製品を導入することになった背景

株式会社住友倉庫は、2017年度から2019年度までの中期経営計画において、AI、IoT、ロボティクス等の先進的なロジティクス技術を活用する方針を打ち出していました。この背景には、物流オペレーションの効率化と付加価値の高いサービス提供が求められていたからです。業務システムの強化が必要と判断し、NECに相談を持ちかけたことが、AIスキャンロボの導入のきっかけとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

通関業務は非常に煩雑で、紙ベースの作業が多く、時間がかかるという問題がありました。特に、多種多様な帳票に対応する必要があり、その設定には途方もない時間と費用がかかっていました。

導入前の課題に対する解決策

NECからの提案により、OCR技術と関税計算の2本立てでの実証が行われました。AIスキャンロボは、自分たちで簡単に読取箇所の設定ができ、複雑なフォーマットにも対応できる点が評価されました。これにより、業務効率化が期待されました。

製品の導入により改善した業務

AIスキャンロボの導入により、かかっていた時間が90分から30分に削減されました。また、2019年6月のバージョンアップにより、一気に効果が現れました。読み取り精度が格段に上がり、作業時間の削減により、働き方改革にも貢献しています。今後は、この技術を全社に展開し、更なる効率化とサービス向上を目指しています。