製品を導入することになった背景

愛知県大府市は、「いつまでも住み続けたいサスティナブル健康都市おおぶ」という将来都市像を掲げ、職員の業務省力化と働き方改革を進めていました。しかし、日頃の膨大な作業量から職員の時間外労働が常態化し、事務作業の省力化が急務となっていました。ITシステムの導入はコスト面での課題があり、RPAが注目されることとなりました。2019年、ソフトバンク株式会社の協力を得て、RPAツールの実証実験を実施しました。

導入前に企業が抱えていた課題

大府市では、職員の過重な業務負担と時間外労働の常態化が問題となっていました。特に、細かな業務に対するシステム導入の費用対効果が問題となり、進展が見られませんでした。職員による事務作業の省力化が必要とされ、効率的な作業方法の模索が求められていました。

導入前の課題に対する解決策

RPAの導入を検討し、ソフトバンクが開発した「SynchRoid」を採用しました。このツールは操作性が高く、複数クライアントの同時接続が可能で、ロボットの管理が容易であることが評価されました。また、拡張性の高さが特に優れている点として挙げられ、全庁導入・全庁展開に適していると判断されました。

製品の導入により改善した業務

RPAを導入することで、特に税務課の「特別徴収 異動届出書の入力業務」において、作業時間が大幅に削減されました。また、単純な入力ミスの解消や、窓口対応による作業中断の解消が図られ、市民へのサービス向上にも寄与しました。さらに、年間で160時間超の業務削減効果が確認され、多くの部門で事務フローの見直しが進み、業務改善の副次的効果も得られました。