製品を導入することになった背景

住鉱潤滑剤株式会社は、1957年に二硫化モリブデン系潤滑剤専業メーカーとして設立されました。その後、技術力強化や営業拠点の拡充、工場の増強を進め、潤滑剤の総合メーカーとして多様なニーズに応える新製品の開発に力を注いでいます。1998年には販売管理システムを自社開発しましたが、10年以上の稼働後に多くの課題が発生しました。これが新システム導入のきっかけとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

住鉱潤滑剤株式会社は、取り扱い製品種の増加により管理レベルの高度化が必要とされました。また、ハードウェアとソフトウェアの経年劣化、旧システムの整合性の問題などがありました。特に、出荷作業の煩雑化が進行していた点が重要な課題でした。

導入前の課題に対する解決策

このような課題に対処するため、住鉱潤滑剤株式会社は新しいシステムの導入を検討し始めました。システムベンダー6社を候補として選出し、コンペを行いました。最終的には『Factory-ONE 電脳工場MF』を選定しました。選定の決め手は、多くの導入実績とプログラムソースの公開でした。

製品の導入により改善した業務

製品の導入後、住鉱潤滑剤株式会社は在庫の一元管理が可能となり、在庫情報の正確な把握ができるようになりました。これにより、在庫問い合わせの時間短縮が実現しました。また、ロット単位での完全先出し制が可能となり、長期滞留による損失を防止できるようになりました。さらに、タブレット端末とハンディスキャナ、携帯プリンタを利用して、資材から製品に至るまでのモノの動きをQRコードで管理することで、出荷前検品が簡単かつ迅速に行えるようになりました。