製品を導入することになった背景

三菱総研DCS株式会社のお客様は、自社でシェアードサービス部門を持つ企業として、複数の子会社やグループの間接業務を一元管理する部門を有していました。親会社人事部を主体にしたシェアード・サービス・センター(SSC)を設立し、関連会社を順次取り込む計画を進めていたものの、親会社を基準とした高度なパッケージシステムの展開がコスト負担となり、計画通りに進めることが難しくなっていました。

導入前に企業が抱えていた課題

業種や業態、制度が異なる関連会社の業務を属人的に運用していたため、ドキュメントが整備されていない状況でした。これにより、シェアード・サービス・センター(SSC)の担当者が退職や休職すると、業務継続のリスクが高まっていました。特に年末調整時には、深夜残業や休日出勤が常態化し、労務管理上の問題が生じていました。

導入前の課題に対する解決策

三菱総研DCS株式会社は、現システムを親会社のみで利用し、関連会社はクラウドシステムに切り替える提案を行いました。このクラウドシステムは、高度な機能を低コストで利用できるため、関連会社のコスト負担を軽減することができました。さらに、システム切替時に業務運用ルールを共通化し、仕様書の整備を支援するサポートも提供しました。

製品の導入により改善した業務

製品の導入により、年間ピーク業務をBPO化することで、要員計画にゆとりを持つことができるようになりました。また、ルールの共通化により、シェアード・サービス・センター(SSC)内での要員ローテーションが容易となり、人的リスクが低減されました。従量課金のクラウドに切り替えたことで、関連会社の満足度が向上し、これまでのコスト問題で取り込めなかった中堅以下の企業もシェアード・サービス・センター(SSC)化への移行が可能となりました。