株式会社Renewer(本社・東京都、代表取締役CEO・堀内亮平)は2026年10月28日、業務可視化AIエージェント「メボシ」で、記録から保存・分析・削除までの各段階を見直し、記録される本人のプライバシー保護を強化したと発表しました。氏名・住所の自動マスキング、APIキーなどの秘密情報の二重検出、画面の記録の保持期限つき自動削除といった機能の改定がそろったため、まとめて公表しています。
メボシは、社員のPC作業を一定期間自動で記録し、AIが実測データから「AIに任せるべき業務」を特定するサービスです。同社は、ヒアリングや調査票に頼って数ヶ月かかっていた業務可視化を、約2週間の記録で置き換えると説明しています。
氏名・住所をAIに渡す前に自動でマスキング
記録されたテキストや画像に含まれる氏名・住所は、分析用のAIに渡る前の段階で自動的にマスキングされるようになりました。従来からマスキングしてきたメールアドレスや電話番号などに加えた拡充です。同社は、敬称や「氏名:」のような項目名の前後関係も見て判定するため、日本語の業務画面でも精度高くマスクされると説明しています。
社内システムのAPIキーや認証トークンのように形の決まった秘密情報は、クラウドの検出サービスに、文字列の形状から判定する独自の検出層を重ねて、二重にマスキングします。記録されたスクリーンショット画像には保持期限を設け、期限を過ぎた画像はシステムが自動で削除します。分析が終わった記録をいつまでも残さないためのしくみだとしています。
記録するのはアプリ名・URL・画面・操作量の4種
メボシが記録するのは、アプリ・ウィンドウ名、ブラウザのURL、画面、操作量(アイドル判定)の4種です。記録の対象と間隔は管理者が設定でき、記録は指定した期間に限って行われ、記録される本人が記録を一時停止することもできます。記録データは国内サーバーで管理されます。
同社は「人ではなく、仕事を観測する」を原則に掲げ、導入を検討する場で必ず話題になる「記録される社員は安心して働けるか」という問いを設計の中心に置いてきたとしています。背景として、2026年10月にPHPの重大な脆弱性への緊急対応で国内でも多くのWebサービスが予防的に一時停止したことや、個人情報保護委員会・JPCERT/CC・国家サイバー統括室が10月7日から9日にかけて不要になった個人データの消去やデータの棚卸しを相次いで呼びかけたことを挙げています。Renewerは、侵入を完全に防ぐことが難しくなるほど、被害の大きさを左右するのは何をどれだけ持っているかだという考えを示しています。
業務可視化ツールを比べるときに見ておきたい点
編集部では、記録する項目を4種類に絞り、氏名や秘密情報をAIに渡す前に隠し、画像を期限つきで消すというように、記録・分析・保存の段階ごとに扱いを決めている点に注目しています。業務可視化ツールを比べる際は、可視化の方法や分析の内容に加えて、何を記録するか、本人が記録を止められるか、記録をいつ消すかを、記録される社員に説明できる形で確かめておきたいところです。
出典: 株式会社Renewerプレスリリース(PR TIMES・2026年10月28日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000139254.html

