市場で事業を展開しています。さらに、米国や欧州、中国の金融市場や流通市場にも進出しており、海外の主力製品としては、金融機関の窓口での紙幣入出金を自動化する「窓口用紙幣入出金機」や、高性能の読み取りセンサーを活用して複数の金種が混ざった紙幣を正確に分類・計数する「紙幣整理機」を提供しています。

導入前に企業が抱えていた課題

グローリー株式会社は、世界100か国以上で製品を販売するグローバル企業として、海外市場でのセキュリティ要件の厳格化に直面していました。特に、アメリカやオーストラリアなどの国々では、製品を導入する企業からセキュリティ診断やペネトレーションテストの要求が増えてきており、これに対応するためのセキュリティ強化が急募となっていました。

導入前の課題に対する解決策

このような背景を受け、グローリー株式会社はFlatt Securityにセキュリティ診断を依頼することとなりました。Flatt Securityは、その「脆弱性リサーチプロジェクト」でのCVE実績をもとに、技術力の高さを確認できると判断されました。また、Flatt Securityの提供するセキュアコーディング学習のeラーニング「KENRO」も評価され、その内容から技術力を実感することができました。このような経緯を経て、セキュリティ診断の依頼が決定されました。

製品の導入により改善した業務

Flatt Securityのセキュリティ診断を受けた結果、グローリー株式会社は想定以上の内容で満足することができました。報告書の内容は明瞭で理解しやすく、報告内容の再現も簡単に行うことができました。この診断を通じて、セキュリティの知識がないメンバーでもドキュメントを理解することができるようになり、チーム全体のセキュリティ意識の向上に寄与しました。