アサクラソフト、見積書・請求書のAI-OCRを載せた中小建設業向け「使えるくらうどAI」を提供開始

アサクラソフト、見積書・請求書のAI-OCRを載せた中小建設業向け「使えるくらうどAI」を提供開始

目次

株式会社Arent(本社・東京都港区、代表取締役社長・鴨林広軌)は2026年11月2日、グループ会社のアサクラソフト株式会社(本社・岡山県津山市、代表取締役社長・浅倉鉄平)が、中小建設業向け業務システム「使えるくらうど」シリーズの最新版「使えるくらうどAI」の提供を11月1日に始めたと発表しました。見積もり管理や工事・原価管理などの機能に、見積書・請求書を読み取るAI-OCRと、操作方法を質問できるチャットボットを加えた製品です。

見積書と請求書をAI-OCRで読み取って取り込む

使えるくらうどAIの主な機能は、見積もり管理、受注後の工事管理・原価管理、勤怠管理、グループウェア機能、見積書・請求書のAI-OCR、チャットボットなどです。対象は中小建設業の事業者です。

見積書のAI-OCRは、協力会社などから届く見積書のPDFや画像を読み取り、件名・宛先・明細行などの情報を抜き出してシステムへ取り込みます。請求書のAI-OCRは、受け取った請求書を読み取り、明細の情報を原価データとして取り込みます。これまで人が一件ずつ入力していた見積情報の登録や、原価管理のための請求書の入力を減らすことを目指しています。

操作方法をその場で質問できるチャットボット

チャットボットでは、使えるくらうどの操作方法や機能について、システムの画面からAIに質問できます。多機能な業務システムで、これまで問い合わせが必要だった操作方法などを、利用者がその場で確かめられるようにするのがねらいです。

同社は、これらのAI機能について、人が入力していた作業や人に問い合わせていた内容を日常業務の流れの中でAIが支援するもので、AIを使うために新しい業務を増やすものではないと説明しています。顧客から「AIで何かできないか」という声が増える一方、どの業務に使えばよいかまでは具体的に描けていないケースも少なくなかったため、見積もりや原価管理の業務の課題から逆算してAIの使い方を決めたとしています。

AI開発ツールを取り入れた開発体制

アサクラソフトは2025年11月にArentグループに加わりました。その後、ReplitやClaude CodeなどのAI開発ツールを開発の現場に取り入れ、Arentからはチームでの運用方法や、AIに任せる範囲と人がレビュー・判断する範囲の分け方などのノウハウを受けています。製品の仕様や利用者の業務に詳しい企画担当者も、AIツールを使って一部の機能の開発に加わりました。

アサクラソフトは開発のスピードを体感で従来の10倍以上とし、従来の進め方なら40〜50か月程度かかったと見込む開発を約半年で形にしたとしています。ただしこれはアサクラソフトの体感・見解で、一定の条件の下で測った数値ではないと注記しています。浅倉代表取締役社長は「「使えるくらうどAI」のリリースは、ゴールではなく出発点と捉えています。」とコメントしています。

建設業の業務システムを比べるときに見ておきたい点

編集部では、協力会社から届く見積書の登録と、請求書の明細を原価データとして取り込む作業にAI-OCRを組み込んでいる点に注目しています。施工管理アプリの比較ハブには、見積もり機能や請求機能、原価計算の機能を持つ製品などが載っています。料金や読み取りの精度はリリースに書かれていないため、比べる際は、読み取った明細を担当者がどの画面で確かめて直せるか、協力会社ごとに書式が違う見積書をどこまで読み取れるかを確かめておきたいところです。

出典: 株式会社Arent(アサクラソフト)プレスリリース(PR TIMES・2026年11月2日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000063436.html