製品を導入することになった背景

全国にドラッグストアチェーンを展開するマツキヨココカラ&カンパニー(旧:マツモトキヨシホールディングス)は、デジタル戦略の一環として、働き方改革を実現するツールとして2018年夏からRPAを導入しました。流通・小売業でのRPA導入事例がまだ少ない中、現場の業務担当者が定例業務を自らRPA化することを想定し、導入の検討を開始しました。導入は営業統括本部IT統括部MDシステム課主査が主導し、各部署へのRPAで代替できる業務のヒアリングを行いました。

導入前に企業が抱えていた課題

導入前、マツキヨココカラ&カンパニーでは、多くの時間が単純作業に割かれていました。特に商品部では、資料集めやデータの抽出・加工など、買い付けに関わる業務が多くの時間を消費していました。また、管理本部総務部管財課では、財務経理部からのデータを一つの台帳にまとめる作業など、複数の手間が必要な業務が存在していました。

導入前の課題に対する解決策

これらの課題を解決するため、会社はBizRobo!の導入を決定しました。選定理由としては、「サーバ型でロボットの数が増えても管理しやすく、セキュリティが高い」「動作の安定性」「利用者数、ロボット数に依存しないライセンス体系」「ヴィンクス社のサポート体制」が挙げられます。導入にあたっては、現場の担当者がロボットの開発や運用を行う方針が採用されました。

製品の導入により改善した業務

BizRobo!の導入により、約500種類の業務が自動化され、特に商品部では単純作業の約9割がロボットに置き換えられました。これにより、データ分析などのより高度な業務に人間が集中できるようになり、業務効率が大幅に向上しました。また、ロボットだけが可能な作業も生まれ、業務の幅が拡がりました。導入効果として、創出された時間は年間2万9,000人時にも及びます。