GembaShift、ベテランの判断の「見立て」を録音から残す技能伝承AI「ベテランナレッジAI」を提供開始

GembaShift、ベテランの判断の「見立て」を録音から残す技能伝承AI「ベテランナレッジAI」を提供開始

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株式会社GembaShift(本社・群馬県高崎市、代表取締役・黛政隆)は2026年10月30日、技能伝承AI「ベテランナレッジAI」の提供を2026年10月に始めたと発表しました。熟練者(ベテラン)が判断の場面で「どこを見て、どこで判断が分かれるか」を、聞き取りや会議の録音から場面ごとのカードにまとめ、若手が現場で困ったその場でスマートフォンから開いて使えるようにします。マニュアルを書き起こす必要はなく、導入を決める前にベテラン1名分を無償で試せるトライアルも受け付けています。

判断の場面ごとに「見立て帳」のカードを作る

リリースは背景として、厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」(2026年7月公表)を引用しています。技能継承に問題がある事業所は製造業で65.8%、建設業で59.2%としています。同社は、手順書や動画マニュアルでは、いつもと違うときにどこを見て何で判断するかを書き残しにくいと説明しています。

ベテランナレッジAIでは、ベテラン1人につき1冊の「見立て帳」を作り、判断が必要になる場面ごとに1枚ずつカードにまとめます。カードには、見る順番を示す「目の付けどころ」、判断が分かれる条件とその先の動き方を示す「分かれ道」、安全・法令・金額など必ず人に確認することを示す「ひと声ルール」、本人の言葉と体験談が入ります。

ベテラン本人の負担は、立ち上げ時の30〜60分の聞き取りが2〜3回です。録音からGembaShiftがカードの下書きをつくり、本人は「OK」「直す」「載せない」を選びます。公開した後は、週1回メールで届く「今週のお願い」に週15分ほどで答えます。

若手は困りごとからカードを開いて見比べる

若手は現場で困ったとき、スマートフォンに困りごとを書くか話すと、合う場面のカードが開き、ベテランが見る順番が自分の状況に当てはめて並びます。自分の見立てを書いてベテランの目の付けどころと見比べたり、昼休みの3分で体験談をもとにした稽古をしたりできます。相談した人の名前は、ベテラン本人にも管理者にも表示されません。

推進担当者や管理職は、若手がよく見落とす目の付けどころや、困ったのにカードがない「空白の場面」を、個人を特定しない集計で確認できます。

AIに答えを出させず本人の確認を通す設計

同社によると、若手の前でのAIの仕事は「合わせる・当てはめる・見比べる」の3つだけで、AIに答えは出させません。AIの下書きはベテラン本人がOKするまで若手に見えず、カードに引用する言葉は原文と一字一句照合したものだけを載せます。合う場面がなければ無理に出さず、ベテラン本人への5分の聞き取りのお願いにつなげます。

合う場面の選び方と、若手の状況に当てはめる「あなたの場合」の1行はAIが作るため、外れることもあると同社は書いています。録音や資料はAIの学習に使われない構成で扱い、会社ごとにデータを分けて管理します。ログインはMicrosoft Entra IDで、操作の記録も残り、顧客のAzure環境に置く構成も選べます。

無償トライアルと本導入の進め方

無償トライアルでは、NDAを結んだうえで会議の録音や資料を整理せずに送ると、GembaShiftがまとめた下書きをベテラン本人が確かめ、若手の実際の困りごとで試せます。対象はベテラン1名、期間は数週間で、費用はかかりません。

本導入では、1人目の公開まで6週以内を目標にしています。職種ごとの「型紙」は設備保全・製品設計・施工管理・法人営業・介護を用意し、まずは製造業の技術部門から始めるとしています。手の感覚そのものは残せないため、体で覚える技能は現場での実地の指導と組み合わせるよう案内しています。

技能伝承のツールを比べるときに見ておきたい点

編集部では、判断の場面ごとにベテランの見る順番と分かれ道を残し、AIには結論を出させない形にした点に注目しています。ナレッジマネジメントツールの比較ハブは、日々の業務で生まれる暗黙知を形式知として整理する仕組みとしてツールを紹介しています。技能伝承を目的に比べる際は、ベテラン本人の負担の大きさ、若手が現場でその場で開けるか、AIが作る部分と人が確かめる部分の分け方を確かめておきたいところです。本導入の料金はリリースに記載がありません。

出典: 株式会社GembaShiftプレスリリース(PR TIMES・2026年10月30日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000182653.html

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