製品を導入することになった背景

『原価BAR』の共同経営者は、飲食店経営の他にITライターとしての経験を持っており、そのITスキルを活かして業務改善を試みていました。特に、小規模な飲食店でのITの活用は珍しく、その中でkinconeをkintone(提供:サイボウズ株式会社)と連携させ、勤怠管理を行う方法を探求していました。

導入前に企業が抱えていた課題

『原価BAR』では、導入前は従来のタイムカードを使用しており、そのデータを月次で店長や担当者が手動でスプレッドシートに転記し、それを印刷して会計士に郵送していました。この方法は非常に手間がかかり、効率的ではありませんでした。また、飲食業界は一般的にIT活用に対して熱心ではないため、導入しても社内での活用が進まないという課題が存在していました。

導入前の課題に対する解決策

共同経営者は、kinconeを導入することで、スタッフが自分の交通ICカードを使用して打刻や交通費を登録できるようにしました。これにより、勤怠管理用に新しいカードや端末を用意する必要がなくなり、管理が簡単になりました。また、コロナ渦での時短営業を機に、スタッフとの勉強会を開催し、ITツールの活用方法を共有しました。この取り組みにより、スタッフもITツールの活用に前向きになり、業務の効率化が進んだと感じています。

製品の導入により改善した業務

kinconeの導入により、勤怠データの集約がkintone上で行われるようになり、毎月の作業時間が大幅に短縮されました。以前は30分以上かかっていた作業が、現在は2、3分で完了しているとのことです。また、物理的な手間だけでなく、スタッフの勤怠に対する意識も高まりました。ICカードを使用した打刻システムの導入により、不正な打刻や打刻忘れが減少し、勤怠管理がより正確に行われるようになりました。