製品を導入することになった背景

株式会社カケハシは、日本の医療体験を向上させるためのミッションを掲げ、薬局・薬剤師と患者の間の薬局体験を向上させるためのプロダクト「Musubi」を中心に、さまざまな製品を開発してきました。特に、Musubiの市場シェアが10%を超え、全国7,000店舗以上の薬局での採用が進む中、2023年1月には約76億円の資金調達を実施。このような急速な事業拡大の中、大手企業との協業の機会も増えてきました。

導入前に企業が抱えていた課題

カケハシの製品は、個人情報や機微情報を扱うため、開発時からセキュリティを強く意識していました。特に、内部統制に関しては、開発者がどのデータを閲覧できるか、どのデータを操作できるかなど、専門家の助言を受けながら確認していました。しかし、市場シェアの拡大や大手企業との協業を進める中で、これまで以上に製品の信頼性を担保する必要が出てきました。

導入前の課題に対する解決策

カケハシは、製品の信頼性をさらに担保するため、外部ベンダーにセキュリティ診断を依頼することを決定しました。Flatt Securityが提供するセキュアコーディングプラットフォーム「KENRO」を以前から利用しており、その経験をもとにFlatt Securityをセキュリティ診断のベンダーとして選定しました。Flatt Securityは、経済産業省の情報セキュリティサービス基準適合サービスリストに掲載されており、同じフェーズのスタートアップの診断実績も多いため、信頼して依頼を決定しました。

製品の導入により改善した業務

Flatt Securityによるセキュリティ診断の結果、カケハシの製品はOWASP TOP10をはじめとした多くの観点での診断を受け、業務ロジックに関するアドバイスも受け取りました。診断報告書は非常にわかりやすく、開発エンジニアからの疑問も少なかったため、迅速に対応することができました。この診断により、製品のセキュリティ面での信頼性がさらに向上し、大手企業との協業を進める際の信頼性も担保することができました。