木村情報技術株式会社は2026年10月22日、株式会社パーソナルフロンティアにおけるロールプレイAI支援サービス「TalkAId(トークエイド)」の導入事例を発表しました。新人がAIと接客練習を重ね、人が苦手分野の補完と最終確認を担う体制により、育成の進め方を見直した事例です。
パーソナルフロンティアでは、未経験者が一人で契約を取れる状態を育成完了と定義しています。同社によると、完了までの期間は従来の約6〜9カ月から3カ月以内に縮まり、人的コストも従来比で20〜25%ほど減ったといいます。
導入後に変わった新人育成の流れ
同社は携帯など通信機器の販売支援や店舗運営を手がけ、2026年4月に新人育成の専門窓口「育成事務局」を設置し、翌5月からTalkAIdの正式利用を始めました。
従来はSVや社歴の長い社員が、接客業務の合間に研修やロールプレイの相手役を担当していました。しかし、店舗が混み合うと研修時間を確保しにくく、新人が練習できない待機時間が生じていたといいます。お客様役によって質問内容や難易度が変わるため、研修の質にばらつきが出る点も課題でした。
導入後は、新人が接客業務の合間にAIとのロールプレイを行い、研修担当者が履歴から理解度や苦手な点を把握する流れを整えました。声を出せない環境ではテキスト入力で練習でき、AIを相手に繰り返し試せる点も活用されています。
AI練習と人の確認を組み合わせる
TalkAIdは、生成AIを相手に営業や接客のロールプレイができるブラウザ上のサービスです。PCやスマートフォンから利用でき、音声の入出力、相手の性格や年齢などの設定、生成AIによる評価、担当者別の履歴・評価閲覧、クエスト機能を備えます。
接客研修では、商品知識に加えて、顧客を前にして質問へ応じる経験も必要になります。一方で、指導者の稼働には限りがあり、練習機会と個別フォローの両立が論点になります。AIで反復練習の機会を増やし、人が評価結果を踏まえて対人研修と最終確認を行う構成は、オンライン研修の運用を検討する際の一例となります。
パーソナルフロンティアでは、AIでの練習を終えた後に研修担当者が最終確認を行います。任せきりにせず、人の目で確かめる工程を残している点が特徴です。
デモの実演で進めた初のAI導入判断
同社にとって、こうしたAIの導入は初めてでした。経営層には費用以上のメリットを疑問視する声もあったため、担当者はデモ環境で実際のロールプレイを披露し、社内承認を進めたとしています。
経営層にデモで実際のロールプレイを見せたことで納得が得られ、その後の社内承認が進んだといいます。導入準備では、木村情報技術と連絡を取りながらプロンプトの設定や調整を進めました。
今後はベテランや経験者向けの高度なシナリオに加え、採用応募者への対応練習、営業社員の商談ロールプレイへの活用も検討しています。育成期間やコストの数値はパーソナルフロンティアの導入事例によるもので、利用環境や研修設計によって結果は異なります。
出典: 木村情報技術株式会社プレスリリース(PR TIMES・2026年10月22日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000277.000006034.html

