GenX株式会社(本社・東京都渋谷区、代表取締役・圷健太)は2026年10月29日、生成AIを活用したAI OCR「GenX AI OCR」に、「読み取り箇所ハイライト機能」を追加したと発表しました。読み取った結果が帳票画像のどこに書かれていたかを、オレンジ色の枠で示す機能です。同社は、OCR結果を目で確かめる作業の手間を大きく減らせるとしています。
リリースによると、OCRを使ったデータ入力業務では、読み取った結果が正しいかどうかを人が帳票と見比べて確認しますが、結果の値が帳票のどこに書かれていたかを探すのは確認する人の仕事でした。手書きの帳票や数字がびっしり並んだ表では、該当箇所を見つけるだけで時間がかかり、文字が細かいと見間違いも起こりやすくなります。同社は、確認の作業が煩雑なままでは、OCRで入力を自動化しても業務全体の効率化にはつながらないと説明しています。
値をクリックすると帳票上の該当箇所に枠を表示
読み取り結果の一覧で値をクリックすると、帳票画像の表示がその位置まで自動で移動し、該当箇所がオレンジ色の枠で示されます。枠はクリックしたときに2回点滅するため、細かい帳票でも目に留まりやすくなっています。
この機能は、帳票の種類や業務ごとに作る「プロジェクト」単位でオン・オフを切り替えられます。画面から読み取りを実行した場合は読み取りの完了と同時に位置の情報を取得し、ほかのシステムからAPI連携で読み取った場合も、結果の画面を開いたときに位置を取得して表示します。
同じ数字が並ぶ表でも選んだセルだけを示す
手書きで書き直しや取り消し線が入った明細でも、読み取った値に対応する範囲をまとめてハイライトします。15列・約90行の数値表のように同じような数字が何十行も続く帳票でも、選んだ値が書かれたセルを1つだけ示すとしています。リリースの例では、1行目の値「25.3」をクリックすると、すぐ下の2行にも同じ「25.3」が並んでいても、枠が付くのは選んだ1行目のセルだけです。
精度評価ハイライトと組み合わせた確認
GenX AI OCRには、2つの異なるAIでOCR処理を行い、精度が疑わしい箇所をハイライトする「精度評価ハイライト機能」がすでにあります。同社は、精度評価ハイライトで確認すべき箇所を絞り込み、読み取り箇所ハイライトでその箇所が帳票のどこにあるかを確かめる使い方を想定しています。
GenX AI OCRは、特許出願済みの技術「インテリジェントリード」により、手書きや形式がばらばらの帳票から必要な項目を抽出するとしています。マスターデータの参照や計算、データの整形まで設定でき、結果はCSV/Excelでのダウンロードのほか、APIで業務システムに連携できます。Google Cloudを基盤とした環境で運用し、顧客の帳票や読み取った結果のデータをAIの学習に使わないとしています。同社は、通常13万円(税抜)のトライアルプラン(1か月間・帳票10種類まで)を0円で試せる無料トライアルも実施しています。
代表取締役の圷健太氏は、「AI OCRの精度が上がるほど、最後に残るのは『本当に合っているか』を人が確かめる作業です。」とコメントしています。
AI OCRを比べるときに見ておきたい点
編集部では、読み取った後に人が結果を確かめる作業を短くするための機能である点に注目しています。AI OCRを比べる際は、読み取りの精度に加えて、誤っている可能性がある箇所をどう知らせるか、その箇所を帳票の上でどう確かめられるかも、自社の帳票で試して確かめておきたいところです。
出典: GenX株式会社プレスリリース(PR TIMES・2026年10月29日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000165900.html

