弥生株式会社は2026年7月16日、会計事務所向けクラウド業務システム「ZEXT(ゼクスト)」に、生成AIを使った新機能「ZEXT AIエージェントβ版」の提供を始めました。 対話を通じて日々の業務情報を整理・要約し、レポートを生成する機能が中心です。バックオフィス業務にAIをどう組み込むかを探している企業にとって、生成AIが実務のどこで役立つのかを見極める手がかりになりそうです。
ZEXT AIエージェントβ版の主な機能
使われている生成AIは、Claude APIです。支援の対象は、事務所のスタッフと管理者(所長)の双方に分かれています。スタッフ向けには「今日の仕事」の自動整理や顧問先訪問の準備をサポートし、管理者向けにはスタッフの稼働状況の可視化や月末サマリーの作成を助けます。 繁忙期を前にしたリソース確認など、事務所全体を見渡す用途も想定されています。利用にあたっては、「ZEXT」の契約ユーザーであれば無償で使えます。ただし、一日の利用回数には制限が設けられています。弥生は今後、正式版でAIエージェントによる「業務の自律的な実行」へと機能を広げ、「AIに任せる」体験へ発展させる方針を示しています。
会計事務所が抱える生産性の課題
会計事務所の業務は、顧問先ごとの状況把握や決算・申告期の集中作業など、担当者の経験と手作業に頼る場面が少なくありません。日々の情報整理やレポート作成に時間を取られ、本来注力したい経営支援まで手が回りにくいという声は以前から聞かれます。 ZEXTが掲げる「顧問先管理」と「生産性向上」も、こうした事情を背景にした訴求です。定型的な整理や要約は、生成AIが比較的成果を出しやすい部分とされており、今回のβ版もその範囲から入っています。一方で、判断を伴う業務までどこまで任せられるかは、精度や事務所ごとの運用体制と合わせて見ていく必要があります。
導入を検討する際に押さえたい点
今回はβ版で、機能の中心は情報の整理や要約、レポート生成にとどまります。「業務の自律的な実行」は正式版での予定とされており、現時点でどこまで任せられるかは、実際に触れて確かめる段階と言えます。 一日の利用制限の中身や、既存の運用にどう組み込むかも、導入前に確認しておきたいところです。自社の経理そのものを見直すなら、会計ソフト カテゴリや請求書作成ソフト カテゴリで各製品の機能や料金を比較できます。
出典: 弥生株式会社プレスリリース(PR TIMES・2026年7月16日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000398.000015865.html

