株式会社カオピーズ(本社・東京都豊島区、代表取締役・チン・コン・フアン)は2026年11月1日、セキュリティ診断サービス「Kaopiz Secure Loop(カオピーズ セキュア ループ)」の提供を始めました。Webアプリケーション・API・スマートフォンアプリ・クラウドなどを対象に、脆弱性の診断、見つかった脆弱性の修正の支援、修正後の再テストまでを、システム開発会社である同社が一つの窓口で引き受けるサービスです。
診断・修正支援・再テストの3段階を提供
サービスは、①診断(見つける)、②修正支援(直す)、③再テスト(確かめる)の3段階で構成されています。同社は開発会社としてシステムの開発・保守を支援してきた知見を生かし、診断報告書をもとに原因の調査から修正、再テストまでを支援するとしています。
診断では、ツールで網羅的に洗い出したうえで、認可やビジネスロジック、APIなど、ツールでは見落としやすい不備を専門のエンジニアが手作業で検証します。OWASP WSTG 4.2(約100項目)やOWASP API Security Top 10などに沿って診断し、リスクはCVSSにもとづく5段階で評価します。
経営層と開発者向けに分けた日本語の報告書
報告書は、経営層向けのサマリーと開発者向けの詳細の2種類を日本語で提供します。重大な脆弱性を見つけた場合は、1時間以内に知らせるとしています。
診断はOSCP・OSWE・BSCP・CPTSなどの実技型の国際資格を持つエンジニアが担当します。同社によると、チームはNode.jsやOracle MySQLなどで脆弱性を見つけた実績があり、公開されたCVE(世界共通の脆弱性識別番号)は30件以上にのぼります。これまでにベトナムの大手銀行や決済カードメーカー、海外のSaaS企業などのシステムを診断してきたとしています。
修正が後回しになる課題を背景に開発
同社はトレンドマイクロの調べ(2026年10月)を引き、2026年1〜9月に国内で公表されたセキュリティ事故は607件と、前年1年分を上回ったとしています。そのうえで、脆弱性診断を受けても、直す開発リソースが足りず対応が後回しになる、報告書が専門的で社内への説明や予算の確保が進まない、修正後に確認しないまま「直したつもり」の状態が残る、といった課題を抱える企業が少なくないと説明しています。
診断の対象は、Webサイト・Webアプリ・API・スマートフォンアプリ(iOS/Android)・クラウド(AWS/Azure/Google Cloud)・外部に公開しているサーバーやネットワークです。料金は個別見積もりで、診断計画が決まってから約1週間で診断を始めます。30分の無料相談も受け付けています。再テストの期間が終わった後は、運用保守サービス「KARI MONITOR」による24時間365日の監視と、新たな脆弱性への継続的な対応を、別の契約で支援するとしています。
脆弱性診断サービスを比べるときに見ておきたい点
編集部では、見つかった脆弱性の原因の調査と修正を、診断した会社がそのまま支援し、修正後の再テストで確かめるところまでを一続きにしている点に注目しています。脆弱性診断ツール/サービスの比較ハブには、無料の再診断を付けたサービスなどが載っています。料金は個別見積もりのため、比べる際は、修正の支援を自社の開発チームとどう分担するか、再テストの期間と回数、再テストの後の監視を別に契約するかを確かめておきたいところです。
出典: 株式会社カオピーズ プレスリリース(PR TIMES・2026年11月2日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000071489.html

